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第肆章
第27話 荒神と藤香御前、因果の真実
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……隠しごとはあの邂逅だけだ。
だが、それを言えば、自分はあの庭に閉じ込められてしまう。
ただ言わなければいいだけ。季音はすぐに首を振ろうとしたが――それと同時だった。
「……お前の中には間違いなく狐がいる。そうでなければ、人であったはずのお前がそんな姿にならないはずだ。人が妖になるなんておかしいからな。以前、狐火を放った時もそうだ。季音。そいつには、もう会ったのか?」
彼は思いもよらぬことを訊いたのだ。
自分が狐になった理由を彼は確実に知っている。そう確信し、季音の面はたちまち凍りついた。
……出会った時から、彼は何もかも知っていた。知っているのに話さなかった。自分は何も知らないと言えば、「新しくやり直せ」と彼は季音をその真実から遠ざけた。裏を返せば、彼には〝後ろめたい思惑〟があったのではないかと思えてしまう。
――陰陽師と狐。何度だって考えた関係性。何もないわけがないだろう。
それも、自分は憑かれているのだ。もし、自分の中に居る狐と深い因果があるとすれば、彼は自分を陥れて滅する気でがないかと容易く考えることができる。
本当に愛してくれていたのだろうか、その気持ちは本当だったのだろうか……そんな思惑がよぎり、季音は唇を震わせて龍志を睨み据えた。
「……龍志様は過去の私の全てを知ってるんですよね? どうして私に何も教えてくれなかったのです。隠しごとをしているのは龍志様ではないのですか!」
告げた瞬間、キンと耳鳴りが突き抜け、頭が痛んだ。それにも構わず、季音は唇を拉げて言葉を続けた。
「ならば、どうして私は狐になったのです? 何を知ってるのですか……貴方が私を想ってくれた気持ちは本当ですか? 私を、私を……どうしようとしたのです!」
すると、龍志は目を吊り上げ、恐ろしい形相で季音を睨む。
「気持ちはまことだ! 俺がそんな嘘を吐くように見えるのか、俺の志は曲がっていない!」
彼にどやされることはあっても、剣幕で怒鳴られるのは初めてだった。それに臆し、季音が肩を竦めると、彼ははっとして、怒鳴ったことを詫びた。
「……大凡は分かってる。だが、理由など必要なければ言う必要はない」
今度は静かに彼は言った。だが、その答えは案の定のものだった。
それで終わりか。そう思ったが、彼は血の気のない唇を開き、続けた。
「過去がどうこうではない。生きている今が大事だと思う。だから、過去を振り返りたくない。生きている今を、ともに生きるこの瞬間を幸せにしてやりたいと思った。季音、それでは駄目なのか?」
真摯な瞳を向けて言われる言葉に、淀みはひとつもない。
紛れもない、彼の心からの言葉だろう。季音は首を振るう。
「駄目じゃないわ……私みたいな愚図にこれほどの幸せはないわ」
――だけど、狐になった理由は自分にとって大事なことだと思う。それを忘れてのうのうと生きていいはずがないと思う。
そんな言葉を続けて告げると、彼は深いため息を漏らした。
「その因果か。それは、お前の身体を……」
静かに彼が告げた瞬間だった。夥しい記憶の波が季音の脳裏に駆け巡る。
……社で手を合わせる過去の自分。床に伏せた自分の前に現れた一匹の狐。彼女は何と言っただろうか。
『妾がその願いを叶えてやろうぞ。その代わり、妾に……』
妖艶に微笑む彼女は確と言った。
『身体を貸しておくれ』と――
「……私が〝あの方〟に身体を貸したから、そうなったの」
消え入りそうな声で告げた瞬間、季音の視界は暗転した。
意識は次第に薄れ、龍志の声が遠くなる。深く深く水底に沈むように、季音の意識は遠くに葬られた。
やがて、視界が白み、ゆったりと瞼を持ち上げると、目の前には朱塗りの門があった。
瞬く間に門は開き、輝かしい光の中に押し込まれるように投げ込まれた。その時――自分に似た自分で人で非ず者がすれ違う。
「そろそろ限界も近い。のぅ、幸せだったか、藤香?」
艶やかな声で優しく問われ、季音は目を大きく瞠った。
すれ違った狐は妖艶な笑みで季音を一瞥し、背を向けた。それは一瞬の出来事――彼女が門の外へ出た瞬間、音も立てずに門は固く閉じる。
閉門の風圧に桜吹雪が舞い上がり、血のように生ぬるい風が季音の頬を擽った。
※※※
ぽつりと季音が何かを言ったと同時、彼女は目を大きく瞠り、その場に崩れ落ちた。
この一拍でいったい何が起きたのだろうか……龍志は理解できなかった。
「おい、季音……?」
龍志は自分の横たわる布団にもたれかかった季音の肩に触れた。緩やかに彼女が顔を上げた瞬間だった。背筋が凍りつくほどの殺気を含んだ妖気が満ちた。
藤色の瞳を縁取る輪郭は、穏やかに垂れた丸い瞳ではない。それは妖艶に釣り上がり、全く別人の顔がそこにあった。
「……さぁて。色々と困ったことになった。愚図なあの娘を愛おしく思うなら、あんたは死ぬ気の覚悟はあるかい? あれっぽっちじゃ足りないんじゃ」
……精気をおくれよ。
艶やかに付け足し、薄紅の唇に弧を描いた彼女は、たちまち龍志の唇を奪った。
何が起きたのか理解が追いつかない。だが、愚鈍な季音……藤香ではないと分かった。今、目の前にいる狐は全く別の者。きっと荒神だ――
噛みつくように唇を塞がれ、舌を見つけると甘く食まれた。
それだけで頭の中がクラクラとふやけてしまいそうで、自我さえ消し飛びそうだった。 だが、吐き気と胸を締め付けるような痛みを覚え、龍志は自分に覆い被さる彼女の身体を突き飛ばす。
「はん。抗えるのかい……大人しく寝ていれば極楽浄土でも見せてやろうというのに」
よろめいた彼女は、つまらなそうな顔で龍志を射貫く。
「阿呆が。女優位に組み敷かれて昂ぶる趣味はない。組み敷き、鳴かせる方が好きなもんでな。その身体の持ち主が一番それをよく知っているはずだ」
言葉を出すたびに、鼻の奥まで血の匂いがした。意識は今にも飛びそうで、胸の奥が痛くて仕方なかった。龍志は荒い息を吐きながら彼女を睨む。
「単刀直入に言うよ。妾はあんたを殺したいほど憎いが、〝この身体の持ち主〟にひとつも恨みはない。あんたは前世から随分と藤香に惚れ込んでおるよな? そこで聞くぞ。あんた、死ぬ気の覚悟でこやつを……藤香を生かす気はあるかい?」
彼女が何を言いたいのか分からなかった。
龍志は眉をひそめて彼女を睨む。
詠龍の記憶の中の荒神とは、明らかに様子が違うだろう。
あの記憶の中の彼女は、咆哮を上げるか呻くばかりで、言葉などろくに発せず、対話などできなかった。
それが、今はまるで違う。今は、かすかに善良な理性があるように窺えた。藤香を生かす覚悟……その言葉から、身体の持ち主である藤香を守ろうとしているように窺える。
おかしい。そう思った途端、荒神は俯き、黙る。しかしそれも束の間──彼女の身から、恐ろしいほどの瘴気があふれ出した。
「あがっ……はぁ、んぐぅ……」
彼女が、苦しげな呻き声をあげると、息とともに、涎が畳の上にはたはたと落ちる。
鋭い藤の瞳の輪郭を囲うように、朱の紋様がうっすらと浮かび始めていた。藤の瞳は怪しく発光し、次第にその面輪は険しいものに代わり果て──荒神らしいものに変わり果てる。
「ああ、腹が立つ……。ああ、貴様は何度生まれ変わっても本当に代々似ておる。憎らしいほどに……」
彼女は真っ向から龍志を睨み据え、苦しげに言った。
「代々? どういうことだ」
明らかに自分に宛てられた言葉だが、その意味が分からない。龍志は眉を寄せるが──瞬く間に胸の奥が爆ぜるように痛み始めた。
ただでさえ少ない精気を喰われたからだろう。視界はひどく霞み、喉の奥に血の臭いが充満した。間髪入れずに吐き気が襲う。堪らず嘔吐すると、真っ新な布団に真っ赤な鮮血がびちゃびちゃと音を立てて広がった。
痛みに気が遠のくが、ここで意識を失えば殺される。
龍志は呻きながらも季音を睨み据え、懐の呪符に手を伸ばそうとする。だが、なぜか脳裏に彼女の笑顔が鮮やかに蘇った。
彼女を殺さなければならない。その瞬間が訪れたのだ。だが……本当にできるのか。
その躊躇の僅かな隙に、雪白の毛髪を逆立てた荒神が龍志に馬乗りになる
……理性は完全に消し飛んだのだろうか。
鋭い牙を剥き出し、獣のような唸りを上げ涎を垂らす〝季音だった〟狐。
彼女が、懐から取り出したのは金細工の藤の簪で――
だが、それを言えば、自分はあの庭に閉じ込められてしまう。
ただ言わなければいいだけ。季音はすぐに首を振ろうとしたが――それと同時だった。
「……お前の中には間違いなく狐がいる。そうでなければ、人であったはずのお前がそんな姿にならないはずだ。人が妖になるなんておかしいからな。以前、狐火を放った時もそうだ。季音。そいつには、もう会ったのか?」
彼は思いもよらぬことを訊いたのだ。
自分が狐になった理由を彼は確実に知っている。そう確信し、季音の面はたちまち凍りついた。
……出会った時から、彼は何もかも知っていた。知っているのに話さなかった。自分は何も知らないと言えば、「新しくやり直せ」と彼は季音をその真実から遠ざけた。裏を返せば、彼には〝後ろめたい思惑〟があったのではないかと思えてしまう。
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それも、自分は憑かれているのだ。もし、自分の中に居る狐と深い因果があるとすれば、彼は自分を陥れて滅する気でがないかと容易く考えることができる。
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「……龍志様は過去の私の全てを知ってるんですよね? どうして私に何も教えてくれなかったのです。隠しごとをしているのは龍志様ではないのですか!」
告げた瞬間、キンと耳鳴りが突き抜け、頭が痛んだ。それにも構わず、季音は唇を拉げて言葉を続けた。
「ならば、どうして私は狐になったのです? 何を知ってるのですか……貴方が私を想ってくれた気持ちは本当ですか? 私を、私を……どうしようとしたのです!」
すると、龍志は目を吊り上げ、恐ろしい形相で季音を睨む。
「気持ちはまことだ! 俺がそんな嘘を吐くように見えるのか、俺の志は曲がっていない!」
彼にどやされることはあっても、剣幕で怒鳴られるのは初めてだった。それに臆し、季音が肩を竦めると、彼ははっとして、怒鳴ったことを詫びた。
「……大凡は分かってる。だが、理由など必要なければ言う必要はない」
今度は静かに彼は言った。だが、その答えは案の定のものだった。
それで終わりか。そう思ったが、彼は血の気のない唇を開き、続けた。
「過去がどうこうではない。生きている今が大事だと思う。だから、過去を振り返りたくない。生きている今を、ともに生きるこの瞬間を幸せにしてやりたいと思った。季音、それでは駄目なのか?」
真摯な瞳を向けて言われる言葉に、淀みはひとつもない。
紛れもない、彼の心からの言葉だろう。季音は首を振るう。
「駄目じゃないわ……私みたいな愚図にこれほどの幸せはないわ」
――だけど、狐になった理由は自分にとって大事なことだと思う。それを忘れてのうのうと生きていいはずがないと思う。
そんな言葉を続けて告げると、彼は深いため息を漏らした。
「その因果か。それは、お前の身体を……」
静かに彼が告げた瞬間だった。夥しい記憶の波が季音の脳裏に駆け巡る。
……社で手を合わせる過去の自分。床に伏せた自分の前に現れた一匹の狐。彼女は何と言っただろうか。
『妾がその願いを叶えてやろうぞ。その代わり、妾に……』
妖艶に微笑む彼女は確と言った。
『身体を貸しておくれ』と――
「……私が〝あの方〟に身体を貸したから、そうなったの」
消え入りそうな声で告げた瞬間、季音の視界は暗転した。
意識は次第に薄れ、龍志の声が遠くなる。深く深く水底に沈むように、季音の意識は遠くに葬られた。
やがて、視界が白み、ゆったりと瞼を持ち上げると、目の前には朱塗りの門があった。
瞬く間に門は開き、輝かしい光の中に押し込まれるように投げ込まれた。その時――自分に似た自分で人で非ず者がすれ違う。
「そろそろ限界も近い。のぅ、幸せだったか、藤香?」
艶やかな声で優しく問われ、季音は目を大きく瞠った。
すれ違った狐は妖艶な笑みで季音を一瞥し、背を向けた。それは一瞬の出来事――彼女が門の外へ出た瞬間、音も立てずに門は固く閉じる。
閉門の風圧に桜吹雪が舞い上がり、血のように生ぬるい風が季音の頬を擽った。
※※※
ぽつりと季音が何かを言ったと同時、彼女は目を大きく瞠り、その場に崩れ落ちた。
この一拍でいったい何が起きたのだろうか……龍志は理解できなかった。
「おい、季音……?」
龍志は自分の横たわる布団にもたれかかった季音の肩に触れた。緩やかに彼女が顔を上げた瞬間だった。背筋が凍りつくほどの殺気を含んだ妖気が満ちた。
藤色の瞳を縁取る輪郭は、穏やかに垂れた丸い瞳ではない。それは妖艶に釣り上がり、全く別人の顔がそこにあった。
「……さぁて。色々と困ったことになった。愚図なあの娘を愛おしく思うなら、あんたは死ぬ気の覚悟はあるかい? あれっぽっちじゃ足りないんじゃ」
……精気をおくれよ。
艶やかに付け足し、薄紅の唇に弧を描いた彼女は、たちまち龍志の唇を奪った。
何が起きたのか理解が追いつかない。だが、愚鈍な季音……藤香ではないと分かった。今、目の前にいる狐は全く別の者。きっと荒神だ――
噛みつくように唇を塞がれ、舌を見つけると甘く食まれた。
それだけで頭の中がクラクラとふやけてしまいそうで、自我さえ消し飛びそうだった。 だが、吐き気と胸を締め付けるような痛みを覚え、龍志は自分に覆い被さる彼女の身体を突き飛ばす。
「はん。抗えるのかい……大人しく寝ていれば極楽浄土でも見せてやろうというのに」
よろめいた彼女は、つまらなそうな顔で龍志を射貫く。
「阿呆が。女優位に組み敷かれて昂ぶる趣味はない。組み敷き、鳴かせる方が好きなもんでな。その身体の持ち主が一番それをよく知っているはずだ」
言葉を出すたびに、鼻の奥まで血の匂いがした。意識は今にも飛びそうで、胸の奥が痛くて仕方なかった。龍志は荒い息を吐きながら彼女を睨む。
「単刀直入に言うよ。妾はあんたを殺したいほど憎いが、〝この身体の持ち主〟にひとつも恨みはない。あんたは前世から随分と藤香に惚れ込んでおるよな? そこで聞くぞ。あんた、死ぬ気の覚悟でこやつを……藤香を生かす気はあるかい?」
彼女が何を言いたいのか分からなかった。
龍志は眉をひそめて彼女を睨む。
詠龍の記憶の中の荒神とは、明らかに様子が違うだろう。
あの記憶の中の彼女は、咆哮を上げるか呻くばかりで、言葉などろくに発せず、対話などできなかった。
それが、今はまるで違う。今は、かすかに善良な理性があるように窺えた。藤香を生かす覚悟……その言葉から、身体の持ち主である藤香を守ろうとしているように窺える。
おかしい。そう思った途端、荒神は俯き、黙る。しかしそれも束の間──彼女の身から、恐ろしいほどの瘴気があふれ出した。
「あがっ……はぁ、んぐぅ……」
彼女が、苦しげな呻き声をあげると、息とともに、涎が畳の上にはたはたと落ちる。
鋭い藤の瞳の輪郭を囲うように、朱の紋様がうっすらと浮かび始めていた。藤の瞳は怪しく発光し、次第にその面輪は険しいものに代わり果て──荒神らしいものに変わり果てる。
「ああ、腹が立つ……。ああ、貴様は何度生まれ変わっても本当に代々似ておる。憎らしいほどに……」
彼女は真っ向から龍志を睨み据え、苦しげに言った。
「代々? どういうことだ」
明らかに自分に宛てられた言葉だが、その意味が分からない。龍志は眉を寄せるが──瞬く間に胸の奥が爆ぜるように痛み始めた。
ただでさえ少ない精気を喰われたからだろう。視界はひどく霞み、喉の奥に血の臭いが充満した。間髪入れずに吐き気が襲う。堪らず嘔吐すると、真っ新な布団に真っ赤な鮮血がびちゃびちゃと音を立てて広がった。
痛みに気が遠のくが、ここで意識を失えば殺される。
龍志は呻きながらも季音を睨み据え、懐の呪符に手を伸ばそうとする。だが、なぜか脳裏に彼女の笑顔が鮮やかに蘇った。
彼女を殺さなければならない。その瞬間が訪れたのだ。だが……本当にできるのか。
その躊躇の僅かな隙に、雪白の毛髪を逆立てた荒神が龍志に馬乗りになる
……理性は完全に消し飛んだのだろうか。
鋭い牙を剥き出し、獣のような唸りを上げ涎を垂らす〝季音だった〟狐。
彼女が、懐から取り出したのは金細工の藤の簪で――
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