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8歳の春
ボーイズトーク(笑)(※下ネタ注意)
「気になったんだけどさ、お前らあの二人に精通来たらどうすんだ?」
「《ああ?》」
「怖っ………別に疚しい目で見てねぇし。純粋な疑問。」
思ったことをそのまま口に出してしまった村人はちょっぴり後悔したけれど、でも興味が尽きないのでワクワクとした気持ちは止まらない。
蝶よ花よと言っても過言ではない程に溺愛しているピュアっピュアな息子達。
そんな息子達が大人の階段を上った時にどう取り乱すのか。
そう考えると気になるなと、他の村人達も解体作業を止めることなく頷いた。
「まぁ、アムルは元侯爵令息様だし、婚約者居たんだろう?閨教育だっけ?そういうのはあるから分かっているだろうけど、問題はニールだよな。」
アムルのことは、何かあった時の為に信頼のおける一部の大人達には話していた。
隠し通すのにも、限界はあるだろうし。
万が一侯爵家からのアクションがあった時に、アムルを守る為だ。
幸いと言っていいのかは微妙だが、村の子供になった以上は村の仲間だという考えの者しか居なかった。
なので元侯爵令息というのも、つい最近まで隣街住んでたくらいのレベルの話題でしかない。
「あー………夢精しようものならビックリしてパニック起こしそうだよな………」
「うちの息子はこっそり洗ってたぞ。洗ってる音響いてて分かったけどな。」
「あれ結構響くよな。俺もそれで親父にバレたわ。」
まぁ、そこそこの年頃の男共の集まりなんてこんなモノだ。
女子供が居ればこんな風にはならないのだが、ここには元気で屈強な男達のみ。
しかも女子供が乱入する危険性なんてまるでない森の中。
モンスターを解体している最中で、しかも警戒しないといけない状態だとはいえ、否、だからこそくだらない話に花を咲かせる。
「アーサーの言ってたことが本当だとするとさ、アムルはまだ先だろうけどニールは近々なりそうだな。」
「なんでだよ。」
《番の年の差考えろよ。》
アーサーの馬鹿にしたような言葉に、ウィルギリギリと歯噛みした。
言いたいことは、正直言えば分かる。
セドリックと違って、カイルは恐らく精通を迎えてない筈だ。
守護者の発情(仮)が番に合わせるというのならば、アムルの精通はカイルが精通を迎えた後になる。
「来たばかりの時ならまだしも、ニールも今は心の余裕があるだろうしな。身体さえ追い付けばすぐだろ。」
「でも実際問題どうするんだ?」
「………セドリックに任せることになる………手を出したら殴るが。」
「年の差の問題があるとはいえ、ひでぇ矛盾を聞いた。」
ぐるると唸りながら、本気で忌々しそうにウィルはそう言った。
番の発情を宥めるのは、番である獣人の義務だ。
とはいえ自分の場合はシェルニーニャの初潮がまだだったので自分で慰めたし、シェルニーニャは月経痛が酷かったので成人してからも落ち着くまでは手を出せなかったけども。
「でも獣人なんだし、そうなるよな。性教育は番の仕事みてぇなもんだし。」
「そうなるとセドリックが居る時に………あー、でもそうなりそうだよな。」
村人達は他人事だと思ってケラケラと笑う。
アーサーも笑いそうになったが、でも完全に他人事じゃないんだよなと思うと笑えなかった。
子供はいつまでも子供じゃない。
着実に大人の階段を上り、そして巣立っていく。
《寂しいなぁ………》
アーサーはそうポツリと呟く。
せめて妖精騎士基準の年齢で成人換算をして、それまで一緒に居れないだろうか。
成人年齢65歳だから、いけなくはないと思うんだけどなぁ。
「《ああ?》」
「怖っ………別に疚しい目で見てねぇし。純粋な疑問。」
思ったことをそのまま口に出してしまった村人はちょっぴり後悔したけれど、でも興味が尽きないのでワクワクとした気持ちは止まらない。
蝶よ花よと言っても過言ではない程に溺愛しているピュアっピュアな息子達。
そんな息子達が大人の階段を上った時にどう取り乱すのか。
そう考えると気になるなと、他の村人達も解体作業を止めることなく頷いた。
「まぁ、アムルは元侯爵令息様だし、婚約者居たんだろう?閨教育だっけ?そういうのはあるから分かっているだろうけど、問題はニールだよな。」
アムルのことは、何かあった時の為に信頼のおける一部の大人達には話していた。
隠し通すのにも、限界はあるだろうし。
万が一侯爵家からのアクションがあった時に、アムルを守る為だ。
幸いと言っていいのかは微妙だが、村の子供になった以上は村の仲間だという考えの者しか居なかった。
なので元侯爵令息というのも、つい最近まで隣街住んでたくらいのレベルの話題でしかない。
「あー………夢精しようものならビックリしてパニック起こしそうだよな………」
「うちの息子はこっそり洗ってたぞ。洗ってる音響いてて分かったけどな。」
「あれ結構響くよな。俺もそれで親父にバレたわ。」
まぁ、そこそこの年頃の男共の集まりなんてこんなモノだ。
女子供が居ればこんな風にはならないのだが、ここには元気で屈強な男達のみ。
しかも女子供が乱入する危険性なんてまるでない森の中。
モンスターを解体している最中で、しかも警戒しないといけない状態だとはいえ、否、だからこそくだらない話に花を咲かせる。
「アーサーの言ってたことが本当だとするとさ、アムルはまだ先だろうけどニールは近々なりそうだな。」
「なんでだよ。」
《番の年の差考えろよ。》
アーサーの馬鹿にしたような言葉に、ウィルギリギリと歯噛みした。
言いたいことは、正直言えば分かる。
セドリックと違って、カイルは恐らく精通を迎えてない筈だ。
守護者の発情(仮)が番に合わせるというのならば、アムルの精通はカイルが精通を迎えた後になる。
「来たばかりの時ならまだしも、ニールも今は心の余裕があるだろうしな。身体さえ追い付けばすぐだろ。」
「でも実際問題どうするんだ?」
「………セドリックに任せることになる………手を出したら殴るが。」
「年の差の問題があるとはいえ、ひでぇ矛盾を聞いた。」
ぐるると唸りながら、本気で忌々しそうにウィルはそう言った。
番の発情を宥めるのは、番である獣人の義務だ。
とはいえ自分の場合はシェルニーニャの初潮がまだだったので自分で慰めたし、シェルニーニャは月経痛が酷かったので成人してからも落ち着くまでは手を出せなかったけども。
「でも獣人なんだし、そうなるよな。性教育は番の仕事みてぇなもんだし。」
「そうなるとセドリックが居る時に………あー、でもそうなりそうだよな。」
村人達は他人事だと思ってケラケラと笑う。
アーサーも笑いそうになったが、でも完全に他人事じゃないんだよなと思うと笑えなかった。
子供はいつまでも子供じゃない。
着実に大人の階段を上り、そして巣立っていく。
《寂しいなぁ………》
アーサーはそうポツリと呟く。
せめて妖精騎士基準の年齢で成人換算をして、それまで一緒に居れないだろうか。
成人年齢65歳だから、いけなくはないと思うんだけどなぁ。
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