気が付いたけど、人間を襲う必要ってあるのかな?

来佳

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3話

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膝の上に乗って少しすると恐る恐るといった感じで僕をなで始めた。なかなかにうまいものだ。人間になでられるのはこれが初めてだけど、こんなに気持ちよいものならずっとしてもらっていてもいいくらいだ。抱きかかえられずにこれで終われば最高だなと思いそのまま目を瞑って身をゆだねる。

「すごく柔らかいわ」

「ほんとうですか?私も触ってもいいですか?」

「きっと大丈夫ですわ。このこすごく大人しくていい子ですもの」

もう一人も僕をなでるのに参加するようで、こちらは少々なで方があらくったく気持ちはいいが少しお嬢様に劣っている。最後には僕を抱きかかえた天敵もなでるのに参加し、こちらは抱き方はひどいものだったが、なで方は非常に気持ちよく3人の中で一番良いくらいだった。だがしかし尻尾や足先を執拗に触るものだからそこだけが不満だ。
2、3分ほど経つとなでるのが終わったのか食事の準備を始めだした。やっとこさありつけると喜んで用意された食事を見ると何やら白いものに赤やら緑やらが挟まって、なんともうまくなさそうだ。勝手に頂こうと思ってる僕が勝手に思うのだが、こんなものをわざわざ外に出て食べるなんて、人間は何を考えてるのかとんとわからない。
それでもとりあえず頂きたいのでお嬢様と呼ばれる人間の膝から降りて食べてる姿をじっと眺める。

「これが欲しいのかしら?」

「にゃぁ」

なかなかに物わかりのいい人間だ。だがしかしなかなか僕にくれない。こんなにいっぱいあるのにケチなものだ。

「あげても大丈夫なのかしら?」

お嬢様はそんなふうにつぶやく。なるほどそれを危惧していたのか。こう見えても僕はれっきとした魔物だ。大抵のものは食べられる。それに食べられないものは大体においでわかるのだ。これはきっと大丈夫なはずだと伝えたいのだが、人間の言葉はわかっても人間には僕たちの言葉は通じない。
仕方ないので手に持ってる物に直接食いつき食べれる証明をすることにした。

僕がとびつくとお嬢様は少し声をあげたが、僕が食べているのをみて大丈夫なのねと安心した様子だ。以降はすごく楽に頂くことができるようになった。
目のまえの物がなくなればどんどんと追加の白いものを積み上げてくれる。どうやらサンドウィッチというらしいが、見た目に反してかなりうまい。だが中の野菜というのがなければもっとおいしいだろうに、これがそのまま木になってるわけがない事を考えるとわざわざ苦みや酸味のあるものを入れてるらしい。パンとやらが中和してなかなかおいしいがなければもっとうまいだろうにと少し残念だ。

そんなこんなでおいしくいただきお腹が膨れるとやはり眠くなる。他の人間たちはまだまだ食事中のようだし、僕は一番居心地のよかったお嬢様の膝の上で寝ることにした。
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