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第四章「ディープな関係!?」
21 うわきだー!
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――――翌日の昼。
俺はアシュカと庭先に出ていた。
「やった、できたー!」
「うん、綺麗に染まったね。後は乾燥させれば完成だよ」
俺が手に持っているモノを見て、アシュカは言った。
「ありがとな、アシュカ。作り方を教えてくれて」
俺がお礼を言うとアシュカはじぃっと俺を恨めしそうな目で見つめた。
「全くだよ。こんな事に協力させるなんて」
「そ、それは悪かったって。でも元はと言えばアシュカが俺にしたからだろ?」
「したって何をー? もう覚えてないなーっ」
アシュカはとぼけた顔で言う。恥ずかしいからあえて言わなかったのに!
「覚えてないならいいです」
俺がプイっと顔を背けて言うとアシュカはくすっと笑った。
「冗談冗談。覚えてるよ……でもあれ一回じゃあ、足りないなぁ? もう一回ぐらい、させてもらわないと」
そう言うとアシュカは身を乗り出して俺に近寄ってきた。
「ちょっ、何言ってんだ! 二度目はない!」
「まあまあ、いいじゃない。一回したら二回目も変わんないよ」
「どーいう理屈だ!」
俺はアシュカから逃げようとする。だがいつの間にかアシュカは俺の腕を掴み、離さない。しかも意外と掴む手が強いったら何の。
「キトリー」
「ちょ、駄目だぞ!」
「まあまあ」
アシュカはそう言って俺に顔を近づける。
……ひぃぃぃっ! 二度もしたなんてレノにバレた日には八つ裂きか市中引き回しの刑に処されるッ!!
そう俺は別の方向で戦々恐々としていたのだが、そんな俺達の元に声が飛んできた。
「うわきだーッ!」
俺達を指差して言ったのはケルビンだった。声のした方を見ればそこにはザックに連れられたジェイクとコリンもいる。
「えっと……お邪魔でしたかね?」
困った顔をしながらザックは言い、俺は気を取られたアシュカから即座にすぐさま離れた。ふぅ、危なかった。
「いやいやナイスタイミングだ、ザック。……ところで三人とも昨日の今日でどしたの?」
俺は三人を見る。すると子供達はチラチラと俺を見てはこそこそと話す。
「キトリーってばレノ兄と付き合ってるのに」
「今のって浮気現場だよね?」
「サイテ~」
そう言いながら三人は俺を軽蔑した目で見る。
……ちょっと! 違いますから!!
「違う違う! ちょっと冗談を言い合ってただけだ! 別に浮気してない!」
俺はすぐに否定する。けれど後ろからアシュカがやってきて、馴れ馴れしく俺の肩に手を置いた。
「えー? 僕は冗談じゃないけどー?」
アシュカがニコニコして言うと、子供達はますます俺を蔑んだ目で見る。
「もー、ちょっと黙っとらんかい!」
俺がキッと睨むとアシュカはプッと笑った。笑い事じゃないわい!
だがそこにザックが助け舟を出してくれた。
「こらこら三人とも、キトリー様が浮気なんてするわけないだろ? そもそもそんな事、レノの奴が許すわけないだろう」
ザックが言うと、三人は何やら納得したようだ。
……てか、レノが許さないって。俺がもし本当に浮気でもしたら、俺ってばどうなんの? 怖いんですケドッ?!
俺はゾクッと悪寒を感じる。けれど、ぷるぷると震える俺の服をコリンがくいくいっと引っ張った。
「あのね、今日はキトリーやみんなにお礼を持ってきたの」
「お礼?」
「昨日、助けてもらったからクッキーをね、三人で焼いてきた!」
コリンが言うとケルビンとジェイクがそれぞれ持っている籠を見せてくれた。籠の中にはバターの香りがするちょっと不格好なクッキーが並んでいる。
でもその不格好さが手作り感満載で、なんだか可愛らしい。
「おおーっ! 礼なんて良かったのに。でも、ありがとなっ。早速持ってきてくれたクッキーでお茶にするか。お前達もお茶してくだろ?」
俺が誘うと三人は「うん!」と笑顔で頷き、ザックも「ご一緒させていただきます」と答えた。そして俺達は食堂へと向かうとするが、アシュカがその場から動かない。
「アシュカ? どうした?」
俺が声をかけるとアシュカは「先に行ってて」と返事をした。
「何かあるのか?」
「ちょっとね。僕もすぐ食堂に行くから」
「そうか? じゃあ、俺達は先行くな」
俺は手を振るアシュカを置いて先に食堂へと向かった。
――そして残ったアシュカと言えば。
「そんなところで覗き見なんて、趣味が悪いね。レノ」
「別に覗き見なんて、出るタイミングがなかっただけですよ」
庭木の裏から出てきたレノはそうアシュカに言った。
「ふーん、そう。僕はてっきりレノが焦り始めたのかな? と思ってね。僕とキトリーがあんまり仲良しだから」
「いいえ、全然思っていませんよ」
レノがにっこりと笑って言えば、アシュカはつまらなさそうな表情を見せた。
「レノって、ホント動じないね。もう少し焦ったらどうなの?」
「何を焦ると言うんです?」
「……まあ、そうやって余裕ぶっていたらいいさ。じゃあ、僕は食堂に行くよ。キトリー達が待っているんでね」
アシュカはそれだけを言うと早々にその場を立ち去って行った。
その後姿を見送り、レノははぁっと息を吐き、小さく呟いた。
「余裕なんてないですよ」
◇◇
――だがその頃、別の場所では。
馬に騎乗した数名の騎士達と一台の馬車が街道を走っていた。そして馬車の中には浅黒い肌を持つ神官服を着た男がいて、一人呟いた。
「全く、こんなところまでフラフラと。見つけたら、ただじゃおきませんよ、アシュカ様」
**********************
あと残り五話! 最後までよろしくお願いします(^◇^)
俺はアシュカと庭先に出ていた。
「やった、できたー!」
「うん、綺麗に染まったね。後は乾燥させれば完成だよ」
俺が手に持っているモノを見て、アシュカは言った。
「ありがとな、アシュカ。作り方を教えてくれて」
俺がお礼を言うとアシュカはじぃっと俺を恨めしそうな目で見つめた。
「全くだよ。こんな事に協力させるなんて」
「そ、それは悪かったって。でも元はと言えばアシュカが俺にしたからだろ?」
「したって何をー? もう覚えてないなーっ」
アシュカはとぼけた顔で言う。恥ずかしいからあえて言わなかったのに!
「覚えてないならいいです」
俺がプイっと顔を背けて言うとアシュカはくすっと笑った。
「冗談冗談。覚えてるよ……でもあれ一回じゃあ、足りないなぁ? もう一回ぐらい、させてもらわないと」
そう言うとアシュカは身を乗り出して俺に近寄ってきた。
「ちょっ、何言ってんだ! 二度目はない!」
「まあまあ、いいじゃない。一回したら二回目も変わんないよ」
「どーいう理屈だ!」
俺はアシュカから逃げようとする。だがいつの間にかアシュカは俺の腕を掴み、離さない。しかも意外と掴む手が強いったら何の。
「キトリー」
「ちょ、駄目だぞ!」
「まあまあ」
アシュカはそう言って俺に顔を近づける。
……ひぃぃぃっ! 二度もしたなんてレノにバレた日には八つ裂きか市中引き回しの刑に処されるッ!!
そう俺は別の方向で戦々恐々としていたのだが、そんな俺達の元に声が飛んできた。
「うわきだーッ!」
俺達を指差して言ったのはケルビンだった。声のした方を見ればそこにはザックに連れられたジェイクとコリンもいる。
「えっと……お邪魔でしたかね?」
困った顔をしながらザックは言い、俺は気を取られたアシュカから即座にすぐさま離れた。ふぅ、危なかった。
「いやいやナイスタイミングだ、ザック。……ところで三人とも昨日の今日でどしたの?」
俺は三人を見る。すると子供達はチラチラと俺を見てはこそこそと話す。
「キトリーってばレノ兄と付き合ってるのに」
「今のって浮気現場だよね?」
「サイテ~」
そう言いながら三人は俺を軽蔑した目で見る。
……ちょっと! 違いますから!!
「違う違う! ちょっと冗談を言い合ってただけだ! 別に浮気してない!」
俺はすぐに否定する。けれど後ろからアシュカがやってきて、馴れ馴れしく俺の肩に手を置いた。
「えー? 僕は冗談じゃないけどー?」
アシュカがニコニコして言うと、子供達はますます俺を蔑んだ目で見る。
「もー、ちょっと黙っとらんかい!」
俺がキッと睨むとアシュカはプッと笑った。笑い事じゃないわい!
だがそこにザックが助け舟を出してくれた。
「こらこら三人とも、キトリー様が浮気なんてするわけないだろ? そもそもそんな事、レノの奴が許すわけないだろう」
ザックが言うと、三人は何やら納得したようだ。
……てか、レノが許さないって。俺がもし本当に浮気でもしたら、俺ってばどうなんの? 怖いんですケドッ?!
俺はゾクッと悪寒を感じる。けれど、ぷるぷると震える俺の服をコリンがくいくいっと引っ張った。
「あのね、今日はキトリーやみんなにお礼を持ってきたの」
「お礼?」
「昨日、助けてもらったからクッキーをね、三人で焼いてきた!」
コリンが言うとケルビンとジェイクがそれぞれ持っている籠を見せてくれた。籠の中にはバターの香りがするちょっと不格好なクッキーが並んでいる。
でもその不格好さが手作り感満載で、なんだか可愛らしい。
「おおーっ! 礼なんて良かったのに。でも、ありがとなっ。早速持ってきてくれたクッキーでお茶にするか。お前達もお茶してくだろ?」
俺が誘うと三人は「うん!」と笑顔で頷き、ザックも「ご一緒させていただきます」と答えた。そして俺達は食堂へと向かうとするが、アシュカがその場から動かない。
「アシュカ? どうした?」
俺が声をかけるとアシュカは「先に行ってて」と返事をした。
「何かあるのか?」
「ちょっとね。僕もすぐ食堂に行くから」
「そうか? じゃあ、俺達は先行くな」
俺は手を振るアシュカを置いて先に食堂へと向かった。
――そして残ったアシュカと言えば。
「そんなところで覗き見なんて、趣味が悪いね。レノ」
「別に覗き見なんて、出るタイミングがなかっただけですよ」
庭木の裏から出てきたレノはそうアシュカに言った。
「ふーん、そう。僕はてっきりレノが焦り始めたのかな? と思ってね。僕とキトリーがあんまり仲良しだから」
「いいえ、全然思っていませんよ」
レノがにっこりと笑って言えば、アシュカはつまらなさそうな表情を見せた。
「レノって、ホント動じないね。もう少し焦ったらどうなの?」
「何を焦ると言うんです?」
「……まあ、そうやって余裕ぶっていたらいいさ。じゃあ、僕は食堂に行くよ。キトリー達が待っているんでね」
アシュカはそれだけを言うと早々にその場を立ち去って行った。
その後姿を見送り、レノははぁっと息を吐き、小さく呟いた。
「余裕なんてないですよ」
◇◇
――だがその頃、別の場所では。
馬に騎乗した数名の騎士達と一台の馬車が街道を走っていた。そして馬車の中には浅黒い肌を持つ神官服を着た男がいて、一人呟いた。
「全く、こんなところまでフラフラと。見つけたら、ただじゃおきませんよ、アシュカ様」
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あと残り五話! 最後までよろしくお願いします(^◇^)
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