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第十二章 あなたを探して……
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まーくんが誘拐された理由はおそらくギフトジョブ。違うかも知れないけれど今の判断材料はそれしかないから、そう仮定して考えていく事にするよ。
誘拐犯が身内にいたとしたら……まーくんのジョブの情報を持つのが侯爵家クラスの貴族。貴族には王族寄りの家とそうで無い家があると勉強している……わたしが目指すのは当然王族寄りだよ……ので、まず疑うべきは後者の非王族派の侯爵家。
「ドロシー様、王族寄りでない侯爵家はありますか?」
「もちろん、たとえ王国といえども一枚岩ではありません。侯爵に非王族派は三つほどあります」
「さん……多いと見るか少ないと見るか微妙ですね。そのうち領地経営が上手くいっていない家はありますか?」
「ありますが……アーリャさんは身内を疑っているのですね?」
「はい、恐れ多いかも知れませんが可能性は全て考えたいので」
「いえ、貴族を目指すのならそれくらい当然です。私もその可能性は考えていましたが、何分余所の領地を調べるのは容易ではありませんからね」
ドロシー様の話だと該当する家は二つあるみたい。まーくんが誘拐されて数日、この時代の馬車のスピードは速いとは言えないけど、それは追いかける方にも同じ事が言える。二つの領地を悠長に探していてはタイムオーバーになっちゃうよ。
あとは可能性になるけど条件を絞らないと……そもそも、この平和な時代に王家に手を出すようなリスクを冒す必要はあるのかな?
でも、悪い事は一人では躊躇っても仲間がいたら……あるいは唆されたらどうだろう?
「その二つの家のどちらかで隣国と仲が良い……あるいは交流が盛んな所はありますか?」
「それなら一つに絞れます」
どうやら該当の侯爵家はアルダーク家という永遠の森に隣接している土地で、度重なる魔物の襲来に悩まされているらしく、状況によっては隣国と協力して対処をしているのだとか?
本来なら互いに国境を越えて戦力を動かすなど時代が時代なら宣戦布告と取られてもおかしくないのだけれど、戦争が無くなって平和な時代が続いた今、そう言った危機感が無くなっているんだとか。
なにより王都から離れたアルダーク家は支援を受けにくい土地でもあり、その事を快く思っていないと噂されているみたい。
「わたしは急いでアルダーク家を……持てる全てをかけて調べます。ドロシー様は残りの疑わしい家を調べてもらっても宜しいでしょうか?」
「アーリャさん……わかりました。ですが相手は侯爵家、何かあったらも私でも庇いきれない可能性があります。その覚悟をしておいて下さい」
「もちろんです……わたしの家には虎の子供を欲しければ虎の住む洞穴に入るリスクを負わねばならないという家訓があります。その覚悟は出来ていますから!」
本当は前世の有名な諺で、家訓っていうのは嘘だけど今はそう言う気持ちだからね。
「商人の家にしてはずいぶん勇ましい家訓ですね。わかりました、アーリャさんにそこまでの覚悟があるのなら私は何も言う事はございません。
何処まで効果があるかわかりませんがシャリーナ家の後ろ盾があるとわかるよう、お父様にお願いして一筆書いてもらいましょう」
「ドロシー様……ありがとうございます!!」
「お礼なんていらないわ……だって私たちお友達でしょう?」
「はい!!」
ドロシー様の言葉にわたしの心はいっぱいになった。いつかわたしの本当の事を話したい。でもまずはまーくんを助けに行かなきゃ!!
わたしはドロシー様の準備が終わるまでのあいだ頭の中でやるべき事を整理していた。
……まーくん待っていてね。わたし、今度こそまーくんに会いに行くからね!!
誘拐犯が身内にいたとしたら……まーくんのジョブの情報を持つのが侯爵家クラスの貴族。貴族には王族寄りの家とそうで無い家があると勉強している……わたしが目指すのは当然王族寄りだよ……ので、まず疑うべきは後者の非王族派の侯爵家。
「ドロシー様、王族寄りでない侯爵家はありますか?」
「もちろん、たとえ王国といえども一枚岩ではありません。侯爵に非王族派は三つほどあります」
「さん……多いと見るか少ないと見るか微妙ですね。そのうち領地経営が上手くいっていない家はありますか?」
「ありますが……アーリャさんは身内を疑っているのですね?」
「はい、恐れ多いかも知れませんが可能性は全て考えたいので」
「いえ、貴族を目指すのならそれくらい当然です。私もその可能性は考えていましたが、何分余所の領地を調べるのは容易ではありませんからね」
ドロシー様の話だと該当する家は二つあるみたい。まーくんが誘拐されて数日、この時代の馬車のスピードは速いとは言えないけど、それは追いかける方にも同じ事が言える。二つの領地を悠長に探していてはタイムオーバーになっちゃうよ。
あとは可能性になるけど条件を絞らないと……そもそも、この平和な時代に王家に手を出すようなリスクを冒す必要はあるのかな?
でも、悪い事は一人では躊躇っても仲間がいたら……あるいは唆されたらどうだろう?
「その二つの家のどちらかで隣国と仲が良い……あるいは交流が盛んな所はありますか?」
「それなら一つに絞れます」
どうやら該当の侯爵家はアルダーク家という永遠の森に隣接している土地で、度重なる魔物の襲来に悩まされているらしく、状況によっては隣国と協力して対処をしているのだとか?
本来なら互いに国境を越えて戦力を動かすなど時代が時代なら宣戦布告と取られてもおかしくないのだけれど、戦争が無くなって平和な時代が続いた今、そう言った危機感が無くなっているんだとか。
なにより王都から離れたアルダーク家は支援を受けにくい土地でもあり、その事を快く思っていないと噂されているみたい。
「わたしは急いでアルダーク家を……持てる全てをかけて調べます。ドロシー様は残りの疑わしい家を調べてもらっても宜しいでしょうか?」
「アーリャさん……わかりました。ですが相手は侯爵家、何かあったらも私でも庇いきれない可能性があります。その覚悟をしておいて下さい」
「もちろんです……わたしの家には虎の子供を欲しければ虎の住む洞穴に入るリスクを負わねばならないという家訓があります。その覚悟は出来ていますから!」
本当は前世の有名な諺で、家訓っていうのは嘘だけど今はそう言う気持ちだからね。
「商人の家にしてはずいぶん勇ましい家訓ですね。わかりました、アーリャさんにそこまでの覚悟があるのなら私は何も言う事はございません。
何処まで効果があるかわかりませんがシャリーナ家の後ろ盾があるとわかるよう、お父様にお願いして一筆書いてもらいましょう」
「ドロシー様……ありがとうございます!!」
「お礼なんていらないわ……だって私たちお友達でしょう?」
「はい!!」
ドロシー様の言葉にわたしの心はいっぱいになった。いつかわたしの本当の事を話したい。でもまずはまーくんを助けに行かなきゃ!!
わたしはドロシー様の準備が終わるまでのあいだ頭の中でやるべき事を整理していた。
……まーくん待っていてね。わたし、今度こそまーくんに会いに行くからね!!
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