突撃!門工サバゲー部!~ウクライナを救った6人のミリオタの物語 第1章「国内大会編」~

たぬ吉R&D&P

文字の大きさ
42 / 50
第1章

1-43「何か私に隠してることない?」

しおりを挟む
「何か私に隠してることない?」
 零と疾風が控室に戻ってきた。屠龍と隼、紫電と彗星が歓声を上げながら2人を迎えた。彗星は零を抱きしめ、マイナス30度で冷え切った零の顔に頬ずりをした。
「よかったー!零ちゃん、よく頑張ったね!決勝進出だよー!ご褒美のチューしちゃう!」
零は、彗星に唇を奪われた。(あー、舩坂さんが憑依してるときでなくてよかったべ。「はふん」、あぁ、彗星先輩、普通に舌入れてくるのはやめてけろ…。)

 「まぁ、今のゲーム、何で勝てたんか全くわからん。俺らがヒットされた後、何があったんか説明してくれるか?」
と屠龍と隼が、疾風に聞いた。
「いや、俺はノーキルやねん。紫電と彗星が各1キルやから、残り4人は、零ちゃんがやったってことなんか?」
 皆の視線が零に集まった。(ここは何とかうまくごまかさねば…)零は、しどろもどろになって答えた。

 「わたし、開始直前にインカムを控室に忘れたのに気がついて、一人で戻ったんです。そこで、隠し、マイクがベンチの隙間に残ってることに気づいたんです。よく見ると、アンテナがついてるし、テレビドラマとかで見るタイプと一緒だったんです。だから盗聴器だってすぐに気がついたんです。
 そうしたら、さっきの作戦が筒抜けってことじゃないですか!慌てて、屠龍副長と隼さんに連絡しようと思ってインカムをつけたんですけど、慌ててたから、自分のマイクのスイッチ入れ忘れちゃてて…。」
「あー、零ちゃんと連絡がつけへんかったんは、そういう理由やったんやな。」
 屠龍が腕を組んで頷いた。

 零は、そのあとパニクって紫電と彗星のところに戻るつもりが、左右を間違えて屠龍と隼のいる反対側に進んだのだと説明した。インカムで屠龍と隼がやられたことは把握していたので、完全に油断しきった敵3人を背後から狙撃できたということだった。
 実際には30メートル以上のロングレンジ狙撃だったのだが、物陰からの15メートル狙撃ということにしておいた。
 次に、紫電と彗星が敵を一人を残しヒットされたことを知り、疾風の元にむかう際、偶然、敵を見つけ、狙撃できただけだと遠慮気味に説明した。

 「へーえ、「災い転じて福となす」ちゅう奴やったんやな!第2ゲームで勝ち上がれたわけやし、結果オーライやな!
 まあ、疾風の手首の件もあるから、紫電は先に病院に連れていったってくれ。決勝に向けてのブリーフィングは、俺と屠龍で出席しておくわ。
 彗星と零ちゃんは先に着替えて帰る準備しておいで。」
と隼が仕切って、その場は解散となった。

 女子更衣室に戻り、彗星は防寒着を脱ぎ、ブラトップとスパッツだけになると、同じく下着姿の零を背後から抱きしめ、耳元でそっと囁いた。
「零ちゃん、私らに何か隠してることない?それも、とても大事なこと…。私は気づいてるんやで…。正直にお姉さんに言ってみ…。うそをついたら、零ちゃんのおっぱい揉みまくりの刑やで…。」
(えっ、私が「飛燕」のおっちゃんの「幽霊」と一緒に行動したり、伝説のスナイパーや不死身の分隊長さんに憑依されてることがばれただか?)零の背中に冷たいものが走った。焦る気持ちを隠して。震える声で聞き直した。
「さ、彗星先輩…いったい何のことだべか?わ、私には、何のことやら…。」

 「へーえ、零ちゃん、私に隠し事するんだ…。私は、秘密守ってあげたのになぁ…。
 零ちゃんが、作戦会議の直後に盗聴器に気づいてたのに、それを屠龍副長と隼先輩に言う機会がなく、ゲームが開始されちゃうもんだから…。
 屠龍副長と隼先輩の作戦を無視して動くのは「あとでもめちゃうよね」って、インカムを切って二人のフォローに行くっていう零ちゃんの行動を私は黙っててあげたのに、零ちゃんはそんな私に隠し事するんだ…。あーぁ、悲しいなぁ…。」
 零は困り切ってしまった。


しおりを挟む
感想 56

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

お茶をしましょう、若菜さん。〜強面自衛官、スイーツと君の笑顔を守ります〜

ユーリ(佐伯瑠璃)
ライト文芸
陸上自衛隊衛生科所属の安達四季陸曹長は、見た目がどうもヤのつく人ににていて怖い。 「だって顔に大きな傷があるんだもん!」 体力徽章もレンジャー徽章も持った看護官は、鬼神のように荒野を走る。 実は怖いのは顔だけで、本当はとても優しくて怒鳴ったりイライラしたりしない自衛官。 寺の住職になった方が良いのでは?そう思うくらいに懐が大きく、上官からも部下からも慕われ頼りにされている。 スイーツ大好き、奥さん大好きな安達陸曹長の若かりし日々を振り返るお話です。 ※フィクションです。 ※カクヨム、小説家になろうにも公開しています。

処理中です...