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第四章「ディープな関係!?」
3 犬猿の仲
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――神聖国(しんせいこく)、それは南にある独立した小国だ。
その昔。ある少女が神の声を聞き、魔獣を祓う力を授けられた。少女はその力を使って人々を助け、次第に聖女と呼ばれるように。
そして人々は聖女と共に、神達を祀った神聖国という小さな国を作り、聖女は国の王になった。
以降、神聖国はその聖女の末裔が王として君臨し、現在では多くの信者が行き交い、聖地と呼ばれている。
だが多くの信者が神聖国に足を運ぶのは聖地だから、という理由だけじゃない。そこには"聖人"の存在もあるからだ。
聖女発現以降、実は不思議な力を持つ人間はちょこちょこ現れ、彼らは"聖人"と呼ばれ、神聖国の大神殿にて保護されている。なので、その聖人に一目会おうと信者は足しげく神聖国に通うのだ。
そしてその聖人の一人。
”炎火のアシュカ"は、神に与えられた炎で魔獣を屠る力を持つ。
だがその見た目は、柔らかそうな茶髪にヘーゼルナッツ色の瞳、爽やかな顔立ちからは感じのいい好青年という印象しか受けない。
その上、まだ二十三歳と若く、気さくな性格をしているので特に女性信徒には大人気という噂で――つまり。
「……で、聖人のアシュカ様がどうして家に?」
俺は料理が並ぶ丸テーブルの向かいにいるアシュカに尋ねた。
いつもなら食堂でみんなと食べるところだが、今日ばかりは客人であるアシュカと別室でご相伴だ。
「いやぁ、キトリーに会いにね? あ、それよりこれ美味しいね。あとでレシピを教えてくれる? 神殿の料理人にも作ってもらおーっと」
アシュカは目の前に広がる夕食をバクバクと食べながら、頬袋をいっぱいにして言った。その食べっぷりはさながら週刊少年誌に出てくる主人公のよう。
……いつ見ても、すごいな。細身なのによく入る。
「キトリー様にわざわざ会いに来られたのですか? 聖人の方も随分とお暇ですね?」
俺が消えていく料理たちに驚いていると、レノがドンッと大皿をテーブルに置いて尋ねた。でもアシュカも負けてない。
「聖人だってたまには息抜きが必要さ。そうだろう?」
「そうだとしてもお付きの方もつけずに。不用心なのでは?」
「そうかな? 僕の炎に勝てる人はいないと思うけど」
アシュカは人差し指の先にポッと火を出して答えた。するとレノは口を噤む。
聖なる炎を自在に操るアシュカに勝てる人間がいないことをレノは知っているからだ。そして、もし勝てるとしたら同じ聖人だけだろう。つまりそれぐらいアシュカは強いのだ。しかも聖人という事で、他国でもその身分は保証されている。
……まあ、魔獣を倒して浄化してくれるんだから、どんな王様だって頭を下げるよね~。しっかし、あのレノが黙らせるなんて、さすがアシュカ。
俺はちょっとアシュカに感心してしまう。でも、なんとなくアシュカのいう事が全てだとは思えなかった。
……なーんか、息抜き以外の理由がある気がするんだよな~。
「けど息抜きは良いとして、本当にどうして家に来たんだよ? ここらへんは魔獣被害はないぞ」
俺はアシュカに尋ねる。アシュカは聖人として、各地に発生する魔獣を退治する為に神聖国を離れることもあるのだ。ま、パトロールと言った方がいいかな。
なので数年前、そのパトロール中のアシュカと俺はさる地方で出会った。その時に俺の素の顔も知られ、妙に懐かれて今に至るわけだが。
……またもイケメン。何? 俺の周りにはイケメンしか集まらない呪いでもかかってるワケ? しかもアシュカも腹筋割れてそうだし。……キィィイッ!!
ワンパック腹の俺は心の中でハンカチを噛む。でもそんな俺にアシュカは皿を空にして答えた。
「だからさっきも言ったでしょ? キトリーに会う為だって。あ、ごちそーさまでした」
「それはさっきも聞いたけど。俺に会いに来たって、こんなに急に」
俺が言いかけるとナプキンで口元を拭いたアシュカはニコッと笑った。
「だってキトリー、王子と婚約破棄したんだろう?」
「婚約破棄? そりゃしたけど……それが一体」
「だから、恋人に立候補しに来たんだよ」
アシュカはサラッと俺に告白した。しかし俺の脳みそは言葉を処理できない。
「は? リッコーホ??」
「だーかーら、恋人に立候補しに来たの!」
アシュカは言い直すと席を立ち、俺の目の前で膝をつくと俺の手を取った。
「キトリー、君が好きなんだ。だから僕の恋人になって?」
アシュカはぎゅっと手を握り、それで俺はやっと理解する。アシュカが何を言ったのか。
……あ、愛の告白ぅッ!?
「ハァー!? なななな、何言ってんの!」
俺はアシュカからパッと手を離す。
「何って僕は本気だよ? だからわざわざ神聖国からここに来たんだ」
「嘘つけ、お前が俺に惚れる要素がどこに!」
「キトリーの全てが好き。でも王子と婚約してるって聞いたから、黙っていたんだ。けど別れたって聞いたから、もういいよね?」
爽やかな笑顔を俺に見せ、キラキラとエフェクトを出してくる。
眩しいので止めてくれるかなッ!?
しかし俺を後ろからレノが俺の首を、もとい抱き締めた。なので俺は苦しさに「プギュッ」と小さく鳴く。だがレノはお構いなしだ。……コイツ!(怒)
「申し訳ありませんがアシュカ様、キトリー様は現在私と付き合っております。ですので、貴方様とはお付き合いする事はできません」
「おや、そうなの? でもレノがキトリーに迫っただけじゃないの?」
意外に鋭い意見に俺はちょっと感心してしまう。けれど、そんな俺にレノが尋ねる。
「違いますよね? キトリー様」
レノは笑顔で尋ねるが、その瞳がなんだか怖い。ここで『お前が迫ったのは本当だろーが』とでも言おうもんなら、今夜俺のお尻は死にそうだ。レノのアナコンダ君によって。
「オレタチ、ラブラブヨ?」
俺は顔を引きつらせて答えた。それをアシュカは目を細めてじーっと見る。
……もう余計なこと言うな、アシュカ! でないと俺のお尻が今日、レノのアナコンダによって既成事実作られちゃうだろ!!
俺は心の中で叫ぶ。そして俺の気持ちが通じたのか、それ以上は突っ込まなかった。
「へぇ、君とレノが?」
「はい、そういう訳ですので諦めて下さい」
レノはきっぱりと告げる。しかしここで諦めるアシュカでもなかった。
「君とレノが付き合っていても、僕の気持ちは変わらない。だから僕がキトリーにアタックしてもいいよね?」
「アシュカ、何を」
「何をおっしゃっているんですか。私とキトリー様に付け入る隙間なんてありませんよ」
俺が言う前にレノが口を出してきた。なんか知らんけど、レノは会った時からアシュカを毛嫌いしてるんだよなぁ。レノが人を嫌うなんて珍しいけど、仲良くしてよー。俺の心の平和の為に。
「付け入る隙が無いっていうなら、僕もキトリーにアタックしてもいいよね? それともレノは付き合ってるって言うのに、キトリーのことを信用していないのかな?」
「いや、だから」
「そんな訳ないじゃないですか。私はキトリー様を信じてます」
「だから、おい」
「なら、いいだろう? キトリーがレノの事を好きなら僕にアタックされたぐらいじゃ靡いたりしない。そうだろう?」
「ちょ、ちょっ」
「ええ、いいでしょう。私はキトリー様を信じていますので」
「じゃあ、話は決まりだ」
「あ、あの!?」
「ただしキトリー様の心変わりがなければ、お帰り下さいね?」
「わかったよ。フゥ、とりあえずお腹もいっぱいになったし、今日はキトリーも帰って来たばかりで疲れてるだろうから、また明日じっくり話そう。僕は先に部屋に戻るね、キトリー」
アシュカはそれだけを言うと、軽やかに部屋を出て行った。そしてレノも。
「では私も皿を下げて参ります」
アシュカが食べた皿を片付け、カートに乗せて部屋を出て行く。
なので、一人取り残された俺と言えば。
「……ッ、人の話を聞かんかーいッ!!!」
俺はフルフルと怒りに震えて叫んだが、誰も俺の嘆きを聞いちゃいなかった。
……俺の周りはどうして人の話を聞かない奴らばっかりなんだ! あれか? 新手の嫌がらせか!? プンププーンッ!!
俺は一人、誰にも怒りをぶつけられずプスーッと鼻息を出し、頬をパンパンに膨らませるのだった。
その昔。ある少女が神の声を聞き、魔獣を祓う力を授けられた。少女はその力を使って人々を助け、次第に聖女と呼ばれるように。
そして人々は聖女と共に、神達を祀った神聖国という小さな国を作り、聖女は国の王になった。
以降、神聖国はその聖女の末裔が王として君臨し、現在では多くの信者が行き交い、聖地と呼ばれている。
だが多くの信者が神聖国に足を運ぶのは聖地だから、という理由だけじゃない。そこには"聖人"の存在もあるからだ。
聖女発現以降、実は不思議な力を持つ人間はちょこちょこ現れ、彼らは"聖人"と呼ばれ、神聖国の大神殿にて保護されている。なので、その聖人に一目会おうと信者は足しげく神聖国に通うのだ。
そしてその聖人の一人。
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だがその見た目は、柔らかそうな茶髪にヘーゼルナッツ色の瞳、爽やかな顔立ちからは感じのいい好青年という印象しか受けない。
その上、まだ二十三歳と若く、気さくな性格をしているので特に女性信徒には大人気という噂で――つまり。
「……で、聖人のアシュカ様がどうして家に?」
俺は料理が並ぶ丸テーブルの向かいにいるアシュカに尋ねた。
いつもなら食堂でみんなと食べるところだが、今日ばかりは客人であるアシュカと別室でご相伴だ。
「いやぁ、キトリーに会いにね? あ、それよりこれ美味しいね。あとでレシピを教えてくれる? 神殿の料理人にも作ってもらおーっと」
アシュカは目の前に広がる夕食をバクバクと食べながら、頬袋をいっぱいにして言った。その食べっぷりはさながら週刊少年誌に出てくる主人公のよう。
……いつ見ても、すごいな。細身なのによく入る。
「キトリー様にわざわざ会いに来られたのですか? 聖人の方も随分とお暇ですね?」
俺が消えていく料理たちに驚いていると、レノがドンッと大皿をテーブルに置いて尋ねた。でもアシュカも負けてない。
「聖人だってたまには息抜きが必要さ。そうだろう?」
「そうだとしてもお付きの方もつけずに。不用心なのでは?」
「そうかな? 僕の炎に勝てる人はいないと思うけど」
アシュカは人差し指の先にポッと火を出して答えた。するとレノは口を噤む。
聖なる炎を自在に操るアシュカに勝てる人間がいないことをレノは知っているからだ。そして、もし勝てるとしたら同じ聖人だけだろう。つまりそれぐらいアシュカは強いのだ。しかも聖人という事で、他国でもその身分は保証されている。
……まあ、魔獣を倒して浄化してくれるんだから、どんな王様だって頭を下げるよね~。しっかし、あのレノが黙らせるなんて、さすがアシュカ。
俺はちょっとアシュカに感心してしまう。でも、なんとなくアシュカのいう事が全てだとは思えなかった。
……なーんか、息抜き以外の理由がある気がするんだよな~。
「けど息抜きは良いとして、本当にどうして家に来たんだよ? ここらへんは魔獣被害はないぞ」
俺はアシュカに尋ねる。アシュカは聖人として、各地に発生する魔獣を退治する為に神聖国を離れることもあるのだ。ま、パトロールと言った方がいいかな。
なので数年前、そのパトロール中のアシュカと俺はさる地方で出会った。その時に俺の素の顔も知られ、妙に懐かれて今に至るわけだが。
……またもイケメン。何? 俺の周りにはイケメンしか集まらない呪いでもかかってるワケ? しかもアシュカも腹筋割れてそうだし。……キィィイッ!!
ワンパック腹の俺は心の中でハンカチを噛む。でもそんな俺にアシュカは皿を空にして答えた。
「だからさっきも言ったでしょ? キトリーに会う為だって。あ、ごちそーさまでした」
「それはさっきも聞いたけど。俺に会いに来たって、こんなに急に」
俺が言いかけるとナプキンで口元を拭いたアシュカはニコッと笑った。
「だってキトリー、王子と婚約破棄したんだろう?」
「婚約破棄? そりゃしたけど……それが一体」
「だから、恋人に立候補しに来たんだよ」
アシュカはサラッと俺に告白した。しかし俺の脳みそは言葉を処理できない。
「は? リッコーホ??」
「だーかーら、恋人に立候補しに来たの!」
アシュカは言い直すと席を立ち、俺の目の前で膝をつくと俺の手を取った。
「キトリー、君が好きなんだ。だから僕の恋人になって?」
アシュカはぎゅっと手を握り、それで俺はやっと理解する。アシュカが何を言ったのか。
……あ、愛の告白ぅッ!?
「ハァー!? なななな、何言ってんの!」
俺はアシュカからパッと手を離す。
「何って僕は本気だよ? だからわざわざ神聖国からここに来たんだ」
「嘘つけ、お前が俺に惚れる要素がどこに!」
「キトリーの全てが好き。でも王子と婚約してるって聞いたから、黙っていたんだ。けど別れたって聞いたから、もういいよね?」
爽やかな笑顔を俺に見せ、キラキラとエフェクトを出してくる。
眩しいので止めてくれるかなッ!?
しかし俺を後ろからレノが俺の首を、もとい抱き締めた。なので俺は苦しさに「プギュッ」と小さく鳴く。だがレノはお構いなしだ。……コイツ!(怒)
「申し訳ありませんがアシュカ様、キトリー様は現在私と付き合っております。ですので、貴方様とはお付き合いする事はできません」
「おや、そうなの? でもレノがキトリーに迫っただけじゃないの?」
意外に鋭い意見に俺はちょっと感心してしまう。けれど、そんな俺にレノが尋ねる。
「違いますよね? キトリー様」
レノは笑顔で尋ねるが、その瞳がなんだか怖い。ここで『お前が迫ったのは本当だろーが』とでも言おうもんなら、今夜俺のお尻は死にそうだ。レノのアナコンダ君によって。
「オレタチ、ラブラブヨ?」
俺は顔を引きつらせて答えた。それをアシュカは目を細めてじーっと見る。
……もう余計なこと言うな、アシュカ! でないと俺のお尻が今日、レノのアナコンダによって既成事実作られちゃうだろ!!
俺は心の中で叫ぶ。そして俺の気持ちが通じたのか、それ以上は突っ込まなかった。
「へぇ、君とレノが?」
「はい、そういう訳ですので諦めて下さい」
レノはきっぱりと告げる。しかしここで諦めるアシュカでもなかった。
「君とレノが付き合っていても、僕の気持ちは変わらない。だから僕がキトリーにアタックしてもいいよね?」
「アシュカ、何を」
「何をおっしゃっているんですか。私とキトリー様に付け入る隙間なんてありませんよ」
俺が言う前にレノが口を出してきた。なんか知らんけど、レノは会った時からアシュカを毛嫌いしてるんだよなぁ。レノが人を嫌うなんて珍しいけど、仲良くしてよー。俺の心の平和の為に。
「付け入る隙が無いっていうなら、僕もキトリーにアタックしてもいいよね? それともレノは付き合ってるって言うのに、キトリーのことを信用していないのかな?」
「いや、だから」
「そんな訳ないじゃないですか。私はキトリー様を信じてます」
「だから、おい」
「なら、いいだろう? キトリーがレノの事を好きなら僕にアタックされたぐらいじゃ靡いたりしない。そうだろう?」
「ちょ、ちょっ」
「ええ、いいでしょう。私はキトリー様を信じていますので」
「じゃあ、話は決まりだ」
「あ、あの!?」
「ただしキトリー様の心変わりがなければ、お帰り下さいね?」
「わかったよ。フゥ、とりあえずお腹もいっぱいになったし、今日はキトリーも帰って来たばかりで疲れてるだろうから、また明日じっくり話そう。僕は先に部屋に戻るね、キトリー」
アシュカはそれだけを言うと、軽やかに部屋を出て行った。そしてレノも。
「では私も皿を下げて参ります」
アシュカが食べた皿を片付け、カートに乗せて部屋を出て行く。
なので、一人取り残された俺と言えば。
「……ッ、人の話を聞かんかーいッ!!!」
俺はフルフルと怒りに震えて叫んだが、誰も俺の嘆きを聞いちゃいなかった。
……俺の周りはどうして人の話を聞かない奴らばっかりなんだ! あれか? 新手の嫌がらせか!? プンププーンッ!!
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