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第八章 スィーツコンテスト
34本目
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「やあ、ベイビーがあの天にも昇ような美味の極みとも言えるスィーツを作ったお菓子職人かい?」
王宮からの使いという人の後に続いて、初めてのお城に入り案内された部屋にいたのは、金髪の豪華な服を身に纏った第一王子様だった……残念 (失礼)
あ、マリナは別室で待機しているからこの場にいるのはわたしだけだよ。他には兵士の人とお付きの執事が側に控えている。
「わたしはお菓子職人ではありませんが、マスカットタルトを考案した者です」
「おおっ、本業じゃ無いのにあれほどのスィーツを作り出せるなんて……ベイビーはなんて才能豊かな人間なんだ」
片目に掛かりそうな長い前髪をふぁさっとかき上げながら優雅に関心の声を上げている……なんだか話し方が前世で見ていたアニメ『ミニまるかちゃん』の華々輪くんを思い出して吹き出しそうになっちゃう。
「おや、何か気になる事でもあったかい? マイブラザーもたまにそんな顔をするな」
「!?」
マイブラザーって第二王子様って事!? まーくんもやっぱり華々輪くん喋りにクスりとしたって事!? 待つんだよわたし! 第一王子様を目の前に他の男性の事をガツガツ聞きに行くのは駄目だってさすがに分かるよ。まずは手堅く情報収集だよ。
「いえ、ご兄弟で仲が宜しいのですね……わたしもそうですから微笑ましく感じてしまいました」
「ああ、そう言う事か。確かにマイブラザーもマイシスターも仲はいいね。母親が違おうと、そんな事はボクらには関係ないさ」
兄弟仲は悪くない……良い悪いで言えば良い事に越した事は無いよね? これならお兄さんと仲良くなって、自然な流れで弟さんともっていけるかも? え、なんですか? 打算的で何が悪いの?
「そうなんですね、本日のコンテストにはご兄弟の方もご一緒に見物されたのですか?」
「残念ながら僕だけの参加になってしまった。隣国から招いた講師のお稽古があってね……外せなかったんだ」
そっか……また、すれ違っちゃった。ううん、めげたら駄目だよ、この機会を次につなげなきゃ。
「そうですか、わたしの用意したスィーツを是非とも食べて頂きたいです」
「そこは抜かりないよ。さすがに優勝者のスィーツだからね、僕のファミリー全員の分は取り分けて貰っているから」
それはよかった~。
あわよくばまーくんがタルトを見て自分以外に転生した人の存在に気付いてくれれば!! もしかしたらまーくんの方から会いに来てくれるかも!?
「おっと、もうこんな時間か……楽しい時間はあっという間だね。今日は話が聞けて良かったよ……またベイビーとは会える気がするよ」
「ありがとうございます、その時を楽しみにしています」
でも、出来れば弟さんの方と会いたいです。次は是非ともご兄弟揃ってお願いします。
□ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □
「お嬢、大成功でしたね……あの後もタルトについての問い合わせもたくさん来ましたね」
「一応、商売の為って名目でコンテストに参加したし、目的は半分くらい果たせたかな?」
「え? 半分ですか? お嬢はいつも高い目標を持っていますね」
何だか凄い目標意識の高い人間に見られていそうだけど、大好きな男の子と会うためだなんて言えないよね。
「庶民向けにはこの地で収穫出来るフルーツを使ったタルトを、上流階級の人達にはアーリャ農園で収穫した高級フルーツのタルトを展開していく予定だしね……今回の大会で何人かのお菓子職人さんもスカウト出来たし」
大会に参加している人は既に大手のお店に所属している人達だったから無理だろうけど、会場で屋台を出している人達の中で何人か良い感じの人達をお誘いしておいたのです。
「しかしお嬢もだんだん商売が手広くなってきましたね」
「うん、あんまり手を広げすぎると手に負えなくなるから、人材の確保も大事だよ」
「私は難しい事は分からないですけど、自分にできる限りでお嬢を手助けします」
「うん、ありがとうマリナ」
こうして今日もわたしは、まーくんに再開する為の道を確実に一歩進んだのでした……進んだよね?
王宮からの使いという人の後に続いて、初めてのお城に入り案内された部屋にいたのは、金髪の豪華な服を身に纏った第一王子様だった……残念 (失礼)
あ、マリナは別室で待機しているからこの場にいるのはわたしだけだよ。他には兵士の人とお付きの執事が側に控えている。
「わたしはお菓子職人ではありませんが、マスカットタルトを考案した者です」
「おおっ、本業じゃ無いのにあれほどのスィーツを作り出せるなんて……ベイビーはなんて才能豊かな人間なんだ」
片目に掛かりそうな長い前髪をふぁさっとかき上げながら優雅に関心の声を上げている……なんだか話し方が前世で見ていたアニメ『ミニまるかちゃん』の華々輪くんを思い出して吹き出しそうになっちゃう。
「おや、何か気になる事でもあったかい? マイブラザーもたまにそんな顔をするな」
「!?」
マイブラザーって第二王子様って事!? まーくんもやっぱり華々輪くん喋りにクスりとしたって事!? 待つんだよわたし! 第一王子様を目の前に他の男性の事をガツガツ聞きに行くのは駄目だってさすがに分かるよ。まずは手堅く情報収集だよ。
「いえ、ご兄弟で仲が宜しいのですね……わたしもそうですから微笑ましく感じてしまいました」
「ああ、そう言う事か。確かにマイブラザーもマイシスターも仲はいいね。母親が違おうと、そんな事はボクらには関係ないさ」
兄弟仲は悪くない……良い悪いで言えば良い事に越した事は無いよね? これならお兄さんと仲良くなって、自然な流れで弟さんともっていけるかも? え、なんですか? 打算的で何が悪いの?
「そうなんですね、本日のコンテストにはご兄弟の方もご一緒に見物されたのですか?」
「残念ながら僕だけの参加になってしまった。隣国から招いた講師のお稽古があってね……外せなかったんだ」
そっか……また、すれ違っちゃった。ううん、めげたら駄目だよ、この機会を次につなげなきゃ。
「そうですか、わたしの用意したスィーツを是非とも食べて頂きたいです」
「そこは抜かりないよ。さすがに優勝者のスィーツだからね、僕のファミリー全員の分は取り分けて貰っているから」
それはよかった~。
あわよくばまーくんがタルトを見て自分以外に転生した人の存在に気付いてくれれば!! もしかしたらまーくんの方から会いに来てくれるかも!?
「おっと、もうこんな時間か……楽しい時間はあっという間だね。今日は話が聞けて良かったよ……またベイビーとは会える気がするよ」
「ありがとうございます、その時を楽しみにしています」
でも、出来れば弟さんの方と会いたいです。次は是非ともご兄弟揃ってお願いします。
□ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □
「お嬢、大成功でしたね……あの後もタルトについての問い合わせもたくさん来ましたね」
「一応、商売の為って名目でコンテストに参加したし、目的は半分くらい果たせたかな?」
「え? 半分ですか? お嬢はいつも高い目標を持っていますね」
何だか凄い目標意識の高い人間に見られていそうだけど、大好きな男の子と会うためだなんて言えないよね。
「庶民向けにはこの地で収穫出来るフルーツを使ったタルトを、上流階級の人達にはアーリャ農園で収穫した高級フルーツのタルトを展開していく予定だしね……今回の大会で何人かのお菓子職人さんもスカウト出来たし」
大会に参加している人は既に大手のお店に所属している人達だったから無理だろうけど、会場で屋台を出している人達の中で何人か良い感じの人達をお誘いしておいたのです。
「しかしお嬢もだんだん商売が手広くなってきましたね」
「うん、あんまり手を広げすぎると手に負えなくなるから、人材の確保も大事だよ」
「私は難しい事は分からないですけど、自分にできる限りでお嬢を手助けします」
「うん、ありがとうマリナ」
こうして今日もわたしは、まーくんに再開する為の道を確実に一歩進んだのでした……進んだよね?
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