85 / 86
第十章 背信的悪意と英雄の条件 ~背信的悪意者~
凱旋
しおりを挟む
同刻、レッジョ中央広場。
野戦病院と化した市庁舎からあふれた、
負傷者と戦死者が広場に
横たえられ並べられている。
更にその脇にはモンスターの死骸が
山と積まれている。
既に異界の門の影響で方々から発生した
モンスターの発生は峠を越し、
戦況は市街の各所で散発的に行われる
掃討戦に移行している。
「怪我人で、動ける奴はこれで全員か?」
「酒だ酒!多少の傷くらいなら、
これで消毒して動けらあ!」
「おい、そこのゴブリンの死体は
メリノ河に捨てとけ。
ドブサライヒルが片付けてくれる」
冒険者、憲兵、市民が
ごちゃ混ぜになった
有志軍の兵士たちが広場を
忙しなく動き回る。
また、明日から平凡な尊い日常を
送るためレッジョの人々は
モンスターの死骸の片付けと、
生き残った負傷者の
手当てに忙殺されている。
どうにかモンスターの群れを
凌いで生き残った。
もちろん、傷が悪化して数日後には
破傷風で命を落とすかもしれないが、
今は生き延びた喜びを
同じレッジョを守り
切った者同士分かち合うのだった。
「リゼ姉。皆さんどうか……
無事に帰ってきて下さい」
また一人負傷した兵士の手当てを終え、
モリーが血に塗れた腕のまま
額に溜まった汗の玉を拭う。
「少しは休まれてはどうかな?」
優し気な老人の声を聞きつつ、
モリーは声の主に振り返ることなく、
次の負傷者に取り掛かろうとする。
「な~に、まだまだ私はやれます。
これでへたっていちゃもっと大変な
リゼ姉たちに面目が……」
そこまでカラ元気を張って見せ、
モリーが声の主の正体に気が付く。
「フィオーレ猊下……さ、様!」
思わず直立不動になって、
モリーが飛び上がる。
「よいよい、お主が元気なら、
わしに構わずそのまま続けるが良い」
気の毒なほど恐縮しているモリーに、
フィオーレがなだめる様に
柔和な笑顔で言葉を返す。
「みんな伏せろ、デカいのが来るぞ!」
誰かが、必死の形相で叫んだ。
瞬間、モリーは空を見上げる。
異界の扉の奥が鋭く一閃した。
次の瞬間、モリーは本能的に耳を塞ぎ
両目をきつく詰むっていた。
鼓膜を破らんばかりの轟音と、
衝撃波がようやく静けさを取り戻した
レッジョに容赦なく響く。
爆風で埃が舞う中、モリーは運よく
建物の石柱にしがみつき難を逃れる。
埃が収まりようやく視界が開けるや、
モリーの目が捉えたのは
異界の扉に繋がる
遥かなる階の最上部が
無残にも崩れ落ちる光景だった。
広場に集まった人々が口々に、
天を指さしざわめきが広がって行った。
「遥かなる階が!」
「くっ、扉が閉まる。その衝撃波か!」
「フィオーレ猊下、市庁舎内へ退避を!」
側近の神官がフィオーレに退避を促すも、
老賢者は狼狽えずただ晴れやかに
天を見つめたたずんでいた。
「その必要はない。
もはや終わったのだから」
フィオーレが厳かに告げる。
そして、崩れ落ちる瓦礫の雨を
縫うように潜り抜ける
二頭の空色の飛竜の姿が————
「あれは————」
飛竜ともども傷だらけになりながらも、
時を同じくして
ルロイ・フェヘールもまた、
この災厄を生き延びた人々の中に、
自分が生きて帰る理由と
なりえる喜びを見て取った。
フレッチャーの背に揺られながら
見下ろすレッジョの町並みは、
夕日を浴びて赤く輝いて見える。
遥かなる階最上部に鎮座していた
異界の扉はいつの間にか姿を消していた。
同時に、残り火の様に燻っていた
暗い瘴気の雲も完全に消え去り、
レッジョの上空において
燦然たる日の光を
遮るものはもはや存在しないのだった。
「レッジョだ、僕らは
戻って来たんだな……」
「ああ、こうして見ると
美しいじゃねぇか」
ルロイの感極まった言葉に、
ロジャーが応える。
「まったく、危機一髪だったヤァ。
今回は追加で報酬貰わにゃ、
割に合わないだヤァ」
ぼやくディエゴにギャリックが、
バンバンと背を叩いて笑う。
「ケヒャヒャ、良いじゃねぇか。
今日は景気づけに飲み明かすぜぇ」
「賛成だな。これで私の研究も
飛躍的進化を遂げる。今日は良い日さ」
リーゼは鞄を指で叩きながら
ほくそ笑んでみせる。
「おーイテテ、オメェはいつもそれだなぁ。
その中身がヤベェもんなら承知しねぇぞ」
フレッチを操舵しながら、
アシュリーが傷口を抑える。
ギャリック同様前衛で闘っていた
アシュリーの負傷に具合も深く、
致命傷にならなかったのが奇跡であった。
「とにかくみんな欠けることなく
帰還できて良かったです」
終わりよければ全てよしと、
アナが満面の笑みを浮かべて見せる。
やがてフレッチャーが人々の集まった
中央広場を緩やかに滑降し、
人々の輪の中へと降り立ってゆく。
「リゼ姉、みんなあぁ!」
モリーが精一杯に手を振って、
ルロイたちの帰還を出迎える。
「おい見ろ、ありゃ……
ロジャー・カウフマンじゃないか?」
何人かの市民がロジャーの姿を確認し、
かつての英雄の名を思い出す。
「本当だ。まさか本当に
生きてたなんて……」
「めでてぇ、めでてぇ!
今日はレッジョが救われた記念日だ」
割れんばかりの歓声。
皆、今日という日がレッジョにとって
祝福に値する日になったと
直感し騒いでいた。
ルロイはこの時理解してしまった。
ようやくロジャーと同じ立場になって、
ロジャーの孤独を知ることができた。
結局、十年前の心願の壺に掛けた
自分の夢は今、
この瞬間に叶ってしまったのだ。
ようやく手に入れた。
ルロイにとっての夢と名声と
はほろ苦い味がした。
「ロジャー。僕は、あの時……
君と共に苦しみたかった。
今になってその気持ちに
気付くなんて……」
「俺も、似たようなモンだぜ。
力と勢いで進んできたせいかな、
俺は俺に付いて来てくれる連中を
無下にし過ぎた。その結果あの頃の
お前を通して報いを受けたんだろうなぁ。
まぁ今更、気付いても
遅すぎて笑えるがな……」
「ロジャー……」
「あ~あ、辛気臭いからやめだ。
それにロイ。今のお前にゃ、
俺なんかより気にした方がいい相手が
いるようじゃねぇか?」
「え、ああ……」
ロジャーに諭され、
ようやくルロイはアナが、
自分の袖を控えに引っ張り
離さずにいる事に気付く。
「もう、私の前から居なくならないと
私に誓って下さい」
「ええ、もちろんです」
フレッチャーとリッラが
翼を大きくバタつかせ、
ようやく地面に着陸すると
周囲の歓声は最高潮に達した。
「キュイィィ」
「クゥイィィ」
二頭の巨竜が歓声に応えるように、
鬨の声を高らかに上げる。
ロジャーはルロイの肩をそっと叩いた。
「ロイ、俺の居ない間……
良い仲間に恵まれたな」
それだけ言うと、
ロジャーはルロイに肩を預け、
力なくフラフラと飛竜の籠から、
降りおもむろに歩み出す。
「ロジャー、君は……」
「心配すんな。流石にくたびれてだな。
少し……休ませてくれ」
疲れ切った。しかし、
満ち足りた声が返ってきた。
ロジャーは広場の柱の一つに
寄りかかるとそのまま崩れるように
深い眠りに落ちていった。
「ありがとう。そして、
お主には全てを打ち明けねばならんな」
ロジャーとのやり取りを見届けていた
フィオーレがルロイに一礼する。
「フィオーレ猊下」
面を上げフィオーレが、
これまで秘めていた真実を
ルロイに語り始める。
「十年前にお前が心願の壺に
願いを掛けた時、壺の中の存在は
もう一人のお前になった。
お主は心願の壺へ己が魂を注いだのだ。
魂はその本来の持ち主でなくば
どうすることもできん。
故に、お主にしか倒せん」
「猊下は信託により
僕を魔法公証人にしました。
全てはあの悪霊を
倒して貰おうとしたのが
そもそもの発端だったのですか?」
ルロイは過去に思いを馳せ、
フィナーレに問い返す。
「お主の悪意を吸い取った奴は
時空の歪みの中心となってしまった。
このまま奴を放置しておれば、
レッジョは滅びる未来であった。
ウェルス神殿も破壊され、
信徒も殺戮されよう。信じる者が
ただの一人も居なくなれば
神もまた死ぬのだ」
「それが、僕がこの十年間『魔法公証人』
として生きた責務の真実だと?」
「お主が公証して真実を追い求めるほどに、
信仰の力も強くなる。だが、何よりも
お主がつかみ取った真実だ」
力強く答えるフィオーレに、
ルロイはほろ苦く笑ってみせる。
「それなら、神様にとって
僕はもうお払い箱ですね」
「まぁ、そう思うもよかろう。
改めて礼を言わせてもらう。
ルロイ・フェヘールよありがとう」
「私も、猊下に感謝しますよ。
友を救い、罪を償う機会を授けてくれて、
本当にありがとうございます」
かつての師と弟子が固く握手を交わす。
これでもう何もかも自分の物語に、
蹴りが付いてしまったと、
ルロイも感謝を返し安堵の息を吐く。
「うむ、きっと魔法公証人で
なくなろうとも、
お主なら立派にやって行ける」
そう言ってフィオーレは、
ルロイの前から去って行った。
野戦病院と化した市庁舎からあふれた、
負傷者と戦死者が広場に
横たえられ並べられている。
更にその脇にはモンスターの死骸が
山と積まれている。
既に異界の門の影響で方々から発生した
モンスターの発生は峠を越し、
戦況は市街の各所で散発的に行われる
掃討戦に移行している。
「怪我人で、動ける奴はこれで全員か?」
「酒だ酒!多少の傷くらいなら、
これで消毒して動けらあ!」
「おい、そこのゴブリンの死体は
メリノ河に捨てとけ。
ドブサライヒルが片付けてくれる」
冒険者、憲兵、市民が
ごちゃ混ぜになった
有志軍の兵士たちが広場を
忙しなく動き回る。
また、明日から平凡な尊い日常を
送るためレッジョの人々は
モンスターの死骸の片付けと、
生き残った負傷者の
手当てに忙殺されている。
どうにかモンスターの群れを
凌いで生き残った。
もちろん、傷が悪化して数日後には
破傷風で命を落とすかもしれないが、
今は生き延びた喜びを
同じレッジョを守り
切った者同士分かち合うのだった。
「リゼ姉。皆さんどうか……
無事に帰ってきて下さい」
また一人負傷した兵士の手当てを終え、
モリーが血に塗れた腕のまま
額に溜まった汗の玉を拭う。
「少しは休まれてはどうかな?」
優し気な老人の声を聞きつつ、
モリーは声の主に振り返ることなく、
次の負傷者に取り掛かろうとする。
「な~に、まだまだ私はやれます。
これでへたっていちゃもっと大変な
リゼ姉たちに面目が……」
そこまでカラ元気を張って見せ、
モリーが声の主の正体に気が付く。
「フィオーレ猊下……さ、様!」
思わず直立不動になって、
モリーが飛び上がる。
「よいよい、お主が元気なら、
わしに構わずそのまま続けるが良い」
気の毒なほど恐縮しているモリーに、
フィオーレがなだめる様に
柔和な笑顔で言葉を返す。
「みんな伏せろ、デカいのが来るぞ!」
誰かが、必死の形相で叫んだ。
瞬間、モリーは空を見上げる。
異界の扉の奥が鋭く一閃した。
次の瞬間、モリーは本能的に耳を塞ぎ
両目をきつく詰むっていた。
鼓膜を破らんばかりの轟音と、
衝撃波がようやく静けさを取り戻した
レッジョに容赦なく響く。
爆風で埃が舞う中、モリーは運よく
建物の石柱にしがみつき難を逃れる。
埃が収まりようやく視界が開けるや、
モリーの目が捉えたのは
異界の扉に繋がる
遥かなる階の最上部が
無残にも崩れ落ちる光景だった。
広場に集まった人々が口々に、
天を指さしざわめきが広がって行った。
「遥かなる階が!」
「くっ、扉が閉まる。その衝撃波か!」
「フィオーレ猊下、市庁舎内へ退避を!」
側近の神官がフィオーレに退避を促すも、
老賢者は狼狽えずただ晴れやかに
天を見つめたたずんでいた。
「その必要はない。
もはや終わったのだから」
フィオーレが厳かに告げる。
そして、崩れ落ちる瓦礫の雨を
縫うように潜り抜ける
二頭の空色の飛竜の姿が————
「あれは————」
飛竜ともども傷だらけになりながらも、
時を同じくして
ルロイ・フェヘールもまた、
この災厄を生き延びた人々の中に、
自分が生きて帰る理由と
なりえる喜びを見て取った。
フレッチャーの背に揺られながら
見下ろすレッジョの町並みは、
夕日を浴びて赤く輝いて見える。
遥かなる階最上部に鎮座していた
異界の扉はいつの間にか姿を消していた。
同時に、残り火の様に燻っていた
暗い瘴気の雲も完全に消え去り、
レッジョの上空において
燦然たる日の光を
遮るものはもはや存在しないのだった。
「レッジョだ、僕らは
戻って来たんだな……」
「ああ、こうして見ると
美しいじゃねぇか」
ルロイの感極まった言葉に、
ロジャーが応える。
「まったく、危機一髪だったヤァ。
今回は追加で報酬貰わにゃ、
割に合わないだヤァ」
ぼやくディエゴにギャリックが、
バンバンと背を叩いて笑う。
「ケヒャヒャ、良いじゃねぇか。
今日は景気づけに飲み明かすぜぇ」
「賛成だな。これで私の研究も
飛躍的進化を遂げる。今日は良い日さ」
リーゼは鞄を指で叩きながら
ほくそ笑んでみせる。
「おーイテテ、オメェはいつもそれだなぁ。
その中身がヤベェもんなら承知しねぇぞ」
フレッチを操舵しながら、
アシュリーが傷口を抑える。
ギャリック同様前衛で闘っていた
アシュリーの負傷に具合も深く、
致命傷にならなかったのが奇跡であった。
「とにかくみんな欠けることなく
帰還できて良かったです」
終わりよければ全てよしと、
アナが満面の笑みを浮かべて見せる。
やがてフレッチャーが人々の集まった
中央広場を緩やかに滑降し、
人々の輪の中へと降り立ってゆく。
「リゼ姉、みんなあぁ!」
モリーが精一杯に手を振って、
ルロイたちの帰還を出迎える。
「おい見ろ、ありゃ……
ロジャー・カウフマンじゃないか?」
何人かの市民がロジャーの姿を確認し、
かつての英雄の名を思い出す。
「本当だ。まさか本当に
生きてたなんて……」
「めでてぇ、めでてぇ!
今日はレッジョが救われた記念日だ」
割れんばかりの歓声。
皆、今日という日がレッジョにとって
祝福に値する日になったと
直感し騒いでいた。
ルロイはこの時理解してしまった。
ようやくロジャーと同じ立場になって、
ロジャーの孤独を知ることができた。
結局、十年前の心願の壺に掛けた
自分の夢は今、
この瞬間に叶ってしまったのだ。
ようやく手に入れた。
ルロイにとっての夢と名声と
はほろ苦い味がした。
「ロジャー。僕は、あの時……
君と共に苦しみたかった。
今になってその気持ちに
気付くなんて……」
「俺も、似たようなモンだぜ。
力と勢いで進んできたせいかな、
俺は俺に付いて来てくれる連中を
無下にし過ぎた。その結果あの頃の
お前を通して報いを受けたんだろうなぁ。
まぁ今更、気付いても
遅すぎて笑えるがな……」
「ロジャー……」
「あ~あ、辛気臭いからやめだ。
それにロイ。今のお前にゃ、
俺なんかより気にした方がいい相手が
いるようじゃねぇか?」
「え、ああ……」
ロジャーに諭され、
ようやくルロイはアナが、
自分の袖を控えに引っ張り
離さずにいる事に気付く。
「もう、私の前から居なくならないと
私に誓って下さい」
「ええ、もちろんです」
フレッチャーとリッラが
翼を大きくバタつかせ、
ようやく地面に着陸すると
周囲の歓声は最高潮に達した。
「キュイィィ」
「クゥイィィ」
二頭の巨竜が歓声に応えるように、
鬨の声を高らかに上げる。
ロジャーはルロイの肩をそっと叩いた。
「ロイ、俺の居ない間……
良い仲間に恵まれたな」
それだけ言うと、
ロジャーはルロイに肩を預け、
力なくフラフラと飛竜の籠から、
降りおもむろに歩み出す。
「ロジャー、君は……」
「心配すんな。流石にくたびれてだな。
少し……休ませてくれ」
疲れ切った。しかし、
満ち足りた声が返ってきた。
ロジャーは広場の柱の一つに
寄りかかるとそのまま崩れるように
深い眠りに落ちていった。
「ありがとう。そして、
お主には全てを打ち明けねばならんな」
ロジャーとのやり取りを見届けていた
フィオーレがルロイに一礼する。
「フィオーレ猊下」
面を上げフィオーレが、
これまで秘めていた真実を
ルロイに語り始める。
「十年前にお前が心願の壺に
願いを掛けた時、壺の中の存在は
もう一人のお前になった。
お主は心願の壺へ己が魂を注いだのだ。
魂はその本来の持ち主でなくば
どうすることもできん。
故に、お主にしか倒せん」
「猊下は信託により
僕を魔法公証人にしました。
全てはあの悪霊を
倒して貰おうとしたのが
そもそもの発端だったのですか?」
ルロイは過去に思いを馳せ、
フィナーレに問い返す。
「お主の悪意を吸い取った奴は
時空の歪みの中心となってしまった。
このまま奴を放置しておれば、
レッジョは滅びる未来であった。
ウェルス神殿も破壊され、
信徒も殺戮されよう。信じる者が
ただの一人も居なくなれば
神もまた死ぬのだ」
「それが、僕がこの十年間『魔法公証人』
として生きた責務の真実だと?」
「お主が公証して真実を追い求めるほどに、
信仰の力も強くなる。だが、何よりも
お主がつかみ取った真実だ」
力強く答えるフィオーレに、
ルロイはほろ苦く笑ってみせる。
「それなら、神様にとって
僕はもうお払い箱ですね」
「まぁ、そう思うもよかろう。
改めて礼を言わせてもらう。
ルロイ・フェヘールよありがとう」
「私も、猊下に感謝しますよ。
友を救い、罪を償う機会を授けてくれて、
本当にありがとうございます」
かつての師と弟子が固く握手を交わす。
これでもう何もかも自分の物語に、
蹴りが付いてしまったと、
ルロイも感謝を返し安堵の息を吐く。
「うむ、きっと魔法公証人で
なくなろうとも、
お主なら立派にやって行ける」
そう言ってフィオーレは、
ルロイの前から去って行った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結保証】科学で興す異世界国家 ~理不尽に死んだ技術者が、「石炭」と「ジャガイモ」で最強を証明する。優秀な兄たちが膝を折るまでの建国譚~
Lihito
ファンタジー
正しいデータを揃えた。論理も完璧だった。
それでも、組織の理不尽には勝てなかった。
——そして、使い潰されて死んだ。
目を覚ますとそこは、十年後に魔王軍による滅亡が確定している異世界。
強国の第三王子として転生した彼に与えられたのは、
因果をねじ曲げる有限の力——「運命点」だけ。
武力と経済を握る兄たちの陰で、継承権最下位。後ろ盾も発言力もない。
だが、邪魔する上司も腐った組織もない。
今度こそ証明する。科学と運命点を武器に、俺のやり方が正しいことを。
石炭と化学による国力強化。
情報と大義名分を積み重ねた対外戦略。
準備を重ね、機が熟した瞬間に運命点で押し切る。
これは、理不尽に敗れた科学者が、選択と代償を重ねる中で、
「正しさ」だけでは国は守れないと知りながら、
滅びの未来を書き換えようとする建国譚。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
勘違いで召喚して来たこの駄女神が強引すぎる 〜ふざけたチートスキルで女神をボコしながら冒険します〜
エレン
ファンタジー
私は水無月依蓮《みなづきえれん》、どこにでもいる普通の女子高生だ。
平穏な生活を送っていた私は、ある日アルテナと名乗る女神に召喚されてしまう。
厨二臭いその女神が言うには、有給休暇で異世界冒険したいから、従者としてついて来なさいとの事。
うん、なんだその理由は。
異世界なんて興味ない、とっとと私を元の場所に返せ。
女神を殴ったり踏みつけたりしてやっと返してもらえるかと思いきや。
え? 勝手に人間を異世界に呼ぶのは天界の掟で禁止? バレたら私も消される?
ふざけるなー!!!!
そんなこんなで始まる私とポンコツ女神アルテナのドタバタ異世界冒険。
女神が貴族をハゲさせたり、「器用貧乏・改」と言うふざけたスキルを習得したり、ゴブリンの棲家に突撃する羽目になったり、手に入れた家が即崩壊したり、色々起きるけど全てを乗り切って見せる。
全ては元の世界に帰るために!!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる