抱きしめた、蒼ー中学生編ー

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-Your Song-

なら俺らもう友達じゃん。

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未來は歌の感想を話し始める霧谷の言葉に驚きながらも耳をかたむける。
霧谷「今の現状を変えたい」
  「だけど変えられない なんて言えばいいんだろ…」
  「そんな風に聴こえたな」
未來「ふ~ん…」
ふたりの会話に3秒ほど間ができる。
霧谷「僕は今の自分が大嫌い」
未來「エッ突然どうした? なに言い出してんだよ」
霧谷「蒼葉くんは知らないと思うけど」
  「僕は転校生なんだ」
未來「へーそうだったんだ」
霧谷「やっぱり憶えてないよね。」
  「1年の3学期からこの学校に転校してきたんだけど、ずっと友達いなくてさ」
未來「俺だっていないぜ」
霧谷「蒼葉くんは…」
  「3学期にもなれば、もうすでに仲のいい人たちでグループが出来ちゃってて… 無理して輪に入ろうと努力はしてみたんだけど…」
  「うまくいかなくて…」
未來「へー… そんな無理して輪の中に入らなくてもよくない?」
霧谷「よくないよ…皆とっていう楽しい思い出なんかひとつもない」
未來「俺もないぜ…」
霧谷「蒼葉くんはいいよ 人の迷惑も考えないでやりたいことやって、言いたいこと言って…」
  「ひとりを楽しんでる感じじゃん」
未來「それ…褒めてんのか貶してんのか…」
  「わかんねーぞっ」
  未來はニヤリと霧谷の顔を見る。
霧谷「あっ ごめん」
未來「まぁいいけどさ 俺だってひとりは嫌だよ」
霧谷「えっそうなの…そんな風には見えないけど」
未來「そうだよ…」
霧谷「蒼葉くんは知らないと思うけどさ」
未來「またかよ なんだよ」
霧谷「蒼葉くんと僕はさ 1年生の頃からずっと同じクラスだったんだ」
未來「うそっ マジかよ」
霧谷 あはは「マジだよ」
  バレバレな嘘をついてる顔で未來は言う。
未來「知ってた。知ってた。2年の時は俺の後ろの席だったよな」
霧谷「うん… 正確には右隣の列の4つ後ろの席だったけどね ずっと 蒼葉くんのハチャメチャな姿を後ろから見てたよ」
未來「えっ」
霧谷「でね 3年間一緒のクラスだった人って蒼葉くんだけなんだ」
未來「へぇー そうなんだ」
  「じゃあさ 霧谷くんと俺はもう3年の付き合いになるってことだよな」
霧谷「そうなるね」
未來「なら俺らもう友達じゃん」
霧谷「えっ…いいの」
未來「なにが?」
霧谷「蒼葉くんの友達になって…」
霧谷はうつむきながら話す。
  「まだ僕のことも どういう奴か知らないだろうし、蒼葉くんのことも深く知らないし」
未來「そういうの めんどくさい」
  「どうでもいいよ」
霧谷「…そうだね」
  「どうでも… いいよね」
未來「よろしくっ」
  ずっと、話している未來と霧谷。
  ふたりに気づいた先生が注意しにくる。
先生A「コラッ 君たちさっきからお喋りばっかりして手を動かしなさい手をっ」
未來・霧谷「はーい」
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