突撃!門工サバゲー部!~ウクライナを救った6人のミリオタの物語 第1章「国内大会編」~

たぬ吉R&D&P

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第1章

1-16「ロープ降下」

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「ロープ降下」
 午前11時、第2回戦がスタートした。門工サバゲー部は、屠龍を第1アサルト、バックアップに紫電、疾風を第2アサルト、バックアップに彗星の2チームに分け5階の南側角のスイートに陣取った相手チームに向かって中央のメイン階段と、南側の非常階段に分かれて5階を目指した。

 「敵は、2名が5階で待ち伏せ。1名はスイート内に、1名は手前の部屋やと思うが見失った。4名が中央の階段で下に向かうようや。装備は4人ともサブマシンガンや。あっ、一人と目が合った。
 俺が非常階段で偵察してるのばれた!くそっ、伏せやがったんでここからでは4人の動きが把握できへんようになった。
 屠龍、紫電、鉢合わせになるやろうから気をつけろよ。
 疾風、彗星、南側非常階段はオールクリアや!敵を気にせんとガンガンあがれ!スピード勝負やぞ!
 零ちゃんはそのまま待機!
 俺は1階の売店跡に移動する。みなの健闘を祈る。オーバー!」

 リアルタイムで入ってくる隼の声を頼りに零は状況を把握しようと頭をフル回転させた。(敵の4人の動きがわからないまま待つしかないんだべな。)

 「コンタクト!敵4人と遭遇!銃撃開始や!一人ヒット!あー、紫電がやられた!畜生!なかなかのコンビネーションや!フルオートで2人が交互に撃ちまくりよるから、柱から顔も出されへん」
屠龍の声がインカムから入ってくる。(えー紫電先輩やられちゃったの?)

 「5階到着!割れた窓からフラッグと護衛1名を確認。今から廊下に突入する!あっ、あほっ!まだ早い!彗星、無茶すんな!あー、やられよった!くそっ!廊下の護衛は排除した!今から、スイートの様子をうかがうわ!」
疾風の声がイヤホンから響いた。(これで4対4…。隼先輩は1階やし屠龍副長がもしやられちゃって、複数でここに居りてきたら一人で守りきれるべか?)

 「3階の屠龍や、一人ヒット!敵は残り2名や!みんなはどないや?」
「疾風や!ドアをはさんでの撃ち合い中!」
「隼、1階に到着。」
「零です。待機中です。」
「あっ、あいつらロープ降下しやがった!ほんまかよ!消防員すげえな!ここ3階やぞ!2人行った!隼、正面玄関から入って来よんぞ!そっちに回れ!俺は階段で降りる!隼、会敵したらしゃべり続けろよ!」
「了解!」
 (えっ?どうなってんの?降下って、2人が一度に1階に下りてきたってことだべか?)
「お姉ちゃん、「鬼」が来るよ…。」
またどこからか声が聞こえた。

 「隼や、2名発見!入ってきた。なかなかのタッグの動きみせよる!結構なやり手やぞ!屠龍、今どこや。」
「3階廊下!階段にむかっとる!隼、1分足止めさせろ!」
「了解、あっ!一人ヒット!よっしぁーっ、もう一人もやったる、痛っ……。」
隼の更新が途切れた。ルールでヒットした者は、以降、仲間のチーム員に情報を送ることが禁止されているからだ。ただ、隼がヒットされ1階が無人になったことは零にもわかった。
「くそっ!隼、早すぎんぞ!もうちょっと粘られへんかったんかいな!零ちゃん、隼やられよったみたいや!一人そっちに下りていきよんぞ!準備しとけよ!スリーショットの要領で、足止めさせろ!ビビッて絶対フルオートで撃つなよ!82発なんか速攻無くなるからな!俺が行くまで耐えてくれ!」
「は、はい!」
「疾風、そっちはどうや?」
「遮蔽物が多くて、お互いスカ撃ちばっかりや!ここは、抑えるから、屠龍、最後の一人頼むで!零ちゃん、練習を思い出して落ち着いてな!」
「はい!足音が近づいてきました。スタンバります!」


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