21 / 127
第六章 お茶会で再開!?
21本目
しおりを挟む
突如始まったクライフ先生の礼儀教室は苛烈を極めた……わたし的にだけど。
「違う馬鹿!! そこは先に挨拶をするんだ!!」
「順序が違う!! 何度言ったら分かる!! お前の頭は鶏か!!」
「そこさっきも間違えただろう!! そんなんでお茶会に参加出来ると思うな!!」
ひぃ!! こんなに声を荒げられたら萎縮しちゃうよ!! わたしが5歳児だって分かってるのこの人?
「いい加減にしろよ陰険執事!!」
「その通りです、そろそろ我慢の限界ですよ」
突然、スパルタ指導を受けている所にドランとケニーの待ったが掛かった。
「口を出すなガキが、こちらは仕事でやっているんだ」
それにしてもこのクライフって子供相手に本当に大人げない態度を取るよね。前世じゃ考えられないような事だけど、こっちだと当たり前なのかな?
「アーリャは俺達の仲間だ……仲間が虐められて黙っていられるかよ!!」
「そうです、いくらアーリャがパッとしないジョブソロだからといって、それを貶すなどゆるせません」
ちょっと、どさくさ紛れにわたしディスられてる? いけない、それどころじゃ無いよ、二人を止めないと。
「わたしは大丈夫だから、これはわたしがお願いして教えて貰っている事だから……」
「ガキども、お前らがガキだから俺が手を出さないと思ってるのか? 甘ったれるなよ、俺がお前らの年齢の時から世間の荒波に揉まれていたんだ……容赦されると思うな」
わたしが言い切る前にクライフが言葉を遮る……さりげなく身の上話を挟んでいるみたいだけど、そんな事どうでも良いから煽らないでよ!!
「やれるもんならやって見ろよ、お前こそ舐めんじゃねぇ」
「そうです、そうやって人を見下して痛い目を見る事になりますよ」
だめだ、最近調子が良いからって、まさに調子に乗って自分の腕を試してみたいのかも? あぁ、怪我だけはしないで欲しいよ……ケニーの魔法があるから平気かなぁ?
「なら掛かってこいガキ! その木剣を使って構わん」
「言ったな!! 行くぜ!!」
ドランは粋がっている喋り方が一変すると急に静かになって木刀を構える。クライフも武闘の心得があるのか分からないけど、その様子を見て目つきが変わる。
「……」
ドランが一気に間合いを詰めて木刀を振り下ろす……咄嗟にクライフは半身になって躱すが、その木刀は流れるように切り上げられる。
毎日尋常では無い修練の結果、すでにわたしの目ではドランの剣筋を追う事が出来ないほどの早さになっている……だけど、クライフはそれを紙一重で仰け反って躱すと、そのまま一気に後ろに飛んで間合いを離した。
「お前……ただのガキじゃ無いな?」
「俺はドラン……サムライだ」
「サムライ……聞いた事があるぞ、確か東方の剣士の名称か」
二人の間に緊張感が走る……互いに次の一手を警戒して動かない……あっ。
「バカモンがぁ!! この馬鹿孫はなに子供相手に喧嘩しておるか!!」
「いでっ!!」
後ろからやって来たセルバンさんがクライフの頭にゴチンとげんこつを落とした。
「このガキどもが礼儀作法を教える邪魔をしてくるから……」
「だからと言って子供相手に何やっとるんだ!!」
「いや、こいつ見た目と違ってかなり使うから」
「そう言う問題じゃ無いわ!!」
再びゴツンと頭にげんこつが落ちた……いたそう~
「アーリャさん、クライフの教え方はどうでした?」
「え~と~ちょっと厳しすぎるように感じます」
「本当だぜ、ずっと怒鳴りつけて家の花瓶割った時の母ちゃんよりヒデぇぜ」
「全くです、強く叱りつけて教えるなんて時代錯誤です」
「なっ、お前ら!?」
わたしの後に容赦の無いドランとケニーの援護射撃が入る。
「お嬢様からくれぐれも優しく教えて差し上げろと言われていたのに、この馬鹿孫が……アーリャさん、今日の所は出直しますね、また後日よろしくお願いします」
「あ、お構いなくです」
「さっさと来い!!」
「いでで、耳を引っ張るな!!」
こうしてクライフはセルバンんさんに連れられ帰って行った。
次の日には厳しさ当社比50%くらいな感じになっていたよ……まぁ、怒鳴らないけど終始ムスッとした感じだったね。
「違う馬鹿!! そこは先に挨拶をするんだ!!」
「順序が違う!! 何度言ったら分かる!! お前の頭は鶏か!!」
「そこさっきも間違えただろう!! そんなんでお茶会に参加出来ると思うな!!」
ひぃ!! こんなに声を荒げられたら萎縮しちゃうよ!! わたしが5歳児だって分かってるのこの人?
「いい加減にしろよ陰険執事!!」
「その通りです、そろそろ我慢の限界ですよ」
突然、スパルタ指導を受けている所にドランとケニーの待ったが掛かった。
「口を出すなガキが、こちらは仕事でやっているんだ」
それにしてもこのクライフって子供相手に本当に大人げない態度を取るよね。前世じゃ考えられないような事だけど、こっちだと当たり前なのかな?
「アーリャは俺達の仲間だ……仲間が虐められて黙っていられるかよ!!」
「そうです、いくらアーリャがパッとしないジョブソロだからといって、それを貶すなどゆるせません」
ちょっと、どさくさ紛れにわたしディスられてる? いけない、それどころじゃ無いよ、二人を止めないと。
「わたしは大丈夫だから、これはわたしがお願いして教えて貰っている事だから……」
「ガキども、お前らがガキだから俺が手を出さないと思ってるのか? 甘ったれるなよ、俺がお前らの年齢の時から世間の荒波に揉まれていたんだ……容赦されると思うな」
わたしが言い切る前にクライフが言葉を遮る……さりげなく身の上話を挟んでいるみたいだけど、そんな事どうでも良いから煽らないでよ!!
「やれるもんならやって見ろよ、お前こそ舐めんじゃねぇ」
「そうです、そうやって人を見下して痛い目を見る事になりますよ」
だめだ、最近調子が良いからって、まさに調子に乗って自分の腕を試してみたいのかも? あぁ、怪我だけはしないで欲しいよ……ケニーの魔法があるから平気かなぁ?
「なら掛かってこいガキ! その木剣を使って構わん」
「言ったな!! 行くぜ!!」
ドランは粋がっている喋り方が一変すると急に静かになって木刀を構える。クライフも武闘の心得があるのか分からないけど、その様子を見て目つきが変わる。
「……」
ドランが一気に間合いを詰めて木刀を振り下ろす……咄嗟にクライフは半身になって躱すが、その木刀は流れるように切り上げられる。
毎日尋常では無い修練の結果、すでにわたしの目ではドランの剣筋を追う事が出来ないほどの早さになっている……だけど、クライフはそれを紙一重で仰け反って躱すと、そのまま一気に後ろに飛んで間合いを離した。
「お前……ただのガキじゃ無いな?」
「俺はドラン……サムライだ」
「サムライ……聞いた事があるぞ、確か東方の剣士の名称か」
二人の間に緊張感が走る……互いに次の一手を警戒して動かない……あっ。
「バカモンがぁ!! この馬鹿孫はなに子供相手に喧嘩しておるか!!」
「いでっ!!」
後ろからやって来たセルバンさんがクライフの頭にゴチンとげんこつを落とした。
「このガキどもが礼儀作法を教える邪魔をしてくるから……」
「だからと言って子供相手に何やっとるんだ!!」
「いや、こいつ見た目と違ってかなり使うから」
「そう言う問題じゃ無いわ!!」
再びゴツンと頭にげんこつが落ちた……いたそう~
「アーリャさん、クライフの教え方はどうでした?」
「え~と~ちょっと厳しすぎるように感じます」
「本当だぜ、ずっと怒鳴りつけて家の花瓶割った時の母ちゃんよりヒデぇぜ」
「全くです、強く叱りつけて教えるなんて時代錯誤です」
「なっ、お前ら!?」
わたしの後に容赦の無いドランとケニーの援護射撃が入る。
「お嬢様からくれぐれも優しく教えて差し上げろと言われていたのに、この馬鹿孫が……アーリャさん、今日の所は出直しますね、また後日よろしくお願いします」
「あ、お構いなくです」
「さっさと来い!!」
「いでで、耳を引っ張るな!!」
こうしてクライフはセルバンんさんに連れられ帰って行った。
次の日には厳しさ当社比50%くらいな感じになっていたよ……まぁ、怒鳴らないけど終始ムスッとした感じだったね。
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫(8/29書籍発売)
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる