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第十二章 あなたを探して……
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馬車は激しく揺れている。
既に王都を出て街道を走っている。実はわたしの馬車は前世で読んだWEB小説の知識を生かして揺れを抑える工夫をしているのだけど、それでも揺れを抑える事が出来ないほどだ。
「ひっ、お嬢、大丈夫なのでしょうか?」
ガタンと大きく揺れたタイミングでマリナが弱音を吐く。わたしだって怖いよ~でも急がないと駄目なんだもん。
「大丈夫、オーレスさんと馬たちを信じましょう」
「ひゃー、すげーなぁ、こんなに速く走るなんて!!」
「窓を開けると凄い風で爽快ですね!!」
それに比べて男の子二人は大はしゃぎだ。ちょっと、遊びに行くんじゃ無いんだからね。既に1時間以上この状態で御者をしているオーレスさんも、全力疾走をそんなに長く続ける経験なんて無いだろうから精神的に疲れてしまっているかもしれない。
実は鉢植えのひとつに精神樹という、精神の損耗を回復する木を【生成】しているからきっと大丈夫……なはずだよ。
□ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □
やがて数時間後、馬車の速度が落ちて停止した。どうやら第一の目的地としていた場所に到着したみたい。わたしはオーレスさんに簡単な食事と飲み物を持って行く。
「お疲れ様でしたオーレスさん、半時ほど休憩しましょう」
「ありがとうございますアーリャさん……しかしこの距離までたった数時間で着いてしまうなんて。本来なら1日で来られる距離じゃありませんよ」
受け取った飲み物を飲みながらオーレスさんは驚きの声を上げている。目の前には行き先を知らせる看板が立っていた。
『これより先、アルダーク領』
ここからが本番だ……もしも、わたしの読みが外れていたら、たぶんもう取り返しが付かない。
そのまま看板の前に立つと、わたしは震える両手を広げて深呼吸する。
どうかおねがい、ここが正解であって!!
深呼吸を終えるとわたしは【共有】のスキルを使う……近くの木から近くの木まで……いない。まだ駄目、もっと広く……ううっ、頭痛くなってきた……だめ、負けない!!
WPもどんどん減っていく。でもわたしはスキルを使う事を止めなかった。
でもまーくんは見つからない……まさか、ここは違うの? もっと別の場所だったの? ううん、でも一番ここが可能性が高かったもん。
もし違っていたら……もう二度とまーくんに会えないの!? そんなの絶対に嫌!!
□ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □
「お嬢!! 大丈夫ですか!? 顔が真っ青だし凄い汗ですよ!!」
あれ? わたしいつの間に倒れていたの? わたしを膝枕したマリナが必至に汗を拭いている……でも駄目、まだまーくんは見つかっていない。もっと【共有】の範囲を広げる……もう頭の痛みで何が何だかわからなくなってきた。
どれだけ時間が経ったかわからない……けれど……みつけた。
五つの生命力を宿した光がゆっくりと移動……多分馬車の移動速度。そして大人に交じって子供……おそらくわたし達と同じくらいの年齢。
本来ならわたし達のような年齢の子供が街を出る事は滅多に無い。少なくとも【共有】の範囲にはその反応以外に子供の反応は無かった。
そしてその馬車はどうやら隣国の国境へ向かっているようだ……もしかしたら間違っているかも知れないけれど可能性に賭けてみるしか無い。
急がないと、国境を越えられてしまったら助けられる可能性が無くなっちゃう、まーくんに会えなくなっちゃう!!
「見つかりました、申し訳無いですが休憩は終わりです」
「本当ですか!? わたしは食事も済みましたしもう平気です、急ぎましょう」
みんな急いで馬車に乗り込む。わたしはまだフラフラしているのでマリナに抱っこされて馬車に乗せられると再び馬車が全力疾走する。
しばらく走っていると目の前に森が……そして、道はその森に沿って左右に分かれている。
馬車の前の窓を開けると勢いよく風が入ってくる。オーレスさんがわたしに気付くと……
「分かれ道ですアーリャさん、それでどっちの道を進めば良いんですか?」
……と、質問をしてきたのでわたしは答えた。
「まっすぐ……このまま真っ直ぐ進んで下さい!!」
既に王都を出て街道を走っている。実はわたしの馬車は前世で読んだWEB小説の知識を生かして揺れを抑える工夫をしているのだけど、それでも揺れを抑える事が出来ないほどだ。
「ひっ、お嬢、大丈夫なのでしょうか?」
ガタンと大きく揺れたタイミングでマリナが弱音を吐く。わたしだって怖いよ~でも急がないと駄目なんだもん。
「大丈夫、オーレスさんと馬たちを信じましょう」
「ひゃー、すげーなぁ、こんなに速く走るなんて!!」
「窓を開けると凄い風で爽快ですね!!」
それに比べて男の子二人は大はしゃぎだ。ちょっと、遊びに行くんじゃ無いんだからね。既に1時間以上この状態で御者をしているオーレスさんも、全力疾走をそんなに長く続ける経験なんて無いだろうから精神的に疲れてしまっているかもしれない。
実は鉢植えのひとつに精神樹という、精神の損耗を回復する木を【生成】しているからきっと大丈夫……なはずだよ。
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やがて数時間後、馬車の速度が落ちて停止した。どうやら第一の目的地としていた場所に到着したみたい。わたしはオーレスさんに簡単な食事と飲み物を持って行く。
「お疲れ様でしたオーレスさん、半時ほど休憩しましょう」
「ありがとうございますアーリャさん……しかしこの距離までたった数時間で着いてしまうなんて。本来なら1日で来られる距離じゃありませんよ」
受け取った飲み物を飲みながらオーレスさんは驚きの声を上げている。目の前には行き先を知らせる看板が立っていた。
『これより先、アルダーク領』
ここからが本番だ……もしも、わたしの読みが外れていたら、たぶんもう取り返しが付かない。
そのまま看板の前に立つと、わたしは震える両手を広げて深呼吸する。
どうかおねがい、ここが正解であって!!
深呼吸を終えるとわたしは【共有】のスキルを使う……近くの木から近くの木まで……いない。まだ駄目、もっと広く……ううっ、頭痛くなってきた……だめ、負けない!!
WPもどんどん減っていく。でもわたしはスキルを使う事を止めなかった。
でもまーくんは見つからない……まさか、ここは違うの? もっと別の場所だったの? ううん、でも一番ここが可能性が高かったもん。
もし違っていたら……もう二度とまーくんに会えないの!? そんなの絶対に嫌!!
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「お嬢!! 大丈夫ですか!? 顔が真っ青だし凄い汗ですよ!!」
あれ? わたしいつの間に倒れていたの? わたしを膝枕したマリナが必至に汗を拭いている……でも駄目、まだまーくんは見つかっていない。もっと【共有】の範囲を広げる……もう頭の痛みで何が何だかわからなくなってきた。
どれだけ時間が経ったかわからない……けれど……みつけた。
五つの生命力を宿した光がゆっくりと移動……多分馬車の移動速度。そして大人に交じって子供……おそらくわたし達と同じくらいの年齢。
本来ならわたし達のような年齢の子供が街を出る事は滅多に無い。少なくとも【共有】の範囲にはその反応以外に子供の反応は無かった。
そしてその馬車はどうやら隣国の国境へ向かっているようだ……もしかしたら間違っているかも知れないけれど可能性に賭けてみるしか無い。
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馬車の前の窓を開けると勢いよく風が入ってくる。オーレスさんがわたしに気付くと……
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……と、質問をしてきたのでわたしは答えた。
「まっすぐ……このまま真っ直ぐ進んで下さい!!」
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