Charming Tomorrow チャーミング トゥモロー

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SUN

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登場人物

・キョースケ(ドラム)
24歳 イケメン・黒髪・長髪

・シュン(ギター)
23歳 あっさり顔・黒髪・短髪・ユウジとキョースケの小・中の後輩。
・ユウジ(ボーカル)
24歳 イケメン・金髪・短髪
・アキト(ベース)
24歳 濃い顔・赤髪・短髪・ユウジの高校の同級生。

・ユウジとキョースケは幼馴染。

・ジュリ(ユウジの彼女)
24歳 クールタイプ・茶髪・ロングヘアー
・エミリ(ジュリの会社の友達)
24歳 お嬢様タイプ・金髪・ロングヘアー



T SUN



○キョースケのマンション・ベットルーム (朝)
目覚まし時計がAM8時を知らせる音を部屋中、響かせる。
キョースケ「ううん……眠ッ……#$%※+★Zzz(寝ぼけまなこ)」
目覚まし時計を止めるキョースケ(24)

○同・キッチン
キョースケ「俺なんで今日こんな早く起きてんだっけ……ハァ(あくび)」
ペットボトルの水を飲むキョースケ。
キョースケ「あっ……、アイツの命日か……墓行くんだった、……よしッ」

○墓地・キョースケの弟の墓の前
色花を供え線香を立てるキョースケ。
キョースケ「元気だったか? ……って死んでるっつーーの、な」

○(回想)ユウジのマンション・エレベーターの中(夜)
キョースケのマンションで鍋パを終えて帰るユウジ(24)とジョリ(24)
ユウジ「いやーーエミリちゃん可愛かったな、家まで送んなくて良かったの?」
ジュリ「いいよ、いいよ、これからまた別の男性と会うんじゃない……」
ユウジ「そーーなの!?」
ジュリ「いっぱい居るからね、エミリのお世話したい男なんて」
ユウジ「え、AV流れた時、キャーーーー!!って叫んでなかった?手で顔隠してなかった?ウブな子だなと思ってたのに……」


×   ×   ×
エミリ「キャーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!」
両手で顔を隠すエミリ。
×   ×   ×


ジュリ「まーーね、ほんとのところどうなんだろうね。女って怖いよーー(ニヤリ)」
ユウジ「演技ならアカデミー賞で最優秀主演女優賞あげなきゃ」
ジュリ「今回はエキストラって言ってたでしょ」
ユウジ「そうだった!……って、ノっかってくんな」
ジュリ「エへッ。そぉそぉ、そういえばさ、キョースケ君が怒ったとこユウ君、見た事ある?」
ユウジ「どーーして、そんな事聞くの?」
エレベーターが3Fに停まり降りるユウジとジュリ。

○(回想)同・リビング (同)
ユウジ「なんか飲む?」
ジュリ「私はいい、いらない。ありがと」
ソファに座るジュリ。
ユウジ「じゃあ俺はコーヒー淹れよっと」
ジュリ「っでね、さっきの続きなんだけど、ユウ君がアキト君たちに連絡するってベランダ行った後、皆で食器とか片付けてたの」
ユウジ「うん、」
ジュリ「その時ね、シュン君と出逢ってずっと気になってた事があって、」
ユウジ「何を気になってたの?」
ジュリ「礼儀とかちゃんとしてる人なのに、キョースケ君を呼ぶ時だけ呼び捨てじゃない?」
ユウジ「そうだね」
コーヒーを持ってジュリの横に座るユウジ。
ジュリ「年下に呼び捨てされてキョースケ君、イラつかないのかなって思って、シュン君に聞いてみたんだ。なんでキョースケ君にだけ呼び捨てするの?って」
ユウジ「シュン、なんて答えてた?」
ジュリ「なんでだろうって言ってた……」
ユウジ「アハハハハ なんだその答え、アハハハハ」
ジュリ「キョースケ君が昔っからだからって教えてくれたけど……」
ユウジ「……そーーだな。ジュリさ、キョースケに弟いたこと知ってる?」
ジュリ「え、知らない。いた?ってどういう事?」
ユウジ「死んだんだ。弟」
ジュリ「そうなの? 事故かなんか?」
ユウジのコーヒーをひと口飲むジュリ。
ユウジ「まだ7才か8才の時、道に飛び出してトラックに轢かれて」
ジュリ「そーーだったんだ」
ユウジ「だけど、その事故では死ななかった」
ジュリ「え?どういう事?」
ユウジ「何箇所か骨折したぐらいで命に別状はなかったって」
ジュリ「じゃーーなんで、亡くなったの」
ユウジ「数ヵ月間、入院して体力も回復してきた頃に、弟が退屈だから外へ連れてけってわがまま言いだして、次の日検査があるからダメだってキョースケは渋ったらしんだけど言う事聞かなくて、親や医者に内緒で屋上へ連れ出して遊んでたら……突然、ブッ倒れてそのまま……」
ジュリ「原因はなんだったの?」
ユウジ「トラックに轢かれた時、後頭部打ってたみたいでさ。入院中、何度かMRIで頭や身体を撮って調べたとは言ってたけど詰まってた場所が悪くて、映らなかったって。それで身体を急に動かした反動もあってか、詰まってた血管が破裂しちゃったって……」
ジュリ「そうだったんだ……」
ユウジ「それからキョースケは自分を責めては何度も自殺を考えてた……。何回、学校の2階から飛び降りてたか……」
ジュリ「2階から?!」
ユウジ「そう、2階から。でも2階から飛び降りたって死なないってアイツはわかってて、自分の体を痛めつけて、その痛みで弟に償っていたんじゃないかな」
ジュリ「そんな事しなくても……全部が全部、キョースケ君のせいじゃないのに」
ユウジ「そりゃ、めちゃくちゃ可愛がってた弟を、自分が連れ出したせいで……」
ジュリ「まぁ」
ユウジ「そんな事ばっかやってたから、どんどん変な奴と周りから思われちゃってさ……学校は週2。来ても誰とも話さない。俺以外とは……。それに太陽を見れば毎回泣き出すし……号泣だよ、号泣ッ」
ジュリ「なんで太陽見たら泣き出すの?」
ユウジ「弟の名前が……太陽だったんだ。……あぁ、すげぇ可愛いクソガキだったな」
ジュリ「そっか」
ユウジ「それから何年かそんな状態が続いて……」
ジュリ「キョースケ君も大変だったんだ」
ユウジ「いつのタイミングかは忘れたけど、俺の後ろばっかついてくるシュンに出逢って、少しづつ変わってったんだ」
ジュリ「ふぅーーん」
ユウジ「キョースケは、きっとシュンに弟を重ねてるんだ」
ジュリ「だから……シュン君がどんな呼び方でキョースケ君を呼んでも受け入れちゃうんだ」
ユウジ「アハハハハ、まっあの2人、ほんとの兄弟かってぐらいめちゃ似てるからな」
ジュリ「私もあの2人、似てる気がする」
ユウジ「だろ!!シュンも一人っ子だから今は兄貴みたいに思ってんじゃない」
ジュリ「ユウ君は恋人だけどね アハハハ」
ユウジ「やめろッ」

○(現在)墓地・キョースケの弟の墓の前(夕)
手を合わせたまま動かないキョースケ。
キョースケ(N)「どんなに願っても戻っては来ないよな……」

○空・晴天
空を見あげるキョースケ。
キョースケ「まだ見あげた空に太陽がいても、はっきり見えないんだ……」

○キョースケのマンション・ピアノの部屋 (夕)
オーディションのチラシを読むキョースケ。
キョースケ「このオーディション変わってんな……」

○同・玄関 (同)
ピアノのレッスンに来るタクト。
ピーン・ポーン ピーン・ポーン ×4

○同・ピアノの部屋 (同)
キョースケ「受けてみるか……」
気づかないキョースケ。

○同・玄関 (同)
タクト「あれ居ないのかな……、じゃあ、もう1回だけ鳴らして出なかったら、帰ろ……」
インターホンを鳴らすタクト。
ピーン・ポーン。
タクト(N)「出てよ…… 練習したいのに……」
インターホンに気づくキョースケ。
キョースケ「ごめん、ごめん、タクト今開けるよ」
タクト「居た!!……ホッ」

×   ×   ×

キョースケ「タクト、もう終わりの時間だよ」
タクト「あっほんとだ じゃあもうちょっとだけ」
キョースケ「わかった、続けてろ。 オレンジジュース持ってきてやるよ」
タクト「ありがとう」
ピアノを弾き続けるタクト。

×   ×   ×

オレンジジュースを持ってくるキョースケ。
キョースケ「タクト、次のコンクール出るでしょ? エントリーしとくよ」
タクト「えーー、出たくないよ」
キョースケ「出たくないの?最近、頑張ってんじゃん!!」
タンク「うん、出たくない」
キョースケ「どうして?」
タクト「去年出て、最後まで演奏できなかった…」
キョースケ「だから、今年リベンジすんじゃん」
タクト「リベンジって?」
キョースケ「もう1度、立ち向かうってことかな」
タクト「ええーー、やだなーー」
キョースケ「今のタクトなら大丈夫だと思うけどな」
タクト「うーーん……やだ……」
突然、現れるシュン(23)
シュン「よっ!」
タクト「あっシュン兄ちゃんだ!」
キョースケ「お前なにしてんの?」
シュン「バンド練習の前に寄ってみた」
タクト「ひさしぶりだね」
シュン「ひさしぶり!!きょうタクト君のレッスン日だったんだ」
タクト「うん」
シュン「キョースケ先生にいじめられてない?大丈夫?」
タクト「いじめられてるーー……コンクール出ろって……」
シュン「えーー良いじゃん!!コンクール出なよ」
タクト「でも……」
シュン「また、去年のように失敗するのが怖い?」
タクト「シュン兄ちゃんも観てたでしょ」
シュン「観てた、観てた!タクト君からチケット貰ったからね」
タクト「恥ずかしいよ……笑ってる人もいたし……」
シュン「カッコ良かったけどな……」

×   ×   ×
○(回想)ステージ
タクトがピアノ演奏を失敗するが一生懸命、演奏し続ける姿
×   ×   ×

キョースケ「今年は良い所まで行けると思うんだけどな……」
シュン「タクト君、あのね、完璧にピアノ演奏することだけがすべてじゃないんだよ」
タクト「そうなの、キョウスケ先生?」
キョースケ「そーーだな……」
シュン「あの時、タクト君マジでカッコ良かったよ。 間違っても一生懸命、演奏し続けてる姿やステージの上から逃げ出さなかった姿はほんとカッコ良かった!!」
キョースケ「そうそう、俺も感動した」
シュン「俺もライブで演奏、間違ってばっかでさ 落ち込んでたけどタクト君見てたら元気もらえたもん!!!!」
タクト「……イッショウケンメイな僕を見せるだけでもお母さんやキョウスケ先生は喜ぶの?」
キョースケ「もちろん、大喜びだ」
シュン「俺も嬉しいなぁ」
タクト「じゃあ、また出てみようかな……」
キョースケ「よしッ、じゃあ失敗しないように今月からレッスンの回数増やして頑張るか!!タクトのお母さんに頼んどくよ」
タクト「……うん、がんばる!」
シュン「今年も観に行くからね!!」
タクト「ほんとに!やったーー」

×   ×   ×

◯リビング(夜)
キョースケ「さっきはありがとな」
シュン「なにが?」
キョースケ「タクトのやる気を起こしてくれて」
シュン「タクト君、ほんとは最初っから出たかったんだよ」
キョースケ「そうなの?」
シュン「なんとなくね、あの時の悔しさを晴らしたいって顔に書いてあったもん」
キョースケ「さすが中身小学生のお前にはなんでもわかっちゃうんだな」
シュン「うるせーー」
キョースケ「アハハ そうだ、質の良いDVD入ったけど、貸してやろうか?」
シュン「お願いします・オネガイシマス」
キョースケ「しょーーがねぇな」

○同日・スタジオ(夜)
楽器の音合わせをしているユウジ・キョースケ・アキト(24)・シュン。
キョースケ「ちょっとこれ、見てくれよ」
オーディションのチラシを3人へ見せるキョースケ。
ユウジ「なにこのオーディション……」
アキト「バンドのオーディションなのに各楽器ごとで1次、2次があって……」
シュン「最終審査が各楽器ごとの勝ち抜いた者が集い、観客のデビューさせたいという投票数80%以上獲得でデビューが決定?!」
キョースケ「だからそれぞれでエントリーして勝ち抜いて」
ユウジ「おもしれぇーーーーーじゃん!!!」
アキト「良いじゃん!!良いじゃん!! 俺は勝ち抜く自信あるぜ」
シュン「俺はそんな自信ないよ」
キョースケ「なにビビってんだよ」
アキト「これ、勝ち抜いた者同士が気が合わなかったらどうすんだろうな?」
キョースケ「辞退、OKだってさ」
アキト「ふぅーーん」
ユウジ「よし、エントリーしようぜ」
アキト「やってやろーーぜ!!」
シュン「う、うん」
キョースケ「じゃあ、お前ら最終審査で会おう!!」
アキト「マジ、負けんじゃねーーぞ」



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