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第2章〜クルムテント王立学園〜
第31話〜ホルトウィリア〜
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「この魔法は、我らハイエルフしか今は知らない程の大魔術。かつて神が世界を創造する時に用いた魔術だ。」
「魔術?魔法のことか。それに、神が世界を創造か?随分と壮大な話だ。」
頭の中に、僕をこの世界に転生させた神、ホルトウィリアの存在がチラつく。思えばこの世界の名前はウィリア。
あの人がこの世界の重要な神である可能性は高い。
更にいえば勇者の件だってそうだ。転移させられたカグヤを何故蔑ろにしたのか。
ホルトウィリアは、一体今何をしているのだろう。
「だが、事実だ。それにお前たちが魔術と魔法を同義だと思っているなら今すぐその考えを止めろ。こんな火の魔法が魔術と言ったら先代たちの笑われ者だ。」
彼女は、手に火を灯し、それを自らの拳で握りつぶす。その目には僅かに怒りの念が湧いていた為、魔術と魔法の違いについて少し気にはなったが、聞かないことにした。
「はぁ・・・。【神王の墓】、これは我らが決めつけた名に過ぎない。本当のあの魔術の名前は誰も知らない。神の魔術なのだから。」
「では、神王の墓の名前の由来は何だ、なんの為にこの魔術が存在する。数千年前何があった?」
彼女は一度息を吐き、正しい姿勢になって僕の目を見た。
「その話を聞くか。少し長くなるぞ?」
もちろん。だからこそこうやって早く来たんだから。
「問題ない。まだ1時間以上教師としての時間は先だ。なるべく詳しく教えてくれ。」
そうして、この世界ができた時。もう既に語り手は限られているような・・・彼女のその壮大な話が始まった。
△▽
今から数千年前。
この世界がまだできた頃だ。そこには我らエルフ族、人間族をはじめ、様々な種族がいた。
だが、その世界ができると同時に、今もあるように種族間で戦争が起こった。そして、その中で最も強かったと言われていた種族は魔族。
魔族は圧倒的な強さだった。彼らは世界で初めて魔術を使える者達だったのだから。魔術の力で遥か上の空を飛び、魔術の力で敵を殲滅する力は本当に兵器と言ってよかった。
だが、魔族には弱点があった。それは子が産まれないこと。子が産まれない天使族は、その数を少しずつ減らしていった。その変わりに天使族をたった数体討伐する為に、戦った種族は確実に絶滅していた。
種族はだんだんと無くなっていき、魔族も数を減らし続けていた頃、天使族の唯一無二の強さだった魔術を解明した種族があった。
それがハイエルフ。魔族が子が産まれない代わりに不老の存在だったように、ハイエルフもそれに近い存在だった。つまり、ハイエルフは天使族に近い存在だった。
それからハイエルフ達は様々な種族に魔術の使い方を教え、魔族を倒そうと同盟を結んだ。この世界初めての種族間の和解だった。
だが、それも直ぐに崩れた。
魔術は確かに解明し、誰もが魔力さえあれば使える事が判明したのだが、魔族が使う魔術よりも数段、いや数十段劣っていた。
「それは魔術ではなく、ただのレプリカじゃないか!」
誰が言ったか、その言葉のおかげで、彼らが解明した魔術は、魔術を不完全に使うことが出来る方法、魔法と呼ばれ、ハイエルフ達は和解した全ての種族から手のひら返しをくらい、一気に絶滅寸前までに陥った。
やはり魔族に適う者はいない。全ての者はそう思った。それが数百年以上続き、魔族が最強の時代が何世代も続いた頃。
勇者が現れた。誰もが最弱故に見る気もしなく、ただ生き残っていた人間族から。
本来、 人間族は全てに対して劣っていた。
力?巨人族には遠く及ばない。身の丈以上の岩を持ち上げることなど出来るはずがない。
知識?エルフ族の方が頭は回る。そもそもこの時の人間族は自分たちが種の王だと、最弱だと分かっていた筈なのにのさばっていたほど馬鹿だ。
寿命?長命の種族にとっては最早儚いとさえ言える。瞬きすれば一世代終わるだろう。
繁殖力?確かに人間族の繁殖の速さは凄かった。勇者が現れた時の人間族の人口は一千万を超えていただろう。だが、それは誰も見る気もしなかっただけだ。
魔族によって滅ぼされたアント族の数百倍は子が産まれるスピードが遅い。
人間族に勇者が現れた理由は、この世界の神が、そんな人間族を哀れと思ったのだろう。
勇者とは勇ましい者のことを言う。私たちが勇者と呼んだ存在は、一人で魔族を倒すことに成功した。他でもない。元は人間族なのにだ。
ハイエルフの長であった者と戦い、認められ、魔法を学び、その魔法は魔族と限りなく似た魔術となり、巨人族の族長との腕相撲に100連敗、101戦目で勝利を収めた。
他にも様々な種族をその力と才能で認めさせ、勇者の周りにはいつの間にか様々な者らがついてきていた。
そして、勇者が成人した頃、魔族を単独討伐。
これには世界中が歓喜の声を上げた。全ての種族が成せなかった偉業を彼は成したのだ。
そして、それに突き動かされるように、後に【対魔の六将】と呼ばれた者たちが生まれ、その者らもまた、勇者と同じ偉業を成し遂げた。
このまま世界は魔族を根絶やしにすると思われた頃だ。
魔族が種族として進化をした。一番恐れていた繁殖と言う物が。
それに気付いた途端、勇者と六将達は団結し、魔族との全面戦争が始まった。その戦争で世界さえも傷を負い、悲鳴をあげるように地は荒れ、天は鳴いた。
本来群れることがない魔族もこの戦いでは共闘し、対抗した。
だが、六将は既に一体では飽き足らず、数体を一人で相手に出来るほどの強さがあった。そして、勇者は数十体を相手にし、魔族の中の王、魔王ゴルドフィリオードと渡り合う力を持っていた。
この戦争は長く続き、少しずつだが、魔族側が有利になっていった。
やはり魔族が繁殖する力を得たのが一番よくなかったのだろう。逆に六将と勇者はもう一度生まれる事など無い。
一人、また一人と六将達は消えていき、勇者もまた傷を多く負った。
そして、世界が以前の原型を止められなくなった頃、遂に勇者と魔王の戦いが始まった。
戦いは困難を極めたが、誰が予想しただろう。魔王は魔族の上位に属する者たちと共に勇者をねじ伏せるつもりだったのに、勇者はその魔族たちをたった一人で押さえ込み、魔王の攻撃すら受け止めた。
この時、六将は二人を残し、四人は他界し、その二人すら怪我の原因で戦えない状態だった。
つまり勇者は一人で全てを相手取ったのだ。
この世界で一番強い種族といえば魔族なのだが、この世界で、一番成長が早く強い存在は魔族の王である魔王ではなく、最弱の種族人間族の勇者だった。
暴れ狂う魔族たち。それを全て払い流す勇者。
この戦いは戦争ではない。種族間の物でもない。
魔族対勇者だった。
そして、唐突にその最後は訪れる。その戦いで負けたのは魔族でも勇者でもない。
世界だった。
破壊されては再生し、破壊されては再生する終わりのない世界にガタがきたのだ。
そうなると一体どうなってしまったのか。勇者と魔王は、異次元に流され、魔族たちは一部を残し、消滅した。まるで断罪を誰かが与えるかのように。
そして、その存在は現れた。全てが終わったはずの世界。あと数分後には何もかも道ずれに消えてしまいそうな世界に、彼女は現れた。
△▽
「神、ホルトウィリアか。」
彼女は僕がそう言ったのに対して酷く驚いた。当然だろう。この世界で信仰されてるのは確かに神だが、
恐らくその当事者であった彼女たち以外は誰も。
この、『新たに造られたであろう世界』であの神の名前を知っている者はいないのだから。
「魔術?魔法のことか。それに、神が世界を創造か?随分と壮大な話だ。」
頭の中に、僕をこの世界に転生させた神、ホルトウィリアの存在がチラつく。思えばこの世界の名前はウィリア。
あの人がこの世界の重要な神である可能性は高い。
更にいえば勇者の件だってそうだ。転移させられたカグヤを何故蔑ろにしたのか。
ホルトウィリアは、一体今何をしているのだろう。
「だが、事実だ。それにお前たちが魔術と魔法を同義だと思っているなら今すぐその考えを止めろ。こんな火の魔法が魔術と言ったら先代たちの笑われ者だ。」
彼女は、手に火を灯し、それを自らの拳で握りつぶす。その目には僅かに怒りの念が湧いていた為、魔術と魔法の違いについて少し気にはなったが、聞かないことにした。
「はぁ・・・。【神王の墓】、これは我らが決めつけた名に過ぎない。本当のあの魔術の名前は誰も知らない。神の魔術なのだから。」
「では、神王の墓の名前の由来は何だ、なんの為にこの魔術が存在する。数千年前何があった?」
彼女は一度息を吐き、正しい姿勢になって僕の目を見た。
「その話を聞くか。少し長くなるぞ?」
もちろん。だからこそこうやって早く来たんだから。
「問題ない。まだ1時間以上教師としての時間は先だ。なるべく詳しく教えてくれ。」
そうして、この世界ができた時。もう既に語り手は限られているような・・・彼女のその壮大な話が始まった。
△▽
今から数千年前。
この世界がまだできた頃だ。そこには我らエルフ族、人間族をはじめ、様々な種族がいた。
だが、その世界ができると同時に、今もあるように種族間で戦争が起こった。そして、その中で最も強かったと言われていた種族は魔族。
魔族は圧倒的な強さだった。彼らは世界で初めて魔術を使える者達だったのだから。魔術の力で遥か上の空を飛び、魔術の力で敵を殲滅する力は本当に兵器と言ってよかった。
だが、魔族には弱点があった。それは子が産まれないこと。子が産まれない天使族は、その数を少しずつ減らしていった。その変わりに天使族をたった数体討伐する為に、戦った種族は確実に絶滅していた。
種族はだんだんと無くなっていき、魔族も数を減らし続けていた頃、天使族の唯一無二の強さだった魔術を解明した種族があった。
それがハイエルフ。魔族が子が産まれない代わりに不老の存在だったように、ハイエルフもそれに近い存在だった。つまり、ハイエルフは天使族に近い存在だった。
それからハイエルフ達は様々な種族に魔術の使い方を教え、魔族を倒そうと同盟を結んだ。この世界初めての種族間の和解だった。
だが、それも直ぐに崩れた。
魔術は確かに解明し、誰もが魔力さえあれば使える事が判明したのだが、魔族が使う魔術よりも数段、いや数十段劣っていた。
「それは魔術ではなく、ただのレプリカじゃないか!」
誰が言ったか、その言葉のおかげで、彼らが解明した魔術は、魔術を不完全に使うことが出来る方法、魔法と呼ばれ、ハイエルフ達は和解した全ての種族から手のひら返しをくらい、一気に絶滅寸前までに陥った。
やはり魔族に適う者はいない。全ての者はそう思った。それが数百年以上続き、魔族が最強の時代が何世代も続いた頃。
勇者が現れた。誰もが最弱故に見る気もしなく、ただ生き残っていた人間族から。
本来、 人間族は全てに対して劣っていた。
力?巨人族には遠く及ばない。身の丈以上の岩を持ち上げることなど出来るはずがない。
知識?エルフ族の方が頭は回る。そもそもこの時の人間族は自分たちが種の王だと、最弱だと分かっていた筈なのにのさばっていたほど馬鹿だ。
寿命?長命の種族にとっては最早儚いとさえ言える。瞬きすれば一世代終わるだろう。
繁殖力?確かに人間族の繁殖の速さは凄かった。勇者が現れた時の人間族の人口は一千万を超えていただろう。だが、それは誰も見る気もしなかっただけだ。
魔族によって滅ぼされたアント族の数百倍は子が産まれるスピードが遅い。
人間族に勇者が現れた理由は、この世界の神が、そんな人間族を哀れと思ったのだろう。
勇者とは勇ましい者のことを言う。私たちが勇者と呼んだ存在は、一人で魔族を倒すことに成功した。他でもない。元は人間族なのにだ。
ハイエルフの長であった者と戦い、認められ、魔法を学び、その魔法は魔族と限りなく似た魔術となり、巨人族の族長との腕相撲に100連敗、101戦目で勝利を収めた。
他にも様々な種族をその力と才能で認めさせ、勇者の周りにはいつの間にか様々な者らがついてきていた。
そして、勇者が成人した頃、魔族を単独討伐。
これには世界中が歓喜の声を上げた。全ての種族が成せなかった偉業を彼は成したのだ。
そして、それに突き動かされるように、後に【対魔の六将】と呼ばれた者たちが生まれ、その者らもまた、勇者と同じ偉業を成し遂げた。
このまま世界は魔族を根絶やしにすると思われた頃だ。
魔族が種族として進化をした。一番恐れていた繁殖と言う物が。
それに気付いた途端、勇者と六将達は団結し、魔族との全面戦争が始まった。その戦争で世界さえも傷を負い、悲鳴をあげるように地は荒れ、天は鳴いた。
本来群れることがない魔族もこの戦いでは共闘し、対抗した。
だが、六将は既に一体では飽き足らず、数体を一人で相手に出来るほどの強さがあった。そして、勇者は数十体を相手にし、魔族の中の王、魔王ゴルドフィリオードと渡り合う力を持っていた。
この戦争は長く続き、少しずつだが、魔族側が有利になっていった。
やはり魔族が繁殖する力を得たのが一番よくなかったのだろう。逆に六将と勇者はもう一度生まれる事など無い。
一人、また一人と六将達は消えていき、勇者もまた傷を多く負った。
そして、世界が以前の原型を止められなくなった頃、遂に勇者と魔王の戦いが始まった。
戦いは困難を極めたが、誰が予想しただろう。魔王は魔族の上位に属する者たちと共に勇者をねじ伏せるつもりだったのに、勇者はその魔族たちをたった一人で押さえ込み、魔王の攻撃すら受け止めた。
この時、六将は二人を残し、四人は他界し、その二人すら怪我の原因で戦えない状態だった。
つまり勇者は一人で全てを相手取ったのだ。
この世界で一番強い種族といえば魔族なのだが、この世界で、一番成長が早く強い存在は魔族の王である魔王ではなく、最弱の種族人間族の勇者だった。
暴れ狂う魔族たち。それを全て払い流す勇者。
この戦いは戦争ではない。種族間の物でもない。
魔族対勇者だった。
そして、唐突にその最後は訪れる。その戦いで負けたのは魔族でも勇者でもない。
世界だった。
破壊されては再生し、破壊されては再生する終わりのない世界にガタがきたのだ。
そうなると一体どうなってしまったのか。勇者と魔王は、異次元に流され、魔族たちは一部を残し、消滅した。まるで断罪を誰かが与えるかのように。
そして、その存在は現れた。全てが終わったはずの世界。あと数分後には何もかも道ずれに消えてしまいそうな世界に、彼女は現れた。
△▽
「神、ホルトウィリアか。」
彼女は僕がそう言ったのに対して酷く驚いた。当然だろう。この世界で信仰されてるのは確かに神だが、
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