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第二十章 悪役令嬢VS悪役令嬢!?
119本目
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いまわたしはまーくんと同じベッドの上に座っています。
このシチュエーション何度も夢見た事か……ち、違うよ、変なのじゃなくてロマンティックなのだよ? って、わたしはいったい誰に言い訳しているんだか。
「アーリャ、落ち着いたか?」
「はい、お手数をお掛けしました」
「気にするな」
隣に座ったままじっと見守ってくれている。う~ん前世だったら頭をなでなでくらいしてくれたんだけどね~。今は王子様だからそういうスキンシップはしないのかな?
「それにしても許せないな。あんな卑劣な真似をするなんて……同じクラスの生徒の仕業とは思いたくないが……」
「同じクラスの生徒では無いと思います。あのクラスは勉強熱心で成績優秀。その上で学院の理念を理解して身分差を拘らない人が集まったクラスだと先生に聞きました」
「確かに俺もそう聞いている……だとすると違うクラスの人間か。教室は8の鐘の時に御用掛が順番に鍵を開けていく……何そこから生徒が来るまでにやったと言う事か」
「今日一番に教室に来た方に聞いてみるしか無いですね」
「あぁ……」
「……」
「……」
会話が止まっちゃった。どうしよう? いつもなら色々な話題が思い浮かぶのに、これじゃまるで亜里奈の時みたいだよ。小中学生の時は平気だったのに高校生になったくらいから言葉が出なくなっちゃったんだっけ?
「なぁ、アーリャ……君はなんで貴族になったんだ?」
「え?」
「いや、すまない、話したくなければ話さないで良いんだ。ただ、俺は記憶を失って……あまりその自覚は無いんだが、その前のアーリャを知らない」
「それは……」
まーくんと一緒にいるため。まーくんが大好きだから……そう言えたら良いのに……言えないんけど。
はやく思い出して欲しい、わたしを……亜里奈だったわたしと一緒にアーリャを好きになって欲しいな。
「欲しいものがあるんです。それを手に入れるためにわたしは自分の全てをかけて頑張るつもりです」
「……そうか、それは……いや、なんでもない」
結局、誤魔化しちゃった。まーくんもそれを察したのか深く聞いてこなかった。でもいつか……いつかこの気持ちを伝えたいな。その為にもわたしは頑張らないと!
こんな下らない嫌がらせなんかどうでもいいよ、犯人も分かりきっているし。はやく解決してまーくんの隣に並べる人間にならないと!
「マクシス様、ありがとうございました。どうか教室に戻って下さい、わたしはしばらく休んだら戻ります」
「ひとりで大丈夫か?」
「はい、マクシス様にいっぱい元気を頂きましたから」
わたしは笑顔で両腕をグッと握って見せつけた。それを見たまーくんも一緒に笑ってくれた。
「わかった、無理するなよ? 辛かったら遠慮せず俺に頼るんだ」
「はい、ありがとうございます」
まーくんはそのままベッドから立ち上がると力強く歩き出し扉の前でチラッとだけこちらを見ると休息室を出て行った。
しばらく休息室に沈黙が訪れると扉からノックの音が聞こえた。部屋に入ってきたのは養護教員さんだ……わたしが潜り込ませた人だけどね。この休息室でも情報収集をしてもらっている。
「状況は分かりますか?」
「連絡を受けました……鍵を開けた物の証言はもちろん、時間外に鍵を持ち出した者がいないかの確認もしております」
「わかりました、引き続きお願いします……それではわたしは行きますね」
わたしは休息室を出た。おそらく犯人はすぐに見つかるだろうけど当然キャレルさんでは無い。彼女がギフトジョブ『相棒』を使って生徒を操ったのは間違いないだろう。
もちろん本当にわたしが気に入らないという生徒の可能性もゼロでは無いけど、そういう生徒は既に監視してもらっていて変な動きはしていないという報告をうけているからね。
最近のキャレルさんは授業が終わると堂々と護衛を連れて歩くので監視が難しくなっているみたい。だけど生徒を『相棒』のスキルで操っている時点で、その人を捕らえて自白させればキャレルさんだと分かるはずだよ。さすがにこんな手を使ってきたからにはもう容赦はしないよ。
……そして次の日、犯人の生徒を見つけて捕まえたのだけど……神託を受けて実行したと意味の分からない事をいって黒幕を掴む事が出来なかった。
このシチュエーション何度も夢見た事か……ち、違うよ、変なのじゃなくてロマンティックなのだよ? って、わたしはいったい誰に言い訳しているんだか。
「アーリャ、落ち着いたか?」
「はい、お手数をお掛けしました」
「気にするな」
隣に座ったままじっと見守ってくれている。う~ん前世だったら頭をなでなでくらいしてくれたんだけどね~。今は王子様だからそういうスキンシップはしないのかな?
「それにしても許せないな。あんな卑劣な真似をするなんて……同じクラスの生徒の仕業とは思いたくないが……」
「同じクラスの生徒では無いと思います。あのクラスは勉強熱心で成績優秀。その上で学院の理念を理解して身分差を拘らない人が集まったクラスだと先生に聞きました」
「確かに俺もそう聞いている……だとすると違うクラスの人間か。教室は8の鐘の時に御用掛が順番に鍵を開けていく……何そこから生徒が来るまでにやったと言う事か」
「今日一番に教室に来た方に聞いてみるしか無いですね」
「あぁ……」
「……」
「……」
会話が止まっちゃった。どうしよう? いつもなら色々な話題が思い浮かぶのに、これじゃまるで亜里奈の時みたいだよ。小中学生の時は平気だったのに高校生になったくらいから言葉が出なくなっちゃったんだっけ?
「なぁ、アーリャ……君はなんで貴族になったんだ?」
「え?」
「いや、すまない、話したくなければ話さないで良いんだ。ただ、俺は記憶を失って……あまりその自覚は無いんだが、その前のアーリャを知らない」
「それは……」
まーくんと一緒にいるため。まーくんが大好きだから……そう言えたら良いのに……言えないんけど。
はやく思い出して欲しい、わたしを……亜里奈だったわたしと一緒にアーリャを好きになって欲しいな。
「欲しいものがあるんです。それを手に入れるためにわたしは自分の全てをかけて頑張るつもりです」
「……そうか、それは……いや、なんでもない」
結局、誤魔化しちゃった。まーくんもそれを察したのか深く聞いてこなかった。でもいつか……いつかこの気持ちを伝えたいな。その為にもわたしは頑張らないと!
こんな下らない嫌がらせなんかどうでもいいよ、犯人も分かりきっているし。はやく解決してまーくんの隣に並べる人間にならないと!
「マクシス様、ありがとうございました。どうか教室に戻って下さい、わたしはしばらく休んだら戻ります」
「ひとりで大丈夫か?」
「はい、マクシス様にいっぱい元気を頂きましたから」
わたしは笑顔で両腕をグッと握って見せつけた。それを見たまーくんも一緒に笑ってくれた。
「わかった、無理するなよ? 辛かったら遠慮せず俺に頼るんだ」
「はい、ありがとうございます」
まーくんはそのままベッドから立ち上がると力強く歩き出し扉の前でチラッとだけこちらを見ると休息室を出て行った。
しばらく休息室に沈黙が訪れると扉からノックの音が聞こえた。部屋に入ってきたのは養護教員さんだ……わたしが潜り込ませた人だけどね。この休息室でも情報収集をしてもらっている。
「状況は分かりますか?」
「連絡を受けました……鍵を開けた物の証言はもちろん、時間外に鍵を持ち出した者がいないかの確認もしております」
「わかりました、引き続きお願いします……それではわたしは行きますね」
わたしは休息室を出た。おそらく犯人はすぐに見つかるだろうけど当然キャレルさんでは無い。彼女がギフトジョブ『相棒』を使って生徒を操ったのは間違いないだろう。
もちろん本当にわたしが気に入らないという生徒の可能性もゼロでは無いけど、そういう生徒は既に監視してもらっていて変な動きはしていないという報告をうけているからね。
最近のキャレルさんは授業が終わると堂々と護衛を連れて歩くので監視が難しくなっているみたい。だけど生徒を『相棒』のスキルで操っている時点で、その人を捕らえて自白させればキャレルさんだと分かるはずだよ。さすがにこんな手を使ってきたからにはもう容赦はしないよ。
……そして次の日、犯人の生徒を見つけて捕まえたのだけど……神託を受けて実行したと意味の分からない事をいって黒幕を掴む事が出来なかった。
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