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第1章
1-26「男の勝負」
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「男の勝負」
7月に入った。空はすっかり夏空で少し早めの入道雲が東の空に浮かんでいる。クラブ活動禁止の5日間の期末試験を終え、零は久しぶりにサバゲー部の部室に来た。
入口の「ヘイへ」、「クリス」、「舩坂弘」の写真に柏手を打ち、一礼して部室に入った。
「こんにちはー、お久しぶりでーす!」
「おー、零ちゃん、しばらく見んうちに大きなったんとちゃうか?「背」も「おっぱい」もなー!この調子やったら、もうすぐ彗星を追い抜くんとちゃうか?かかかか。」
と屠龍がからかった。
「もー、そんな5日くらいでおっきくなる訳ないじゃないですかー!でも「身長」はともかく「胸」の話は「セクハラ」ですよ!副長には真摯な「反省」と「賠償」を求めますよー!」
「ん?「賠償」ってなんや?「腹筋触り放題の刑」か?しゃあないなぁ、こっちおいで!」
とお腹のシャツをまくり上げ、零に「おいでおいで」をした。(うっ、そうきたべか…。なんて魅力的な賠償…。うーん、さ、触りたい…。許されるなら、顔を埋めてすりすりしたい…、でも、ここは神聖な部室…。そんな破廉恥な真似はできないべ…)
「ほら、やっぱり触りたかったんやな?でもぺろぺろ溝を舐めるんは堪忍してくれ。ちょっとこそばくて声が出そうになったまうわ。」
との屠龍の言葉と「よしよし」と大きな手で撫でられる感触で無意識のうちに屠龍の美しく6つに割れた腹直筋に舌を這わせてしまっていたことに気がついた。
「あー、副長、すまねえでけろ!私、無意識で、つい…。本当にすまねえことしてしまっただ。腹筋様、どうか許して下せえ。」
と屠龍の前で土下座をした。
土下座する零の頭をなでながら、屠龍は零の耳元で囁いた。
「あかん、「触り放題」とは言うたが「ぺろぺろ」までは許してへん。今度は俺が零ちゃんに「賠償」を求める。」
「えっ、「賠償」?な、何をしたら許してもらえるだか?でも、おっぱいぺろぺろは堪忍して下せえまし…。」
零はパニくった頭で、これ以上はない真っ赤な顔をして屠龍の顔を見上げた。
屠龍は零の目を見つめてゆっくりと言った。
「零ちゃん、俺の女になれ…。俺、零ちゃんのこと…」
部室に刹那の静寂が訪れた。
「ストーップ!ストップやー!屠龍、お前、零ちゃんに何言っとるんじゃい!あかん!あかんぞ!零ちゃんは、俺のもんや!」
と疾風が息を切らせて部室に飛び込んできた。
その勢いにあっけにとられた零はふと正気に戻った。(ええええー、私、今、副長と部長から告白されたんだべかー!ぎょへー、どっちの腹筋も私には選べないずらよ…。)とおろおろする零を無視して、疾風と屠龍のボルテージはどんどん上がっていく。
「疾風、EMSで作ったお前の腹筋は偽物の筋肉やないか!そんな腹筋は零ちゃんに愛してもらう資格はない!愛してもらう資格があるのは、一切の道具は使わず、自らの努力で鍛え上げた俺の腹筋じゃい!」
「なにおー、俺もこの1か月は、毎日「ゴルゴ13」読みながら、100回の「ベントニーシットアップ(※いわゆる膝を90度に曲げた腹筋)」と「Vシットアップ(※いわゆるV字腹筋)」、「アブドミナリクランチ(※太ももを床から90度立て、膝を床と平行にし、上体を起こし背中を丸める腹筋)」、「ツイストレッグランチ(※足を45度の角度で上げ左右にゆっくりと振る腹斜筋のトレーニング)」を熟(こな)しとるんじゃい!
自然の筋肉はもう屠龍だけのもんとちゃうぞ。」
「漫画を読みながらちゅう時点で真剣さが足らんわい!トレーニングちゅうのはストイックにやるもんじゃろが!」
「あほーっ、時間は限られとるんやぞ!体を使いながら、「ゴルゴ」で戦闘知識や世界情勢も一緒に鍛えとるんやないかい!屠龍みたいに、体のみ鍛えるんとちゃうわい!」
廊下にまで響く声に誘われて、彗星と紫電と隼が入ってきた。
「あんたら、何あほなことで争ってるんよ。20メートル先まで丸聞こえやったで。もう、恥ずかしいからやめてんか!」
と彗星が疾風と屠龍の間に割って入った。水を差された疾風と屠龍は「しゃあないな、勝負はまた今度や。」、「あぁ、お前にだけは負けへんぞ!」と席についた。零は床にぺたんと座ったまま固まっている。
「もー、部長と副長があほなこと言うから、かわいそうに零ちゃん、固まってしまってるやないの…。」
と二人に文句を言いながら、彗星は零をゆっくりと抱きしめ、耳元で囁いた。
「零ちゃんは、私のもんやからね…。」
(ぎょへー、確かに彗星先輩のおっぱいも部長と副長の腹筋以上に魅力はあるだども…。もー、私どうしたらいいんだべ…。)零の頭の中は、ぐるぐると回り続けた。
「もう、あほな話はここまで。全国大会の案内が届いとったから、今から、みんなで確認するで。」
と隼がカバンからA4の封筒を取り出した。
7月に入った。空はすっかり夏空で少し早めの入道雲が東の空に浮かんでいる。クラブ活動禁止の5日間の期末試験を終え、零は久しぶりにサバゲー部の部室に来た。
入口の「ヘイへ」、「クリス」、「舩坂弘」の写真に柏手を打ち、一礼して部室に入った。
「こんにちはー、お久しぶりでーす!」
「おー、零ちゃん、しばらく見んうちに大きなったんとちゃうか?「背」も「おっぱい」もなー!この調子やったら、もうすぐ彗星を追い抜くんとちゃうか?かかかか。」
と屠龍がからかった。
「もー、そんな5日くらいでおっきくなる訳ないじゃないですかー!でも「身長」はともかく「胸」の話は「セクハラ」ですよ!副長には真摯な「反省」と「賠償」を求めますよー!」
「ん?「賠償」ってなんや?「腹筋触り放題の刑」か?しゃあないなぁ、こっちおいで!」
とお腹のシャツをまくり上げ、零に「おいでおいで」をした。(うっ、そうきたべか…。なんて魅力的な賠償…。うーん、さ、触りたい…。許されるなら、顔を埋めてすりすりしたい…、でも、ここは神聖な部室…。そんな破廉恥な真似はできないべ…)
「ほら、やっぱり触りたかったんやな?でもぺろぺろ溝を舐めるんは堪忍してくれ。ちょっとこそばくて声が出そうになったまうわ。」
との屠龍の言葉と「よしよし」と大きな手で撫でられる感触で無意識のうちに屠龍の美しく6つに割れた腹直筋に舌を這わせてしまっていたことに気がついた。
「あー、副長、すまねえでけろ!私、無意識で、つい…。本当にすまねえことしてしまっただ。腹筋様、どうか許して下せえ。」
と屠龍の前で土下座をした。
土下座する零の頭をなでながら、屠龍は零の耳元で囁いた。
「あかん、「触り放題」とは言うたが「ぺろぺろ」までは許してへん。今度は俺が零ちゃんに「賠償」を求める。」
「えっ、「賠償」?な、何をしたら許してもらえるだか?でも、おっぱいぺろぺろは堪忍して下せえまし…。」
零はパニくった頭で、これ以上はない真っ赤な顔をして屠龍の顔を見上げた。
屠龍は零の目を見つめてゆっくりと言った。
「零ちゃん、俺の女になれ…。俺、零ちゃんのこと…」
部室に刹那の静寂が訪れた。
「ストーップ!ストップやー!屠龍、お前、零ちゃんに何言っとるんじゃい!あかん!あかんぞ!零ちゃんは、俺のもんや!」
と疾風が息を切らせて部室に飛び込んできた。
その勢いにあっけにとられた零はふと正気に戻った。(ええええー、私、今、副長と部長から告白されたんだべかー!ぎょへー、どっちの腹筋も私には選べないずらよ…。)とおろおろする零を無視して、疾風と屠龍のボルテージはどんどん上がっていく。
「疾風、EMSで作ったお前の腹筋は偽物の筋肉やないか!そんな腹筋は零ちゃんに愛してもらう資格はない!愛してもらう資格があるのは、一切の道具は使わず、自らの努力で鍛え上げた俺の腹筋じゃい!」
「なにおー、俺もこの1か月は、毎日「ゴルゴ13」読みながら、100回の「ベントニーシットアップ(※いわゆる膝を90度に曲げた腹筋)」と「Vシットアップ(※いわゆるV字腹筋)」、「アブドミナリクランチ(※太ももを床から90度立て、膝を床と平行にし、上体を起こし背中を丸める腹筋)」、「ツイストレッグランチ(※足を45度の角度で上げ左右にゆっくりと振る腹斜筋のトレーニング)」を熟(こな)しとるんじゃい!
自然の筋肉はもう屠龍だけのもんとちゃうぞ。」
「漫画を読みながらちゅう時点で真剣さが足らんわい!トレーニングちゅうのはストイックにやるもんじゃろが!」
「あほーっ、時間は限られとるんやぞ!体を使いながら、「ゴルゴ」で戦闘知識や世界情勢も一緒に鍛えとるんやないかい!屠龍みたいに、体のみ鍛えるんとちゃうわい!」
廊下にまで響く声に誘われて、彗星と紫電と隼が入ってきた。
「あんたら、何あほなことで争ってるんよ。20メートル先まで丸聞こえやったで。もう、恥ずかしいからやめてんか!」
と彗星が疾風と屠龍の間に割って入った。水を差された疾風と屠龍は「しゃあないな、勝負はまた今度や。」、「あぁ、お前にだけは負けへんぞ!」と席についた。零は床にぺたんと座ったまま固まっている。
「もー、部長と副長があほなこと言うから、かわいそうに零ちゃん、固まってしまってるやないの…。」
と二人に文句を言いながら、彗星は零をゆっくりと抱きしめ、耳元で囁いた。
「零ちゃんは、私のもんやからね…。」
(ぎょへー、確かに彗星先輩のおっぱいも部長と副長の腹筋以上に魅力はあるだども…。もー、私どうしたらいいんだべ…。)零の頭の中は、ぐるぐると回り続けた。
「もう、あほな話はここまで。全国大会の案内が届いとったから、今から、みんなで確認するで。」
と隼がカバンからA4の封筒を取り出した。
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