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第十六章 悪役令嬢の誕生!?
72本目
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とうとう学院生活始まりの日がやって来た。
「彼女が今後アルダーク領を治める領主となる予定のアーリャ・アルダーク伯だ……とは言え学習院では身分は関係ない。彼女の事はただのアーリャと呼び、同じ学び舎で学ぶ学友として接していくように」
「アーリャです……新たに学習院へ籍を置かせていただく事になりました。今後もよろしくお願いします」
いわゆるホームルームで転校生を紹介しますと言う場でわたしは自分のクラスで担任の先生から紹介されたところだ。本来は堅苦しい呼び方があるんだけどこっちの方がわかりやすいよね。
自己紹介を終えたわたしを見るクラスメイト達は……やはり皆いかにもお嬢様という服に身を包み、上品にわたしを品定めしているようだ。特に目立つつもりは無いからそっとしておいて欲しいよ~。
やがてホームルーム的な時間が終わり、各自が受けたい授業のある教室へ移動する時間となった……のだけれど、かなり時間にゆとりが取られていて朝のひとときを学友達と語り合う時間はあるみたい。
本来なら編入してきたばかりのわたしには語り合うお友達などいないのだけれど、興味本位で近づいてきた貴族令嬢の方々がやって来た。
「アーリャさんは今まで庶民の方でいらっしゃったのでしょう? わたくしそんな方をお見かけしたの初めてですの」
「いったいどのように爵位を得たのでしょう? 興味が尽きませんわ」「わたくしも……」「わたくしは……」
ひぇ~珍しい見世物になっちゃってるよ。これから同じクラスメイトとして邪険には出来ないから程々の対応をしないと。そんな事を思っていたら質問をしていた貴族令嬢を押しのけて一人目の前にやって来る。
「あなたが庶民地位からまんまとアルダーク伯の後釜に成り代わったアーリャさんです事?」
「はい?」
何この人? もの凄い棘のある言い方。最初はある程度目立ってしまうし、何かしら微妙なアプローチは予測していたけど、表向き身分差が関係ない学院でこの露骨な態度……嫌な予感しかしないよ。
「わたくしの質問に答えないなんて無礼ですわ……所詮は成り上がり者。たかだか男爵程度の爵位で高貴な身分になったと勘違いしてしまうのも無理は無いですわ」
「はぁ、ご期待に添えなくてすみません」
とりあえず彼女の家の爵位は男爵より高そうだけど、全く名前を名乗ってこない。でもこちらから手を出して火傷したくないよ。
「まぁ、それはいいですわ。あなた、貴族派のノーブルローゼスに入る栄誉を授けてあげるわ感謝しなさい」
「はい?」
「セーラ様、学院での派閥勧誘は禁止されていますわ」
「教師の方々に知れたら違反事項で罰せられてしまいます」
「おだまり! あなた方、伯爵家であるこのセーラー・マースに意見をするというの?」
セーラーでマースって……ちなみに彼女は黒髪では無くて金髪だけどロングヘアー……別ヘアカラー&スタイルとか深い意味は無いよ。それはともかくこの娘って馬鹿なの?
周りの令嬢の言うとおり見つかると学院の違反事項で処罰対象、下手をすればわたしまで巻き込まれる可能性がある。
それに処罰と言っても学校で言う校則違反みたいなものだけど、今のわたしは成人後に男爵位を得る約束はあるもののある意味暫定的な物だ。塵も積もって爵位取り消しという事態になったら目も当てられない。
一応、あの人には私のクラスの事を伝えてあるけれどここに来てくれるかは未知数……なんとかこの地雷娘をやり過ごさないと。
「申し訳ございませんが、仰るとおりの成り上がりの貴族です。わたし自身がお誘いに乗ってもお力にはなれそうにありませんのでご遠慮させて頂きます」
「誰もあなたの人脈などには全く期待していませんわ。聞くところによるとあなた、お金で爵位を得て成り上がったのでしょう? 貴族派に資金提供をして力を貸しなさい」
は、何言ってるのこの娘……言いたい放題……とにかく言質を取られないように穏便にお断りしないと。どうか先生に見つかりませんように。
「申し訳ございません、この場で返答致しかねます」
「まぁ生意気な!! アルダーク家は元は貴族派、その後釜のあなたも同じ派閥に属するべきですわ!!」
ちょっと、大きな声を上げないで先生来ちゃうよ!! そのとき、周りで見守っている令嬢達が何かに気付いたように視線を向ける。
「いったい何をなさってらっしゃるの!?」
……心で悲鳴を上げたわたし達へ凜とした声がかけられたのでした。
「彼女が今後アルダーク領を治める領主となる予定のアーリャ・アルダーク伯だ……とは言え学習院では身分は関係ない。彼女の事はただのアーリャと呼び、同じ学び舎で学ぶ学友として接していくように」
「アーリャです……新たに学習院へ籍を置かせていただく事になりました。今後もよろしくお願いします」
いわゆるホームルームで転校生を紹介しますと言う場でわたしは自分のクラスで担任の先生から紹介されたところだ。本来は堅苦しい呼び方があるんだけどこっちの方がわかりやすいよね。
自己紹介を終えたわたしを見るクラスメイト達は……やはり皆いかにもお嬢様という服に身を包み、上品にわたしを品定めしているようだ。特に目立つつもりは無いからそっとしておいて欲しいよ~。
やがてホームルーム的な時間が終わり、各自が受けたい授業のある教室へ移動する時間となった……のだけれど、かなり時間にゆとりが取られていて朝のひとときを学友達と語り合う時間はあるみたい。
本来なら編入してきたばかりのわたしには語り合うお友達などいないのだけれど、興味本位で近づいてきた貴族令嬢の方々がやって来た。
「アーリャさんは今まで庶民の方でいらっしゃったのでしょう? わたくしそんな方をお見かけしたの初めてですの」
「いったいどのように爵位を得たのでしょう? 興味が尽きませんわ」「わたくしも……」「わたくしは……」
ひぇ~珍しい見世物になっちゃってるよ。これから同じクラスメイトとして邪険には出来ないから程々の対応をしないと。そんな事を思っていたら質問をしていた貴族令嬢を押しのけて一人目の前にやって来る。
「あなたが庶民地位からまんまとアルダーク伯の後釜に成り代わったアーリャさんです事?」
「はい?」
何この人? もの凄い棘のある言い方。最初はある程度目立ってしまうし、何かしら微妙なアプローチは予測していたけど、表向き身分差が関係ない学院でこの露骨な態度……嫌な予感しかしないよ。
「わたくしの質問に答えないなんて無礼ですわ……所詮は成り上がり者。たかだか男爵程度の爵位で高貴な身分になったと勘違いしてしまうのも無理は無いですわ」
「はぁ、ご期待に添えなくてすみません」
とりあえず彼女の家の爵位は男爵より高そうだけど、全く名前を名乗ってこない。でもこちらから手を出して火傷したくないよ。
「まぁ、それはいいですわ。あなた、貴族派のノーブルローゼスに入る栄誉を授けてあげるわ感謝しなさい」
「はい?」
「セーラ様、学院での派閥勧誘は禁止されていますわ」
「教師の方々に知れたら違反事項で罰せられてしまいます」
「おだまり! あなた方、伯爵家であるこのセーラー・マースに意見をするというの?」
セーラーでマースって……ちなみに彼女は黒髪では無くて金髪だけどロングヘアー……別ヘアカラー&スタイルとか深い意味は無いよ。それはともかくこの娘って馬鹿なの?
周りの令嬢の言うとおり見つかると学院の違反事項で処罰対象、下手をすればわたしまで巻き込まれる可能性がある。
それに処罰と言っても学校で言う校則違反みたいなものだけど、今のわたしは成人後に男爵位を得る約束はあるもののある意味暫定的な物だ。塵も積もって爵位取り消しという事態になったら目も当てられない。
一応、あの人には私のクラスの事を伝えてあるけれどここに来てくれるかは未知数……なんとかこの地雷娘をやり過ごさないと。
「申し訳ございませんが、仰るとおりの成り上がりの貴族です。わたし自身がお誘いに乗ってもお力にはなれそうにありませんのでご遠慮させて頂きます」
「誰もあなたの人脈などには全く期待していませんわ。聞くところによるとあなた、お金で爵位を得て成り上がったのでしょう? 貴族派に資金提供をして力を貸しなさい」
は、何言ってるのこの娘……言いたい放題……とにかく言質を取られないように穏便にお断りしないと。どうか先生に見つかりませんように。
「申し訳ございません、この場で返答致しかねます」
「まぁ生意気な!! アルダーク家は元は貴族派、その後釜のあなたも同じ派閥に属するべきですわ!!」
ちょっと、大きな声を上げないで先生来ちゃうよ!! そのとき、周りで見守っている令嬢達が何かに気付いたように視線を向ける。
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……心で悲鳴を上げたわたし達へ凜とした声がかけられたのでした。
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