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看護師ミシェル
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ミシェルは、カインのお世話が楽しかった。なぜなら、ごっこ遊びが
小さい頃から大好きだったからだ。それに、カインはイケメンでかっこいい。
そして、上半身も素敵だった。特に上腕二頭筋がヤバすぎる。
よだれが出そうになるのを我慢して、仕事に取り組んだ。
しかし、本当は私の仕事は看護師ではなく、プロポ王国の密偵である。
この度、この国を滅ぼすため、内乱を招くためにこちらへと潜入したのだった。
カインは騎士団長で強いらしい。だから、こちらに取り込めば余裕で
この国は滅びると考えた国王イリエ様の発案である。大好きなイリエ様の元を離れ、
他の男を口説き落とすなど絶対にしたくなかったのだが、愛しのイリエ様の
願いとなれば別である。さっさと、落として帰ろう。
そう思っているが、この男は簡単ではなかった。
会ったばかりで抱き着かれたので、チョロいなと思ったのだが、どうやら婚約者が
いるらしい。やたら、ガードが固く難しそうである。私の武器である大きなお胸と
看護服というメリットを使ってさっさとコイツをプロポ国へと連れ帰ろう。
しかし、この上品は喋り方は疲れてしまう。どうしても、苛立つと
言葉遣いが普段のように戻ってしまう。カインは、ドМの変態なんだろうか。
きつい口調で言うと、おとなしく言うことを聞く。そっちの趣味はないのだが、
そっちの方向性に転換すべきなのか。
色々と試してみることにした。
パジャマを着替えさすと、恥ずかしがった。やはり、ドМの傾向があるようだ。
言いなりになるのであればと思い、鞭を使うことにした。
「カイン様、何度安静にしていてくださいと言えばわかるのですか」
私は、ベッドの端に鞭を打ち付けた。カインは興奮しているのか、ビビっているのか
わからない反応をしている。
「ミシェル、その鞭はなんだい?看護師には必要ないでしょ」
「カイン様が、まだ熱もあるのに家から出ようと何度もなさるから仕方なくです」
私は、少し無理がある言い訳だなと思い、笑いをこらえた。しかし、カインは
「そうか。すまなかった」
と言って、おとなしくベッドに横になった。やはり、Мで決まりだなと思い、
この鞭作戦で行くことにした。それにしてもこの鞭、持ってるとすごい高揚感だわ。
人を征服させているような気持ちになるし、打ち付けるときなんかスカッとするし。
やだ。私変な趣味に目覚めちゃったのかしら。
しかし、その後、カインがミシェルに逆らうことがなく、鞭を使う
タイミングがなくなってしまった。
カインは、熱も下がりやっと回復した。カインはミシェルの長い髪を見て
アズサを思い出す。その度に、アズサを探しに行きたい衝動にかられ、
家を飛び出そうとした。しかし、鞭を持つミシェルに止められ、看護師の人に
これ以上迷惑はかけられないと思い、おとなしくすることにした。
明日で、看護師も帰るので、やっとアズサを探しに行ける。
どこにいるかわからなくても、じっとしているのが辛かった。
今夜は早く寝ることにしよう。そう思い眠りについた。
夜中、体に重たさを感じて起きた。真っ暗で何も見えない。
手探りで感触を確かめる。長い髪にこのお尻アズサだ。
そう思い、抱きしめようとしたら、首に冷たいものを感じた。
俺は目も暗闇になれてきたので、しっかりと確認できた。
剣だった。アズサが俺を殺すなんかありえない。誰なのか、俺は確認した。
「……ミシェル」
「カイン様、もっと触ってくれてよろしいですのよ。手つきがやらしくて思わず感じちゃいそうでしたわ」
俺は抑えつけられており、動けなかった。
「お前、何者だ」
「金髪のせいで滅びたプロポ国の茶髪族だよ!忘れたとは言わせない。お前を連れ帰ってこの国を滅ぼすのさ」
「俺はそんなことできない。だから殺せばいい」
俺は、ミシェルの剣を自分の首に押し付けた。血が滲み、血が垂れてくる。
ミシェルは一瞬動揺したようだったが、その後
「ならお望み通り、殺してやるよ」
(アズサ愛している。最後にお前に会いたかった)
心の中で唱えた。
小さい頃から大好きだったからだ。それに、カインはイケメンでかっこいい。
そして、上半身も素敵だった。特に上腕二頭筋がヤバすぎる。
よだれが出そうになるのを我慢して、仕事に取り組んだ。
しかし、本当は私の仕事は看護師ではなく、プロポ王国の密偵である。
この度、この国を滅ぼすため、内乱を招くためにこちらへと潜入したのだった。
カインは騎士団長で強いらしい。だから、こちらに取り込めば余裕で
この国は滅びると考えた国王イリエ様の発案である。大好きなイリエ様の元を離れ、
他の男を口説き落とすなど絶対にしたくなかったのだが、愛しのイリエ様の
願いとなれば別である。さっさと、落として帰ろう。
そう思っているが、この男は簡単ではなかった。
会ったばかりで抱き着かれたので、チョロいなと思ったのだが、どうやら婚約者が
いるらしい。やたら、ガードが固く難しそうである。私の武器である大きなお胸と
看護服というメリットを使ってさっさとコイツをプロポ国へと連れ帰ろう。
しかし、この上品は喋り方は疲れてしまう。どうしても、苛立つと
言葉遣いが普段のように戻ってしまう。カインは、ドМの変態なんだろうか。
きつい口調で言うと、おとなしく言うことを聞く。そっちの趣味はないのだが、
そっちの方向性に転換すべきなのか。
色々と試してみることにした。
パジャマを着替えさすと、恥ずかしがった。やはり、ドМの傾向があるようだ。
言いなりになるのであればと思い、鞭を使うことにした。
「カイン様、何度安静にしていてくださいと言えばわかるのですか」
私は、ベッドの端に鞭を打ち付けた。カインは興奮しているのか、ビビっているのか
わからない反応をしている。
「ミシェル、その鞭はなんだい?看護師には必要ないでしょ」
「カイン様が、まだ熱もあるのに家から出ようと何度もなさるから仕方なくです」
私は、少し無理がある言い訳だなと思い、笑いをこらえた。しかし、カインは
「そうか。すまなかった」
と言って、おとなしくベッドに横になった。やはり、Мで決まりだなと思い、
この鞭作戦で行くことにした。それにしてもこの鞭、持ってるとすごい高揚感だわ。
人を征服させているような気持ちになるし、打ち付けるときなんかスカッとするし。
やだ。私変な趣味に目覚めちゃったのかしら。
しかし、その後、カインがミシェルに逆らうことがなく、鞭を使う
タイミングがなくなってしまった。
カインは、熱も下がりやっと回復した。カインはミシェルの長い髪を見て
アズサを思い出す。その度に、アズサを探しに行きたい衝動にかられ、
家を飛び出そうとした。しかし、鞭を持つミシェルに止められ、看護師の人に
これ以上迷惑はかけられないと思い、おとなしくすることにした。
明日で、看護師も帰るので、やっとアズサを探しに行ける。
どこにいるかわからなくても、じっとしているのが辛かった。
今夜は早く寝ることにしよう。そう思い眠りについた。
夜中、体に重たさを感じて起きた。真っ暗で何も見えない。
手探りで感触を確かめる。長い髪にこのお尻アズサだ。
そう思い、抱きしめようとしたら、首に冷たいものを感じた。
俺は目も暗闇になれてきたので、しっかりと確認できた。
剣だった。アズサが俺を殺すなんかありえない。誰なのか、俺は確認した。
「……ミシェル」
「カイン様、もっと触ってくれてよろしいですのよ。手つきがやらしくて思わず感じちゃいそうでしたわ」
俺は抑えつけられており、動けなかった。
「お前、何者だ」
「金髪のせいで滅びたプロポ国の茶髪族だよ!忘れたとは言わせない。お前を連れ帰ってこの国を滅ぼすのさ」
「俺はそんなことできない。だから殺せばいい」
俺は、ミシェルの剣を自分の首に押し付けた。血が滲み、血が垂れてくる。
ミシェルは一瞬動揺したようだったが、その後
「ならお望み通り、殺してやるよ」
(アズサ愛している。最後にお前に会いたかった)
心の中で唱えた。
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