突撃!門工サバゲー部!~ウクライナを救った6人のミリオタの物語 第1章「国内大会編」~

たぬ吉R&D&P

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第1章

1-7「第1回全国サバゲーチーム最強決定戦「バトルロワイアル2022」

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「第1回全国サバゲーチーム最強決定戦「バトルロワイアル2022」
 零の入部から1週間、必死の募集活動にもかかわらず、新たな新入部員は現れていない。紫電や彗星に魅かれて部室にまでは何人かは来たのだが、部室の殺伐とした銃器と蔵書を見て、みな、2日目で半分に、3日目からは零以外の新入生は誰も来なくなった。
 水曜日の放課後、部室では、零と彗星がまどろんでいる。
「あー、彗星先輩、このままだとサバゲー部どうなっちゃうんですか?」
「うーん、零ちゃんが入部届けだしてくれたんで「門工のクラブ規約の予算が出る最低人員の6人」はクリアしたんだけど、それを割り込むと部室も予算もない同好会に降格ね。何とかあと3人は欲しいわね…。」
「うーん、うちのクラスの子の話でもクラブに入ろうって子はほとんど決まっちゃってるし、後はアルバイトでいっぱいの子か「帰宅部」ですもんね…。サバゲーって面白いのにそれが伝えられないのが残念ですねー。」
「そうねぇ、やっぱりサバゲーってマイナー競技なのよねぇ…。体育会の他の部みたいに全国大会とかあれば、アピールできるんだけどねー。まあ、無いものねだり言っても仕方がないんで、昨日までに配ったチラシで覗きに来る人を待って、ここで留守番するしかないわよねぇ…」

 ふたりでため息をついて部室に置いてある隼のノートパソコンでモデルガンの「大阪カクイ」のホームページを開いた。(あー、18歳までまだ2年と4ケ月もあるべ…。それまで14歳指定のハンドガンでゲームに参加しなきゃいけないんだべな…。飛距離の面での不利は仕方がないとして、拳銃しかない選択肢の少なさはネックだべ。早く私もライフルもってフィールドを走り回りたいべなぁ…)と憧れの18歳以上の大型のモデルガンのページを見ていた。

 (疾風部長と隼先輩は4月2日生まれでもう18歳になったし、帰国子女の紫電先輩はすでに19歳。屠龍先輩もゴールデンウイークには18歳だもんなぁ。いいなぁ…。壁にかかってるコレクションもBB弾とバッテリー入れずに構えて写真撮るだけじゃさみしいべ…。ん!な、なにこれ!)零が何気なく見ていたホームページの右側のツリーバナーに「NEW」の点滅する赤字と「第1回全国サバゲーチーム最強決定戦「バトルロワイアル2022in大阪」の文字が目に飛び込んできた。
「彗星先輩!これ見てくんろ!どてらいサバゲー大会が大阪であるみたいだべ!」
と興奮して思わず津軽弁が出てしまった。
 「なになに」と彗星が零の後ろに回り込みノートパソコンの画面に目をやった。

 「へー、大阪カクイ主催のサバゲー大会なんや。面白そうじゃない。うちの部で出て、いい成績上げられたら、さっきの部員募集の話にもつながるし、疾風部長と屠龍副長に話してみようか?グループラインにメッセージ入れて召集かけるわな!」
 彗星は、スマホを取り出すと器用に親指一本で「6月から大阪カクイ主催で全国サバゲー大会開催の予告あり。至急部室に集合されたし。」と送信すると1分もたたない間に4人から「了解」、「OK」のメッセージとスタンプが返ってきた。

 彗星と零は、大会ホームページを開き、参加要項を確認した。「大会中はモデルガンの年齢制限は不問とする」という項目と「決勝戦は、宿泊交通費は主催者のカクイ持ちでロサンゼルス・ハリウッドスタジオで開催」の文字が零の心を揺さぶった。(ゲームではライフルが使えるし、ロスに行けば「本物の銃で実弾が撃てる!」んだべな!)と零は頭の中で「夢」を描いてうれしくなった。
 彗星と大会要項と申込規約などをプリントアウトして、みなが集まるのをワクワクして待った。


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