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第三十四話
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王宮での生活は、魔法の講義や、カルが魔法の制御訓練を行う空間を作ったり、その合間にお忍びでマユリさんのところへ箱の製作依頼に行ったりと忙しい日々が続いていた。
そんな中、ピラカンサからお茶会のお誘いがあったと、王宮から報告があった。
しかし王宮サイドから、公の外出は危険が伴うため如何なものか? と言われ、ピラカンサを王宮へ招待することになった。
必要最低限の人数で、とのことでピラカンサのみ招待が許された。アザレアの誕生会の時にお茶会の約束をしてから二ヶ月近く経っていた。
王宮の庭の一角、許可があれば外部の者も入れる場所にあるガゼボの利用が許されたので、そこで二人のお茶会をすることになった。
会って開口一番ピラカンサは言った。
「久しぶりですわね、貴女忙し過ぎなのではなくて? 私待ちくたびれて貴女のことすっかり忘れてしまいそうでしてよ」
ピラカンサにそう言われ、もしかして誕生会の後すぐに招待状を送ってくれていたのかもしれない、と思った。
「お誘いいただいたようなのに、王宮の判断で返事が遅くなってしまい申し訳ありませんでした」
と返す。ピラカンサは安堵した様子で答える。
「あら、貴女の意思でないなら仕方ないわね」
ピラカンサは安堵した顔になった。アザレアにお茶会のお誘いをしてから返事を待つ間、断られる? と気にしていたのかもしれない。
「ところでレア、貴女ちょっと私に対する態度がおかしくてよ? 宮廷魔導師になるのでしょう? 立場上もう少ししっかりしてくださらない?」
と不満顔で言った。要約すると立場が低い訳ではないのだからもう少しフランクに話せと言うことなのだろう。
「わかりましたわ。ありがとう、ピラ」
と笑顔で答えた。
「わ、わかればよろしくてよ」
ピラカンサは一瞬口元を緩ませた。が、すぐに気を取り直すと
「もっと自信を持って、余裕のある態度を取らないと、そんなことでは相手に隙を見せてしまいますわ」
そう言うと、口元を扇子で隠しながらアザレアに近付き耳打ちした。
「それと貴女、殿下から特別扱いされていることをもっと自覚なさい。今日だってこの場所にセッティングしたのは、殿下の目が届くからなのでしょう?」
アザレアはまさかそんな理由で場所を決めるはずがない。と思い答える。
「ピラ、まさか殿下もそのような理由で場所を決めたりはしませんわ」
ピラカンサは体を元の位置に戻し、呆れた顔をした。
「貴女、本当にそう思ってますの? だからいつもそんなに自信がなさそうなのね。殿下の執着を当の本人が全く気づいていないなんて、おかしな話ですこと。仕方ないですわね、私が教えて差し上げます」
ピラカンサはお茶を一口飲んで、こちらをまっすぐ見て話し始めた。
「殿下の14歳の誕生会の時のことですわ、貴女も参加してたわね、覚えてますかしら?」
もちろん覚えている。一番最初に礼儀的にカルと踊ったあとは、場馴れしていなかったのもあり他のご令嬢たちに圧倒され、どうして良いかわからず壁の花になっていた。
その後ダンスに誘ってくれたのは、アザレアに同情した、コリンただ一人だったことを記憶している。
あの誕生会では、殿下とのダンスを一番先に踊らせてもらえたこと以外で、特に特別扱いされたことは無かったと思う。
「ええ、でもあの日私と殿下との接点はほとんどありませんわよ?」
ピラカンサは首を横に振った。
「そう言うことではありませんの。あの当時私もまだ淡い期待を持って、殿下に気に入ってもらえるように努力したりしていましたわ」
そう言って、苦笑いし一息ついて続ける。
「殿下の誕生会で殿下と踊る機会ができて、ダンスも散々練習しましたし。当日は緊張してダンス中、私は殿下の顔もみれないほどでしたわ」
アザレアは、ピラは自信に満ちた女性だと思っていたので少し驚いたが、顔に出さぬよう頷いて話の先を促した。
「憧れていた殿下とのダンスを終えて、最後に殿下のお顔をしっかり脳裏に刻もうと思って見上げましたの。そしたら、あなた、殿下はどこかを見てう~っとりしているじゃない? 私がまだ目の前にいますのに。どういうことかと、思わず振り向いて殿下の視線の先を見たら、そこにはレアがいたのですわ。殿下は私のことなんて最初から眼中になかったのよ!」
ピラは下唇を噛んで、カルの執務室の方向を睨んだ。そしてこちらに向き直る。
「それに、たかが婚約者候補があんなに殿下に頻回に謁見することを、許されると思いまして?」
アザレアは頻回に謁見が許されていた理由を言った。
「それは、婚約者候補ですからお互いを知るために、頻回な謁見が必要だったのでは?」
すると、ピラカンサはため息をついて呆れ顔になって言った。
「貴女、中等科に来なかったせいで、そこら辺本当に疎くてらっしゃるのね、いいこと? あんなに頻回な謁見が許されていたのは貴女だけでしてよ?」
アザレアはティーカップから視線を上げピラカンサに向ける。そんなアザレアの顔を見てピラカンサは頷き言った。
「王宮から他の婚約者候補への説明は、ケルヘール公爵令嬢は虚弱体質なため、中等科に通うことは叶わず。殿下との接点がないためとか何とか言ってましたわね」
でも、アザレアには異論があった。何故なら謁見の時間を作っておきながら、ほとんどカルには会えていなかったからだ。なのでやはり特別扱いではないと思えた。
「ピラ? 私謁見には通っていましたけど、ほとんど殿下とは会っていませんのよ? 形式上謁見を許されていただけですの。だから貴女が思っているような特別とか、そう言ったことではありませんの」
それを受けて、ピラカンサは微笑む。
「殿下は凄く忙しくしてらしたけど、それでもどうしても貴女に会いたかったから謁見の約束を無理やりでも入れていた、と言うことでしょう?」
「でも」
と否定しようとするアザレアに、首を振り制止すると更に続ける。
「いいこと? そもそも会う気がないなら謁見の予定なんていちいち入れませんわよ。貴方が妃教育で忙しかったように、殿下は政治的にも、世継ぎ問題でも、王太子殿下としての実績を残さないといけない忙しい時期でしたもの。会いたいけど本当に会えなかったということなのですわ」
と言ってピラはティーカップをソーサーに置いた。
「殿下は昔から貴女を狙っていたんですわ! そして、ついに完全包囲して手中に収めた。そういうことですわよね。理解しまして?」
と言ってニンマリ笑った。
そんな中、ピラカンサからお茶会のお誘いがあったと、王宮から報告があった。
しかし王宮サイドから、公の外出は危険が伴うため如何なものか? と言われ、ピラカンサを王宮へ招待することになった。
必要最低限の人数で、とのことでピラカンサのみ招待が許された。アザレアの誕生会の時にお茶会の約束をしてから二ヶ月近く経っていた。
王宮の庭の一角、許可があれば外部の者も入れる場所にあるガゼボの利用が許されたので、そこで二人のお茶会をすることになった。
会って開口一番ピラカンサは言った。
「久しぶりですわね、貴女忙し過ぎなのではなくて? 私待ちくたびれて貴女のことすっかり忘れてしまいそうでしてよ」
ピラカンサにそう言われ、もしかして誕生会の後すぐに招待状を送ってくれていたのかもしれない、と思った。
「お誘いいただいたようなのに、王宮の判断で返事が遅くなってしまい申し訳ありませんでした」
と返す。ピラカンサは安堵した様子で答える。
「あら、貴女の意思でないなら仕方ないわね」
ピラカンサは安堵した顔になった。アザレアにお茶会のお誘いをしてから返事を待つ間、断られる? と気にしていたのかもしれない。
「ところでレア、貴女ちょっと私に対する態度がおかしくてよ? 宮廷魔導師になるのでしょう? 立場上もう少ししっかりしてくださらない?」
と不満顔で言った。要約すると立場が低い訳ではないのだからもう少しフランクに話せと言うことなのだろう。
「わかりましたわ。ありがとう、ピラ」
と笑顔で答えた。
「わ、わかればよろしくてよ」
ピラカンサは一瞬口元を緩ませた。が、すぐに気を取り直すと
「もっと自信を持って、余裕のある態度を取らないと、そんなことでは相手に隙を見せてしまいますわ」
そう言うと、口元を扇子で隠しながらアザレアに近付き耳打ちした。
「それと貴女、殿下から特別扱いされていることをもっと自覚なさい。今日だってこの場所にセッティングしたのは、殿下の目が届くからなのでしょう?」
アザレアはまさかそんな理由で場所を決めるはずがない。と思い答える。
「ピラ、まさか殿下もそのような理由で場所を決めたりはしませんわ」
ピラカンサは体を元の位置に戻し、呆れた顔をした。
「貴女、本当にそう思ってますの? だからいつもそんなに自信がなさそうなのね。殿下の執着を当の本人が全く気づいていないなんて、おかしな話ですこと。仕方ないですわね、私が教えて差し上げます」
ピラカンサはお茶を一口飲んで、こちらをまっすぐ見て話し始めた。
「殿下の14歳の誕生会の時のことですわ、貴女も参加してたわね、覚えてますかしら?」
もちろん覚えている。一番最初に礼儀的にカルと踊ったあとは、場馴れしていなかったのもあり他のご令嬢たちに圧倒され、どうして良いかわからず壁の花になっていた。
その後ダンスに誘ってくれたのは、アザレアに同情した、コリンただ一人だったことを記憶している。
あの誕生会では、殿下とのダンスを一番先に踊らせてもらえたこと以外で、特に特別扱いされたことは無かったと思う。
「ええ、でもあの日私と殿下との接点はほとんどありませんわよ?」
ピラカンサは首を横に振った。
「そう言うことではありませんの。あの当時私もまだ淡い期待を持って、殿下に気に入ってもらえるように努力したりしていましたわ」
そう言って、苦笑いし一息ついて続ける。
「殿下の誕生会で殿下と踊る機会ができて、ダンスも散々練習しましたし。当日は緊張してダンス中、私は殿下の顔もみれないほどでしたわ」
アザレアは、ピラは自信に満ちた女性だと思っていたので少し驚いたが、顔に出さぬよう頷いて話の先を促した。
「憧れていた殿下とのダンスを終えて、最後に殿下のお顔をしっかり脳裏に刻もうと思って見上げましたの。そしたら、あなた、殿下はどこかを見てう~っとりしているじゃない? 私がまだ目の前にいますのに。どういうことかと、思わず振り向いて殿下の視線の先を見たら、そこにはレアがいたのですわ。殿下は私のことなんて最初から眼中になかったのよ!」
ピラは下唇を噛んで、カルの執務室の方向を睨んだ。そしてこちらに向き直る。
「それに、たかが婚約者候補があんなに殿下に頻回に謁見することを、許されると思いまして?」
アザレアは頻回に謁見が許されていた理由を言った。
「それは、婚約者候補ですからお互いを知るために、頻回な謁見が必要だったのでは?」
すると、ピラカンサはため息をついて呆れ顔になって言った。
「貴女、中等科に来なかったせいで、そこら辺本当に疎くてらっしゃるのね、いいこと? あんなに頻回な謁見が許されていたのは貴女だけでしてよ?」
アザレアはティーカップから視線を上げピラカンサに向ける。そんなアザレアの顔を見てピラカンサは頷き言った。
「王宮から他の婚約者候補への説明は、ケルヘール公爵令嬢は虚弱体質なため、中等科に通うことは叶わず。殿下との接点がないためとか何とか言ってましたわね」
でも、アザレアには異論があった。何故なら謁見の時間を作っておきながら、ほとんどカルには会えていなかったからだ。なのでやはり特別扱いではないと思えた。
「ピラ? 私謁見には通っていましたけど、ほとんど殿下とは会っていませんのよ? 形式上謁見を許されていただけですの。だから貴女が思っているような特別とか、そう言ったことではありませんの」
それを受けて、ピラカンサは微笑む。
「殿下は凄く忙しくしてらしたけど、それでもどうしても貴女に会いたかったから謁見の約束を無理やりでも入れていた、と言うことでしょう?」
「でも」
と否定しようとするアザレアに、首を振り制止すると更に続ける。
「いいこと? そもそも会う気がないなら謁見の予定なんていちいち入れませんわよ。貴方が妃教育で忙しかったように、殿下は政治的にも、世継ぎ問題でも、王太子殿下としての実績を残さないといけない忙しい時期でしたもの。会いたいけど本当に会えなかったということなのですわ」
と言ってピラはティーカップをソーサーに置いた。
「殿下は昔から貴女を狙っていたんですわ! そして、ついに完全包囲して手中に収めた。そういうことですわよね。理解しまして?」
と言ってニンマリ笑った。
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