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第十章 謎の手紙
42本目
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わたしは倉庫に入る前に、倉庫の木で出来た壁に触れて『共有』を使って中の生命反応を確認したの……そこには一人の反応しか無かった。いや、反応はあるものの凄く小さかったのだ。
そして倉庫の奥にバロウさんとキャレルさんの二人がいて、反応が小さかったのはキャレルさんのいた場所だった。
そこでわたしは仮説を立てた……転生者にはお互いのギフトジョブが効き辛いのかも?
わたしは事前にケニーから抵抗力を高める魔法を掛けてもらっていたので、すこし危険な賭けになってしまったけど、そのまま二人に会う事にしたのだ。
「私の方が転生者だってどうやって気付いたの? カマをかけたって事は根拠はあったんでしょ?」
「そうですね、バロウさんが5年前に人が変わったって所ですかね? わたしは物心ついた時に前世の記憶がありましたから」
「それだけ? 最初から記憶があるって限らないでしょう?」
「もちろんそれは切っ掛けです。さっきも言いましたが、今回の事はしっかり調べましたから。バロウさんの元恋人でキャレルさんのお母さんという存在の人間がいなかったからです」
「ばかな!! この娘は私の子供だ!!」
「そうよ、前世じゃ無いんだからそんな事調べられるわけ……」
「科学捜査なんて絶対無理ですけど、この世界には前世には無いものがありますよ。ここはファンタジーな世界ですから魔法があるんです」
そうなのです、ここはファンタジー世界です。
冒険者ギルドに相談したところ人捜しを専門にしている冒険者もいて……手段は企業秘密で教えて貰えなかったけど……ちゃんと探し出す事が出来るって言われたのだ。
「つまり探偵さんはわたしじゃなくて、むしろ依頼を受けてくれた冒険者の人だよね。
騎士団の要請で依頼を請け負ったりする人だから、証拠として有効な証明書も書いてもらっているから」
「なんてファンタジーなの!!」
「理不尽なのはキャレルさんの能力じゃ無いですか? 初めて会ったバロウさんに良くもここまで嘘の設定を本当だと思い込ませられますよね」
「嘘の記憶じゃ無い!! キャレルは私の娘だ」
「でしたらキャレルさんのお母さん、あなたの恋人の名前は? 特徴は? どんなお仕事を? 髪型や髪の色は?」
「そ、それは……ううっ、彼女は……くっ、うううっ、うあああああああっっっ!!」
わたしの畳みかけるような質問にバロウさんは頭を抱えて苦しみ出すと倒れてしまった。その様子にビックリしつつもわたしは何とか会話を続ける。
「……この倉庫に入る前に誰か隠れていないか確認しました。
二人しかいなかったからわたしを大人数で誘拐するわけでも無さそうです。
そうすると、荒事以外でわたしをどうにか出来る手段があったと言う事ですよね?
すると、バロウさんと同じようにわたしを操ろうとしたんでしょうかね?」
「そうよ、あなたの友達という立場になろうとしたわ、でもなんで効かないのよ!!」
「それは分かりません、もしかしたら転生者には能力が効かないのかもしれませんね」
本当はケニーの魔法のお陰だと思ったけど半分だけ本当の事を言った。
「何なのよ! そんなのあんまりじゃ無い!! こんな世界に投げ出されて苦労して頑張ったのに奪われて。
それなのにアンタは裕福な商人の家に生まれて何不自由無く暮らしているのに、それどころか前世の知識で更にお金や名声を手に入れて……私を助けてくれたって良いじゃない!!」
「甘えないで下さい……生まれや苦労した事など同情の余地はあるかもしれませんが、それ以前にわたしを利用しようと近づいて失敗して逆ギレされても困ります。
キャレルさんがはじめから誠実な態度で会ってくれればわたしの考えも違ったんですよ? どうして最初から相手を騙すような事をしたんですか?」
「ううっ、それは……だって……私が辛い目に合ってるのに……」
「妬ましかったからですか?」
「そうよ!! 私が欲しいものをアンタは当たり前のように持っていて許せなかったのよ!! 奪ってやろうと思ったのよ!!」
「自分がないものを持っている人を羨む気持ちはわかります」
「アンタにわかるわけ無いでしょう、適当な事を言ってんじゃないわよ!!」
「わかります!!」
「あんた!?」
あれ? わたし泣いてる? なんで泣いているんだろう? だって、前世のわたしは持っていなかったもん……持っていた友達が羨ましかったもん。
でも、許せないとか奪いたいなんて思った事は無かったよ……だって、その子もわたしの大切な友達なんだもん。
そして倉庫の奥にバロウさんとキャレルさんの二人がいて、反応が小さかったのはキャレルさんのいた場所だった。
そこでわたしは仮説を立てた……転生者にはお互いのギフトジョブが効き辛いのかも?
わたしは事前にケニーから抵抗力を高める魔法を掛けてもらっていたので、すこし危険な賭けになってしまったけど、そのまま二人に会う事にしたのだ。
「私の方が転生者だってどうやって気付いたの? カマをかけたって事は根拠はあったんでしょ?」
「そうですね、バロウさんが5年前に人が変わったって所ですかね? わたしは物心ついた時に前世の記憶がありましたから」
「それだけ? 最初から記憶があるって限らないでしょう?」
「もちろんそれは切っ掛けです。さっきも言いましたが、今回の事はしっかり調べましたから。バロウさんの元恋人でキャレルさんのお母さんという存在の人間がいなかったからです」
「ばかな!! この娘は私の子供だ!!」
「そうよ、前世じゃ無いんだからそんな事調べられるわけ……」
「科学捜査なんて絶対無理ですけど、この世界には前世には無いものがありますよ。ここはファンタジーな世界ですから魔法があるんです」
そうなのです、ここはファンタジー世界です。
冒険者ギルドに相談したところ人捜しを専門にしている冒険者もいて……手段は企業秘密で教えて貰えなかったけど……ちゃんと探し出す事が出来るって言われたのだ。
「つまり探偵さんはわたしじゃなくて、むしろ依頼を受けてくれた冒険者の人だよね。
騎士団の要請で依頼を請け負ったりする人だから、証拠として有効な証明書も書いてもらっているから」
「なんてファンタジーなの!!」
「理不尽なのはキャレルさんの能力じゃ無いですか? 初めて会ったバロウさんに良くもここまで嘘の設定を本当だと思い込ませられますよね」
「嘘の記憶じゃ無い!! キャレルは私の娘だ」
「でしたらキャレルさんのお母さん、あなたの恋人の名前は? 特徴は? どんなお仕事を? 髪型や髪の色は?」
「そ、それは……ううっ、彼女は……くっ、うううっ、うあああああああっっっ!!」
わたしの畳みかけるような質問にバロウさんは頭を抱えて苦しみ出すと倒れてしまった。その様子にビックリしつつもわたしは何とか会話を続ける。
「……この倉庫に入る前に誰か隠れていないか確認しました。
二人しかいなかったからわたしを大人数で誘拐するわけでも無さそうです。
そうすると、荒事以外でわたしをどうにか出来る手段があったと言う事ですよね?
すると、バロウさんと同じようにわたしを操ろうとしたんでしょうかね?」
「そうよ、あなたの友達という立場になろうとしたわ、でもなんで効かないのよ!!」
「それは分かりません、もしかしたら転生者には能力が効かないのかもしれませんね」
本当はケニーの魔法のお陰だと思ったけど半分だけ本当の事を言った。
「何なのよ! そんなのあんまりじゃ無い!! こんな世界に投げ出されて苦労して頑張ったのに奪われて。
それなのにアンタは裕福な商人の家に生まれて何不自由無く暮らしているのに、それどころか前世の知識で更にお金や名声を手に入れて……私を助けてくれたって良いじゃない!!」
「甘えないで下さい……生まれや苦労した事など同情の余地はあるかもしれませんが、それ以前にわたしを利用しようと近づいて失敗して逆ギレされても困ります。
キャレルさんがはじめから誠実な態度で会ってくれればわたしの考えも違ったんですよ? どうして最初から相手を騙すような事をしたんですか?」
「ううっ、それは……だって……私が辛い目に合ってるのに……」
「妬ましかったからですか?」
「そうよ!! 私が欲しいものをアンタは当たり前のように持っていて許せなかったのよ!! 奪ってやろうと思ったのよ!!」
「自分がないものを持っている人を羨む気持ちはわかります」
「アンタにわかるわけ無いでしょう、適当な事を言ってんじゃないわよ!!」
「わかります!!」
「あんた!?」
あれ? わたし泣いてる? なんで泣いているんだろう? だって、前世のわたしは持っていなかったもん……持っていた友達が羨ましかったもん。
でも、許せないとか奪いたいなんて思った事は無かったよ……だって、その子もわたしの大切な友達なんだもん。
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