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第七章 アーリャ十歳になりました
25本目
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鏡の前で自分の顔を見つめる……前世とは違って美少女といっても怒られないのかも? なんて思い始めている十歳になったわたし。
子供の頃は意識しなかったけど、お母さんも若い頃はそうだったってお父さんはいっていた……そうだった……過去形って事は今どうなのかは聞かない優しさをわたしは持っているよ。
あれ? ちょっとまって? わたしの両親ってどちらも今はふと……ふくよかな体型だよ? って事は二人の血を受け継ぐわたしの将来ってまさか!? ちょっと今から外で運動してくるよ!!
「お嬢、鏡の前で百面相している所悪いですけど、そろそろお時間です」
「はっ!? 見~た~な~!」
「ちゃんとノックはしましたからね」
少しあきれ顔で立っている赤毛ポニーテイルのそばかす女の子は今年成人して、晴れて見習いから正式な従業員になったマリナだ。
私よりも5歳年上のお姉さんみたいな存在なのだけど、それを見ていたお父さんがわたしの専属従業員のような立場にしてくれたのだ。
「お嬢が頑張った成果ですから、それを確認しに行くのでしょう?」
「そうだよ! 未だに衰えない美食ブームにアーリャブランドが一石を投じるんだよ!」
わたしは稼いだ資金を費やして土地を購入した……過去に伐採をやり過ぎて不毛の大地となり誰もが手を付けなかった場所だ。
ドロシー様のシャリーナ領にあるわたし達の住む中央都市からそう遠くない土地となっており手付かずだった為、あっさりと譲渡されたのだ。
一応、名義上はお父さんの名になっているけれど、契約書にも何れはわたしのものになる事も含めて表記されているので後々の問題も無いようになっているの。
それから五年間かけてギフトジョブの力を自重しないで使った結果、緑豊かな農園が完成……前世の知識も生かして色々な物を作る場所が完成したよ。
今日はその色々のひとつの成果の確認に向かうんだ。
「さ、護衛の者も来ています」
「うん、行こう」
わたしはマリナに連れられて外で待機している馬車に向かう。その前に待機している人がこちらに気付いた。
「ようアーリャ。今日も俺がお前を守るぜ」
「のんびりしていますね……急がないと日が暮れてしまいますよ」
なんといつもの顔ぶれの幼馴染みが護衛です。
二人は既に冒険者見習いとして仕事をしていて、実力は下手な冒険者より凄いみたい。
ただ成人前だからあくまで見習いとして依頼を受けているんだ。
「アーリャちゃん、今日もよろしくね」
この人はオーレスさん……見習いは必ず正式な冒険者が一緒に行動する決まりになっているんだって。
「はい、よろしくお願いします」
ドランはサムライとしてみっちり修行を積んで同年代どころか成人した駆け出し冒険者では相手にならないほど強くなってしまっているみたい……よくわからないけどオーレスさんの話ではそうらしい。
ケニーも独学で様々な神聖魔法を覚えて神殿から勧誘が凄いらしい。神殿には属す気は無いけど勧誘を無下にせずに奉仕活動に参加したりして悪い関係では無いみたい。
「お嬢、出発しますよ」
全員馬車に乗り込むと……オーレスさんはうちの従業員である御者の隣……馬車はゆっくりと走り出した。
街を抜けると広大な麦畑が続く街道が伸びている。天気は快晴……絶好のお出かけ日和だね。
「腹減ってきたな……アーリャ、何か食い物無い?」
「馬車で食べると酔うよ」
「静かにして下さい、読書の邪魔です」
「馬車で読むと酔うよ」
お目付役のオーレスさんが見てない事を良い事に好き放題の二人。でも、実力は近くで見てきたわたしは知っている……やるときはしっかりとやってくれるから心配は無い。
やがて馬車はシャリーナ領へ入った……もうすぐ目的地に到着だ。
ギフトジョブを使って作った広大な農園を囲う高さ5メートルほどの柵の向こうには……初めて見たときは荒れ放題で草ぼうぼうの何も無い土地だったのに、今は見る影も無く豊かな緑の草木が広がっている。
「しかしあの荒れた土地がこんなに豊かになるなんて驚きですな」
オーレスさんはここに来る度に同じような事を言っている。余程衝撃的だったようだ……一応、この事は口止め料と共に依頼料を多めに出しているのです。
「さすがにもうアーリャをパッとしないジョブなどと言えないですね」
ケニーは割と最近までそれ言っていた気がするけど心の広いわたしは気にしないよ。
「それより飯にしようぜ」
ドランは戦闘中にサムライらしく格好付ける事にこだわっているのに平常時はあまり3年前と変わっていない。
「だめだよ、まずは目的の物を確認してからだからね! 依頼主としてそこは絶対です」
「ちぇっ」
「ドラン、だいたいまだお昼前ですよ……こんなに早く食べたら後で困るのは自分です」
「皆さんのお昼の用意はしていますからご安心を」
「ありがとうマリナ」
そんな会話を繰り広げつつ到着した先には……この世界ではなかなか見る事が無いほど規則正しく並んだ木に、エメラルド色に輝く沢山のブドウが生っていた。
子供の頃は意識しなかったけど、お母さんも若い頃はそうだったってお父さんはいっていた……そうだった……過去形って事は今どうなのかは聞かない優しさをわたしは持っているよ。
あれ? ちょっとまって? わたしの両親ってどちらも今はふと……ふくよかな体型だよ? って事は二人の血を受け継ぐわたしの将来ってまさか!? ちょっと今から外で運動してくるよ!!
「お嬢、鏡の前で百面相している所悪いですけど、そろそろお時間です」
「はっ!? 見~た~な~!」
「ちゃんとノックはしましたからね」
少しあきれ顔で立っている赤毛ポニーテイルのそばかす女の子は今年成人して、晴れて見習いから正式な従業員になったマリナだ。
私よりも5歳年上のお姉さんみたいな存在なのだけど、それを見ていたお父さんがわたしの専属従業員のような立場にしてくれたのだ。
「お嬢が頑張った成果ですから、それを確認しに行くのでしょう?」
「そうだよ! 未だに衰えない美食ブームにアーリャブランドが一石を投じるんだよ!」
わたしは稼いだ資金を費やして土地を購入した……過去に伐採をやり過ぎて不毛の大地となり誰もが手を付けなかった場所だ。
ドロシー様のシャリーナ領にあるわたし達の住む中央都市からそう遠くない土地となっており手付かずだった為、あっさりと譲渡されたのだ。
一応、名義上はお父さんの名になっているけれど、契約書にも何れはわたしのものになる事も含めて表記されているので後々の問題も無いようになっているの。
それから五年間かけてギフトジョブの力を自重しないで使った結果、緑豊かな農園が完成……前世の知識も生かして色々な物を作る場所が完成したよ。
今日はその色々のひとつの成果の確認に向かうんだ。
「さ、護衛の者も来ています」
「うん、行こう」
わたしはマリナに連れられて外で待機している馬車に向かう。その前に待機している人がこちらに気付いた。
「ようアーリャ。今日も俺がお前を守るぜ」
「のんびりしていますね……急がないと日が暮れてしまいますよ」
なんといつもの顔ぶれの幼馴染みが護衛です。
二人は既に冒険者見習いとして仕事をしていて、実力は下手な冒険者より凄いみたい。
ただ成人前だからあくまで見習いとして依頼を受けているんだ。
「アーリャちゃん、今日もよろしくね」
この人はオーレスさん……見習いは必ず正式な冒険者が一緒に行動する決まりになっているんだって。
「はい、よろしくお願いします」
ドランはサムライとしてみっちり修行を積んで同年代どころか成人した駆け出し冒険者では相手にならないほど強くなってしまっているみたい……よくわからないけどオーレスさんの話ではそうらしい。
ケニーも独学で様々な神聖魔法を覚えて神殿から勧誘が凄いらしい。神殿には属す気は無いけど勧誘を無下にせずに奉仕活動に参加したりして悪い関係では無いみたい。
「お嬢、出発しますよ」
全員馬車に乗り込むと……オーレスさんはうちの従業員である御者の隣……馬車はゆっくりと走り出した。
街を抜けると広大な麦畑が続く街道が伸びている。天気は快晴……絶好のお出かけ日和だね。
「腹減ってきたな……アーリャ、何か食い物無い?」
「馬車で食べると酔うよ」
「静かにして下さい、読書の邪魔です」
「馬車で読むと酔うよ」
お目付役のオーレスさんが見てない事を良い事に好き放題の二人。でも、実力は近くで見てきたわたしは知っている……やるときはしっかりとやってくれるから心配は無い。
やがて馬車はシャリーナ領へ入った……もうすぐ目的地に到着だ。
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「しかしあの荒れた土地がこんなに豊かになるなんて驚きですな」
オーレスさんはここに来る度に同じような事を言っている。余程衝撃的だったようだ……一応、この事は口止め料と共に依頼料を多めに出しているのです。
「さすがにもうアーリャをパッとしないジョブなどと言えないですね」
ケニーは割と最近までそれ言っていた気がするけど心の広いわたしは気にしないよ。
「それより飯にしようぜ」
ドランは戦闘中にサムライらしく格好付ける事にこだわっているのに平常時はあまり3年前と変わっていない。
「だめだよ、まずは目的の物を確認してからだからね! 依頼主としてそこは絶対です」
「ちぇっ」
「ドラン、だいたいまだお昼前ですよ……こんなに早く食べたら後で困るのは自分です」
「皆さんのお昼の用意はしていますからご安心を」
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