放課後、君の知らない顔

二酸化炭素を吸う人

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馴れ初め編

好き、なんて言ってない 後編

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数日後・登校初日
ようやく熱が下がり、蓮は登校する。
教室に入った瞬間、陽翔と目が合った。
けれどは一ーいつも通りの、無表情を張り付けた。
「よ、お前ら、元気だったか。」
(....あれ?なんで、そんなふうに笑ってるの?何事もなかったみたいに.....あの”好き”は、全部....夢だったの?)
「....あ、うん。元気だったよ。....蓮くんこそ、大丈夫?」
「まあな。寝てたら勝手に治った。記憶も曖味だし。夢でも見てたかもな。」
一わざと、言った。
その夢の中に、陽がいたことを匂わせながらも、すべてを冗談のように
〔オレは、言った。あの時”好き”って。だけど、今それを認めたら...陽翔がオレをどう見るか、怖い。
あいつの前でだけは、強がれなくなる。....だから、忘れたふりをするしかなかったんだ〕
陽翔は笑顔を作る。でもその笑みの奥は、ほんの少し揺れていた。
(.....分かってるよ。蓮くんは、あの夜のことをなかったことにしたいんだ。僕だけが、あれに意味を持たせて、ひとり浮かれてただけ....)
席についた陽翔は、ノートを広げながら、ふと自分の手を見つめた。
そこには、まだ蓮の熱が残っている気がしていた。
(.....でも僕、本当は、もう分かってる。あのとき、”嬉しい”って思ったのは、僕も一蓮くんが好きだからだ。だから、こんなにも、苦しい。)
蓮はそんな陽翔の横顔を、盗み見る。
〔.....オレも、お前が好きだ。それだけは、誰にも知られたくない。でも、一番知られたい相手は、お前なのに〕
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