27 / 50
第1章
1-28「殲滅戦」
しおりを挟む
「殲滅戦」
「隼先輩、フラッグ戦と殲滅戦って何か違うんですか?」
零が隼に尋ねた。
「せやな、フラッグ戦は5人がやられて、相手が6人残ってても「旗」を取ったら勝ちやろ!予選で、零ちゃんが屋根裏を匍匐で抜けたときみたいに速攻でゲームが終わる場合もある。
けど、殲滅戦は、全員をキルするか、全員がやられるか、時間切れまで戦わなあかんことになるから、長期戦になりがちやな。
当然、体力あるチームが有利やな。せやから、うちのチームで言うと、俺や零ちゃんなんかは後半戦になるとへたばってしまうと弱点になってしまうんや。」
零は黙りこくってしまった。疾風が優しくフォローする。
「まあ、春からの訓練で、隼も零ちゃんも人並み以上に耐久力はついてるはずや。どんな相手が出るんか知らんけど、自分のやってきた練習に自信をもって頑張ってくれたらええからな。」
(そんなん言われても足手まといになるんはいやだべ…。憑依されると体力使うから、もっと頑張らないといけないべな。)横にいる「飛燕」は「零ちゃん、大丈夫や!まあ、体力の塊みたいな舩坂はんが憑依するときだけは大変やろうけど、そこは上手に使い分けていこうや。」と笑顔で答えた。
「疾風、一応、決勝参加の8チームのプロフィールは来てるねん。女の子が2人入ってるのはうちだけ。1人入ってるのが2チーム。あとの5チームは、男性チームやな。その中で1チーム、気になるところがある。「元公務員チーム」ってとこやねんけどな。」
「なんや、隼、名前からするとあんまり強そうには思えへんけど…。定年過ぎたじいちゃんチームか?」
疾風は隼から印刷物を渡され、目が点になった。横から、屠龍が覗き込んで叫んだ。
「なんじゃ、こいつら!全員、習志野レンジャーのOBやないけー!」
紫電と彗星も用紙を覗き込む。
「どひゃー、こりゃほんまもんやなー!こんなん出てくるんって、反則やろー!」
「わー、零ちゃんの好きそうなマッチョが6人!できれば、こことはあたりたくないなぁ…。」
二人がため息をついた。
零も後ろから、顔を突っ込むと、鍛え上げられた腹筋がおそろいの黒いTシャツの上からでもはっきりとわかる、精悍な顔立ちの6人が並んだ写真があった。そのうちの1人が持つ巨大な50口径の対物ライフルが普通のアサルトライフルに見える。
「おい、戦う前から気後れしてどうすんねん!体がでかいちゅうことは、「的」がでかいと前向きにとらえようや!まあ、格闘戦になるわけやないし、俺らは俺らの戦い方でやるだけや!」
と、屠龍が皆を励ました。
他の6チームの案内もみんなで回し読みしたが、「元公務員チーム」に勝るインパクトを持つチームは皆無だった。
「隼先輩、フラッグ戦と殲滅戦って何か違うんですか?」
零が隼に尋ねた。
「せやな、フラッグ戦は5人がやられて、相手が6人残ってても「旗」を取ったら勝ちやろ!予選で、零ちゃんが屋根裏を匍匐で抜けたときみたいに速攻でゲームが終わる場合もある。
けど、殲滅戦は、全員をキルするか、全員がやられるか、時間切れまで戦わなあかんことになるから、長期戦になりがちやな。
当然、体力あるチームが有利やな。せやから、うちのチームで言うと、俺や零ちゃんなんかは後半戦になるとへたばってしまうと弱点になってしまうんや。」
零は黙りこくってしまった。疾風が優しくフォローする。
「まあ、春からの訓練で、隼も零ちゃんも人並み以上に耐久力はついてるはずや。どんな相手が出るんか知らんけど、自分のやってきた練習に自信をもって頑張ってくれたらええからな。」
(そんなん言われても足手まといになるんはいやだべ…。憑依されると体力使うから、もっと頑張らないといけないべな。)横にいる「飛燕」は「零ちゃん、大丈夫や!まあ、体力の塊みたいな舩坂はんが憑依するときだけは大変やろうけど、そこは上手に使い分けていこうや。」と笑顔で答えた。
「疾風、一応、決勝参加の8チームのプロフィールは来てるねん。女の子が2人入ってるのはうちだけ。1人入ってるのが2チーム。あとの5チームは、男性チームやな。その中で1チーム、気になるところがある。「元公務員チーム」ってとこやねんけどな。」
「なんや、隼、名前からするとあんまり強そうには思えへんけど…。定年過ぎたじいちゃんチームか?」
疾風は隼から印刷物を渡され、目が点になった。横から、屠龍が覗き込んで叫んだ。
「なんじゃ、こいつら!全員、習志野レンジャーのOBやないけー!」
紫電と彗星も用紙を覗き込む。
「どひゃー、こりゃほんまもんやなー!こんなん出てくるんって、反則やろー!」
「わー、零ちゃんの好きそうなマッチョが6人!できれば、こことはあたりたくないなぁ…。」
二人がため息をついた。
零も後ろから、顔を突っ込むと、鍛え上げられた腹筋がおそろいの黒いTシャツの上からでもはっきりとわかる、精悍な顔立ちの6人が並んだ写真があった。そのうちの1人が持つ巨大な50口径の対物ライフルが普通のアサルトライフルに見える。
「おい、戦う前から気後れしてどうすんねん!体がでかいちゅうことは、「的」がでかいと前向きにとらえようや!まあ、格闘戦になるわけやないし、俺らは俺らの戦い方でやるだけや!」
と、屠龍が皆を励ました。
他の6チームの案内もみんなで回し読みしたが、「元公務員チーム」に勝るインパクトを持つチームは皆無だった。
10
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる