何かちがう

テンテルミ

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親友カノンは

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いつもなら「ねぇねぇ、男子がこんな事言ってたよ」「こんな話知ってる?」と今にも笑いだしそうな感じで切り出してくる彼女がいつもと違う重たそうな雰囲気の切り出し方だった事に違和感はあった
しかしこの歳ではまだそこまで深読みする程の経験もない
一瞬過った違和感を特に気にする事もなく優衣はいつものような感じ彼女の話題を引き出すように返答をした



「秘密なんて別にないよ~っ
カノンちゃんは何かありそぉ~
何かあるの?」


カマをかけるわけではなく普段通りの軽い気持ちで返したはずが、彼女は急に顔を真っ赤にしながらモジモジとしだした


「優衣ちゃんだけに教えるから絶対内緒にしてくれる?」


今までにない彼女の反応に優衣は少しドキドキしながらも、好きな男子の話か何かだろうと思って「うんっ、絶対二人だけの秘密。何?何?」と、いつもと変わらない感じで興味津々に聞き返した



すると、彼女は普段の明るい語り口調から一変して本気で恥ずかしがりながら顔を真っ赤にさせ、体をすぼめて数回息を整えるように呼吸をしてから口を開いた




「私…超エッチな子になっちゃったかも……本当に絶対に誰にも内緒にしといてよ?」



『???????
……な、何が?』


優衣の想定していた回答と全く違う内容を出されたので最初は彼女が何を言おうとしているのかも全くわからなかった

しかし何かイケナイ事のような気がして理由はわからないが急に優衣までドキドキとしてきた



「ぇ…どどっ、ど、どうしたの?
カノンちゃん何かしたの?
大丈夫?」


何をどう聞けばいいかもわからず優衣が心配しながら問いかけるとカノンはうつ向きながら耳も真っ赤にした


「…じ、実はね…私、毎日…………オ…………オナニーしてるの……」


カノンはギリギリ聞こえるか聞こえないか程の小声でボソボソっと言った



「えぇぇっ!?
本当に? 前にお父さんのAVで見たあの一人でするやつだよね?」


「ぅん」


お互いにお父さんや年齢は違うが兄がいるので、たまに隠れてそういった彼らの隠してあるエッチ雑誌やAVを拝借しては二人で真っ赤になりながら興奮して見ていたのでオナニーやsexなどの単語やある程度の方法は知っていた

しかし実際の経験はもちろんなく、優衣は大家族なので隠れする場所もないので彼女の家で見て興奮はしたが“イケナイ事” “大人がする事”という気がしていたので悶々とした気持ちはあっても怖さもあって自分で触ろうとかいう気持ちにはなれなかった


しかし唯一考えていた事は、親から中学生になったら自分の部屋が与えられると言われていたので、まだ自室はないが宿題や学校であるテストや小テストなどの勉強をする時のみは弟妹の邪魔が入らないようにとハナレの優衣がいずれ自室となる部屋の使用を許されていた

そして勉強をするフリをして触ろうかと考えた事は何度かあったが、どんな快楽かもわからないので一晩寝たらそんな事などすっかり頭から消える事も多かった

真面目な性格もあってハナレに行くと勉強に集中してしまっていたので、中学生になってこの部屋で長時間自由に生活出来るようになったら早くに勉強を終わらせてからオナニーをやってみようという計画だけは密かに持っていたくらいだった



なので、カノンがそんな事をしていたと知った瞬間は頭が真っ白になるような衝撃もあった
しかし、それと同時に一瞬『カノンちゃんズルい』と先を越されたような嫉妬もあったのも事実だ

そんなカノンに対し、あの雑誌などでしか知り得ない知識程度の優衣はカノンのリアルな感想も欲してしまった



ゴクリッ


「ほ、本当にあんな風になるの?
どんな感じの気持ちよさ?」


イケナイ事とは思いながらも興味を抑えきれない優衣は生唾を飲み込んで質問をした



するとカノンは真っ赤な顔をしたままコクッ…コクッ……と無言で数回頷き、思い出して興奮しだしたのか恥ずかしさからなのか彼女の鼻息が少し荒くなりだした

しかし彼女は恥ずかしさもあったがポツリポツリだが優衣の質問に答えるようにその気持ち良さを語ってきた
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