すれ違い夫婦の不幸な結婚

設定

一次性
メール・フィメールの二種類
メールは孕ませやすい性でフィメールは孕みやすい性
割合的にはフィメールの方が少し少ない
本能的に、メールはフィメールを求めフィメールはメールを求める

二次性
Ω・α・βの三種類
性の割合で言えばΩ：α：βで1：2：7の割合

Ω
二次性の中で最も少ない性でαの子供を孕む為の性。
メール・フィメール共に孕めるし、逆に言えばいくらメールでも孕ませることは出来ない。
三か月に一度のペースで発情期と呼ばれる、αを誘惑するフェロモンを出してセックスアピールしか出来ない時期が一週間程ある。
身体も弱く力も弱い個体も多く、発情期の都合上一週間は使い物にならないので社会的弱者な立場。
Ωが居ないと優秀なαは産まれないとはいえ、それだけの存在だと見下されやすい立場にある。
しかしαの庇護欲を誘う為か、一般的に可愛らしい顔立ちをしたΩが多い。
ただ一般的という話なだけなので、勿論例外として地味な顔立ちのΩも稀に産まれる。
そういう個体はαから選ばれることが少ないので、「ハズレ」だの「ブス」だの言われΩ同士でも爪弾きにされる場合がある。
発情期の時にαから項を噛まれることで番となり、番ったα以外には触れられると嘔吐してしまう程に拒絶するようになる。

しかし発情期でない時に番ったαから再度噛まれることで番を解除されるリスクもある。
一度番ったΩの本能は番だったαを求めたまま、しかし番を解除されるとフェロモンバランスが崩れ終わらない発情期が訪れてしまい、やがて発狂したまま死ぬしかないのだ。


α
二次性の中で特に優秀で支配することに特化した性。
支配という本能の為か例外なく顔やスタイルが良く、特に努力しなくても成績優秀でスポーツは万能。
ただαという性全てがそうなので、努力をしないと他のαに支配されるというシビアな生き方を常に強いられている。
フィメールαは本能的に支配された時にだけ、他のαから孕まされることができる。
………が、基本的にフィメールαも支配する側なので孕ませる事例の方が多い。
優秀なαを産む為にはΩと番った状態で孕ませないといけないが、α同士こそが至高だと思っている偏屈なαも一定数存在する。
それはΩが一人のαに対してしか番えないのに対し、αは複数のΩと番えること、また、αの都合で一方的に番を解消出来ることが関係するのだろう。
まさに生殺与奪を握っている状態なのだから。

しかしあまり知られていないが、番にしたいと強く思ったΩに選ばれなかった場合、精神が不安定になりαとしての能力が急速に衰えるという研究結果が確かに存在するしている。


β
ある意味、一番平和で普遍的な性。
αを超えることはほぼ不可能のされているし、Ωのようにαの子供を成すこともできない。
βに産まれた時点で、夢を捨てαに支配されるしかない存在だと言われればそれまでだ。
尚、メールβはフィメールβを孕ますことしか出来ないし、フィメールβはメールβに孕まされることしかできない。
しかし稀に、αを凌ぐ実力を持ったβが生まれることがあるらしい。