劇ではいつも『木』の役だったわたしの異世界転生後の職業が『木』だった件……それでも大好きな王子様のために庶民から頑張って成り上がるもん!

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第十一章 四国連合会議

47本目

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 馬車に揺れる事数時間、ようやくマイホームへ帰ってきた。僕はパパとママに挨拶をすると城の中庭にある訓練場へ向かった。今日は出かけていたから日課がまだだったからね。

「これはアレウス王子!!」

 僕に気付いた兵士が姿勢を正すが僕はそれを手で制する。

「いいからそのまま続けてよ。いつもと違う時間だけど許してね」

 僕は模造剣を手に取ると素振りを始めた。僕は第一王子として文武両道を望まれているから努力しないとだからね。

 素振りを追えて練習用の案山子相手に剣を振るってしばらくした頃……

「兄上、帰っていたのですね」

「おお、マイブラザー!! 稽古がまだだったから遅くに始めていたんだ」

 僕の弟、マクシスだ。容姿は兄弟だけあってそれなりに似ていると思う。兄弟仲は良いので、昔から僕の後を健気に付いてくる可愛い弟だ。

「兄上、今日の成果はどうだったんですか?」

「そうだね、まぁまぁって所かな? 有能な人材は早めに確保したいよね」

「でも第一王子がやって来たらみんな驚いてしまいますよ……所で兄上、例の件はどうなっていますか?」

「そうだね、5年前のあれの事かい? 残念ながら見つかっていないな」

「……そうですか」

 マイブラザー、マクシスは5年前のお披露目の時にとある領主からの贈り物……それを実際に用意した人物を探している。
 だが、その領主は約束事があったのか送り主については一切情報を明かさなかった。もちろん王家の威光を盾に問いただす事も出来るだろうけれど、さすがにそれだけの理由で王家との関係を悪くするわけにはいかないだろう。

 マクシスには申し訳無いが少しずつ緩やかに交渉を進めていくしか無いだろう。

「……とはいえ、ヒントが無いわけじゃない。彼が懇意にしている商人、いや、正確には商人の跡継ぎかな?
 今、急激に頭角を現してきている人物がいる。何を隠そう僕が家臣として狙っている人物だ。もしかしたら贈り物について聞く事が出来るかも知れない」

「本当ですか兄上!!」

「あぁ、だが焦っては事をし損じる……マイペースで行くのがベストさ」

 しかし、マイブラザーは何をそんなにベイビー……おっと、まだ確定では無いが……を気にしているのだろう?
 まさか、ベイビーを家臣にと考えているのか? これはまさかのマイブラザーがライバルになってしまうでは無いか。

 だが、この僕も負けるわけにはいかないよ……兄妹だろうと正々堂々と勝負しようじゃ無いか。
 どちらがベイビーのハートを射止めるのか……まぁ、マクシスは相手の性別の年齢も知らないのだけれどね。
 マクシスが13歳になって自由に城から出られるようになるまで精々僕がリードさせてもらうからね。

「お調べ頂きありがとうございます。それでは失礼します」

 マイブラザーマクシスは礼を言って去って行った。おっと、話していたら身体が冷えてきてしまった。またウォーミングアップからやり直しかな?



 ……僕は再び模造剣を振り始めるのだった。
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