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二十八日目 朝が来たりて※
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つるりと丸い、金色の亀。
手のひらに乗る安価な土産物のそれが、割れたりメッキが剥がれたりしないように丁寧に新聞紙に包む。長寿と幸運の象徴。守護の力が宿るお守り。コロンと丸くてキラキラ光る、ラウルの宝物。
同じ日に買った手編みの靴下は、セドリックに没収されていた学園指定の味気ない革靴と調和してラウルの足元を彩っている。水色とくすんだピンクが混ざり合う立体的な紫色が目に楽しい。ふふ、と笑みが溢れる。
荷造りはここに来てセドリックに買ってもらった数点だけ。身軽なものだ。すっかり見慣れた狭い木造の部屋をぐるりと見回す。
簡素なベットとサイドチェスト。素朴な木の椅子。トイレに繋がる扉。いつもジャラジャラ言って付いてきた鎖は今は何処にも見当たらない。廊下に繋がる扉を開き、外へと踏み出す。
セドリックと過ごした一月の濃密な冬休みが終わろうとしていた。
「なあセドリック」
ダイニング。新聞を読むセドリックが紙面から顔を上げて、おっとりと首を傾げる。
「一緒に買った食器。持って行ってもいいか?」
昨日、デートのやり直しに再び訪れたバザールで、二人は揃いのカップと小皿を手に入れた。ラウルは空色を選び、セドリックは茶色を求めた。
このロッジに置いていけば、くたびれた備え付け食器の代わりに次の宿泊者の役に立つのだろうが、ラウルはそうしたくなかった。シンプルなデザインと深い色合いをとても気に入ってしまったのだ。
意を決したように願い出たラウルに一瞬目を丸くしたセドリック。持っていた新聞をバサリと脇にやると、チート顔をニッコリさせて言う。
「キスしてくれたらいいよ」
さぁどうぞと両手を広げ、あざとくラウルを見上げる。
さて、勘の良い読者様はお気付きかも知れないが。セドリックは初めから長く使用するつもりで、カップと小皿を買ったのである。自分とラウルの色を意識して揃えたそれらの品を、どこぞの馬の骨になど使わせてやるつもりはさらさら無い。それはそれとして。チャンスなのでキスはしてもらおう。なんて下卑た気持ちは押し隠して、涼しい顔でラウルを見つめた。
「……お、えぇ……」
謎の迫力にラウルはたじろいだ。セドリックの顔は涼しかったが、目が本気だった。もしかして無茶を言っただろうかとラウルは自省する。やっぱり持ち帰るのは諦めようかとさえ思う。しかしセドリックが発する威圧感の正体は、溢れ出るスケベ心なのだ。見事なすれ違いである。
「えっと、……やっぱり……」
ラウルが頼みを取り下げようとする気配を察したセドリックは、しょんぼりと尻尾を下げた(幻覚)。犬耳を垂れ下げて「クゥン」と鳴く声(幻聴)まで聞こえてきそう。心底ガッカリさせたようだ。何が正解だったのか……。
「いや……あの、」
あたふたと狼狽えるラウル。拗ねたように口を尖らせて熱い視線を送り続けるセドリック。……この二人、全然噛み合ってない。愛を確かめ合って、何度か身体を重ねたところで、心から分かり合えるなんてのは幻想である。
もし、そんなことが可能だとすれば。大事なのは分かりたいと努める姿勢。思いを理解したい、心でつながりたいと、思い合う心。相手を分かったつもりにならないこと。
「……セドリックは、どうしたい?」
「僕はキスがしたい」
セドリックは恥じらいもなく言い切った。
ラウルは「は?」である。真面目な顔のセドリックが「ラウルは?」と問い返す。え?何の話だっけ?と目を瞬くラウルは、白い肌をじわりと赤らめた。
「……俺、も」
戸惑いがちにそう応えた途端、手を引かれてバランスを崩す。そのままダンスでも踊るみたいにクルリとターンさせられ、目を回す内にアレよアレよとセドリックの膝の上へ。
「わぷっ!」
セドリックは、ぶつかるように身を投げ出したラウルを危なげなく抱き留めた。
気付けば横抱きの状態で膝に乗り上げたラウルが、セドリックを見下ろす体制に。しがみ付いた手を「はっ」と離して、セドリックの無事を確かめる。
絡み合う前髪。細められたサファイアの瞳には、ラウルの体が落とす影。ラウルの背中に悪戯な手が回って、するりとうなじにまで這わされた。
「あれは、ラウルと僕が使うために買ったんだから、置いて行ったりしないで……」
こつんと額を合わせて囁くセドリックは、ラウルの首筋を撫で上げて取引の成立を催促する。すなわちキスを。
ぞくり。身を震わせたラウルは、おずおずと瞼を伏せる。すり、と頬を擦り寄せ、掠め取るように熱い唇に口づけた。これでヨシ!と、素早く離れようとしたが、強く抱き締められて交わりは深まる。
「……っん、ふ……♡」
ぬるりと潜り込んだ舌が歯列をなぞり、上顎を刺激する。ラウルは快感に悶え、ダイニングチェアがぎしりと音を立てた。
気をよくしたらしいセドリックの手が、背筋を撫で上げ耳朶をくすぐる。気持ちよくって、こぷりと後孔が潤う。
「あっ♡……はぁ、まっ……駄目」
「なんで……?イヤ?」
「違、……濡れる、から」
セドリックの手が止まる。これ幸いとラウルが一息ついていると、「ジジジ」とチャックの開く振動が股間を刺激する。
「ちょっ」
「確認してみよう」
「まっ、あぅ♡」
セドリックの手のひらに亀頭を撫でられびくりと悶える。反対の手で顎を取られて深い口付けが再開。快楽に振り回される内にスラックスは膝下にまで下ろされる。
露わになった下穿きは、我慢汁とスライム汁でびちょびちょだ。
「わあ、お漏らししたみたいになってるよ?大丈夫?これで三学期の授業が受けれるかな。栓が必要?」
ぐいっと下穿きずり下ろされて、セドリックの指が潜り込む。尻の谷間をするりと撫でて、入り口に行き当たる。
「ここに」
「ひぁっ♡」
つぷりと指先が押入り、ぐるりと縁を一周して具合を確かめる。ぬちぬちと出し入れされて頭が痺れた。
セドリックの胸にしがみついて頭を擦り付けていたラウルは、腰を掴まれ立ち上がらされる。「手はここ」と、テーブルの上に手をつかされて、突き出した尻に熱い肉棒を押し付けられた。
ラウルは目を丸くしてセドリックを振り返る。
「ちょっ……」
「今日は、ゆっくりしようね。あと一日しか、ここに居られないから……」
色気だだ漏れで、ラウルに覆い被さるセドリック。セドリックのセドリックがぬるぬると穴の周りを行き来する。気持ちいい。どうしようもなく期待が胸を膨らませる。ラウルは、いつの間にか大人しく卓に顔を伏せてコクコクと頷いていた。
「いれるよ?」
肌に沿って寝ていた先端が、くちりと突き立てられ、ゆっくりと、ゆっくりと挿入される。
「……っふ、ぁ、ぁあ……♡♡♡♡」
ずぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷふ……♡♡
「っあぁ……気持ち、いいね」
「んっ、ぁ……そこっ♡」
すずっ♡ぬちゅ♡にちゅ♡にゅっ♡にゅっ♡
「ここ?……こっちかな?んっ……」
ぐっ♡ぐっ♡ぐりっ♡ ぐりっ♡
「んあっ♡?!あぁ♡!はっ……♡ふっ……♡♡」
ずんっ♡ずちゅっ♡ずち♡ずち♡
「んんんっ♡……そこっ、ダメ……」
「気持ちいいでしょ?イイって言ってごらん?」
ぐりっ♡ぐっ♡ぐりりっ♡♡
「あぅっ♡……い、イイっ♡」
「いい子だね、ラウル。もう、このまま一生ここに居ようか?」
パン♡パン♡パン♡パン♡
「ひぁんっ♡……だっダメだっ♡んっ♡」
ぬちゅっ♡にちゅ♡にちゅ♡にちゅ♡にちゅ♡
「そう?じゃあ、二人で気ままに世界旅行に出るとか?」
ずんっ♡ずちゅっ♡ずち♡ずち♡
「そっ♡それも♡いいけど……♡俺は、まず♡学校を、卒業♡したい……♡」
「なんで?」
ぐりっ♡ぐっ♡ぐりりっ♡♡
「あんっ♡♡♡……んっ♡だっ♡だって♡ できるかどうか♡わからないっ♡けど♡……学校を出てっ♡一角の♡人間に♡なりたいっ……♡胸を張って♡お前の♡隣に立ちたい♡からっ♡♡♡♡」
「……ふうん?」
腰の動きが止まって、ラウルは「はあはあ」と息継ぎする。
飲み込みきれずに口角を伝う唾液を、セドリックの親指に拭われ、そのままぐいとラウルの顔を振り向かされた。
セドリックは凪いだ瞳でラウルを捕らえた。どこか、寂しげで、慰めたくなるような目だった。
そっと近づいて、どちらからともなく唇を合わせる。
その後はもう、言葉は要らない———。
「あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡」
ずん♡ずん♡ずん♡パン♡パン♡
「あっ♡……ふぁんっ♡んっ♡!もっ、もダメ♡♡♡♡」
くちゅ♡くちゅ♡くちっ♡くちゅっ♡
「大丈夫。ほらっ……ふっ……」
ぐり♡ぐっぐっぐっぐっ♡♡
「あ"あぁっっっ♡♡……やめっ♡、も♡イケないぃっ
♡♡♡♡」
ずろろっ……♡ずんっっっ♡♡♡♡♡
「っん、ふ……あぁ、きもちい……」
ずん♡ずん♡ずん♡パン♡パン♡パン♡パン♡
「♡んんんンッ……♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
ぐりりっ♡ぐんっ♡♡♡♡♡
「♡ぁん♡ぁん♡あっ♡♡♡」
「ラウルっ……イッてっ……くっ……ぅ、」
「っ♡ひあんっっっっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
——く、もなかった。
「ぁっ♡♡♡っヤダヤダぁ♡♡も、やめてぇ♡♡っひぁっ♡♡♡ん、♡♡♡もぅむりぃっっ♡♡♡♡♡」
「分かって、る……ぅっ、もっと、可愛がってあげる……ふっ、」
ずん♡ずん♡ずん♡パン♡パン♡パン♡パン♡
「やっ♡ぁんんっ♡違っ♡ひっ♡はっ♡はひっっ♡♡」
ぐり♡ぐっぐっぐっぐっ♡♡
「も♡ダメっ♡……っっ♡♡♡」
ぐっ♡ぐい♡くい♡くい♡
「あ"ぁっ♡♡♡♡……やっ♡、やめれっ♡♡♡」
くちゅ♡くちゅ♡くちっ♡くちゅっ♡
「っっああぁ♡♡♡♡♡……ひっ♡♡やんっ♡♡あ"あぁっ♡♡♡♡♡♡♡っ!!」
「あぁっ、ラウルっ…………かわいい……すき♡」
やっぱり分かったつもりになんて、なったらいけないな。
絶倫大魔王セドリックに、これでもかと抱き潰されて、言葉の必要性を痛感する、迂闊で哀れなラウルなのであった。
「はひ………」
手のひらに乗る安価な土産物のそれが、割れたりメッキが剥がれたりしないように丁寧に新聞紙に包む。長寿と幸運の象徴。守護の力が宿るお守り。コロンと丸くてキラキラ光る、ラウルの宝物。
同じ日に買った手編みの靴下は、セドリックに没収されていた学園指定の味気ない革靴と調和してラウルの足元を彩っている。水色とくすんだピンクが混ざり合う立体的な紫色が目に楽しい。ふふ、と笑みが溢れる。
荷造りはここに来てセドリックに買ってもらった数点だけ。身軽なものだ。すっかり見慣れた狭い木造の部屋をぐるりと見回す。
簡素なベットとサイドチェスト。素朴な木の椅子。トイレに繋がる扉。いつもジャラジャラ言って付いてきた鎖は今は何処にも見当たらない。廊下に繋がる扉を開き、外へと踏み出す。
セドリックと過ごした一月の濃密な冬休みが終わろうとしていた。
「なあセドリック」
ダイニング。新聞を読むセドリックが紙面から顔を上げて、おっとりと首を傾げる。
「一緒に買った食器。持って行ってもいいか?」
昨日、デートのやり直しに再び訪れたバザールで、二人は揃いのカップと小皿を手に入れた。ラウルは空色を選び、セドリックは茶色を求めた。
このロッジに置いていけば、くたびれた備え付け食器の代わりに次の宿泊者の役に立つのだろうが、ラウルはそうしたくなかった。シンプルなデザインと深い色合いをとても気に入ってしまったのだ。
意を決したように願い出たラウルに一瞬目を丸くしたセドリック。持っていた新聞をバサリと脇にやると、チート顔をニッコリさせて言う。
「キスしてくれたらいいよ」
さぁどうぞと両手を広げ、あざとくラウルを見上げる。
さて、勘の良い読者様はお気付きかも知れないが。セドリックは初めから長く使用するつもりで、カップと小皿を買ったのである。自分とラウルの色を意識して揃えたそれらの品を、どこぞの馬の骨になど使わせてやるつもりはさらさら無い。それはそれとして。チャンスなのでキスはしてもらおう。なんて下卑た気持ちは押し隠して、涼しい顔でラウルを見つめた。
「……お、えぇ……」
謎の迫力にラウルはたじろいだ。セドリックの顔は涼しかったが、目が本気だった。もしかして無茶を言っただろうかとラウルは自省する。やっぱり持ち帰るのは諦めようかとさえ思う。しかしセドリックが発する威圧感の正体は、溢れ出るスケベ心なのだ。見事なすれ違いである。
「えっと、……やっぱり……」
ラウルが頼みを取り下げようとする気配を察したセドリックは、しょんぼりと尻尾を下げた(幻覚)。犬耳を垂れ下げて「クゥン」と鳴く声(幻聴)まで聞こえてきそう。心底ガッカリさせたようだ。何が正解だったのか……。
「いや……あの、」
あたふたと狼狽えるラウル。拗ねたように口を尖らせて熱い視線を送り続けるセドリック。……この二人、全然噛み合ってない。愛を確かめ合って、何度か身体を重ねたところで、心から分かり合えるなんてのは幻想である。
もし、そんなことが可能だとすれば。大事なのは分かりたいと努める姿勢。思いを理解したい、心でつながりたいと、思い合う心。相手を分かったつもりにならないこと。
「……セドリックは、どうしたい?」
「僕はキスがしたい」
セドリックは恥じらいもなく言い切った。
ラウルは「は?」である。真面目な顔のセドリックが「ラウルは?」と問い返す。え?何の話だっけ?と目を瞬くラウルは、白い肌をじわりと赤らめた。
「……俺、も」
戸惑いがちにそう応えた途端、手を引かれてバランスを崩す。そのままダンスでも踊るみたいにクルリとターンさせられ、目を回す内にアレよアレよとセドリックの膝の上へ。
「わぷっ!」
セドリックは、ぶつかるように身を投げ出したラウルを危なげなく抱き留めた。
気付けば横抱きの状態で膝に乗り上げたラウルが、セドリックを見下ろす体制に。しがみ付いた手を「はっ」と離して、セドリックの無事を確かめる。
絡み合う前髪。細められたサファイアの瞳には、ラウルの体が落とす影。ラウルの背中に悪戯な手が回って、するりとうなじにまで這わされた。
「あれは、ラウルと僕が使うために買ったんだから、置いて行ったりしないで……」
こつんと額を合わせて囁くセドリックは、ラウルの首筋を撫で上げて取引の成立を催促する。すなわちキスを。
ぞくり。身を震わせたラウルは、おずおずと瞼を伏せる。すり、と頬を擦り寄せ、掠め取るように熱い唇に口づけた。これでヨシ!と、素早く離れようとしたが、強く抱き締められて交わりは深まる。
「……っん、ふ……♡」
ぬるりと潜り込んだ舌が歯列をなぞり、上顎を刺激する。ラウルは快感に悶え、ダイニングチェアがぎしりと音を立てた。
気をよくしたらしいセドリックの手が、背筋を撫で上げ耳朶をくすぐる。気持ちよくって、こぷりと後孔が潤う。
「あっ♡……はぁ、まっ……駄目」
「なんで……?イヤ?」
「違、……濡れる、から」
セドリックの手が止まる。これ幸いとラウルが一息ついていると、「ジジジ」とチャックの開く振動が股間を刺激する。
「ちょっ」
「確認してみよう」
「まっ、あぅ♡」
セドリックの手のひらに亀頭を撫でられびくりと悶える。反対の手で顎を取られて深い口付けが再開。快楽に振り回される内にスラックスは膝下にまで下ろされる。
露わになった下穿きは、我慢汁とスライム汁でびちょびちょだ。
「わあ、お漏らししたみたいになってるよ?大丈夫?これで三学期の授業が受けれるかな。栓が必要?」
ぐいっと下穿きずり下ろされて、セドリックの指が潜り込む。尻の谷間をするりと撫でて、入り口に行き当たる。
「ここに」
「ひぁっ♡」
つぷりと指先が押入り、ぐるりと縁を一周して具合を確かめる。ぬちぬちと出し入れされて頭が痺れた。
セドリックの胸にしがみついて頭を擦り付けていたラウルは、腰を掴まれ立ち上がらされる。「手はここ」と、テーブルの上に手をつかされて、突き出した尻に熱い肉棒を押し付けられた。
ラウルは目を丸くしてセドリックを振り返る。
「ちょっ……」
「今日は、ゆっくりしようね。あと一日しか、ここに居られないから……」
色気だだ漏れで、ラウルに覆い被さるセドリック。セドリックのセドリックがぬるぬると穴の周りを行き来する。気持ちいい。どうしようもなく期待が胸を膨らませる。ラウルは、いつの間にか大人しく卓に顔を伏せてコクコクと頷いていた。
「いれるよ?」
肌に沿って寝ていた先端が、くちりと突き立てられ、ゆっくりと、ゆっくりと挿入される。
「……っふ、ぁ、ぁあ……♡♡♡♡」
ずぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷふ……♡♡
「っあぁ……気持ち、いいね」
「んっ、ぁ……そこっ♡」
すずっ♡ぬちゅ♡にちゅ♡にゅっ♡にゅっ♡
「ここ?……こっちかな?んっ……」
ぐっ♡ぐっ♡ぐりっ♡ ぐりっ♡
「んあっ♡?!あぁ♡!はっ……♡ふっ……♡♡」
ずんっ♡ずちゅっ♡ずち♡ずち♡
「んんんっ♡……そこっ、ダメ……」
「気持ちいいでしょ?イイって言ってごらん?」
ぐりっ♡ぐっ♡ぐりりっ♡♡
「あぅっ♡……い、イイっ♡」
「いい子だね、ラウル。もう、このまま一生ここに居ようか?」
パン♡パン♡パン♡パン♡
「ひぁんっ♡……だっダメだっ♡んっ♡」
ぬちゅっ♡にちゅ♡にちゅ♡にちゅ♡にちゅ♡
「そう?じゃあ、二人で気ままに世界旅行に出るとか?」
ずんっ♡ずちゅっ♡ずち♡ずち♡
「そっ♡それも♡いいけど……♡俺は、まず♡学校を、卒業♡したい……♡」
「なんで?」
ぐりっ♡ぐっ♡ぐりりっ♡♡
「あんっ♡♡♡……んっ♡だっ♡だって♡ できるかどうか♡わからないっ♡けど♡……学校を出てっ♡一角の♡人間に♡なりたいっ……♡胸を張って♡お前の♡隣に立ちたい♡からっ♡♡♡♡」
「……ふうん?」
腰の動きが止まって、ラウルは「はあはあ」と息継ぎする。
飲み込みきれずに口角を伝う唾液を、セドリックの親指に拭われ、そのままぐいとラウルの顔を振り向かされた。
セドリックは凪いだ瞳でラウルを捕らえた。どこか、寂しげで、慰めたくなるような目だった。
そっと近づいて、どちらからともなく唇を合わせる。
その後はもう、言葉は要らない———。
「あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡」
ずん♡ずん♡ずん♡パン♡パン♡
「あっ♡……ふぁんっ♡んっ♡!もっ、もダメ♡♡♡♡」
くちゅ♡くちゅ♡くちっ♡くちゅっ♡
「大丈夫。ほらっ……ふっ……」
ぐり♡ぐっぐっぐっぐっ♡♡
「あ"あぁっっっ♡♡……やめっ♡、も♡イケないぃっ
♡♡♡♡」
ずろろっ……♡ずんっっっ♡♡♡♡♡
「っん、ふ……あぁ、きもちい……」
ずん♡ずん♡ずん♡パン♡パン♡パン♡パン♡
「♡んんんンッ……♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
ぐりりっ♡ぐんっ♡♡♡♡♡
「♡ぁん♡ぁん♡あっ♡♡♡」
「ラウルっ……イッてっ……くっ……ぅ、」
「っ♡ひあんっっっっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
——く、もなかった。
「ぁっ♡♡♡っヤダヤダぁ♡♡も、やめてぇ♡♡っひぁっ♡♡♡ん、♡♡♡もぅむりぃっっ♡♡♡♡♡」
「分かって、る……ぅっ、もっと、可愛がってあげる……ふっ、」
ずん♡ずん♡ずん♡パン♡パン♡パン♡パン♡
「やっ♡ぁんんっ♡違っ♡ひっ♡はっ♡はひっっ♡♡」
ぐり♡ぐっぐっぐっぐっ♡♡
「も♡ダメっ♡……っっ♡♡♡」
ぐっ♡ぐい♡くい♡くい♡
「あ"ぁっ♡♡♡♡……やっ♡、やめれっ♡♡♡」
くちゅ♡くちゅ♡くちっ♡くちゅっ♡
「っっああぁ♡♡♡♡♡……ひっ♡♡やんっ♡♡あ"あぁっ♡♡♡♡♡♡♡っ!!」
「あぁっ、ラウルっ…………かわいい……すき♡」
やっぱり分かったつもりになんて、なったらいけないな。
絶倫大魔王セドリックに、これでもかと抱き潰されて、言葉の必要性を痛感する、迂闊で哀れなラウルなのであった。
「はひ………」
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