28 / 50
第1章
1-29「エアーコッキングガン」
しおりを挟む
「エアーコッキングガン」
全員で参加チームの案内を読んだ後、長い沈黙が流れた。彗星が務めて明るく切り出した。
「まー、元習志野レンジャーか知らんけど、最初の「生駒BB-GUN」は私らに地の利があるし、「三友・住井倉庫」は全員が初体験の会場やから条件はフィフティー、今、私らにできることは、決勝戦の「サバゲーパーク能勢」を下見して、情報収集と団結力と連携力アップや。そのための合宿でもしようや。
今のチーム案内見てたら、予選で「元公務員チーム」は能勢会場やったんやろ?今のままやったら、私らのほうが不利やん!
土曜日の朝から入って、へとへとになるまで、ゲームシミュレーションを繰り返して、日曜日に復習と作戦の見直しや。土曜の晩は、隣接のバンガローで泊まるっていうのはどうやろか?」
「せやな、もちろん決勝で勝つことが「最終目標」やから、下見は必須やな。フラッグ戦と違うから、スナイプポイントやフィールド全体を知っておくことも必要やろ。
俺は彗星の意見に賛成や。みんなはどうや?」
疾風が皆に問いかけた。全員一致で訓練合宿が決まった。
土曜日の朝6時半、全員が門真工科高校の正門の前に集まっていた。疾風は、この決勝トーナメントに向け新調したエアーコッキングガンの「モシン・ナガンM1891/30モデル」を持ち込んでいた。
「疾風部長、今回買われた、今日持ってきてる銃は、今までの銃と何が違うんですか?」
「零ちゃん、いつも使ってるのは電動ガンやわな。ただ、準決勝のマイナス30度のフィールドで電動ガンが使えるかどうか、実験棟の業務用冷凍庫をマックス稼働でマイナス25度で30分入れてみたんや。バッテリーに保温シート巻いたり、ホカホカカイロをつけたり、いろいろと隼と試してみたんや。ガス銃も同じように試した。
結果的に電気もガスもマイナス30度の環境では使われへんかった。唯一、きちんと稼働したんが手動でチャンバーに空気を送り込んで飛ばす銃、いわゆるエアコッキングガンやったんや。」
「へー、知らない間に隼先輩とそんなことを試されてたんですね。それで、エアコッキングガンっていうのは、特徴は何になるんですか?」
「簡単に言うと、手動単発の空気銃やから、連発ができへんっていうことやな。あと、電動やガス銃と弾道がどう違うのか試しておかんと行き当たりばったりになってしまうからな。俺は狙撃銃、隼はハンドガンを今日はテストするために持ってきてるんや。」
その会話を横で聞いていた、屠龍と紫電も会話に入ってきた。
「おいおい、準決勝をにらんでるんは、二人だけとちゃうで。俺らかて、エアコッキングガン用意してきてるんやで。予備のハンドガンもあるから、一丁は零ちゃんに貸してあげるわな。
零ちゃんにはコッキングも含めて俺が手取り足取り抑え込みで教えたるからな!」
「あー、今の屠龍副長の発言は「セクハラレッドカード」ギリギリですやん。おふざけなしで、シューティングレーンが能勢にはあるから、零ちゃんと彗星は練習しておこうな。
電動ガンと比べると、女の子用に圧力抑えた銃は距離が出えへんからな。その感覚だけは身につけて帰るようにしような!」
6人はレンタカーに乗り込み、紫電の運転で能勢のサバゲー場に向かった。午前中にフィールド下見を行い、その間、隼は、地元ゲーマーにフィールドの要所を聞きながらビデオ撮影を行った。
午後は、地元チームと混合で毎回メンバーを入れ替えて、紅白戦を6ゲーム繰り返した。どんなメンバーでも連携が取れ、自分の役割を確認するためのものだった。午後5時で練習は終了し、全員バンガローのある、隣接のキャンプ場に移動した。
全員で参加チームの案内を読んだ後、長い沈黙が流れた。彗星が務めて明るく切り出した。
「まー、元習志野レンジャーか知らんけど、最初の「生駒BB-GUN」は私らに地の利があるし、「三友・住井倉庫」は全員が初体験の会場やから条件はフィフティー、今、私らにできることは、決勝戦の「サバゲーパーク能勢」を下見して、情報収集と団結力と連携力アップや。そのための合宿でもしようや。
今のチーム案内見てたら、予選で「元公務員チーム」は能勢会場やったんやろ?今のままやったら、私らのほうが不利やん!
土曜日の朝から入って、へとへとになるまで、ゲームシミュレーションを繰り返して、日曜日に復習と作戦の見直しや。土曜の晩は、隣接のバンガローで泊まるっていうのはどうやろか?」
「せやな、もちろん決勝で勝つことが「最終目標」やから、下見は必須やな。フラッグ戦と違うから、スナイプポイントやフィールド全体を知っておくことも必要やろ。
俺は彗星の意見に賛成や。みんなはどうや?」
疾風が皆に問いかけた。全員一致で訓練合宿が決まった。
土曜日の朝6時半、全員が門真工科高校の正門の前に集まっていた。疾風は、この決勝トーナメントに向け新調したエアーコッキングガンの「モシン・ナガンM1891/30モデル」を持ち込んでいた。
「疾風部長、今回買われた、今日持ってきてる銃は、今までの銃と何が違うんですか?」
「零ちゃん、いつも使ってるのは電動ガンやわな。ただ、準決勝のマイナス30度のフィールドで電動ガンが使えるかどうか、実験棟の業務用冷凍庫をマックス稼働でマイナス25度で30分入れてみたんや。バッテリーに保温シート巻いたり、ホカホカカイロをつけたり、いろいろと隼と試してみたんや。ガス銃も同じように試した。
結果的に電気もガスもマイナス30度の環境では使われへんかった。唯一、きちんと稼働したんが手動でチャンバーに空気を送り込んで飛ばす銃、いわゆるエアコッキングガンやったんや。」
「へー、知らない間に隼先輩とそんなことを試されてたんですね。それで、エアコッキングガンっていうのは、特徴は何になるんですか?」
「簡単に言うと、手動単発の空気銃やから、連発ができへんっていうことやな。あと、電動やガス銃と弾道がどう違うのか試しておかんと行き当たりばったりになってしまうからな。俺は狙撃銃、隼はハンドガンを今日はテストするために持ってきてるんや。」
その会話を横で聞いていた、屠龍と紫電も会話に入ってきた。
「おいおい、準決勝をにらんでるんは、二人だけとちゃうで。俺らかて、エアコッキングガン用意してきてるんやで。予備のハンドガンもあるから、一丁は零ちゃんに貸してあげるわな。
零ちゃんにはコッキングも含めて俺が手取り足取り抑え込みで教えたるからな!」
「あー、今の屠龍副長の発言は「セクハラレッドカード」ギリギリですやん。おふざけなしで、シューティングレーンが能勢にはあるから、零ちゃんと彗星は練習しておこうな。
電動ガンと比べると、女の子用に圧力抑えた銃は距離が出えへんからな。その感覚だけは身につけて帰るようにしような!」
6人はレンタカーに乗り込み、紫電の運転で能勢のサバゲー場に向かった。午前中にフィールド下見を行い、その間、隼は、地元ゲーマーにフィールドの要所を聞きながらビデオ撮影を行った。
午後は、地元チームと混合で毎回メンバーを入れ替えて、紅白戦を6ゲーム繰り返した。どんなメンバーでも連携が取れ、自分の役割を確認するためのものだった。午後5時で練習は終了し、全員バンガローのある、隣接のキャンプ場に移動した。
10
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる