12 / 34
12話
しおりを挟む
その後は特に何もなく入口に付いた。入口は昔聞いた通りの黒い穴だった。穴の周りが歪んでいるように見える。しかし穴はかなり小さい。腕が1本入るかどうかといったところだ。
「うまくついたな。これが入り口だ。入ったときと違ってびっくりしたか?」
「ええ。聞いた通りですけど、これが通れて元の場所に戻れるなんて想像つかないです。それに奥もあるんですね」
「そうだ。ちなみにこっから奥にまっすぐ進んでも出口。まあつまり下の階層に行ける。ダンジョンは外みたいに平地じゃなくて、この石みたいにぐるぐる回れるんだ」
「そうなんですね」
「まあたまーに例外もあるがな」
ミレティアは微笑みながら言う。
「どうする?いったん帰るか?」
「どうしますか?」
「私はもう少し残ろうかな。この階層なら1人でもやってけるだろうし、魔石1個じゃあなあ。ご飯代にもならないしな」
ここで僕が残って一緒に居ても大した活躍はできないだろうし、僕自身お金はまだある。収入を無理に折半するより、今は1人で稼ぐ方がミレティアさんにもいいだろうとここまで思って、僕は帰ることを伝えた。
「なら僕は一旦戻ることにします。いつ頃帰りますか?」
「そうだなー。まあお昼時には戻るようにするよ。帰ってこなかったら明日またギルドの大部屋にきてくれ。たぶんそこにいるだろうからな」
「わかりました。じゃあ僕は昼頃まではギルドの訓練所で訓練でもしてます。それでは」
僕はそう言って黒い穴に触れた。
入った時と同様の感覚が体に走る。ふとこれは外から見たらどう見えるんだろうかと気になった。今度確認してみよう。2度目とあってそれくらい考える余裕のある入り口だった。
外に出るとまださほど時間が経ってないように見えた。これもダンジョンの影響らしいが場所によってまちまちなので、どんなものかと思ったがここはかなり時間の進行が遅そうだ。
これなら案外ミレティアさんが出てくるのも早いだろう。ギルドに戻るより少しここでボーっとしてた方が休憩になりそうだ。
僕は少し離れた木陰で腰を下ろして休憩することにした。
「うまくついたな。これが入り口だ。入ったときと違ってびっくりしたか?」
「ええ。聞いた通りですけど、これが通れて元の場所に戻れるなんて想像つかないです。それに奥もあるんですね」
「そうだ。ちなみにこっから奥にまっすぐ進んでも出口。まあつまり下の階層に行ける。ダンジョンは外みたいに平地じゃなくて、この石みたいにぐるぐる回れるんだ」
「そうなんですね」
「まあたまーに例外もあるがな」
ミレティアは微笑みながら言う。
「どうする?いったん帰るか?」
「どうしますか?」
「私はもう少し残ろうかな。この階層なら1人でもやってけるだろうし、魔石1個じゃあなあ。ご飯代にもならないしな」
ここで僕が残って一緒に居ても大した活躍はできないだろうし、僕自身お金はまだある。収入を無理に折半するより、今は1人で稼ぐ方がミレティアさんにもいいだろうとここまで思って、僕は帰ることを伝えた。
「なら僕は一旦戻ることにします。いつ頃帰りますか?」
「そうだなー。まあお昼時には戻るようにするよ。帰ってこなかったら明日またギルドの大部屋にきてくれ。たぶんそこにいるだろうからな」
「わかりました。じゃあ僕は昼頃まではギルドの訓練所で訓練でもしてます。それでは」
僕はそう言って黒い穴に触れた。
入った時と同様の感覚が体に走る。ふとこれは外から見たらどう見えるんだろうかと気になった。今度確認してみよう。2度目とあってそれくらい考える余裕のある入り口だった。
外に出るとまださほど時間が経ってないように見えた。これもダンジョンの影響らしいが場所によってまちまちなので、どんなものかと思ったがここはかなり時間の進行が遅そうだ。
これなら案外ミレティアさんが出てくるのも早いだろう。ギルドに戻るより少しここでボーっとしてた方が休憩になりそうだ。
僕は少し離れた木陰で腰を下ろして休憩することにした。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
6
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる