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第三章「キスは不意打ちに!」
20 チーク
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「ひっ! ひっくっ、ひっくっ!」
突然しゃっくりが出始めた。
「ひっ、ひっく! しゃ、しゃっくり!? 誰か俺の、ひっく! 噂でもしてるのか? ひっく!」
「それはくしゃみの方では?」
レノがすかさずツッこむが、俺のしゃっくりは止まらない。体がしゃっくりと共にピクンッピクンッ動いてしまう。
……最近しゃっくりなんて出てなかったのに。早く止めないと。百回したら死んじゃう!!(迷信だけど)
「ひっく、ひっく!」
「大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃない! ひっくぅ!」
俺が胸を押さえて言う。それでも止まらない。ひーん!
「確か、驚かせば止まると言いますよね?」
「そ、だけど? ひっく!」
俺が答えるとレノは少し思案した後、何かを思いついた顔をした。
……なんか、いいアイデアでも出たんかな?
俺がそう思うと、レノは確認を取ってきた。
「いい手があるのですが、試してみてもいいですか?」
「うん。いいから、ひっく! 早く、止めてくれ!」
……何をするつもりなんだろ? でも止めてくれるなら、もはやなんでもいい!
俺がすぐさまOKを出すと、レノは頷いた。
「わかりました。でも後で怒ったりしないでくださいね?」
レノは念を押すように言うと俺の頬に手を添えた。そして、何だ? と思った瞬間、レノはチュッと俺の頬にキスをする。柔らかいレノの唇が俺の頬にふにっと当たった。
……ぴゃあああああっ!!!
「ぴゃあああああっ!!!」
声と同時に心の中も絶叫だ。俺はすぐさまレノから離れて頬を抑える。
「な、ななな、何すんだ! このスケベ、変態、すけこまし!!」
……ん? すけこましはちょっと違うか?
だが俺が叫ぶように言うとレノは小さく息を吐いた。
「怒らないでくださいね、と言ったばかりじゃないですか。それに私は結構スケベですよ?」
「堂々と公言するな!! それに誰もチューするなんて許しとらん!」
「ただのチークキスじゃないですか。それとも唇にした方が良かったですか?」
「なななっ、何言ってんだ!」
……俺のもっちりほっぺだけじゃ飽き足らず、唇だとッ!? でも昨日はおでこにチュー、今日はうなじとほっぺにチュー、つまり俺の唇狙われてるッ!? ヒェッ!
俺は頬をごしごしと拭き、レノを睨みつける。でもレノはなんだか嬉しそうだ。
……人の頬にチューしておきながら嬉しそうにしてるんじゃない!
「でも、しゃっくりは止まったようですね?」
レノに言われて俺もハタと気がつく。
「あれ? 本当だ」
言われてみれば、しゃっくりは完全に止まっていた。
「止まって良かったです。またしゃっくりが出た時には同じように、いえ今以上に驚かせてあげますからね? 坊ちゃん」
レノはにっこりと笑って言い、俺は一歩後退る。
……次、しゃっくりが出たら俺に何をするつもりだ! まさか唇に!? 許さないぞッ! ……とは言っても逃げ切れる自信ないけど。うぐ、うぐぐぐぐっ。
俺が距離を取りながら睨みつけるとレノは肩を竦めた。
「冗談ですよ、次回は別の方法にしますよ。だからそんなに警戒しないでください。約束します」
誓うように胸に手を当てて言い、俺はじっとレノを見る。
「ホントだな?」
「本当です。坊ちゃんに誓って」
レノはそう言ったが、疑り深い俺はじぃーっと見る。だがレノからは嘘の匂いがしなかった、というかレノは俺に嘘はつかない。だから信じていいだろう、たぶん。
「レノを信じる。でも二度目はないからな! ……それとサンキュ」
俺がボソッとお礼を言うとレノは「どういたしまして」と返した。だが本当のところで、奴は反省していなかった。
「ですが坊ちゃん。私は坊ちゃんの恋人ですから恋人として今後もチークキス、それ以上の事もしていきたいと思っていますので、そこのところお忘れなきようお願いしますね?」
「はいぃぃぃッ!?」
……チークキス以上の事もしていく!? それってやっぱり俺の唇を狙ってます宣言!? いや、チョメチョメもします宣言か!? キャアァッ、このケダモノぉッ!!
やっぱり俺はレノから距離を取る。
「当然でしょう。私も男ですからね、性欲だってありますよ」
「せせ、せせせ!!」
……性欲!! そりゃレノだって男だからそりゃ性欲だってあるだろうけど、その綺麗な顔で『性欲ある』とか言うんじゃない! ……でも今まで本気で考えた事なかったけど、レノって……つまり、その、本気で俺とそういう事をしたいってコト?
そう考えると、なんだか猛烈に恥ずかしくなって俺はカァーッと顔を赤くする。つま先から頭のてっぺんまで真っ赤っかだ。
……レノが俺となんてっ。
「どうしました?」
「ピャッ!」
肩に触れようとするレノの手を咄嗟に俺は避けた。そうすればレノは怪訝な顔で俺を見る。でも今の俺はレノを直視する勇気はなくて、話題を無理やり変えた。
「あ、何か飲み物を持ってきてくれたんだろ!?」
「え、ああ、ココアを」
「じゃ、冷めない内に頂こう!」
俺はそう言うと部屋の中に戻り、テーブルの上に置いてあるマグカップの一つを手に取る。そしてごくごくっと飲んだ。レノと話していた間にココアはぬるくなっていたので一気に飲めたから。しかし俺が口にしたのは――。
「あっ、そっちは!!」
「まじゅぃ」
レノが慌てて声をかけたが、時すでに遅し。アルコールの強い香りと刺激が走り、頭がくらりとする。そう、俺が手に取ったのはレノのマグカップだったのだ。
……レノの奴、どんだけ強いアルコール入れて飲んでんだ!
俺はどこか冷静に思いつつ、しかし免疫のない俺の体は度数の強いアルコールにビックリして制御機能を失った。
……わぁ、地面が揺れてるぅ~☆
「ふわぁぁ」
「坊ちゃんッ!!」
俺は後ろによろけ、レノがすぐさま駆けつけてくる。そして右手でしっかりと俺の腕を掴み、左手で俺の腰を抱えると、心配そうな顔でこちらを覗き込んだ。その姿はまさにヒーロー。
「大丈夫ですか?!」
レノは間近で尋ね、美しい顔を俺の眼前に晒す。逞しい体にしっかりと抱き留められた俺の心臓はトゥクンとちょっとおかしな動きをした。
……あれ? レノってばこんなにかっこよかったっけ? うわー、レノの唇、ぷるぷる……ハッ、何考えてんだ!?
俺はブンブンッと頭を振る。だが俺が急に頭を振るもんだからレノは怪訝な顔を見せた。そして頭を振ったせいで俺は余計くらくらした。
「坊ちゃん?」
「な、なんれもないれす」
「……完全に酔ってますね。このままベッドに寝かせます」
レノはそう言うと俺を支えたまま、すぐ傍のベッドに俺を寝かせた。俺はなされるがままだ。そして体が次第にポッポッと熱くなってくる。
……あー、体が熱くなってきた。喉もなんか痛いし、キモチワルイ。
「み、みずぅっ」
「すぐに」
俺が辛うじて訴えるとレノはすぐに用意されていた水差しからコップに水を注いで、俺に渡してくれた。俺は体を少し起こしてコップを受け取り、水をごくごくと飲む。けれど体の熱は引かない。むしろ目の前がぐるぐると回ってきた。本格的に酔い始めてきたようだ。
「すみません。飲む前に言えばよかったですね」
レノは俺を見て、申し訳なさそうな顔をした。さっきまで人の頬にしれっとした顔でチューしたくせに。
「俺が勝手に飲んららけ、レノのせぃじゃない」
呂律の回らない口で言うと、レノは少しだけ微笑んだ。でもアルコールのせいで今度はウトウトしてくる。瞼がやけに重い。俺はレノにコップを返し、ベッドに横になった。
「次は気を付けますね。明日の朝は何かさっぱりしたものを出すよう、厨房の方にお願いしておきます。だから坊ちゃん、もうゆっくり眠られてください」
レノの声が心地いい、まるで子守唄のように聞こえる。その上、レノはアルコールで火照った俺の頬を少し冷えた手で優しく撫で、気持ちがいい。
……レノの手、ちょっとひんやりしてて気持ちぃ~。
俺は無意識にレノの手に頬を摺り寄せ、ぎゅっと握る。そうすればレノの手がぴくっと動き、はぁっと困った風にため息を吐く音が聞こえた。
なんで、ため息? と頭の片隅で思いつつも、閉じた瞼が重くて開かない俺はレノがどんな顔をしているか見ることはできなかった。それよりも俺は。
……あー、この感じ。前世で、酒を飲み過ぎた時と同じ感じだ~。……こういう時の翌朝は濃い味噌汁をよく飲んだな。豆腐とわかめの赤出汁、一択ぅ~。
そんなことを思いながらも俺は意識を繋ぎ留めておくことはできず、そのまま夢の世界へと飛び立った。
「はぁ、今度からお酒は飲ませないようにしないといけませんね」
そうレノがため息交じりに呟いているのも知らずに。
――そして俺は前世の事ばかりを考えていたからか、懐かしい夢を見た。
突然しゃっくりが出始めた。
「ひっ、ひっく! しゃ、しゃっくり!? 誰か俺の、ひっく! 噂でもしてるのか? ひっく!」
「それはくしゃみの方では?」
レノがすかさずツッこむが、俺のしゃっくりは止まらない。体がしゃっくりと共にピクンッピクンッ動いてしまう。
……最近しゃっくりなんて出てなかったのに。早く止めないと。百回したら死んじゃう!!(迷信だけど)
「ひっく、ひっく!」
「大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃない! ひっくぅ!」
俺が胸を押さえて言う。それでも止まらない。ひーん!
「確か、驚かせば止まると言いますよね?」
「そ、だけど? ひっく!」
俺が答えるとレノは少し思案した後、何かを思いついた顔をした。
……なんか、いいアイデアでも出たんかな?
俺がそう思うと、レノは確認を取ってきた。
「いい手があるのですが、試してみてもいいですか?」
「うん。いいから、ひっく! 早く、止めてくれ!」
……何をするつもりなんだろ? でも止めてくれるなら、もはやなんでもいい!
俺がすぐさまOKを出すと、レノは頷いた。
「わかりました。でも後で怒ったりしないでくださいね?」
レノは念を押すように言うと俺の頬に手を添えた。そして、何だ? と思った瞬間、レノはチュッと俺の頬にキスをする。柔らかいレノの唇が俺の頬にふにっと当たった。
……ぴゃあああああっ!!!
「ぴゃあああああっ!!!」
声と同時に心の中も絶叫だ。俺はすぐさまレノから離れて頬を抑える。
「な、ななな、何すんだ! このスケベ、変態、すけこまし!!」
……ん? すけこましはちょっと違うか?
だが俺が叫ぶように言うとレノは小さく息を吐いた。
「怒らないでくださいね、と言ったばかりじゃないですか。それに私は結構スケベですよ?」
「堂々と公言するな!! それに誰もチューするなんて許しとらん!」
「ただのチークキスじゃないですか。それとも唇にした方が良かったですか?」
「なななっ、何言ってんだ!」
……俺のもっちりほっぺだけじゃ飽き足らず、唇だとッ!? でも昨日はおでこにチュー、今日はうなじとほっぺにチュー、つまり俺の唇狙われてるッ!? ヒェッ!
俺は頬をごしごしと拭き、レノを睨みつける。でもレノはなんだか嬉しそうだ。
……人の頬にチューしておきながら嬉しそうにしてるんじゃない!
「でも、しゃっくりは止まったようですね?」
レノに言われて俺もハタと気がつく。
「あれ? 本当だ」
言われてみれば、しゃっくりは完全に止まっていた。
「止まって良かったです。またしゃっくりが出た時には同じように、いえ今以上に驚かせてあげますからね? 坊ちゃん」
レノはにっこりと笑って言い、俺は一歩後退る。
……次、しゃっくりが出たら俺に何をするつもりだ! まさか唇に!? 許さないぞッ! ……とは言っても逃げ切れる自信ないけど。うぐ、うぐぐぐぐっ。
俺が距離を取りながら睨みつけるとレノは肩を竦めた。
「冗談ですよ、次回は別の方法にしますよ。だからそんなに警戒しないでください。約束します」
誓うように胸に手を当てて言い、俺はじっとレノを見る。
「ホントだな?」
「本当です。坊ちゃんに誓って」
レノはそう言ったが、疑り深い俺はじぃーっと見る。だがレノからは嘘の匂いがしなかった、というかレノは俺に嘘はつかない。だから信じていいだろう、たぶん。
「レノを信じる。でも二度目はないからな! ……それとサンキュ」
俺がボソッとお礼を言うとレノは「どういたしまして」と返した。だが本当のところで、奴は反省していなかった。
「ですが坊ちゃん。私は坊ちゃんの恋人ですから恋人として今後もチークキス、それ以上の事もしていきたいと思っていますので、そこのところお忘れなきようお願いしますね?」
「はいぃぃぃッ!?」
……チークキス以上の事もしていく!? それってやっぱり俺の唇を狙ってます宣言!? いや、チョメチョメもします宣言か!? キャアァッ、このケダモノぉッ!!
やっぱり俺はレノから距離を取る。
「当然でしょう。私も男ですからね、性欲だってありますよ」
「せせ、せせせ!!」
……性欲!! そりゃレノだって男だからそりゃ性欲だってあるだろうけど、その綺麗な顔で『性欲ある』とか言うんじゃない! ……でも今まで本気で考えた事なかったけど、レノって……つまり、その、本気で俺とそういう事をしたいってコト?
そう考えると、なんだか猛烈に恥ずかしくなって俺はカァーッと顔を赤くする。つま先から頭のてっぺんまで真っ赤っかだ。
……レノが俺となんてっ。
「どうしました?」
「ピャッ!」
肩に触れようとするレノの手を咄嗟に俺は避けた。そうすればレノは怪訝な顔で俺を見る。でも今の俺はレノを直視する勇気はなくて、話題を無理やり変えた。
「あ、何か飲み物を持ってきてくれたんだろ!?」
「え、ああ、ココアを」
「じゃ、冷めない内に頂こう!」
俺はそう言うと部屋の中に戻り、テーブルの上に置いてあるマグカップの一つを手に取る。そしてごくごくっと飲んだ。レノと話していた間にココアはぬるくなっていたので一気に飲めたから。しかし俺が口にしたのは――。
「あっ、そっちは!!」
「まじゅぃ」
レノが慌てて声をかけたが、時すでに遅し。アルコールの強い香りと刺激が走り、頭がくらりとする。そう、俺が手に取ったのはレノのマグカップだったのだ。
……レノの奴、どんだけ強いアルコール入れて飲んでんだ!
俺はどこか冷静に思いつつ、しかし免疫のない俺の体は度数の強いアルコールにビックリして制御機能を失った。
……わぁ、地面が揺れてるぅ~☆
「ふわぁぁ」
「坊ちゃんッ!!」
俺は後ろによろけ、レノがすぐさま駆けつけてくる。そして右手でしっかりと俺の腕を掴み、左手で俺の腰を抱えると、心配そうな顔でこちらを覗き込んだ。その姿はまさにヒーロー。
「大丈夫ですか?!」
レノは間近で尋ね、美しい顔を俺の眼前に晒す。逞しい体にしっかりと抱き留められた俺の心臓はトゥクンとちょっとおかしな動きをした。
……あれ? レノってばこんなにかっこよかったっけ? うわー、レノの唇、ぷるぷる……ハッ、何考えてんだ!?
俺はブンブンッと頭を振る。だが俺が急に頭を振るもんだからレノは怪訝な顔を見せた。そして頭を振ったせいで俺は余計くらくらした。
「坊ちゃん?」
「な、なんれもないれす」
「……完全に酔ってますね。このままベッドに寝かせます」
レノはそう言うと俺を支えたまま、すぐ傍のベッドに俺を寝かせた。俺はなされるがままだ。そして体が次第にポッポッと熱くなってくる。
……あー、体が熱くなってきた。喉もなんか痛いし、キモチワルイ。
「み、みずぅっ」
「すぐに」
俺が辛うじて訴えるとレノはすぐに用意されていた水差しからコップに水を注いで、俺に渡してくれた。俺は体を少し起こしてコップを受け取り、水をごくごくと飲む。けれど体の熱は引かない。むしろ目の前がぐるぐると回ってきた。本格的に酔い始めてきたようだ。
「すみません。飲む前に言えばよかったですね」
レノは俺を見て、申し訳なさそうな顔をした。さっきまで人の頬にしれっとした顔でチューしたくせに。
「俺が勝手に飲んららけ、レノのせぃじゃない」
呂律の回らない口で言うと、レノは少しだけ微笑んだ。でもアルコールのせいで今度はウトウトしてくる。瞼がやけに重い。俺はレノにコップを返し、ベッドに横になった。
「次は気を付けますね。明日の朝は何かさっぱりしたものを出すよう、厨房の方にお願いしておきます。だから坊ちゃん、もうゆっくり眠られてください」
レノの声が心地いい、まるで子守唄のように聞こえる。その上、レノはアルコールで火照った俺の頬を少し冷えた手で優しく撫で、気持ちがいい。
……レノの手、ちょっとひんやりしてて気持ちぃ~。
俺は無意識にレノの手に頬を摺り寄せ、ぎゅっと握る。そうすればレノの手がぴくっと動き、はぁっと困った風にため息を吐く音が聞こえた。
なんで、ため息? と頭の片隅で思いつつも、閉じた瞼が重くて開かない俺はレノがどんな顔をしているか見ることはできなかった。それよりも俺は。
……あー、この感じ。前世で、酒を飲み過ぎた時と同じ感じだ~。……こういう時の翌朝は濃い味噌汁をよく飲んだな。豆腐とわかめの赤出汁、一択ぅ~。
そんなことを思いながらも俺は意識を繋ぎ留めておくことはできず、そのまま夢の世界へと飛び立った。
「はぁ、今度からお酒は飲ませないようにしないといけませんね」
そうレノがため息交じりに呟いているのも知らずに。
――そして俺は前世の事ばかりを考えていたからか、懐かしい夢を見た。
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