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本編
第7話 母のありがたみ
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西暦124年
俺は幼馴染の子供に転生してから2年が経った。
どうやらエリーはあの後逃げた先の村で暮らし、色々な国を旅した後、王国の領土から離れた大自然に囲まれる家に住んでいる。
父は旅人仲間で出会ったらしく、今は遠くで働いている。
「はい。あ~~ん」
幼馴染にご飯を食べさせてもらうのは何か不思議な気持ちだ。
俺はエリーに変に思われないように、母の前では幼児の言葉で話している。
あとエリーのご飯うまいな。
~8年後~
エリーは俺が剣が欲しいと言うと、父が昔使っていた鉄の剣をくれた。
その剣を木に斬りつけ毎日特訓している。斬り落とした木は風呂や釜などの薪に利用している。
LV9
名前 リイス シン
性別 男
宗派 なし
HP 36/36
所持武器 鉄の剣
神聖レベル なし
カッフィス神が亡くなった事により、エリーや俺はカッフィス教に入れなくなったと聞いている。
そんな話があるということは、本当に神は存在するのか?
お伽話なのではと思ったが、今思うと、俺が神聖力の解放が目的で行こうとしている妖精の森も母から聞いたお伽話だったな。
そういえば、エリーは旅で色々な国に行ったと言っていたな。
妖精の森のことも知っているのかもしれない。
今日の晩ご飯前にでも聞いてみようか。
そして、俺は再び剣で木を斬りつけた。
気がづくと晩ご飯の香りがしてきた。
「ご飯よ~!」
もうそんな時間か。
「はい、母さん今戻ります!」
剣を振りお腹が空いた俺は走って戻った。
食卓にはおいしい匂いがするシチューと焼き立てのパンがある。
「お母さん、いつもご飯ありがとう」
「いいのよ。今日も剣の練習疲れたでしょ。食器洗いが終わったら一緒に食べましょう。」
昔は、幼馴染にご飯を作ってもらうのは不思議な感覚だったが、それにも慣れてきた。
エリーが食器を洗いながら、俺の剣を見て言う。
「昔あなたぐらいの歳の男の子も、よく剣で鍛錬してたわ」
もしかして、前世の俺のことを言ってるのか?
エリーはとても懐かしそうに言う。
「彼が私を逃してくれなかったら今の私は…、あっ!ごめんね。あなたに言ってもわからないわよね」
「その人はお母さんを助けてくれたの?」
こっちを見ずにエリーは、
「そうよ。彼は私の勇者なのよ」
一瞬泣いたようにも見えた。
「さあ、ご飯食べましょう」
エリーは机に座り、カッフィスの孤児院で食事前に言っていたお祈りの言葉を言う。
そして、俺も一緒にお祈りの言葉を言った。
食後、エリーに聞きたかった妖精の森について聞いた。
「お母さん、聞きたいことがあるんだけど、妖精の森って知ってる?」
「妖精の森?あぁ~そう伝説で言われてる場所には行ったわね。それがそうしたの?」
「いや、昔に本で見たことがあって気になったんだ。」
エリーは怪訝な顔をする。
「うちにそんな本あったかしら?」
変に追求される前に質問しとこう。
「お母さん、そこってどこなの?」
エリーは妖精の森の場所を教えてくれた。
ここよりも王国から離れた場所にあり、その森には妖精を見たという噂や伝説があるという。
これで妖精の森に行ける。
ある程度強くなったら行ってみよう。
「母さん、ありがとう教えてくれて。今日はもう寝るよ」
「おやすみなさい」
そして、自分の寝室に戻り、眠りについた。
その日は、あの血の惨状の夢を見た。
友達の血が床に広がり、俺が2人の修道士を殺す夢が。
酷い夢で俺がうなされていると、誰かが手を握ってくれた。
そこからは少しずつ落ち着いてきたので、ぐっすり眠れた。
次の日
「母さん、今日のご飯の担当は僕だよ」
外で洗濯を干しているエリーに言う。
「そうだったわね。パンはあとで私が焼いとくね」
「そういえば、母さん。パンの焼き加減は…」
エリーにパンの焼き色をもう少し濃くしてほしいと言おうと思ったが、
「分かってるわよ。濃いきつね色にすればいいんでしょ」
俺が言おうとしたことが分かったように言った。
それは昔俺が教えたことだった。
ただの偶然なのか、それとも…
~5年後~
LV14
名前 リイス シン
性別 男
宗派 なし
HP 55/55
所持武器 鉄の剣
神聖レベル 0/100
ここまで鍛えたら雑魚の獣は倒せるし、そろそろ妖精の森に出発してもいいだろう。
「お母さん、俺もお母さんみたいに旅をしようと思う。」
エリーは驚くと思ったが、すぐに了承してくれた
「よく色々な場所について聞いたりしてたもんね。だから、私みたいに旅をしたいのかなって思ってたの」
さすが、母さんだ。
「バレてたか。明日には出発したいんだけど」
「あなたのしたいことが見つかったなら、何でもしていいわよ」
エリーは優しいな。
こうしている間にも王国でカッフィスや他の人々が教皇により非道な事をされているかもしれない。
今日で旅の全ての準備を整え、妖精の森で神聖レベルを解放した後、王国に向かおう。
俺は幼馴染の子供に転生してから2年が経った。
どうやらエリーはあの後逃げた先の村で暮らし、色々な国を旅した後、王国の領土から離れた大自然に囲まれる家に住んでいる。
父は旅人仲間で出会ったらしく、今は遠くで働いている。
「はい。あ~~ん」
幼馴染にご飯を食べさせてもらうのは何か不思議な気持ちだ。
俺はエリーに変に思われないように、母の前では幼児の言葉で話している。
あとエリーのご飯うまいな。
~8年後~
エリーは俺が剣が欲しいと言うと、父が昔使っていた鉄の剣をくれた。
その剣を木に斬りつけ毎日特訓している。斬り落とした木は風呂や釜などの薪に利用している。
LV9
名前 リイス シン
性別 男
宗派 なし
HP 36/36
所持武器 鉄の剣
神聖レベル なし
カッフィス神が亡くなった事により、エリーや俺はカッフィス教に入れなくなったと聞いている。
そんな話があるということは、本当に神は存在するのか?
お伽話なのではと思ったが、今思うと、俺が神聖力の解放が目的で行こうとしている妖精の森も母から聞いたお伽話だったな。
そういえば、エリーは旅で色々な国に行ったと言っていたな。
妖精の森のことも知っているのかもしれない。
今日の晩ご飯前にでも聞いてみようか。
そして、俺は再び剣で木を斬りつけた。
気がづくと晩ご飯の香りがしてきた。
「ご飯よ~!」
もうそんな時間か。
「はい、母さん今戻ります!」
剣を振りお腹が空いた俺は走って戻った。
食卓にはおいしい匂いがするシチューと焼き立てのパンがある。
「お母さん、いつもご飯ありがとう」
「いいのよ。今日も剣の練習疲れたでしょ。食器洗いが終わったら一緒に食べましょう。」
昔は、幼馴染にご飯を作ってもらうのは不思議な感覚だったが、それにも慣れてきた。
エリーが食器を洗いながら、俺の剣を見て言う。
「昔あなたぐらいの歳の男の子も、よく剣で鍛錬してたわ」
もしかして、前世の俺のことを言ってるのか?
エリーはとても懐かしそうに言う。
「彼が私を逃してくれなかったら今の私は…、あっ!ごめんね。あなたに言ってもわからないわよね」
「その人はお母さんを助けてくれたの?」
こっちを見ずにエリーは、
「そうよ。彼は私の勇者なのよ」
一瞬泣いたようにも見えた。
「さあ、ご飯食べましょう」
エリーは机に座り、カッフィスの孤児院で食事前に言っていたお祈りの言葉を言う。
そして、俺も一緒にお祈りの言葉を言った。
食後、エリーに聞きたかった妖精の森について聞いた。
「お母さん、聞きたいことがあるんだけど、妖精の森って知ってる?」
「妖精の森?あぁ~そう伝説で言われてる場所には行ったわね。それがそうしたの?」
「いや、昔に本で見たことがあって気になったんだ。」
エリーは怪訝な顔をする。
「うちにそんな本あったかしら?」
変に追求される前に質問しとこう。
「お母さん、そこってどこなの?」
エリーは妖精の森の場所を教えてくれた。
ここよりも王国から離れた場所にあり、その森には妖精を見たという噂や伝説があるという。
これで妖精の森に行ける。
ある程度強くなったら行ってみよう。
「母さん、ありがとう教えてくれて。今日はもう寝るよ」
「おやすみなさい」
そして、自分の寝室に戻り、眠りについた。
その日は、あの血の惨状の夢を見た。
友達の血が床に広がり、俺が2人の修道士を殺す夢が。
酷い夢で俺がうなされていると、誰かが手を握ってくれた。
そこからは少しずつ落ち着いてきたので、ぐっすり眠れた。
次の日
「母さん、今日のご飯の担当は僕だよ」
外で洗濯を干しているエリーに言う。
「そうだったわね。パンはあとで私が焼いとくね」
「そういえば、母さん。パンの焼き加減は…」
エリーにパンの焼き色をもう少し濃くしてほしいと言おうと思ったが、
「分かってるわよ。濃いきつね色にすればいいんでしょ」
俺が言おうとしたことが分かったように言った。
それは昔俺が教えたことだった。
ただの偶然なのか、それとも…
~5年後~
LV14
名前 リイス シン
性別 男
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HP 55/55
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神聖レベル 0/100
ここまで鍛えたら雑魚の獣は倒せるし、そろそろ妖精の森に出発してもいいだろう。
「お母さん、俺もお母さんみたいに旅をしようと思う。」
エリーは驚くと思ったが、すぐに了承してくれた
「よく色々な場所について聞いたりしてたもんね。だから、私みたいに旅をしたいのかなって思ってたの」
さすが、母さんだ。
「バレてたか。明日には出発したいんだけど」
「あなたのしたいことが見つかったなら、何でもしていいわよ」
エリーは優しいな。
こうしている間にも王国でカッフィスや他の人々が教皇により非道な事をされているかもしれない。
今日で旅の全ての準備を整え、妖精の森で神聖レベルを解放した後、王国に向かおう。
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