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王都編
いざ、王都へ
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「アキラさん、あと王都までどのくらいでしょうか?」
「ん?そうだね、『―――――フゴォォォ!!』一応村を出るときに『―――――ドスッ』もらった地図に『フゴッ!!フゴッ!!』よるともうすぐのはず『―――――ボコッ』『キィィィ……』なんだけど…」
彰は王都から攫われていた子の一人で十歳の女の子セリアの質問にかなり大きいイノシシを強化した感じの魔物を相手にしながら答える。
因みに最初の『―――――フゴォォォ!!』で強化型イノシシが突進してきて
『―――――ドスッ』はそれを彰が受け止めた音、
『フゴッ!!フゴッ!!』は受け止められた強化型イノシシがもがく声、
そんでもって最後の『―――――ボコッ』『キィィィ……』は彰が暴れる強化型イノシシぶん殴ったときの音と強化型イノシシの断末魔である。
尚、この強化型イノシシ―――ビックボアは決して弱い魔物ではない。
普通の人なら見た瞬間に逃走、魔物を狩って生活している冒険者などでもしっかりと武装した2~3人で相手するのが普通の魔物なのだ。
それを付与術で”怪力化”を使っているとはいえ、防具もつけず、武器も使わず素手でぶん殴って、しかも一撃で倒している彰はかなり異常なのだが、セリア達もここまでの道中で同じようなことがなんどもあったせいで彰の人外っぷりには慣れてきているらしく全員そこは綺麗にスルーした。
「ちょっとその地図見せて下さい、アキラさん」
「ん?別にいいよ?」
彰はそう答えてセリアに地図を渡すと倒したビッグボアの方へと向かう。
「こいつはどこが売れるんだろうか…」
「そいつの討伐証明部位は確か父ちゃんが牙だって言ってたよ。アキラさん」
そう声をかけるのはこれまた王都から攫われていた子の一人で九歳のダレンである。
何故彼が魔物の討伐部位などというものを知っているのかというと、彼の父が冒険者だからだ。
実は今彰がちゃんと魔物から討伐証明部位をとろうとしているのもダレンからそれをとっとくと冒険者ギルドでお金になると教えてくれたおかげである。
彰は牙無造作に掴むと、
―――――ボキッ
っと力任せにへし折り、これまた村を出るときにもらった鞄に突め込む。
鞄はもうすでにここまでで倒した魔物の討伐証明部位でパンパンであった。
「あれ、これさっきのとこ逆だったんじゃ……」
「えっ!?ア、アハハハ」
セリアの指摘を笑ってごまかす彰。
「笑ってごまかすのはもう効きませんよっ!?何回目ですか!!」
「…………すいません、数えてません」
「次やったら王都に着いた時に『この男の人に乱暴されました!』って言いながら門番のとこに行きますから!!」
「それだけは、それだけは勘弁してくれ、それをされると王都に入る前から俺には犯罪者のレッテルが貼られてしまう!」
「されたくないなら……わかりますね?」
「はい、すいませんでした……」
十歳に怒られる十七歳というシュールな光景がそこにはあった。
―――――あの感動の出発から数日。
彰達はまだ王都についていなかった。
本来なら大体一日、二日で着く位の道のり、それがすでに三、四日たっている。
原因は彰の方向音痴だ。
彰達は村を出るときに地図や食料など、王都までの道中である程度必要な物をもらっていた。
そしてその地図をバカの彰が持ったのが運の尽き、間違えては戻り、間違えては戻り、を繰り返していた。
しかし不幸中の幸いだったのは日数がかかったおかげで彰と子供達が仲良くなったことである。
日数がかかり、ある程度子供達が彰に打ち解けてきたことによりしっかり者のセリアが時々彰の持っている地図の確認をするようになってからは格段に進むスピードが上がった。
上に書いてあるように討伐証明部位をとるようになったのもこのおかげだ。
そんなこんなで歩き続けること数時間後、
「遂に、遂に着いたぞぉ~!!」
彰達は遂に王都へと到着していた。
「誰のせいでこんなに時間がかかったと思ってるんですかアキラさん!」
「俺、一人の人に責任を求める世界は間違ってると思うんだ…」
「間違ってるのは世界じゃなくてアキラさんですよ!!」
「さぁみんな、早く王都へ入ろうなぁ~」
『はぁ~い!!』
「無視しないで下さいよアキラさん!もぉ~待ってさい、私も行きます『門番さん!この男の人に―――』」
「すいませんでした俺が全て、全面的に悪かったです」
彰は小さい子ども相手にプライドも何もかも捨てた完璧な土下座を決めていた。
「まぁいいでしょう。今回は許してあげますから早く中に入りましょう。お父さんとお母さんに早く会いたいですし……」
「わかった、じゃあ今度こそ本当に行こうか、みんな」
『はぁ~い!!』
そうして王都の門へと近づいていく彰達。
「すいません、子供達を助けたので連れて来たんですけど…」
「えっ子供達ですか!?確認しますので少々お待ちください」
彰にそう告げ、何かの書類をとって来た門番さんは子供達一人一人に名前などを聞いて確認をとり始める。
「はい、確認が終わりました。確かに行方不明になっていた子達と一致しました。中に入って大丈夫です。
中に入ったらまず王都騎士団詰所に行ってこの書類を渡してください。
詰所はここから入って真っ直ぐいったところにいかにもな建物があるのですぐわかると思うのですが…」
「ああ、大丈夫です。本当にわからなかったら子供達に聞くんで」
「そうですか、それでは…ん?」
そこでふと不思議そうな顔をする門番。
「どうかしましたか?」
「つかぬ事をお聞きしますがアキラさん達はどちらから来られたんですか?」
「えっ?タール村の方からですけど…」
(おかしいな…今タール村から王都に来るには強力な魔物が大量発生しているとの報告が入っているから子供を連れたまま通ってこれるはずはないのだけれど……うーん、まあ考えても仕方ないかな…)
「いえ、何でもありません。どうぞここまでの旅の疲れを王都でゆっくりと癒して下さい」
「はい、ありがとうございます」
そうお礼を告げると彰達は中に入っていった。
「ん?そうだね、『―――――フゴォォォ!!』一応村を出るときに『―――――ドスッ』もらった地図に『フゴッ!!フゴッ!!』よるともうすぐのはず『―――――ボコッ』『キィィィ……』なんだけど…」
彰は王都から攫われていた子の一人で十歳の女の子セリアの質問にかなり大きいイノシシを強化した感じの魔物を相手にしながら答える。
因みに最初の『―――――フゴォォォ!!』で強化型イノシシが突進してきて
『―――――ドスッ』はそれを彰が受け止めた音、
『フゴッ!!フゴッ!!』は受け止められた強化型イノシシがもがく声、
そんでもって最後の『―――――ボコッ』『キィィィ……』は彰が暴れる強化型イノシシぶん殴ったときの音と強化型イノシシの断末魔である。
尚、この強化型イノシシ―――ビックボアは決して弱い魔物ではない。
普通の人なら見た瞬間に逃走、魔物を狩って生活している冒険者などでもしっかりと武装した2~3人で相手するのが普通の魔物なのだ。
それを付与術で”怪力化”を使っているとはいえ、防具もつけず、武器も使わず素手でぶん殴って、しかも一撃で倒している彰はかなり異常なのだが、セリア達もここまでの道中で同じようなことがなんどもあったせいで彰の人外っぷりには慣れてきているらしく全員そこは綺麗にスルーした。
「ちょっとその地図見せて下さい、アキラさん」
「ん?別にいいよ?」
彰はそう答えてセリアに地図を渡すと倒したビッグボアの方へと向かう。
「こいつはどこが売れるんだろうか…」
「そいつの討伐証明部位は確か父ちゃんが牙だって言ってたよ。アキラさん」
そう声をかけるのはこれまた王都から攫われていた子の一人で九歳のダレンである。
何故彼が魔物の討伐部位などというものを知っているのかというと、彼の父が冒険者だからだ。
実は今彰がちゃんと魔物から討伐証明部位をとろうとしているのもダレンからそれをとっとくと冒険者ギルドでお金になると教えてくれたおかげである。
彰は牙無造作に掴むと、
―――――ボキッ
っと力任せにへし折り、これまた村を出るときにもらった鞄に突め込む。
鞄はもうすでにここまでで倒した魔物の討伐証明部位でパンパンであった。
「あれ、これさっきのとこ逆だったんじゃ……」
「えっ!?ア、アハハハ」
セリアの指摘を笑ってごまかす彰。
「笑ってごまかすのはもう効きませんよっ!?何回目ですか!!」
「…………すいません、数えてません」
「次やったら王都に着いた時に『この男の人に乱暴されました!』って言いながら門番のとこに行きますから!!」
「それだけは、それだけは勘弁してくれ、それをされると王都に入る前から俺には犯罪者のレッテルが貼られてしまう!」
「されたくないなら……わかりますね?」
「はい、すいませんでした……」
十歳に怒られる十七歳というシュールな光景がそこにはあった。
―――――あの感動の出発から数日。
彰達はまだ王都についていなかった。
本来なら大体一日、二日で着く位の道のり、それがすでに三、四日たっている。
原因は彰の方向音痴だ。
彰達は村を出るときに地図や食料など、王都までの道中である程度必要な物をもらっていた。
そしてその地図をバカの彰が持ったのが運の尽き、間違えては戻り、間違えては戻り、を繰り返していた。
しかし不幸中の幸いだったのは日数がかかったおかげで彰と子供達が仲良くなったことである。
日数がかかり、ある程度子供達が彰に打ち解けてきたことによりしっかり者のセリアが時々彰の持っている地図の確認をするようになってからは格段に進むスピードが上がった。
上に書いてあるように討伐証明部位をとるようになったのもこのおかげだ。
そんなこんなで歩き続けること数時間後、
「遂に、遂に着いたぞぉ~!!」
彰達は遂に王都へと到着していた。
「誰のせいでこんなに時間がかかったと思ってるんですかアキラさん!」
「俺、一人の人に責任を求める世界は間違ってると思うんだ…」
「間違ってるのは世界じゃなくてアキラさんですよ!!」
「さぁみんな、早く王都へ入ろうなぁ~」
『はぁ~い!!』
「無視しないで下さいよアキラさん!もぉ~待ってさい、私も行きます『門番さん!この男の人に―――』」
「すいませんでした俺が全て、全面的に悪かったです」
彰は小さい子ども相手にプライドも何もかも捨てた完璧な土下座を決めていた。
「まぁいいでしょう。今回は許してあげますから早く中に入りましょう。お父さんとお母さんに早く会いたいですし……」
「わかった、じゃあ今度こそ本当に行こうか、みんな」
『はぁ~い!!』
そうして王都の門へと近づいていく彰達。
「すいません、子供達を助けたので連れて来たんですけど…」
「えっ子供達ですか!?確認しますので少々お待ちください」
彰にそう告げ、何かの書類をとって来た門番さんは子供達一人一人に名前などを聞いて確認をとり始める。
「はい、確認が終わりました。確かに行方不明になっていた子達と一致しました。中に入って大丈夫です。
中に入ったらまず王都騎士団詰所に行ってこの書類を渡してください。
詰所はここから入って真っ直ぐいったところにいかにもな建物があるのですぐわかると思うのですが…」
「ああ、大丈夫です。本当にわからなかったら子供達に聞くんで」
「そうですか、それでは…ん?」
そこでふと不思議そうな顔をする門番。
「どうかしましたか?」
「つかぬ事をお聞きしますがアキラさん達はどちらから来られたんですか?」
「えっ?タール村の方からですけど…」
(おかしいな…今タール村から王都に来るには強力な魔物が大量発生しているとの報告が入っているから子供を連れたまま通ってこれるはずはないのだけれど……うーん、まあ考えても仕方ないかな…)
「いえ、何でもありません。どうぞここまでの旅の疲れを王都でゆっくりと癒して下さい」
「はい、ありがとうございます」
そうお礼を告げると彰達は中に入っていった。
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