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第十二章 あなたを探して……
56本目
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「お嬢、王都を出るのですか? 予定より早いようですが……」
「ごめんね、今はまだ話す事は出来ないんだ」
わたしは旅立つ準備をするために一旦、王都へ向かう事にした。マリナには悪いけれど、まずは急いでこれからの事を話さないと……いつもは御者の席に座るオーレスさんにも馬車の中に呼んで簡単に三人に説明をする。
「オーレスさんにドランとケニー……いつものメンバーで緊急クエストを依頼します」
「緊急? 帰りにまた護衛するとかじゃ無いのか?」
「突然ですね……ですが、いつもではあり得ない真面目な顔です。これは真剣に聞く必要がありそうですね」
ドランのノンビリした言葉や微妙にディスってくるケニーの言葉も今は気にしている場合じゃ無い。
「噂になっている第二王子様が誘拐されている可能性の高い場所へ向かいます……当然目的は救出です」
「おお、要人の救出!? まるで英雄譚みたいじゃん!」
「なるほど、真剣な理由がわかりました。アーリャの事ですから犯人や目的など当たりを付けているのですね」
「いつも良くしてくれているアーリャさんの依頼ならば当然断る理由は無いのですが、その内容だともっと人数を増やした方が良いのではありませんか?」
オーレスさんの言い分はもっともだけど、初動の遅れているわたしたちが犯人に追いつくにはわたしの力を使う必要がある……それを知る人は信頼出来る人だけにしたい。
「人数が多くても相手に悟られます。それに、とある秘密を守るために魔法契約を交わして貰う事になります」
「魔法契約とはまた大層な……どのレベルでしょうか?」
「魂の契約です」
「「「!!??」」」
魔法契約……ファンタジー世界ならではの大事な破られる事の無い約束をするための儀式。
その契約不履行の代償として賭けるレベルがあって、金銭や価値のある物だったりと、様々な代償があるのだけど魂とは命……すなわち守らなければ死んでしまう一番おもたい契約だ。
「そのかわりに今回のクエストは緊急扱いで、成否に拘わらず……」
クエストは緊急あつかいで発注すると冒険者ギルドへ多大な緊急料金を払う必要があって、それをクリアした冒険者の評価はかなり高くなる。
そして仮にクリア出来なくとも大きな報酬……一家族が5年は遊んで暮らせる金額……を提示した。
「そこまでとは……いったいどれだけ大事な要件なんですか」
「それは依頼を受けてもらわなければ言う事が出来ません。魂の契約なんて怖いですけど、わたしを信じて受けてくれますか?」
「おう、いいぞ任せておけ」
「まぁ、僕がアーリャの期待を裏切る事はあり得ませんから」
「えー!? そんなあっさり!?」
わたしからお願いしておいてあっさりと了承する二人に驚いちゃったよ!
「だって……いちおう魔術言葉が出ないようになるはずけど、うっかり誰かに喋ったら死んじゃうんだよ!!」
「でも、アーリャ困ってるんだろう? ならダチとして助けるのは当たり前だ」
「まぁ、僕も多少はアーリャにはお世話になっていますからね。借りを作りっぱなしは僕の主義に反しますから」
予想外に親身な幼馴染みの言葉に胸が熱くなってくる……もう、ドロシー様といい幼馴染みといい、さっきからわたしの涙腺ツンツンされまくりだよ~。
「やれやれ、お前達は……わかったわかった。子供のお前達がその覚悟をして大人が尻込みするわけにはいかないからな。アーリャさん、その契約……クエストを受けましょう」
オーレスさんは二人にあきれながらもクエストを受ける事を了承してくれた。幼馴染みの二人だけじゃ無くてオーレスさんとも長い付き合いだ。
それを大事に思ってくれているのは嬉しかった。そんな3人にわたしは……
「はい……ありがとう……ありがとうございますぅ」
……わたしはその言葉を言うのが精一杯だった。
「ごめんね、今はまだ話す事は出来ないんだ」
わたしは旅立つ準備をするために一旦、王都へ向かう事にした。マリナには悪いけれど、まずは急いでこれからの事を話さないと……いつもは御者の席に座るオーレスさんにも馬車の中に呼んで簡単に三人に説明をする。
「オーレスさんにドランとケニー……いつものメンバーで緊急クエストを依頼します」
「緊急? 帰りにまた護衛するとかじゃ無いのか?」
「突然ですね……ですが、いつもではあり得ない真面目な顔です。これは真剣に聞く必要がありそうですね」
ドランのノンビリした言葉や微妙にディスってくるケニーの言葉も今は気にしている場合じゃ無い。
「噂になっている第二王子様が誘拐されている可能性の高い場所へ向かいます……当然目的は救出です」
「おお、要人の救出!? まるで英雄譚みたいじゃん!」
「なるほど、真剣な理由がわかりました。アーリャの事ですから犯人や目的など当たりを付けているのですね」
「いつも良くしてくれているアーリャさんの依頼ならば当然断る理由は無いのですが、その内容だともっと人数を増やした方が良いのではありませんか?」
オーレスさんの言い分はもっともだけど、初動の遅れているわたしたちが犯人に追いつくにはわたしの力を使う必要がある……それを知る人は信頼出来る人だけにしたい。
「人数が多くても相手に悟られます。それに、とある秘密を守るために魔法契約を交わして貰う事になります」
「魔法契約とはまた大層な……どのレベルでしょうか?」
「魂の契約です」
「「「!!??」」」
魔法契約……ファンタジー世界ならではの大事な破られる事の無い約束をするための儀式。
その契約不履行の代償として賭けるレベルがあって、金銭や価値のある物だったりと、様々な代償があるのだけど魂とは命……すなわち守らなければ死んでしまう一番おもたい契約だ。
「そのかわりに今回のクエストは緊急扱いで、成否に拘わらず……」
クエストは緊急あつかいで発注すると冒険者ギルドへ多大な緊急料金を払う必要があって、それをクリアした冒険者の評価はかなり高くなる。
そして仮にクリア出来なくとも大きな報酬……一家族が5年は遊んで暮らせる金額……を提示した。
「そこまでとは……いったいどれだけ大事な要件なんですか」
「それは依頼を受けてもらわなければ言う事が出来ません。魂の契約なんて怖いですけど、わたしを信じて受けてくれますか?」
「おう、いいぞ任せておけ」
「まぁ、僕がアーリャの期待を裏切る事はあり得ませんから」
「えー!? そんなあっさり!?」
わたしからお願いしておいてあっさりと了承する二人に驚いちゃったよ!
「だって……いちおう魔術言葉が出ないようになるはずけど、うっかり誰かに喋ったら死んじゃうんだよ!!」
「でも、アーリャ困ってるんだろう? ならダチとして助けるのは当たり前だ」
「まぁ、僕も多少はアーリャにはお世話になっていますからね。借りを作りっぱなしは僕の主義に反しますから」
予想外に親身な幼馴染みの言葉に胸が熱くなってくる……もう、ドロシー様といい幼馴染みといい、さっきからわたしの涙腺ツンツンされまくりだよ~。
「やれやれ、お前達は……わかったわかった。子供のお前達がその覚悟をして大人が尻込みするわけにはいかないからな。アーリャさん、その契約……クエストを受けましょう」
オーレスさんは二人にあきれながらもクエストを受ける事を了承してくれた。幼馴染みの二人だけじゃ無くてオーレスさんとも長い付き合いだ。
それを大事に思ってくれているのは嬉しかった。そんな3人にわたしは……
「はい……ありがとう……ありがとうございますぅ」
……わたしはその言葉を言うのが精一杯だった。
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