魔法公証人~ルロイ・フェヘールの事件簿~

紫仙

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第九章 アナの一日とある予兆 ~日常編~

エピローグ 予兆

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 多くの人々がレッジョを
 大きく揺るがす事となる
 遥かなるきざはし最上部の異変に気が付くのは、
 それから三日後の事である。

「そろそろ、じゃな」

 同刻、フィオーレがウェルス神殿の中から、
 遥かなるきざはしの頂にかかる不吉な曇天をみて呟く。

「治安維持局と冒険者ギルドにも伝えよ。
 可能な限りの人数を招集するのだ。
 我々も腹を括らねばならん」

「ははっ!」

 部下の神官たちが、
 フィオーレの下から散って行く。
 直後、雷鳴が轟く。
 フィオーレの顔は、
 雷鳴の逆光で塗り潰される。

「ルロイ・フェヘールよ、
 これまでの働きをお主はあれにどう活かす?
 お主の魔法公証人としての日々は、
 この時のためにあったのだからな……」

 老賢者の口調には十年前の、
 ある因縁を追憶する響きがあった。
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