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第三章
お題:大切な人
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みんなでテントに戻って午後の種目を応援していく内に、気づけば次は私の番になっていた。
「あっ、そろそろ私行かなきゃ」
借り物競争に出る為にテントから立ち上がる。
「ひなた、転るなよ?」
悠理が不敵に笑って私に忠告する。
これは声援を送ってくれてるつもりなのかな?
「心配しなくても転けませんー!」
クスッと笑いながら答え返すと
「ひなた、頑張れよ」
「しっかり応援してるからね!」
「無理しない様にね」
瑠夏、蛍、天音からも声援を送ってもらってにっこりと笑ってみせる。
「ありがとう、みんな。
行ってくるね!」
手を振ってテントを出る。
みんなから応援ももらえたし、頑張ろう!
私はドキドキとワクワク両方を感じながら、種目に出る子達の列に並んだ。
そして、遂に借り物競争の番。
レーンの上で横一列に並んだ子達が次々と走っては何かを持って来てゴールしていく。
私の番を待っている時、隣の女の子2人が紙に書いてあるお題について何か話していた。
「ねぇねぇ、聞いた?
この借り物競争の紙さ、定番のあのお題入ってるんだってさ」
「え、マジ?
それ引くのチョー嫌なんですけど~!」
ハハハと笑いながら楽しく談笑しているのを、チラリと覗く。
定番のお題…まさか、蛍が言ってたやつ?
本当にあるの?
そんな漫画みたいな事…。
いや、まさかね…。
ハハっと軽く笑って流す。
そんな青春漫画みたいなお題実在するわけがない。
そう思いながら私の番が来て、ピストルの音と共に駆け出す。
机の上に2回折られた紙が何枚か置いてあって、適当に奥の紙を手に取って開く。
帽子とかだったらいいなぁと思ったのも束の間、お題を見た瞬間目を見開いて一瞬息が止まった。
「……うそでしょ」
あー…うん。
フラグ回収早いな。
私が開いた紙に書いてあったお題。
それはやっぱりあの定番のやつだった。
『好きな人/大切な人』
何でよりにもよってこれ引いちゃうかなー…!?
今1番引きたくなかったやつ!
頭を抱えたくなる気持ちをグッと堪えて前を向く。
嘆いてても引いてしまったものはしょうがない。
好きな人、大切な人…。
家族…は確かに好きだけど一緒にゴールは恥ずかしい。
瑠夏は…幼馴染でいつも私のそばにいてぶっきらぼうな時もあるけど、優しく見守ってきてくれた大切な存在。
天音は…穏やかで優しくて誰にでも手を差し伸べてくれる、太陽みたいに暖かい大切な存在。
蛍は…元気いっぱいでみんなを茶化したりする事が多いムードメーカー。
でもしっかり真剣に相談にも乗ってくれる私の大切な親友。
悠理は…いつも余裕そうな笑みで茶化したりからかったりしてくるけど、いざという時は頼りになるし何かあった時は必ず助けてくれる大切な存在。
…私は…。
静かに目を閉じて深呼吸する。
私の大切な人…。
うん、決めた。
一緒に走ってくれるかな…。
私はドキドキする心臓を抑える様に、胸に手を当てて服を握りしめ走り出した。
「あっ、そろそろ私行かなきゃ」
借り物競争に出る為にテントから立ち上がる。
「ひなた、転るなよ?」
悠理が不敵に笑って私に忠告する。
これは声援を送ってくれてるつもりなのかな?
「心配しなくても転けませんー!」
クスッと笑いながら答え返すと
「ひなた、頑張れよ」
「しっかり応援してるからね!」
「無理しない様にね」
瑠夏、蛍、天音からも声援を送ってもらってにっこりと笑ってみせる。
「ありがとう、みんな。
行ってくるね!」
手を振ってテントを出る。
みんなから応援ももらえたし、頑張ろう!
私はドキドキとワクワク両方を感じながら、種目に出る子達の列に並んだ。
そして、遂に借り物競争の番。
レーンの上で横一列に並んだ子達が次々と走っては何かを持って来てゴールしていく。
私の番を待っている時、隣の女の子2人が紙に書いてあるお題について何か話していた。
「ねぇねぇ、聞いた?
この借り物競争の紙さ、定番のあのお題入ってるんだってさ」
「え、マジ?
それ引くのチョー嫌なんですけど~!」
ハハハと笑いながら楽しく談笑しているのを、チラリと覗く。
定番のお題…まさか、蛍が言ってたやつ?
本当にあるの?
そんな漫画みたいな事…。
いや、まさかね…。
ハハっと軽く笑って流す。
そんな青春漫画みたいなお題実在するわけがない。
そう思いながら私の番が来て、ピストルの音と共に駆け出す。
机の上に2回折られた紙が何枚か置いてあって、適当に奥の紙を手に取って開く。
帽子とかだったらいいなぁと思ったのも束の間、お題を見た瞬間目を見開いて一瞬息が止まった。
「……うそでしょ」
あー…うん。
フラグ回収早いな。
私が開いた紙に書いてあったお題。
それはやっぱりあの定番のやつだった。
『好きな人/大切な人』
何でよりにもよってこれ引いちゃうかなー…!?
今1番引きたくなかったやつ!
頭を抱えたくなる気持ちをグッと堪えて前を向く。
嘆いてても引いてしまったものはしょうがない。
好きな人、大切な人…。
家族…は確かに好きだけど一緒にゴールは恥ずかしい。
瑠夏は…幼馴染でいつも私のそばにいてぶっきらぼうな時もあるけど、優しく見守ってきてくれた大切な存在。
天音は…穏やかで優しくて誰にでも手を差し伸べてくれる、太陽みたいに暖かい大切な存在。
蛍は…元気いっぱいでみんなを茶化したりする事が多いムードメーカー。
でもしっかり真剣に相談にも乗ってくれる私の大切な親友。
悠理は…いつも余裕そうな笑みで茶化したりからかったりしてくるけど、いざという時は頼りになるし何かあった時は必ず助けてくれる大切な存在。
…私は…。
静かに目を閉じて深呼吸する。
私の大切な人…。
うん、決めた。
一緒に走ってくれるかな…。
私はドキドキする心臓を抑える様に、胸に手を当てて服を握りしめ走り出した。
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