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理想宮
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ギャンは懐からマッチを取り出し、靴の踵にこすりつけて火をつけた。その火を口もとへ持っていくと煙草を吸い付ける。近頃、覚えた悪癖である。一服吸いつけ、煙を吐き出しながら空を見上げる。
よく晴れた昼下がりである。天は高く、ちぎれ雲がひとつふたつゆったりと横切っている。
ギャンは帝国軍の蒸気車の後部座席にすわり、くつろいでいた。車の背後には、鉄人兵が乗り手のないまま膝をおりまげうずくまっている。
目の前の街道には壊れた装甲車や、遺棄された機関銃、速射砲などがちらばり、その間を幾人かの共和国軍の兵士の死体が埋めている。戦闘が一段落し、敵はあっけなく粉砕され逃走していった。その中を帝国軍の兵士らが、共和国大統領バタン・スリンの姿がないか確かめている。おそらく大統領は最初の戦闘ではやばやと逃げ出したのだろうという噂だった。
「やはりありませんね。捕虜にした敵兵士らの証言でも、大統領は早い段階で逃走したとのことですから」
部下のトラン中尉が報告に来た。すこし太り気味で、暑いのか制服の襟をあけ顎から汗をしたたらせている。中尉は三十代なかばで、ギャンにくらべ二十は年上だ。ギャンが生まれる前から帝国軍に暮らし、カタツムリが這うような着実な歩みで昇進してやっとことし中尉に進級している。あっというまに少尉から少佐に昇進したギャンとはくらべものにならない。
中尉の報告にギャンはうなずいた。それは最初から判っていたことである。なにしろバタン・スリン大統領の逃走を目撃したのはギャン自身だからだ。
総督府を占領した共和国軍は、包囲した帝国軍の投降の呼びかけを無視し、おこがましくも攻撃してきた。応戦した帝国軍は数をたのみにじりじりと包囲の輪を縮め、水も漏らさぬ作戦で攻撃したのである。目的は大統領の拘束であったが、それは失敗した。
じつはギャンが大統領の逃走を手助けしたのである。もっともだれにもわからないよう、細心の注意をしてだが。ギャンはこの段階で共和国軍が壊滅してしまわないよう、大統領だけは逃がそうと考えていた。それができる立場にもいた。
戦闘がはじまり、ギャンは味方の兵士の配置を、大統領が逃走できるよう変えていた。その大統領が逃げ出すのを目撃しても、帝国軍兵士たちはだれひとりとしてその記憶を所持していない。ギャンの魔法であった。
その結果、総督府の奪還には成功したが、大統領の逮捕には失敗したのである。
責任はこの戦闘を指揮した上層部ということになった。
ギャンは帝国の地理を思い浮かべていた。
南に共和国軍、北にゴラン神聖皇国。
いま帝国軍の主力は共和国軍討伐のため、南に移動している。帝国の首都ボーラン市を守るのは近衛兵で構成された、わずか一個師団にすぎない。神聖皇国が帝国を攻撃しようと考えるなら絶好の機会である。
神聖皇国と帝国の間には海が隔ててある。神聖皇国が帝国を攻撃しようとするならば、まず海軍を動かすはずだ。
ギャンはそれを待っていた。神聖皇国との戦争が始まれば、現在の共和国軍との戦いなど老婦人のお茶会としか思えないほどの、凄まじい戦いになるはずだ。
共和国軍など、ほんらいは数個連隊規模で討伐できるのだが、帝国は威信のためか全兵力の半分にあたる二個師団を動かしていた。
卵を割るのに大砲を持ち出すようなものだ。
ギャンは軍令部の作戦に冷笑的だった。
と、かれは座席から背をはなしのびあがった。
むこうから伝令が一騎、馬をとばして近づいてくる。
帝国の軽騎兵である。
それを見てギャンはくすりと笑った。帝国はいまだに前世紀の遺物としか思えない騎兵を所持している。それも重騎兵、竜騎兵、軽騎兵の三種である。重騎兵、竜騎兵ともに蒸気機関による装甲車や戦車が登場する前は戦闘の花形であったが、いまはもうさすがにパレードなどの飾り物になっている。ただ軽騎兵だけは伝令として、現在も使用されていた。
真っ赤な上着に白いズボン。ズボンの横には黒と黄色でラインがひかれ、かぶっている兜の天辺にはひらひらと羽飾りをあしらっている。軽騎兵が馬を飛ばし近づくと、腰のサーベルががちゃがちゃと鳴った。
騎兵はギャンを認め馬を近づけた。
「ギャン少佐殿でありますか?」
ああ、とギャンがうなずくと騎兵は馬からひらりと飛び降りさっと敬礼をした。かちんとブーツの踵を打ち背筋を伸ばす。
「報告いたします! 帝国第五連隊隊長ホルツ大佐は今回の作戦の主目的であるバタン・スリン大統領の捕獲に失敗。更迭されました。したがいましてギャン少佐が連隊の隊長として任命されることになります。これが任命書です」
さっと胸ポケットから封筒を取り出す。
受け取り、ギャンは中身を確認した。
騎兵はさらに報告を続ける。
「軍令部より命令! 本日ただいまよりギャン少佐以下第五連隊はロロ村に進軍。ロロ村を占拠する共和国軍を撃破し、村を解放するようにとのことです!」
「承知した、と伝えてくれ。おれはこれよりあの鉄人兵に乗り込み、ロロ村に向かう、とな」
騎兵はさっと敬礼した。
ギャンが答礼すると、騎兵はふたたび馬にまたがり軍令部へ向け去っていった。
隊長か、良い響きだ。
となりでひかえていたトラン中尉にギャンは顔を向けた。
「中尉! すぐ全員に伝えろ。これからただちにわが軍はロロ村奪還に向かう、とな。可及的速やかに進軍の用意!」
トラン中尉は敬礼した。
立ち去る前、ちょっとギャンにむかい口を開いた。
「少佐殿、連隊長就任、おめでとうございます」
顔が赤らんでいた。
早く行け、とギャンは手をふった。
はっ、と答え中尉はきびきびとした歩きで立ち去る。
出発だ! 蒸気機関に火を入れろ! なにを愚図愚図しておるか!
中尉の怒鳴り声が聞こえてくる。
ギャンは後ろの鉄人兵に目をやった。
この総督府作戦では使う機会がなかったが、今回は出番がありそうである。
楽しみだ……。
ギャンはにやりと笑みを浮かべていた。
よく晴れた昼下がりである。天は高く、ちぎれ雲がひとつふたつゆったりと横切っている。
ギャンは帝国軍の蒸気車の後部座席にすわり、くつろいでいた。車の背後には、鉄人兵が乗り手のないまま膝をおりまげうずくまっている。
目の前の街道には壊れた装甲車や、遺棄された機関銃、速射砲などがちらばり、その間を幾人かの共和国軍の兵士の死体が埋めている。戦闘が一段落し、敵はあっけなく粉砕され逃走していった。その中を帝国軍の兵士らが、共和国大統領バタン・スリンの姿がないか確かめている。おそらく大統領は最初の戦闘ではやばやと逃げ出したのだろうという噂だった。
「やはりありませんね。捕虜にした敵兵士らの証言でも、大統領は早い段階で逃走したとのことですから」
部下のトラン中尉が報告に来た。すこし太り気味で、暑いのか制服の襟をあけ顎から汗をしたたらせている。中尉は三十代なかばで、ギャンにくらべ二十は年上だ。ギャンが生まれる前から帝国軍に暮らし、カタツムリが這うような着実な歩みで昇進してやっとことし中尉に進級している。あっというまに少尉から少佐に昇進したギャンとはくらべものにならない。
中尉の報告にギャンはうなずいた。それは最初から判っていたことである。なにしろバタン・スリン大統領の逃走を目撃したのはギャン自身だからだ。
総督府を占領した共和国軍は、包囲した帝国軍の投降の呼びかけを無視し、おこがましくも攻撃してきた。応戦した帝国軍は数をたのみにじりじりと包囲の輪を縮め、水も漏らさぬ作戦で攻撃したのである。目的は大統領の拘束であったが、それは失敗した。
じつはギャンが大統領の逃走を手助けしたのである。もっともだれにもわからないよう、細心の注意をしてだが。ギャンはこの段階で共和国軍が壊滅してしまわないよう、大統領だけは逃がそうと考えていた。それができる立場にもいた。
戦闘がはじまり、ギャンは味方の兵士の配置を、大統領が逃走できるよう変えていた。その大統領が逃げ出すのを目撃しても、帝国軍兵士たちはだれひとりとしてその記憶を所持していない。ギャンの魔法であった。
その結果、総督府の奪還には成功したが、大統領の逮捕には失敗したのである。
責任はこの戦闘を指揮した上層部ということになった。
ギャンは帝国の地理を思い浮かべていた。
南に共和国軍、北にゴラン神聖皇国。
いま帝国軍の主力は共和国軍討伐のため、南に移動している。帝国の首都ボーラン市を守るのは近衛兵で構成された、わずか一個師団にすぎない。神聖皇国が帝国を攻撃しようと考えるなら絶好の機会である。
神聖皇国と帝国の間には海が隔ててある。神聖皇国が帝国を攻撃しようとするならば、まず海軍を動かすはずだ。
ギャンはそれを待っていた。神聖皇国との戦争が始まれば、現在の共和国軍との戦いなど老婦人のお茶会としか思えないほどの、凄まじい戦いになるはずだ。
共和国軍など、ほんらいは数個連隊規模で討伐できるのだが、帝国は威信のためか全兵力の半分にあたる二個師団を動かしていた。
卵を割るのに大砲を持ち出すようなものだ。
ギャンは軍令部の作戦に冷笑的だった。
と、かれは座席から背をはなしのびあがった。
むこうから伝令が一騎、馬をとばして近づいてくる。
帝国の軽騎兵である。
それを見てギャンはくすりと笑った。帝国はいまだに前世紀の遺物としか思えない騎兵を所持している。それも重騎兵、竜騎兵、軽騎兵の三種である。重騎兵、竜騎兵ともに蒸気機関による装甲車や戦車が登場する前は戦闘の花形であったが、いまはもうさすがにパレードなどの飾り物になっている。ただ軽騎兵だけは伝令として、現在も使用されていた。
真っ赤な上着に白いズボン。ズボンの横には黒と黄色でラインがひかれ、かぶっている兜の天辺にはひらひらと羽飾りをあしらっている。軽騎兵が馬を飛ばし近づくと、腰のサーベルががちゃがちゃと鳴った。
騎兵はギャンを認め馬を近づけた。
「ギャン少佐殿でありますか?」
ああ、とギャンがうなずくと騎兵は馬からひらりと飛び降りさっと敬礼をした。かちんとブーツの踵を打ち背筋を伸ばす。
「報告いたします! 帝国第五連隊隊長ホルツ大佐は今回の作戦の主目的であるバタン・スリン大統領の捕獲に失敗。更迭されました。したがいましてギャン少佐が連隊の隊長として任命されることになります。これが任命書です」
さっと胸ポケットから封筒を取り出す。
受け取り、ギャンは中身を確認した。
騎兵はさらに報告を続ける。
「軍令部より命令! 本日ただいまよりギャン少佐以下第五連隊はロロ村に進軍。ロロ村を占拠する共和国軍を撃破し、村を解放するようにとのことです!」
「承知した、と伝えてくれ。おれはこれよりあの鉄人兵に乗り込み、ロロ村に向かう、とな」
騎兵はさっと敬礼した。
ギャンが答礼すると、騎兵はふたたび馬にまたがり軍令部へ向け去っていった。
隊長か、良い響きだ。
となりでひかえていたトラン中尉にギャンは顔を向けた。
「中尉! すぐ全員に伝えろ。これからただちにわが軍はロロ村奪還に向かう、とな。可及的速やかに進軍の用意!」
トラン中尉は敬礼した。
立ち去る前、ちょっとギャンにむかい口を開いた。
「少佐殿、連隊長就任、おめでとうございます」
顔が赤らんでいた。
早く行け、とギャンは手をふった。
はっ、と答え中尉はきびきびとした歩きで立ち去る。
出発だ! 蒸気機関に火を入れろ! なにを愚図愚図しておるか!
中尉の怒鳴り声が聞こえてくる。
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