十年先まで待ってて

リツカ

文字の大きさ
59 / 81
過去話・後日談・番外編など

温泉旅行 4


 浴衣を羽織ったまま、下着だけをずり下ろされ、脱がされる。
 雅臣の性器は胸を愛撫されたときから軽く勃っていたが、総真が手を伸ばしたのはそのさらに奥の窄まりだった。
 総真が二本の指でその窄まりを軽く広げると、粘膜に空気が触れた感覚がした。羞恥と快感に、雅臣の腰はびくりと跳ねる。

「ヒクついてんのかわいいな」

 笑って、総真はどこからか取り出してきたパウチ型のローションの封を開けた。それを纏わせた指先で、そっと雅臣の後孔に触れてくる。

「んっ……!」

 さほど抵抗もなく、総真の指はつぷりと雅臣の後孔のナカへと入っていった。雅臣のナカが総真の長い指に絡みつくように蠢く。

「そんなに締め付けたら、ナカ解せないだろ。ほら、力抜いて。気持ちいいとこいじめてやるから」
「あっ、んンッ」

 総真の指が、ぷっくりと膨らんだ前立腺を軽く押し潰すように前後した。そのたび雅臣の性器の先端からとろりとカウパーがもれだす。

「はっ、う……総真、総真……」
「ここ好き?」
「ん……もっと……」

 雅臣がねだると、総真は指の数を二本に増やして雅臣のナカを優しく掻き回しはじめた。
 ゆっくりと前後する指で、前立腺をグリッと押し潰される。気持ちよくて、雅臣の唇からは甘い喘ぎがもれた。

「あっ、あっ、ん……んぅ……!」
「ナカとろとろのふわふわだな。気持ちいい?」
「っ、ん……きもち、い……きもちいい……っ」

 腹の底が熱くて、きゅんっと子宮が疼いたような気がした。
 雅臣はとろんとした目で総真を見上げる。

「あ、も、もうっ……ほしいっ……」
「まだ慣らしてる途中だからだーめ」
「んっ、う……い、いいからっ、大丈夫だから……っ」
「大丈夫ってお前なぁ」

 雅臣は総真に呆れた目を向けられた。
 しかし、そんな目で見られても諦められない。指で掻き回されたナカが──指では届かない奥がもどかしくて、もう頭がおかしくなりそうだった。

「ほんとに、大丈夫だからっ……ん、ぅ……ナカ、ちゃんと総真の形覚えてるから……!」
「っ……お前、その無自覚に煽るの本当にやめろ」

 欲に満ちた目で総真にギロリと睨まれた。同時に、総真が後孔に入れていた二本の指をゆっくりと抜く。

「総真、そうま……」
「たっく……痛かったらちゃんと言えよ」

 雅臣はこくこくと頷いた。もう待てない。なんでもいいから、早く総真の雄でナカを満たしてほしかった。
 総真は雅臣の膝裏に手をやり、グッと両足を開かせた。
 浮いた尻の割れ目に、総真の性器が擦り付けられる。その熱に、雅臣は自身の心臓がどくどくと騒ぎ出すのを感じた。

「挿れるぞ」

 掛け声の直後、ゆっくりと総真の性器が雅臣のナカへと入ってきた。とろけた狭い隘路を押し広げながら、ぐぷぐぷとその熱の塊が奥へ奥へと進んでいく。

「んっ、あっ、アっ、あ……!」

 雅臣の体が大きく反り返った。
 目の前でチカチカと光が点滅して、視界が朧気になる。気持ちよくて、よすぎて、神経が総真と繋がっている箇所だけに集中しているような快感に脳みそがとろけそうだった。

「あ、ふっ……あ、んぁ……」
「発情期でもねぇのに挿れた瞬間メスイキすんのめずらしいな……そんなに気持ちいいの?」
「ん、あ……きもちいい……」
「いつもと場所が違うからか……? いや、発情期もうすぐだから?」
「そ、んなの、どうでもいいから……っ、う、あっ……んぅ」

 総真が軽く腰を引いて、また奥にずるりと性器を押し込んできた。雅臣の腰を両手でがっしりと掴んで、緩やかな律動を繰り返す。

「はっ……お前、ほんとに俺の形覚えてんだな。抱くたびエロくなるの反則だろ……!」
「あっ、ん、ぅ……はぁっ、奥っ……ひっ!」

 奥の突き当たり──結腸口にぐりっと亀頭を押し付けられた。そのあとそこをトントンとノックされると、雅臣の顔がだらしなくとろけていく。

「あ、あ……あっ……」
「ほら、奥まで欲しいなら緩めろ。結腸までぶち抜いて種付けしてやるから」
「ん、うっ……あ、あっ……!」

 総真の言葉に促されるようにそこが綻んでいくのが、雅臣自身にはわかった。頭だけではなく体の奥がとろけていくような、不思議な感覚だった。
 雅臣の歪んだ視界に映る総真が、欲に塗れた瞳で雅臣を射抜くように見下ろす。

「雅臣、雅臣……」
「そ、うま」
「もう俺、もたねぇから……結腸口ぶち抜いた瞬間、奥にぶち撒けるから一緒に、な?」
「ん、んっ……」

 雅臣がこくこくと頷くと、総真はうれしそうに笑みを浮かべた。艶を帯びたその端麗な顔に見惚れながら、雅臣はほうと吐息をこぼす。
 次の瞬間──綻んだそこに、ぐぷりと先端が突き入れられた。最奥を穿たれ、いっそう膨らんだ性器がナカで脈打っている。とろとろとした熱い白濁が奥に注がれていくのを感じながら、雅臣は声もなく絶頂していた。

「ッ──────、う、ぁ……」
「ああ……めちゃくちゃしゃぶりついてくる……っ」

 恍惚とした総真の声に、また腹の底がきゅうっと収縮した。
 発情期でもないのに、とうとう最奥まで総真に侵されてしまった。根元まで突き入れられて、子宮に届きそうなくらい奥で種付けされるのがたまらなく気持ちいい。

 心地よくて、幸せで、愛おしくて──雅臣は快感で力の入らない手を伸ばし、総真の手に重ねた。
 すると、総真が柔らかく微笑んで、雅臣のその手を握り返してくれる。

「雅臣、気持ちいいか?」
「ん、ん……そうま……すき、あいしてる」

 総真の目が丸くなったあと、とろりととろけるように弧を描いた。

「俺も愛してるよ、雅臣」
「ん、う……」

 身を屈めた総真から、優しくキスをされた。
 ナカに突き入れられた性器がさらに奥に押し込まれた気がして、雅臣は快楽に体を震わせながら目を閉じる。
 心も体も満たされて、雅臣は眠るように意識を手放した。

感想 76

あなたにおすすめの小説

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

塩対応の同室αが実は俺の番を狙っていた

雪兎
BL
あらすじ 全寮制の名門学園に入学したΩの俺は、入寮初日から最悪の同室相手に当たった。 相手は学年でも有名な優等生α。 成績優秀、運動もできる、顔もいい。なのに—— めちゃくちゃ塩対応。 挨拶しても「……ああ」。 話しかけても「別に」。 距離も近づけないし、なぜか妙に警戒されている気がする。 (俺、そんなに嫌われてる……?) 同室なのに会話は最低限。 むしろ避けられている気さえある。 けれどある日、発情期トラブルで倒れた俺を助けてくれたのは、 その塩対応αだった。 しかも普段とは違い、必死な顔で言われる。 「……他のαに近づくな」 「お前は俺の……」 そこで言葉を飲み込む彼。 それ以来、少しずつ態度が変わり始める。 距離は相変わらず近くない。 口数も少ない。 だけど―― 他のαが近づくと、さりげなく間に入る。 発情期が近いと察すると、さりげなく世話を焼く。 そして時々、独占欲を隠しきれない視線。 実は彼はずっと前から知っていた。 俺が、 自分の運命の番かもしれないΩだということを。 だからこそ距離を取っていた。 触れたら、もう止まれなくなるから。 だけど同室生活の中で、 少しずつ、確実に距離は変わっていく。 塩対応の裏に隠されていたのは―― 重すぎるほどの独占欲だった。

希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう

水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」 辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。 ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。 「お前のその特異な力を、帝国のために使え」 強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。 しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。 運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。 偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!

ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました

あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」 完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け 可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…? 攻め:ヴィクター・ローレンツ 受け:リアム・グレイソン 弟:リチャード・グレイソン  pixivにも投稿しています。 ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。

批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。

αに軟禁されました

雪兎
BL
支配的なαに閉じ込められたΩ。だがそれは、愛のはじまりだった――。

「オレの番は、いちばん近くて、いちばん遠いアルファだった」

星井 悠里
BL
大好きだった幼なじみのアルファは、皆の憧れだった。 ベータのオレは、王都に誘ってくれたその手を取れなかった。 番にはなれない未来が、ただ怖かった。隣に立ち続ける自信がなかった。 あれから二年。幼馴染の婚約の噂を聞いて胸が痛むことはあるけれど、 平凡だけどちゃんと働いて、それなりに楽しく生きていた。 そんなオレの体に、ふとした異変が起きはじめた。 ――何でいまさら。オメガだった、なんて。 オメガだったら、これからますます頑張ろうとしていた仕事も出来なくなる。 2年前のあの時だったら。あの手を取れたかもしれないのに。 どうして、いまさら。 すれ違った運命に、急展開で振り回される、Ωのお話。 ハピエン確定です。(全10話) 2025年 07月12日 ~2025年 07月21日 なろうさんで完結してます。