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第五章 新しい出会い
20本目
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「それで、条件とは何なのかしら?」
ここは大事な所だよ、どう立ち回ればわたしの望みが叶いやすくなるか?
「はい、どうかわたしをそのお茶会に立ち会わせて貰いたいのです」
「あなたが、お茶会に……ですか?」
「はい、この食器を融通した商家の娘で、お嬢様と年が近いから仲良くなった等と理由を付けて頂ければと思います。一度でも良いので会場の皆様がわたしを見てくれる機会を作って頂ければと思います」
そう、わたしがそうだったように、まーくんがお茶会に来てわたしを見てくれればきっとわたしだって分かってくれるはず!!
第一目標はわたしがこの世界にいるってまーくんに分かって貰う事だ。その後の事はその後の事だよ。
「紹介だけでよろしいの? 有力な方と繋ぎが欲しいとかでは無くて?」
「はい、一度だけでも皆様がわたしを見てくれれば良いです、それ以上は望みません」
「それくらいなら構わないわよ。皆さんに紹介する内容も嘘があるわけでもありませんし」
「それでは必要な食器の種類や数を教えて頂けますか?」
「わかりました、セルバン?」
「はい、畏まりました……それではお嬢さん?」
「アーリャとお呼びください」
老執事……セルバンさんが懐から取り出した綺麗に折りたたまれた紙を渡してきた。
うーん、今市場に出回っている紙にしては綺麗だけどわたしの作った物には及ばないね……いやいや、今はそれは関係ないね。
わたしは紙に書かれた内容を確認する……この位なら問題ないね。
「期限はどの位でお渡し出来れば良いのでしょうか?」
「お茶会自体は1ヶ月ほど先なので、2週……いえ、3週でご用意出来そうですか?」
「ええ、問題ないです。陶器製の食器だったら難しかったかもしれませんが、わたし達の用意している食器なら可能です」
「おお、本当ですか……それは良かったです」
「それでは料金の方ですが……」
こうして食器の注文の打ち合わせと、どうして従業員とはぐれてしまったかのつじつま合わせなどをして、店に帰る事になった。
□ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □
「そう言う事で、危うく誘拐されそうになった所をドロシー様に助けて頂いたんです」
「そうだったのか!? よかった、本当に心配したんだよ」
帰るなりお父さんの抱擁で出迎えられながら事情を話した。クライフは少しだけ気まずそうに明後日の方向を見ている。
「それでお礼をかねてこの注文の品を作って欲しいの……お願いお父さん」
わたしはウィンクしながらメモを渡すと、お父さんはそれを察したようだ。
「わかりました、シャリーナ様の分を優先的に作らせるように致します」
「感謝します、どうぞよろしくお願いしますね」
お互いに事情を隠しながらの商談は無事に終了し、3週間後に商品を取りに来てくれる約束となった……まぁ、実際にはそんなに時間は掛からないんだけど、一生懸命作りましたというポーズは必要だからね。
あ、でもティーセットのデザインだけはちょっと考えて作らないと。
□ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □
3週間後までに商品を用意して本番に臨むつもりだったわたしの前に、何故かクライフがやってきた。
「馬鹿か、そのままでお前は高貴な貴族の方々が来る、お嬢様のお茶会に出られると思っていたのか? 本当に頭がお花畑な奴だな」
「なんだこいつ、偉そうに」
「随分と高圧的な物言いですね」
なにこいつ!! なんでこんな嫌味な言い方してくるの!? 一緒にいるドランとケニーが驚いている……って言うか、なんで中庭に通しちゃったの? 危うく食器作成を見られる所だったよ!
「そ、そうですか、それではわたしは一体どうする必要があるのでしょうか?」
「礼儀作法を教えてこいとお嬢様のお達しだ」
「それはご丁寧に……でも、わたくし作法は心得ていてよオホホホホホ」
「それは何処かの成金マダムの真似か? 言っておくが俺が許可を出さなければお嬢様のお茶会に出すわけにはいかないからな」
ちょっと、立派なお嬢様しゃべりでしょ!
……というか、この人の判断でなんて嫌な予感しかしないよ!! 前途多難すぎるよ~
ここは大事な所だよ、どう立ち回ればわたしの望みが叶いやすくなるか?
「はい、どうかわたしをそのお茶会に立ち会わせて貰いたいのです」
「あなたが、お茶会に……ですか?」
「はい、この食器を融通した商家の娘で、お嬢様と年が近いから仲良くなった等と理由を付けて頂ければと思います。一度でも良いので会場の皆様がわたしを見てくれる機会を作って頂ければと思います」
そう、わたしがそうだったように、まーくんがお茶会に来てわたしを見てくれればきっとわたしだって分かってくれるはず!!
第一目標はわたしがこの世界にいるってまーくんに分かって貰う事だ。その後の事はその後の事だよ。
「紹介だけでよろしいの? 有力な方と繋ぎが欲しいとかでは無くて?」
「はい、一度だけでも皆様がわたしを見てくれれば良いです、それ以上は望みません」
「それくらいなら構わないわよ。皆さんに紹介する内容も嘘があるわけでもありませんし」
「それでは必要な食器の種類や数を教えて頂けますか?」
「わかりました、セルバン?」
「はい、畏まりました……それではお嬢さん?」
「アーリャとお呼びください」
老執事……セルバンさんが懐から取り出した綺麗に折りたたまれた紙を渡してきた。
うーん、今市場に出回っている紙にしては綺麗だけどわたしの作った物には及ばないね……いやいや、今はそれは関係ないね。
わたしは紙に書かれた内容を確認する……この位なら問題ないね。
「期限はどの位でお渡し出来れば良いのでしょうか?」
「お茶会自体は1ヶ月ほど先なので、2週……いえ、3週でご用意出来そうですか?」
「ええ、問題ないです。陶器製の食器だったら難しかったかもしれませんが、わたし達の用意している食器なら可能です」
「おお、本当ですか……それは良かったです」
「それでは料金の方ですが……」
こうして食器の注文の打ち合わせと、どうして従業員とはぐれてしまったかのつじつま合わせなどをして、店に帰る事になった。
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「そう言う事で、危うく誘拐されそうになった所をドロシー様に助けて頂いたんです」
「そうだったのか!? よかった、本当に心配したんだよ」
帰るなりお父さんの抱擁で出迎えられながら事情を話した。クライフは少しだけ気まずそうに明後日の方向を見ている。
「それでお礼をかねてこの注文の品を作って欲しいの……お願いお父さん」
わたしはウィンクしながらメモを渡すと、お父さんはそれを察したようだ。
「わかりました、シャリーナ様の分を優先的に作らせるように致します」
「感謝します、どうぞよろしくお願いしますね」
お互いに事情を隠しながらの商談は無事に終了し、3週間後に商品を取りに来てくれる約束となった……まぁ、実際にはそんなに時間は掛からないんだけど、一生懸命作りましたというポーズは必要だからね。
あ、でもティーセットのデザインだけはちょっと考えて作らないと。
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3週間後までに商品を用意して本番に臨むつもりだったわたしの前に、何故かクライフがやってきた。
「馬鹿か、そのままでお前は高貴な貴族の方々が来る、お嬢様のお茶会に出られると思っていたのか? 本当に頭がお花畑な奴だな」
「なんだこいつ、偉そうに」
「随分と高圧的な物言いですね」
なにこいつ!! なんでこんな嫌味な言い方してくるの!? 一緒にいるドランとケニーが驚いている……って言うか、なんで中庭に通しちゃったの? 危うく食器作成を見られる所だったよ!
「そ、そうですか、それではわたしは一体どうする必要があるのでしょうか?」
「礼儀作法を教えてこいとお嬢様のお達しだ」
「それはご丁寧に……でも、わたくし作法は心得ていてよオホホホホホ」
「それは何処かの成金マダムの真似か? 言っておくが俺が許可を出さなければお嬢様のお茶会に出すわけにはいかないからな」
ちょっと、立派なお嬢様しゃべりでしょ!
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