突撃!門工サバゲー部!~ウクライナを救った6人のミリオタの物語 第1章「国内大会編」~

たぬ吉R&D&P

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第1章

1-28「殲滅戦」

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「殲滅戦」
 「隼先輩、フラッグ戦と殲滅戦って何か違うんですか?」
零が隼に尋ねた。
「せやな、フラッグ戦は5人がやられて、相手が6人残ってても「旗」を取ったら勝ちやろ!予選で、零ちゃんが屋根裏を匍匐で抜けたときみたいに速攻でゲームが終わる場合もある。
 けど、殲滅戦は、全員をキルするか、全員がやられるか、時間切れまで戦わなあかんことになるから、長期戦になりがちやな。
 当然、体力あるチームが有利やな。せやから、うちのチームで言うと、俺や零ちゃんなんかは後半戦になるとへたばってしまうと弱点になってしまうんや。」

 零は黙りこくってしまった。疾風が優しくフォローする。
「まあ、春からの訓練で、隼も零ちゃんも人並み以上に耐久力はついてるはずや。どんな相手が出るんか知らんけど、自分のやってきた練習に自信をもって頑張ってくれたらええからな。」
 (そんなん言われても足手まといになるんはいやだべ…。憑依されると体力使うから、もっと頑張らないといけないべな。)横にいる「飛燕」は「零ちゃん、大丈夫や!まあ、体力の塊みたいな舩坂はんが憑依するときだけは大変やろうけど、そこは上手に使い分けていこうや。」と笑顔で答えた。

 「疾風、一応、決勝参加の8チームのプロフィールは来てるねん。女の子が2人入ってるのはうちだけ。1人入ってるのが2チーム。あとの5チームは、男性チームやな。その中で1チーム、気になるところがある。「元公務員チーム」ってとこやねんけどな。」
「なんや、隼、名前からするとあんまり強そうには思えへんけど…。定年過ぎたじいちゃんチームか?」
 疾風は隼から印刷物を渡され、目が点になった。横から、屠龍が覗き込んで叫んだ。
「なんじゃ、こいつら!全員、習志野レンジャーのOBやないけー!」

 紫電と彗星も用紙を覗き込む。
「どひゃー、こりゃほんまもんやなー!こんなん出てくるんって、反則やろー!」
「わー、零ちゃんの好きそうなマッチョが6人!できれば、こことはあたりたくないなぁ…。」
二人がため息をついた。
 零も後ろから、顔を突っ込むと、鍛え上げられた腹筋がおそろいの黒いTシャツの上からでもはっきりとわかる、精悍な顔立ちの6人が並んだ写真があった。そのうちの1人が持つ巨大な50口径の対物ライフルが普通のアサルトライフルに見える。
 
 「おい、戦う前から気後れしてどうすんねん!体がでかいちゅうことは、「的」がでかいと前向きにとらえようや!まあ、格闘戦になるわけやないし、俺らは俺らの戦い方でやるだけや!」
と、屠龍が皆を励ました。
 他の6チームの案内もみんなで回し読みしたが、「元公務員チーム」に勝るインパクトを持つチームは皆無だった。


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