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第五章 ノーヴォヴェルデ ~無権代理人~
レッジョに新生なる緑を!
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商会の一階まで降り、
チンクエデアとケープ術で、
植物ゾンビたちと戦うルロイの元に、
リーゼが追いつく。
その背中には大きな革製のカバンが
背負いこまれている。
「無事でしたか」
「ああ、少し手間取ったがね」
ギャリックとアシュリーも、
奮戦して植物ゾンビを倒し続けている。
しかし
「ヒャァ、キリがねぇ」
「ゾンビの数が多すぎて
玄関が塞がれてる」
地下からあふれ出たゾンビの群れが、
一塊になって外へ出る玄関に押し寄せ
ルロイたちは近づくこともできない。
「次の手を使わせてもらう」
リーゼは涼しい顔をしながら、
コートの内側から何かを取り出す。
先ほど回収した装備とやらであろう。
「喰らいな!」
金属製の玉のように見えた。
リーゼはそれを玄関口に群がる、
植物ゾンビ目がけて投げつける。
直後、視界を焼く純白の光が炸裂し、
周辺の植物ゾンビたちの動きが止まる。
「今だ突っ走れ」
リーゼの合図で、
ルロイたちは一斉に玄関へ走り出す。
ゾンビたちの動きが一時的にせよ
止まったことで、
中庭で闘っていたゴーレムも合流し、
玄関口に固まったゾンビの塊を
その豪腕で吹き飛ばす。
「なんだよありゃあ?」
アシュリーが胡散臭そうに、
リーゼに問いかける。
「閃光弾さ、それも聖別してもらった。
アンデッドなら効くもんだろう」
玄関までたどり着き、
リーゼが種明かしをする。
「どうにか外に出られましたね」
やっとの思いで一行が商館から
脱出するとすでにレッジョは
緑色の地獄絵図なのだった。
植物ゾンビは辺り構わず人を襲い、
騒ぎを聞きつけた憲兵に、
近くにいた冒険者たちも加わり、
商館の外に溢れた植物ゾンビと
戦っている。
ルロイたちが今から
加勢したとして果たして
植物ゾンビたちを倒しきれるか。
心もとないものがあった。
「奥の手は使いたくなかったが、
こうなっては仕方がない」
リーゼがカバンを地面に下ろし、
その中からなにやら複雑な、
機械の塊のようなものを取り出す。
「ヒャハァ、今度は何が飛び出すんだぁ?」
ギャリックが目を輝かせて、
期待を寄せている。
「そ、そのフォルムはまさか」
それはルロイには見覚えのある
形をした代物だった。
リーゼがスイッチらしきボタンを押す。
「『特攻機甲鳥獣フェニックス』
ゾンビどもを燃やし尽くせ!」
随分前にルロイの事務所を
危うく火事にしかけた
公示鳥を魔改造した飛行兵器だ。
体当たりで相手を燃やし尽くす。
攻撃兵器以外の何物でもない。
「おうぉ、ホントに飛んだ!」
アシュリーが信じられない、
と間抜けな声を上げる。
機械的な羽ばたき音を唸らせ、
特攻機甲鳥獣フェニックスが、
空を舞う。
やがて鉄の不死鳥は
紅蓮の炎をまとい始め、
荒々しく植物ゾンビへ急降下で
体当たりを敢行する。
凄まじい火力で数で勝る、
植物ゾンビの緑色のうねりを、
紅蓮の色に変えて殲滅し続ける。
ここまで事態が悪化すれば、
街に延焼することも
覚悟でやらねばならぬ。
さもなくばレッジョがゾンビに
覆い尽くされるまでである。
商館周辺の植物ゾンビを倒し尽くし、
不死鳥は盛大に爆散する。
「やった……」
「いや……」
歓声を上げようとするアシュリーに、
リーゼが無表情で呟く。
周囲から更に無数の
引きずるような足音が聞こえる。
地下庭園からあふれ出る増援に加えて、
街で襲われた哀れなレッジョの住民が、
新たな植物ゾンビとなり押し寄せる。
チンクエデアとケープ術で、
植物ゾンビたちと戦うルロイの元に、
リーゼが追いつく。
その背中には大きな革製のカバンが
背負いこまれている。
「無事でしたか」
「ああ、少し手間取ったがね」
ギャリックとアシュリーも、
奮戦して植物ゾンビを倒し続けている。
しかし
「ヒャァ、キリがねぇ」
「ゾンビの数が多すぎて
玄関が塞がれてる」
地下からあふれ出たゾンビの群れが、
一塊になって外へ出る玄関に押し寄せ
ルロイたちは近づくこともできない。
「次の手を使わせてもらう」
リーゼは涼しい顔をしながら、
コートの内側から何かを取り出す。
先ほど回収した装備とやらであろう。
「喰らいな!」
金属製の玉のように見えた。
リーゼはそれを玄関口に群がる、
植物ゾンビ目がけて投げつける。
直後、視界を焼く純白の光が炸裂し、
周辺の植物ゾンビたちの動きが止まる。
「今だ突っ走れ」
リーゼの合図で、
ルロイたちは一斉に玄関へ走り出す。
ゾンビたちの動きが一時的にせよ
止まったことで、
中庭で闘っていたゴーレムも合流し、
玄関口に固まったゾンビの塊を
その豪腕で吹き飛ばす。
「なんだよありゃあ?」
アシュリーが胡散臭そうに、
リーゼに問いかける。
「閃光弾さ、それも聖別してもらった。
アンデッドなら効くもんだろう」
玄関までたどり着き、
リーゼが種明かしをする。
「どうにか外に出られましたね」
やっとの思いで一行が商館から
脱出するとすでにレッジョは
緑色の地獄絵図なのだった。
植物ゾンビは辺り構わず人を襲い、
騒ぎを聞きつけた憲兵に、
近くにいた冒険者たちも加わり、
商館の外に溢れた植物ゾンビと
戦っている。
ルロイたちが今から
加勢したとして果たして
植物ゾンビたちを倒しきれるか。
心もとないものがあった。
「奥の手は使いたくなかったが、
こうなっては仕方がない」
リーゼがカバンを地面に下ろし、
その中からなにやら複雑な、
機械の塊のようなものを取り出す。
「ヒャハァ、今度は何が飛び出すんだぁ?」
ギャリックが目を輝かせて、
期待を寄せている。
「そ、そのフォルムはまさか」
それはルロイには見覚えのある
形をした代物だった。
リーゼがスイッチらしきボタンを押す。
「『特攻機甲鳥獣フェニックス』
ゾンビどもを燃やし尽くせ!」
随分前にルロイの事務所を
危うく火事にしかけた
公示鳥を魔改造した飛行兵器だ。
体当たりで相手を燃やし尽くす。
攻撃兵器以外の何物でもない。
「おうぉ、ホントに飛んだ!」
アシュリーが信じられない、
と間抜けな声を上げる。
機械的な羽ばたき音を唸らせ、
特攻機甲鳥獣フェニックスが、
空を舞う。
やがて鉄の不死鳥は
紅蓮の炎をまとい始め、
荒々しく植物ゾンビへ急降下で
体当たりを敢行する。
凄まじい火力で数で勝る、
植物ゾンビの緑色のうねりを、
紅蓮の色に変えて殲滅し続ける。
ここまで事態が悪化すれば、
街に延焼することも
覚悟でやらねばならぬ。
さもなくばレッジョがゾンビに
覆い尽くされるまでである。
商館周辺の植物ゾンビを倒し尽くし、
不死鳥は盛大に爆散する。
「やった……」
「いや……」
歓声を上げようとするアシュリーに、
リーゼが無表情で呟く。
周囲から更に無数の
引きずるような足音が聞こえる。
地下庭園からあふれ出る増援に加えて、
街で襲われた哀れなレッジョの住民が、
新たな植物ゾンビとなり押し寄せる。
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