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第1章
1-50「リュドミラ・バウリチェンコ対安倍晴明の子孫」
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「リュドミラ・バウリチェンコ対安倍晴明の子孫」
1対1のイーブンのゲームスコアで第3ゲームが始まった。門工チームは、結界発生トラップの撤去に一気に走った。元公務員チームの安倍もその行動は予想してなかったようで、スローなスタートだったことも幸いし、門工チームの自陣側の結界は一気に緩んだ。リュドミラ・バウリチェンコが憑依した零が的確に指示を出していくことで、敵のアサルトに誘いをかける作戦に出た。
かつて、零とリュドミラコンビが使った一斗缶にロープをつないだものを複数個所で「デコイのメンバー」の「デコイ」として使った。手持ちの銃は、リュドミラが対ドイツ戦でも使用していた、疾風のモシン・ナガンM1891/30と零のA4ショーティを取り換えていたことで、リュドミラの腕がさえた。
零とリュドミラは、門工チームのデコイに食いついた元公務員チームの3名のアサルトを次々と50メートルを超える長距離射撃でヒットさせ、序盤の10分で6人対3人となり、数的優位を築いた。
リュドミラが憑依した零を「V」字の頂点に置き、その両翼に疾風をオフェンス、隼がバックアップの兄弟タッグが右前方の位置に置いた。紫電がオフェンス、彗星をバックアップするタッグを零から50メートルの左前方に置き、前衛偵察にギリースーツを着込んだ完全擬態の屠龍が先行し、徐々に前進をかけた。
「みんな、リュドミラさんが、ここからは消耗戦でいいって言ってるべ。相手と積極的にコンタクトを取りに行ってくれていいそうだべ。バックアップの隼先輩と彗星先輩はオフェンスの前衛の動きに集中してくんろ!」
「了解!」
5人から返事が来た。
3人のヒットから、動きがなく15分の重たい時間が流れた。
「疾風や。どうやら、焦らしての精神戦に相手は持ち込もうとしてるようや!相手のスナイパーは50口径の対物を使ってたはずや。敵の有効射程は60メートルはあるから、変に動かんようにせえよ。」
「部長、彗星です。相手は左に展開してるんじゃないでしょうか?絶対の自信はないですけど、黒い銃身が見えたような気がします。屠龍副長、紫電、零ちゃん、陽動で私、動こうと思うんやけど、その位置からフォローできる?サイドエッジから、100メートルでジグザグで進んでみようと思うんやけど、どうかな?」
「屠龍や、彗星の側方30メートル位置。フォローオッケー!」
「紫電。了解!」
「彗星先輩、こっちもオッケーです。単眼砲隊鏡で常に前方210度を確認してから進んでけろ。疾風部長と隼先輩も左に50メートル横移動お願いするべ。敵の発射位置が確認出来たら連射で突入お願いしますだ。」
「了解!」
彗星が「ツノ型望遠鏡」とも呼ばれる単眼砲隊鏡をブッシュの上に潜望鏡のように飛び出させ周辺警戒をかけた瞬間、斜め45度から草むらに敵弾の通過を確認した。
「彗星や。斜め45度から狙撃。ヒットはしてへん!零ちゃん、なんか見えた?」
「彗星先輩の斜め45度、40メートル先に人影1名。TAC50だべ。装弾数は5発。アサルト銃を持ってる可能性もあるんで気をつけて下せえ。
紫電先輩からは右30度。距離50メートル。屠龍副長は正面50メートルです。もう一人のスナイパーはさらに100メートル以上後方です。三方向から一気に行きましょう!私も突っ込みます!」
零が前方に腰を90度かがめてダッシュした。(リュドミラさん、間に合うだべか?)、「大丈夫、向こうのバックアップが着くまでに20秒。それまでに一人は倒すよ!」
前方で彗星と紫電と屠龍が三方からジグザグに前進した。目立つ屠龍が2度狙撃されたが、ヒットはしなかった。
「きゃっ、痛い!」
彗星の声が上がると同時に、敵の右手も上がった。
紫電と屠龍の十字連射が敵にヒットしたようだ。
「屠龍副長、紫電先輩、その場から、伏せて30メートル後退して下せえ。今、木に登って、全体観察するから15秒下せえ!」
「疾風部長、前方70メートル先の二本に枝分かれした木の陰に狙撃兵1名確認。屠龍副長、紫電先輩、左からフォローして下せえ。私が言ってる木、わかりましたか?隼先輩は、右から回り込んで下せえ!」
「OK!」
「了解!」
30秒後、紫電はヒットされたが、その隙に疾風と隼がスナイパーをキルした。
これで4対1となったところ、「元公務員チーム」のキャプテンの安倍からインカムに割り込みがあった。
「門工サバゲー部の皆さん、完敗です。試合の勝敗は、もう望みません。ただ、そちらの小さい女の子と、一騎打ちさせてもらえませんか?結界を破られた時点で、我々は負けでしたが、私も元レンジャーで狙撃担当をやっていたものとして、世界最高峰の兵士と戦ってみたいのです。ちなみに、今の作戦行動を見るに、リュドミラ・バウリチェンコさんですよね…。」
「疾風部長、屠龍副長、どうしたらよかんべ?」
零は、疾風と屠龍に判断を委ねた。
「俺は、相手のキャプテンの気持ちがよう解るで。勝負したったらどうや?」
「せやな、俺も疾風の意見と同じや。こっちのインカムにまで割り込んできたんや。相手したりや!」
リュドミラも零の体内で了解している。気がつけば、「飛燕」と「クリス」、「舩坂」。「ヘイヘ」も寄り集まり、皆で頷いている。「まあ、リュドちゃんが負けることは万に一つもあれへんやろ!零ちゃん、相手したり!」と「飛燕」がほほ笑んだ。
「わかりました。勝負はどういう条件で戦いますか?」
「ありがとう、距離100から詰めていくのはどうかな?」
1対1のイーブンのゲームスコアで第3ゲームが始まった。門工チームは、結界発生トラップの撤去に一気に走った。元公務員チームの安倍もその行動は予想してなかったようで、スローなスタートだったことも幸いし、門工チームの自陣側の結界は一気に緩んだ。リュドミラ・バウリチェンコが憑依した零が的確に指示を出していくことで、敵のアサルトに誘いをかける作戦に出た。
かつて、零とリュドミラコンビが使った一斗缶にロープをつないだものを複数個所で「デコイのメンバー」の「デコイ」として使った。手持ちの銃は、リュドミラが対ドイツ戦でも使用していた、疾風のモシン・ナガンM1891/30と零のA4ショーティを取り換えていたことで、リュドミラの腕がさえた。
零とリュドミラは、門工チームのデコイに食いついた元公務員チームの3名のアサルトを次々と50メートルを超える長距離射撃でヒットさせ、序盤の10分で6人対3人となり、数的優位を築いた。
リュドミラが憑依した零を「V」字の頂点に置き、その両翼に疾風をオフェンス、隼がバックアップの兄弟タッグが右前方の位置に置いた。紫電がオフェンス、彗星をバックアップするタッグを零から50メートルの左前方に置き、前衛偵察にギリースーツを着込んだ完全擬態の屠龍が先行し、徐々に前進をかけた。
「みんな、リュドミラさんが、ここからは消耗戦でいいって言ってるべ。相手と積極的にコンタクトを取りに行ってくれていいそうだべ。バックアップの隼先輩と彗星先輩はオフェンスの前衛の動きに集中してくんろ!」
「了解!」
5人から返事が来た。
3人のヒットから、動きがなく15分の重たい時間が流れた。
「疾風や。どうやら、焦らしての精神戦に相手は持ち込もうとしてるようや!相手のスナイパーは50口径の対物を使ってたはずや。敵の有効射程は60メートルはあるから、変に動かんようにせえよ。」
「部長、彗星です。相手は左に展開してるんじゃないでしょうか?絶対の自信はないですけど、黒い銃身が見えたような気がします。屠龍副長、紫電、零ちゃん、陽動で私、動こうと思うんやけど、その位置からフォローできる?サイドエッジから、100メートルでジグザグで進んでみようと思うんやけど、どうかな?」
「屠龍や、彗星の側方30メートル位置。フォローオッケー!」
「紫電。了解!」
「彗星先輩、こっちもオッケーです。単眼砲隊鏡で常に前方210度を確認してから進んでけろ。疾風部長と隼先輩も左に50メートル横移動お願いするべ。敵の発射位置が確認出来たら連射で突入お願いしますだ。」
「了解!」
彗星が「ツノ型望遠鏡」とも呼ばれる単眼砲隊鏡をブッシュの上に潜望鏡のように飛び出させ周辺警戒をかけた瞬間、斜め45度から草むらに敵弾の通過を確認した。
「彗星や。斜め45度から狙撃。ヒットはしてへん!零ちゃん、なんか見えた?」
「彗星先輩の斜め45度、40メートル先に人影1名。TAC50だべ。装弾数は5発。アサルト銃を持ってる可能性もあるんで気をつけて下せえ。
紫電先輩からは右30度。距離50メートル。屠龍副長は正面50メートルです。もう一人のスナイパーはさらに100メートル以上後方です。三方向から一気に行きましょう!私も突っ込みます!」
零が前方に腰を90度かがめてダッシュした。(リュドミラさん、間に合うだべか?)、「大丈夫、向こうのバックアップが着くまでに20秒。それまでに一人は倒すよ!」
前方で彗星と紫電と屠龍が三方からジグザグに前進した。目立つ屠龍が2度狙撃されたが、ヒットはしなかった。
「きゃっ、痛い!」
彗星の声が上がると同時に、敵の右手も上がった。
紫電と屠龍の十字連射が敵にヒットしたようだ。
「屠龍副長、紫電先輩、その場から、伏せて30メートル後退して下せえ。今、木に登って、全体観察するから15秒下せえ!」
「疾風部長、前方70メートル先の二本に枝分かれした木の陰に狙撃兵1名確認。屠龍副長、紫電先輩、左からフォローして下せえ。私が言ってる木、わかりましたか?隼先輩は、右から回り込んで下せえ!」
「OK!」
「了解!」
30秒後、紫電はヒットされたが、その隙に疾風と隼がスナイパーをキルした。
これで4対1となったところ、「元公務員チーム」のキャプテンの安倍からインカムに割り込みがあった。
「門工サバゲー部の皆さん、完敗です。試合の勝敗は、もう望みません。ただ、そちらの小さい女の子と、一騎打ちさせてもらえませんか?結界を破られた時点で、我々は負けでしたが、私も元レンジャーで狙撃担当をやっていたものとして、世界最高峰の兵士と戦ってみたいのです。ちなみに、今の作戦行動を見るに、リュドミラ・バウリチェンコさんですよね…。」
「疾風部長、屠龍副長、どうしたらよかんべ?」
零は、疾風と屠龍に判断を委ねた。
「俺は、相手のキャプテンの気持ちがよう解るで。勝負したったらどうや?」
「せやな、俺も疾風の意見と同じや。こっちのインカムにまで割り込んできたんや。相手したりや!」
リュドミラも零の体内で了解している。気がつけば、「飛燕」と「クリス」、「舩坂」。「ヘイヘ」も寄り集まり、皆で頷いている。「まあ、リュドちゃんが負けることは万に一つもあれへんやろ!零ちゃん、相手したり!」と「飛燕」がほほ笑んだ。
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