【完結】異世界に転生したら、元カレが敵みたいですが、溺愛騎士様がいるので大丈夫です。

SORA

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アズサの変化

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私は、目覚めた。目の前では、ゆうがカインの首を握りつぶそうとしている。

「ゆう、もうやめて。そうなってしまったのは私の責任だと思う。ゆう

おいで」

ゆうは、カインの首から手を離し、ノソノソとアズサに近づく。

「アズサ、やめろ。危ない」

俺は、叫んでいた。

ゆうは、梓に抱き着いた。そして、涙を流している。

「梓ごめん。いっぱい嫌な思いや嫌なことしたよな。でも、俺は本当に梓が

大好きだったんだ。それだけは、信じてほしい」

梓は、頭をよしよしと撫でながら子供に言い聞かせるように話す。

「ありがとう。わかっているよ。辛かったね」

カインは、その様子を見て目を背けたくなったが、子供のようにゆうを扱って

いるので、何とか嫉妬心を抑えることができた。

すると、アズサの全身が光りだし、抱きしめられているゆうも光りだした。

カインは、このまま二人は異世界に戻ってしまうのではないかと不安に思い、

アズサへ問いかける。

「アズサ、行かないでくれ」

アズサは優しい微笑みを俺にくれた。そして。その瞬間に、モンスターだったゆうが

人間へと戻っていった。アズサは、空を見上げ、両手を腕いっぱいに

上空に押し出し、アズサは叫んだ。

「天女の黒髪様、ゆうをもとの世界に戻してあげて。お願いします」

アズサはさらに光りだし、ゆうは光とともに消えていった。

きっと、あの黒髪様がゆうを連れてってくれたのだろう。

光っていたアズサは、光は消え、いつものアズサに戻っていた。

俺は、アズサの元へと駆け寄りたがったが、意識を保っているだけで

精いっぱいであった。そんな俺の元へとアズサは急いでやってくる。

「カイン様、大丈夫ですか。私のせいでまたご迷惑をかけてしまいました。

本当にごめんなさい」

アズサは、涙を流しながら俺に謝っている。その姿がやはり美しく、

意識がどんどんクリアになっている。俺って単純だなと、笑いがこみ上げる。

「それよりアズサは出ていくのか。俺は嫌だ。俺はアズサにずっとそばに

いてほしいのだが」

アズサは、嬉しそうに泣き笑いに変わっていく。

「私、カイン様を愛しています。私と結婚していただけますか」

そう言って、俺に小鳥がキスするみたいにチュっとした。

カインは、驚きすぎて、目が点になっている。

「やっぱり、モンスターに汚された私はだめでしょうか」

アズサはうなだれる。

「そんなの関係ない。俺はどんなアズサでも愛している」

二人は、熱く抱擁しながら、長い長いキスをした。

今度こそ、二人のラブラブ生活が始まるのであった。
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