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第八章 スィーツコンテスト
29本目
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「とうとうこの日がやって来ました……美食の祭典、今日はスィーツカテゴリー。国中で我こそはと腕に覚えのある職人達が集まり、王国一の……スィーツの王者を決めるのです!!」
まさに、この日がやって来た……だよ。
往生の西側の広場が今回のイベント会場となっていて、一際高く作られたステージでイベント進行役の男性が拡声器? ……魔法の道具なのかな? ……を使って、来場した観客に向かったしゃべりかけている。
今、わたしはステージ脇の控え所に立っている……隣にはマリナが一緒にいる。周りには線の細いお兄さんや、気難しそうなおじさん……さまざまな人達がいる……やっぱり料理人は男性が多いんだね。
「料理に身分も性別は関係ありません、参加者は様々な身分の方がいらっしゃいます。身分のある方もイベント会場での出来事については一筆頂くという徹底ぶりです」
身分は関係ないって言っているけど、実際、参加出来る人は実績のある職人さんか、偉い人のコネがある人で、街の屋台で商売をしているおじさんが「よし、いっちょ出てみるか!」って事は不可能なんです……ちなみにわたしは後者のコネです。まーくんに会うために手段を選んでいられません! それと周りに女性がいません、ちゃんと女性の方を募集して欲しいです。
「したがって、庶民の方はたとえ相手が身分のある方だろうと気後れする必要はありません!! 必要なのは美味しいスィーツ!……おいしい、ただそれだけです!!」
その言い回しに色々思う所はあるけれど、この世界には関係ないのでノーコメントです。
「今日こそお前と決着を付けるときが来たな……うちのマーネレートが一番のスィーツだぜ」
「何言ってやがる、お前のファナパに砂糖を大量にまぶしただけのヤツなんかに負けるかよ! 俺のトレナールが一番だぜ」
「「なんだと!? やるのか!!」」
隣のおじさん達が喧嘩を始めそうになって会場の警備の人が止めに入っている。やだ、怖いなぁ、ちょっと離れた所に移動しよっと。
「見かけない顔だなお嬢ちゃん……ここは子供の遊び場じゃ無いんだぜ」
喧嘩した人達から離れた先で頬の痩けたおじさんに……ほんとにおじさんばっかりだよね……話しかけられた。
「あら、ここは子供が遊びで入って来られる場所なんですか? もしもそんな所なら、わたしは来る場所を間違えてしまったかもしれませんね」
「こいつは一本取られたな……からかって悪かったよ。俺はビーンだ、西の街の同業には結構知られているんだぜ」
ビーンさんは別の街の大きな料理店でスィーツを専門に作っているみたいなんだけど、同じ店の料理人に甘味は脇役と侮られるのが我慢出来なかったらしくて、目に物見せるために今回参加したんだって。
「わたしはあくまでスィーツの発案者で作るのはここにいるマリナです」
「アーリャお嬢様の考えるスィーツはとても素晴らしい物です……きっとこの会場にいる人全ての心を奪う事でしょう」
アーリャお嬢様だなんて……マリナが余所行きの対応をしていて、ちょっと笑っちゃいそう。
「アーリャ……ってまさか、アーリャブランドのか? え? お嬢ちゃんの名前ってまさか!?」
「そろそろお話も終わって始まりそうですよ」
パチパチパチパチ!!
会場から拍手が沸き起こっている……どうやらアナウンスも終わったようだね。
「それではルールを説明しましょう。一般参加の審査員の方々の為には既に用意して頂いている調理済みのスィーツを食べて貰いますが、ステージの審査員の方にはその場で調理をして貰います。
調理場は用意されていますのでお好きにお使い下さい。事前に報告頂いている参加者の調理内容に合った物が用意されています……参加者の自己紹介が終わったら一斉に調理に取り掛かって貰います」
さすが王国主催のイベントだから準備が手厚いよね。調理する会場はかなり広く作っているので参加者同士が邪魔になる事も無さそう。
わたしは何となくお城の城壁を見上げると、城壁の上には煌びやかな天幕が見える……王族の人達はあそこから見物しているのかな?
あの中にまーくんはいるのかな? わたしの事を見ててくれてるかな?
……このコンテストで優勝したらまーくんと会えるかな?
まさに、この日がやって来た……だよ。
往生の西側の広場が今回のイベント会場となっていて、一際高く作られたステージでイベント進行役の男性が拡声器? ……魔法の道具なのかな? ……を使って、来場した観客に向かったしゃべりかけている。
今、わたしはステージ脇の控え所に立っている……隣にはマリナが一緒にいる。周りには線の細いお兄さんや、気難しそうなおじさん……さまざまな人達がいる……やっぱり料理人は男性が多いんだね。
「料理に身分も性別は関係ありません、参加者は様々な身分の方がいらっしゃいます。身分のある方もイベント会場での出来事については一筆頂くという徹底ぶりです」
身分は関係ないって言っているけど、実際、参加出来る人は実績のある職人さんか、偉い人のコネがある人で、街の屋台で商売をしているおじさんが「よし、いっちょ出てみるか!」って事は不可能なんです……ちなみにわたしは後者のコネです。まーくんに会うために手段を選んでいられません! それと周りに女性がいません、ちゃんと女性の方を募集して欲しいです。
「したがって、庶民の方はたとえ相手が身分のある方だろうと気後れする必要はありません!! 必要なのは美味しいスィーツ!……おいしい、ただそれだけです!!」
その言い回しに色々思う所はあるけれど、この世界には関係ないのでノーコメントです。
「今日こそお前と決着を付けるときが来たな……うちのマーネレートが一番のスィーツだぜ」
「何言ってやがる、お前のファナパに砂糖を大量にまぶしただけのヤツなんかに負けるかよ! 俺のトレナールが一番だぜ」
「「なんだと!? やるのか!!」」
隣のおじさん達が喧嘩を始めそうになって会場の警備の人が止めに入っている。やだ、怖いなぁ、ちょっと離れた所に移動しよっと。
「見かけない顔だなお嬢ちゃん……ここは子供の遊び場じゃ無いんだぜ」
喧嘩した人達から離れた先で頬の痩けたおじさんに……ほんとにおじさんばっかりだよね……話しかけられた。
「あら、ここは子供が遊びで入って来られる場所なんですか? もしもそんな所なら、わたしは来る場所を間違えてしまったかもしれませんね」
「こいつは一本取られたな……からかって悪かったよ。俺はビーンだ、西の街の同業には結構知られているんだぜ」
ビーンさんは別の街の大きな料理店でスィーツを専門に作っているみたいなんだけど、同じ店の料理人に甘味は脇役と侮られるのが我慢出来なかったらしくて、目に物見せるために今回参加したんだって。
「わたしはあくまでスィーツの発案者で作るのはここにいるマリナです」
「アーリャお嬢様の考えるスィーツはとても素晴らしい物です……きっとこの会場にいる人全ての心を奪う事でしょう」
アーリャお嬢様だなんて……マリナが余所行きの対応をしていて、ちょっと笑っちゃいそう。
「アーリャ……ってまさか、アーリャブランドのか? え? お嬢ちゃんの名前ってまさか!?」
「そろそろお話も終わって始まりそうですよ」
パチパチパチパチ!!
会場から拍手が沸き起こっている……どうやらアナウンスも終わったようだね。
「それではルールを説明しましょう。一般参加の審査員の方々の為には既に用意して頂いている調理済みのスィーツを食べて貰いますが、ステージの審査員の方にはその場で調理をして貰います。
調理場は用意されていますのでお好きにお使い下さい。事前に報告頂いている参加者の調理内容に合った物が用意されています……参加者の自己紹介が終わったら一斉に調理に取り掛かって貰います」
さすが王国主催のイベントだから準備が手厚いよね。調理する会場はかなり広く作っているので参加者同士が邪魔になる事も無さそう。
わたしは何となくお城の城壁を見上げると、城壁の上には煌びやかな天幕が見える……王族の人達はあそこから見物しているのかな?
あの中にまーくんはいるのかな? わたしの事を見ててくれてるかな?
……このコンテストで優勝したらまーくんと会えるかな?
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