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第二十章 悪役令嬢VS悪役令嬢!?
120本目
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「今日で6人目ですが全員同じ『神から神託を受けた』と供述しています。もっとも犯行に及ぶ前に捕らえましたが」
「アーリャに言われたとおり寮にも来たぜ」
「ただ全員に学年、性別、身分に共通点が無いようで、引き続き調査中です」
わたしは貴族の学生が来客時に使う特別室を借りて、そこでオーレスさん、ドラン、ケニー達を含めた何人かと今回の件についての報告を受けていた。
あれから数日、毎日のように嫌がらせが続いている。早めに手を打ったから初日以降は特別被害は出ていないけど犯行に及んだ生徒は全員退学になっている。
てっきりキャレルさん側である学園長が理由をつけて許すのかと思っていたけれど予想外に厳格に対処されているみたい。退学してしまった生徒達は今後の人生どうなってしまうんだろう? 貴族学部の人はともかく経済学部の人とか可哀想だよ。これ以上犠牲者を出す前に早く解決しないと。
「だけどどうやって解決すれば良いかなぁ?」
「とりあえずアルダーク家に恨みを持つ者という線で探していますが、前領主ならともかくアーリャ様に対してとなるとなかなか難しいようです」
わたしはキャレルさんが犯人だと思っているけれど、別の可能性もあるので皆にはその方向で犯人を捜してもらっている。そしてわたし担当のキャレルさんはギフトジョブの特性上、直接現場を押さえないと止める事は難しんだよね。他の人だと『相棒』にされて逃げられちゃうと思うし。
「問題はどうやってキャレルさんの正体を隠しながら『相棒』の能力を使ったかだよね?」
キャレルさんが直に能力を使うところを見た限りでは数秒直接目を合わせないと駄目なはずだ。正体を隠すのは難しいはずだよ。どうやって正体を隠し、どこで能力を使っているか……そこを押さえないと。
それと全員の共通点は『神から啓示を受けた』という言葉だ。この世界でも宗教はあって、この大陸は『世界樹教』という、その名の通り大地に大いなる恵みを与える世界樹を信仰する宗教だ。宗教と行っても変なカルト的な狂信者がいるものでなくて……実際はいるのかもしれないけど……前世で『悪い事をしたら罰が当たるよ』とか『生前に良い行いをすれば天国へ行けるよ』とか言われたような感じで、普通に正しく生きる為に使われる程度のに神様の名前を使う人が殆どだ。
すると部屋がノックされてマリナが対応する。
「お嬢、報告書が届きました」
「ありがとう」
報告書と言われたけどただのメモ紙だ。そのメモを見てみると山を張っていた1カ所から当たりが出たみたいだ。
「さきほど7人目が捕まりました。学園の見取り図はありますか?」
「はい、ここに……」
わたしは見取り図を見ると目的の建物の入り口が二つある事を確認した……見取り図と行っても表向きの案内図では無く、建物を立てた職人を買収して手に入れた見取り図を元に作った学院全体図だ。
「この入り口は何のためにあるのでしょう?」
「目的は貴族の密会などにも利用されたりと様々なものらしいです。どの建物もこのような作りになっているらしいですが、この学院はただそういう物だから同じように作られたのかと思います」
「多分ここが当たりだと思うので、わたしの予想が当たっているかの確認をお願いします」
「畏まりました」
最後の確認をしてもらってわたしの思い通りなら直接乗り込んで対決だ。
□ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □
神秘的な雰囲気の漂う場所……そこは教会の礼拝堂。目の前には世界樹の女神を模した翼を広げた女神像が両手を組んでこちらに慈悲の眼差しを向けている。そのまま女神像の前でしゃがむと祈りを捧げた……するとどこからとも無く声が聞こえてきた。
『祈りを捧げる者よ……あなたに信託を与えます』
「アーリャに言われたとおり寮にも来たぜ」
「ただ全員に学年、性別、身分に共通点が無いようで、引き続き調査中です」
わたしは貴族の学生が来客時に使う特別室を借りて、そこでオーレスさん、ドラン、ケニー達を含めた何人かと今回の件についての報告を受けていた。
あれから数日、毎日のように嫌がらせが続いている。早めに手を打ったから初日以降は特別被害は出ていないけど犯行に及んだ生徒は全員退学になっている。
てっきりキャレルさん側である学園長が理由をつけて許すのかと思っていたけれど予想外に厳格に対処されているみたい。退学してしまった生徒達は今後の人生どうなってしまうんだろう? 貴族学部の人はともかく経済学部の人とか可哀想だよ。これ以上犠牲者を出す前に早く解決しないと。
「だけどどうやって解決すれば良いかなぁ?」
「とりあえずアルダーク家に恨みを持つ者という線で探していますが、前領主ならともかくアーリャ様に対してとなるとなかなか難しいようです」
わたしはキャレルさんが犯人だと思っているけれど、別の可能性もあるので皆にはその方向で犯人を捜してもらっている。そしてわたし担当のキャレルさんはギフトジョブの特性上、直接現場を押さえないと止める事は難しんだよね。他の人だと『相棒』にされて逃げられちゃうと思うし。
「問題はどうやってキャレルさんの正体を隠しながら『相棒』の能力を使ったかだよね?」
キャレルさんが直に能力を使うところを見た限りでは数秒直接目を合わせないと駄目なはずだ。正体を隠すのは難しいはずだよ。どうやって正体を隠し、どこで能力を使っているか……そこを押さえないと。
それと全員の共通点は『神から啓示を受けた』という言葉だ。この世界でも宗教はあって、この大陸は『世界樹教』という、その名の通り大地に大いなる恵みを与える世界樹を信仰する宗教だ。宗教と行っても変なカルト的な狂信者がいるものでなくて……実際はいるのかもしれないけど……前世で『悪い事をしたら罰が当たるよ』とか『生前に良い行いをすれば天国へ行けるよ』とか言われたような感じで、普通に正しく生きる為に使われる程度のに神様の名前を使う人が殆どだ。
すると部屋がノックされてマリナが対応する。
「お嬢、報告書が届きました」
「ありがとう」
報告書と言われたけどただのメモ紙だ。そのメモを見てみると山を張っていた1カ所から当たりが出たみたいだ。
「さきほど7人目が捕まりました。学園の見取り図はありますか?」
「はい、ここに……」
わたしは見取り図を見ると目的の建物の入り口が二つある事を確認した……見取り図と行っても表向きの案内図では無く、建物を立てた職人を買収して手に入れた見取り図を元に作った学院全体図だ。
「この入り口は何のためにあるのでしょう?」
「目的は貴族の密会などにも利用されたりと様々なものらしいです。どの建物もこのような作りになっているらしいですが、この学院はただそういう物だから同じように作られたのかと思います」
「多分ここが当たりだと思うので、わたしの予想が当たっているかの確認をお願いします」
「畏まりました」
最後の確認をしてもらってわたしの思い通りなら直接乗り込んで対決だ。
□ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □
神秘的な雰囲気の漂う場所……そこは教会の礼拝堂。目の前には世界樹の女神を模した翼を広げた女神像が両手を組んでこちらに慈悲の眼差しを向けている。そのまま女神像の前でしゃがむと祈りを捧げた……するとどこからとも無く声が聞こえてきた。
『祈りを捧げる者よ……あなたに信託を与えます』
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