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05. 献上
居間にたどり着くと、既に三毛猫が居間机の上でお座りして待っていた。
口の代わりに、ウネウネさせている尻尾で急かしてくる。
両目は、逃すまいと鈴音をしっかりと捉えている。
エジプトの壁画にあるバステト神を彷彿とさせる美しい姿勢で座る三毛猫。
その前に、鈴音は持ってきた3枚のお皿を恭しく配膳する。
「それでは、お召し上がりくださいませ」
鈴音が少し芝居がかった仕草と声音でそう言うと、三毛猫は「うむ」と重々しく頷いた。
その目は、もう鈴音には向いていない。
目の前に置かれた3つの皿に釘付けだ。
3つの皿に入っているのは、鈴音特製のご飯。
ベースは全て猫缶で、違うのはトッピングに使われている茹で魚だけ。
しかし、それを見つめる三毛猫の目は、とても輝いていた。
三毛猫は、まず中央に置かれた鮪の皿に顔をうずめる。
小さな咀嚼音とともに、「ゴロゴロゴロ」というバイクエンジンを彷彿とさせる喉音が居間に響き渡る。
「うむ」
皿の中身をキレイに平らげると、三毛猫は満足気に顔を上げ、口の周りを丁寧に舐める。
その姿すらも威厳たっぷりで、鈴音は思わず緊張で唾を飲み込んだ。
汁すら残さず平らげてくれたところを見ると、気に入らないということはないはず。
正直、「うむ」だけでなく、もっと具体的な感想が欲しいところだ。
続けて、三毛猫は左手に置かれた鮭の皿に口を付ける。
ハグハグという小さな咀嚼音とともに、再び大音量でゴロゴロと喉を鳴らした。
「うーむ」
二皿目を平らげると、今度は悩ましげな声を上げる。
ペロペロと口の周りを舐めているのは、果たして好みでない味を消そうとしているのか、それとも口の中に残る美味を楽しんでいるのか。
食いっぷりからして不味いということはないと思うが、そうでない可能性もある。
やはり、感想を口にしてくれないというのは、なんとももどかしい。
最後に、三毛猫は右手に置かれた鯛の皿に向かう。
一口食べると、一瞬だけ動きを止め、すぐに再び口を動かし始めた。
心做しか、先程よりもゴロゴロ音が大きい。
「うむ……」
三皿目も綺麗に平らげると、三毛猫は少しため息のような一言を口にし、居間机から飛び降りる。
部屋の隅まで移動すると、前足を使って丁寧に顔を洗い始めた。
集中的にゴシゴシするのは口周り。
もちろん、鼻先をペロペロすることも忘れない。
たまに眉や額も前足で擦り、顔全体を綺麗にする。
作業中の表情は、真剣そのものだ。
そんな三毛猫を、鈴音は少し緊張した面持ちで見つめる。
初めて作った猫用ご飯。
レシピはテレビで見てなんとなく覚えている程度のもので、食材も間に合わせ。
その場しのぎのようなアレンジも少なからず加えている。
猫用のご飯なので、人間の鈴音では味の判断がつかない。
それ以前に、猫神さまへの餌……というか捧げものなので、味見は憚れた。
正直、うまく出来たか自信がない。
暫くすると、三毛猫が毛づくろいを終えた。
再び居間机に飛び乗ると、緊張も顕に正座している鈴音の眼前へとやってきた。
「小娘よ」
果たして、味の感想や如何に。
「いや、鈴音よ」
言い換えた三毛猫は、鈴音の目を真っ直ぐに見つめ、言った。
「お主の料理の腕前、実に見事であった」
思わずホッと身体から力が抜ける鈴音。
「よ、良かった~~……」
「俊郎が作ったものにはあと一歩及ばぬが、それでも十分に美味であったぞ。
誇るがよい」
どうやら、三毛猫にとって祖父の手料理は別格らしい。
それを聞いて、鈴音はなんだか嬉しかった。
三毛猫と祖父の絆の深さを感じられたから。
「ありがとう、猫神さま。
私、もっと頑張るね。
もっと頑張って、いつか猫神さまにおじいちゃんを超えたって認めさせてみせるから」
微笑む鈴音に、三毛猫は一瞬だけ瞳孔を縦長にさせると、すぐに真ん丸に戻した。
「では、精進するがよい。
我は忖度などせんからな。
道のりは遠く険しいぞ」
「うん、任せて。
絶対、猫神さまを唖然とさせるような美味しいごはんを作ってみせるから」
今日は猫缶と冷凍刺身の力を借りたが、世の中には食材がたくさんあるのだ。
買い出しに行ったときに調べた限りでは、猫用食品も種類がかなり豊富だった。
色々と研究は必要だが、組み合わせ次第で様々な味わいを出すことができる。
可能性は無限大だ。
「あ、そう言えば」
思い出したように、鈴音が尋ねる。
「猫神さまって、人間の食べ物も食べられるんだったね」
「うむ。
俊郎が生きていた頃は、日に一度は俊郎と同じものを食っていたな」
「じゃあ、そっちのお料理も頑張るね」
「うむ。
では、そちらも期待しておこう」
普通の猫とは違って、この三毛猫は神様である。
人間用の料理が食べられるなら、そちらでも楽しませることができるかも知れない。
どのみち、貧乏な鈴音にとって自炊はマストなのだ。
普段のお料理を頑張れば三毛猫を喜ばせられるし、ついでに自分の食事も美味しくなる。
まさに一石二鳥だ。
「明日は買い出しに行かなきゃ」
冷蔵庫が空では何も作れない。
今日は遅い時間に食事の支度を始めたので、コンビニで食材の調達をするしかなかったが、明日になればスーパーに行ける。
スーパーには生鮮食品が揃っているから、料理の幅がぐっと広がる。
近頃は──悲しいことに──仕事も入ってないので、時間はたっぷりある。
私もいつまでもインスタント食品に頼ってられないし、と内心で呟くと、鈴音はスマホで買い物リストを作り始めた。
食料品はもちろんのこと、生活必需品もいくつか書き出す。
今の鈴音に足りていないのは、なにも食材だけではない。
引っ越しのために、使いかけのものを色々と処分してしまったので、足りていないものが多いのだ。
「我は、新しいおやつを所望するぞ」
スマホをポチポチしている鈴音に、三毛猫が要望を突きつける。
「鴨肉のおやつがあると俊郎が言っていた」
猫缶を平らげたばかりなのに、またもや口周りを舐める。
「鴨は、美味い」
いともたやすく発せられる食いしん坊発言。
鈴音は苦笑いするしかなかった。
「はいはい。
じゃあ、ペットフードコーナーも見てくるから、鴨肉のおやつがあったら買ってくるね」
「うむ」
そんなやり取りをしながら、一人と一匹(一柱?)は買い物リストの作成に勤しむのだった。
口の代わりに、ウネウネさせている尻尾で急かしてくる。
両目は、逃すまいと鈴音をしっかりと捉えている。
エジプトの壁画にあるバステト神を彷彿とさせる美しい姿勢で座る三毛猫。
その前に、鈴音は持ってきた3枚のお皿を恭しく配膳する。
「それでは、お召し上がりくださいませ」
鈴音が少し芝居がかった仕草と声音でそう言うと、三毛猫は「うむ」と重々しく頷いた。
その目は、もう鈴音には向いていない。
目の前に置かれた3つの皿に釘付けだ。
3つの皿に入っているのは、鈴音特製のご飯。
ベースは全て猫缶で、違うのはトッピングに使われている茹で魚だけ。
しかし、それを見つめる三毛猫の目は、とても輝いていた。
三毛猫は、まず中央に置かれた鮪の皿に顔をうずめる。
小さな咀嚼音とともに、「ゴロゴロゴロ」というバイクエンジンを彷彿とさせる喉音が居間に響き渡る。
「うむ」
皿の中身をキレイに平らげると、三毛猫は満足気に顔を上げ、口の周りを丁寧に舐める。
その姿すらも威厳たっぷりで、鈴音は思わず緊張で唾を飲み込んだ。
汁すら残さず平らげてくれたところを見ると、気に入らないということはないはず。
正直、「うむ」だけでなく、もっと具体的な感想が欲しいところだ。
続けて、三毛猫は左手に置かれた鮭の皿に口を付ける。
ハグハグという小さな咀嚼音とともに、再び大音量でゴロゴロと喉を鳴らした。
「うーむ」
二皿目を平らげると、今度は悩ましげな声を上げる。
ペロペロと口の周りを舐めているのは、果たして好みでない味を消そうとしているのか、それとも口の中に残る美味を楽しんでいるのか。
食いっぷりからして不味いということはないと思うが、そうでない可能性もある。
やはり、感想を口にしてくれないというのは、なんとももどかしい。
最後に、三毛猫は右手に置かれた鯛の皿に向かう。
一口食べると、一瞬だけ動きを止め、すぐに再び口を動かし始めた。
心做しか、先程よりもゴロゴロ音が大きい。
「うむ……」
三皿目も綺麗に平らげると、三毛猫は少しため息のような一言を口にし、居間机から飛び降りる。
部屋の隅まで移動すると、前足を使って丁寧に顔を洗い始めた。
集中的にゴシゴシするのは口周り。
もちろん、鼻先をペロペロすることも忘れない。
たまに眉や額も前足で擦り、顔全体を綺麗にする。
作業中の表情は、真剣そのものだ。
そんな三毛猫を、鈴音は少し緊張した面持ちで見つめる。
初めて作った猫用ご飯。
レシピはテレビで見てなんとなく覚えている程度のもので、食材も間に合わせ。
その場しのぎのようなアレンジも少なからず加えている。
猫用のご飯なので、人間の鈴音では味の判断がつかない。
それ以前に、猫神さまへの餌……というか捧げものなので、味見は憚れた。
正直、うまく出来たか自信がない。
暫くすると、三毛猫が毛づくろいを終えた。
再び居間机に飛び乗ると、緊張も顕に正座している鈴音の眼前へとやってきた。
「小娘よ」
果たして、味の感想や如何に。
「いや、鈴音よ」
言い換えた三毛猫は、鈴音の目を真っ直ぐに見つめ、言った。
「お主の料理の腕前、実に見事であった」
思わずホッと身体から力が抜ける鈴音。
「よ、良かった~~……」
「俊郎が作ったものにはあと一歩及ばぬが、それでも十分に美味であったぞ。
誇るがよい」
どうやら、三毛猫にとって祖父の手料理は別格らしい。
それを聞いて、鈴音はなんだか嬉しかった。
三毛猫と祖父の絆の深さを感じられたから。
「ありがとう、猫神さま。
私、もっと頑張るね。
もっと頑張って、いつか猫神さまにおじいちゃんを超えたって認めさせてみせるから」
微笑む鈴音に、三毛猫は一瞬だけ瞳孔を縦長にさせると、すぐに真ん丸に戻した。
「では、精進するがよい。
我は忖度などせんからな。
道のりは遠く険しいぞ」
「うん、任せて。
絶対、猫神さまを唖然とさせるような美味しいごはんを作ってみせるから」
今日は猫缶と冷凍刺身の力を借りたが、世の中には食材がたくさんあるのだ。
買い出しに行ったときに調べた限りでは、猫用食品も種類がかなり豊富だった。
色々と研究は必要だが、組み合わせ次第で様々な味わいを出すことができる。
可能性は無限大だ。
「あ、そう言えば」
思い出したように、鈴音が尋ねる。
「猫神さまって、人間の食べ物も食べられるんだったね」
「うむ。
俊郎が生きていた頃は、日に一度は俊郎と同じものを食っていたな」
「じゃあ、そっちのお料理も頑張るね」
「うむ。
では、そちらも期待しておこう」
普通の猫とは違って、この三毛猫は神様である。
人間用の料理が食べられるなら、そちらでも楽しませることができるかも知れない。
どのみち、貧乏な鈴音にとって自炊はマストなのだ。
普段のお料理を頑張れば三毛猫を喜ばせられるし、ついでに自分の食事も美味しくなる。
まさに一石二鳥だ。
「明日は買い出しに行かなきゃ」
冷蔵庫が空では何も作れない。
今日は遅い時間に食事の支度を始めたので、コンビニで食材の調達をするしかなかったが、明日になればスーパーに行ける。
スーパーには生鮮食品が揃っているから、料理の幅がぐっと広がる。
近頃は──悲しいことに──仕事も入ってないので、時間はたっぷりある。
私もいつまでもインスタント食品に頼ってられないし、と内心で呟くと、鈴音はスマホで買い物リストを作り始めた。
食料品はもちろんのこと、生活必需品もいくつか書き出す。
今の鈴音に足りていないのは、なにも食材だけではない。
引っ越しのために、使いかけのものを色々と処分してしまったので、足りていないものが多いのだ。
「我は、新しいおやつを所望するぞ」
スマホをポチポチしている鈴音に、三毛猫が要望を突きつける。
「鴨肉のおやつがあると俊郎が言っていた」
猫缶を平らげたばかりなのに、またもや口周りを舐める。
「鴨は、美味い」
いともたやすく発せられる食いしん坊発言。
鈴音は苦笑いするしかなかった。
「はいはい。
じゃあ、ペットフードコーナーも見てくるから、鴨肉のおやつがあったら買ってくるね」
「うむ」
そんなやり取りをしながら、一人と一匹(一柱?)は買い物リストの作成に勤しむのだった。
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