14 / 190
第十四話 リアムの努力
しおりを挟む
医療班が無実ならすぐにでも釈放しなければと、リアムはアルメリアが帰るとすぐに渡された書類を確認した。そして医療班が捕らえられた経緯を調べ直す。
そこでアルメリアが持ってきた証拠書類の内容が本当のことだったことが裏付けられた。もちろん医療班に対する嫌疑も晴れたため、直ちに医療班を釈放した。
不正をしていた兵士二人を捕らえるも、二人はなかなか罪を認めようとしなかった。だが、次々に証拠を突き付ることで、やっと二人は観念したのか不正の内容を認め始めた。
そのまま調べを進めていくうちに、今までにも高価な物を持っている旅行客などを狙い、濡れ衣を着せ持ち物を盗品だと言って押収し、その裏で売りさばくことをここ数年もの間ずっと繰り返していたことが発覚した。
アルメリアの医療班に対しても、持っていた高価な医療器具を狙っての犯行だったと二人は自供した。
驚くべきことに、そういった不正はパウエル領イキシア騎士団の中で半ば常態化しており、二人以外にも不正を働いている者がほとんどだった。
その他にも権力を行使し好き放題やっている実態を知り、自身の領地内における騎士団内の腐敗が次々と明るみに出ることになった。
リアムはこの際なのでパウエル領イキシア騎士団の統括騎士として徹底的に摘発していくことにした。
それらに日々忙殺され、やっと事件が一段落したところでリアムは、医療班の冤罪事件の報告書をまとめ、アルメリアに送った。するとアルメリアから御礼状が届いた。
アルメリアがやろうと思えば、医療班が冤罪で捕らえられた時点で、なりふり構わず公の場でこちらを訴えることもできたはずた。
だが、彼女はそうせずに、冷静に直談判してくれた。そのお陰で、リアム自身が部下の不正を裁くことができたし、更には騎士団内の腐敗を摘発したことによって体面を保つこともできた。
ことが露見してからの対応では、リアムは統括騎士としての面目が丸潰れとなるところであった。
御礼状を書かなければならないのはこちらの方かもしれない、そう思った。
この一連の出来事を通し、リアムはアドニスが言っていたことは全て本当のことなのだと気づいた。そして、あれほどアルメリアに陶酔する気持ちも良くわかった。
聡明で頭の回転が速く、大人びている。なのに屈託なく笑う。リアムはそのギャップに完全に魅了されてしまっていた。
そんな自分の気持ちに気づいたとき、リアムはアドニスが目の前でアルメリアをかっさらうのを指を咥えて見ている訳にはいかない、と思った。
更に不運なことに、最初に悪印象を与えているぶん、アドニスよりも遅れをとっている。なんとか策をとらねばと思考を巡らせた。
そして、まずは行動あるのみと、会えるきっかけを作るために早速手紙をしたためた。
ペルシックは、いつものように届いた手紙の束から重要なものだけを選ぶと、アルメリアの朝食のトレーにのせた。
他の貴族は朝でもコース料理を食べるものだが、アルメリアはいつも簡単につまめる朝食を執務室でとっていた。トレーを執務室へ運ぶと、書類を汚さぬようサイドテーブルに置く。
「お嬢様、パウエル侯爵令息からお手紙が届いております」
書類に視線を落としたまま、アルメリアは答える。
「あらそう、ありがとう。申し訳ないのだけれど読み上げてもらえるかしら」
ペルシックは手早くペーパーナイフで封筒の封を切ると、中から手紙を取り出し読み上げた。
「『まことに尊敬するアルメリア・ディ・クンシラン公爵令嬢にご挨拶申し上げます。先日は私の失態について的確なご指摘をいただき、ありがとうございました。また非礼に対して、咎めない貴女の素晴らしさにこころから感服致しました。つきましてはお礼をさせていただきたい所存でおります。都合の良い日をお知らせください。色良い返事をお待ちしております。この国一番の貴女の崇拝者、リアム・ディ・パウエル』」
読み終わった手紙をアルメリアに渡す。
「いかがなさいますか? お嬢様」
アルメリアは受け取った手紙をちらりと見ると、そのままペルシックに返した。
「返事は自分で書きますわ。予定だけ調整してもらえるかしら?」
彼は失態したことに対してお礼をすることで、それらをなかったことにしたいのだろう。ならば相手のプライドを保つためにも、お礼を受けておいた方が得策だ。
「承知いたしました。ビジネスの手紙ではないので、可愛らしい紙と封筒を用意いたしましょう」
そう言って、一歩下がりお辞儀をするペルシックにアルメリアは声をかける。
「爺、貴男は私の家庭教師として雇われたのに、こんなことまでさせることになってしまって、本当にごめんなさいね」
以前から思っていた。現在のペルシックは執事の仕事以外にも様々なことをこなしてくれている。彼ほど優秀で、同じ仕事をこなすことができる人物はいないだろう。だが、だからこそ細々した雑用までさせる訳にはいかない。
「心配ご無用です。私はこういったことに長けております。むしろ家庭教師の方が不向きだったのです。それにお嬢様の側で共にクンシラン家を盛り立てることは、とても光栄なことと思っております」
ペルシックはいつものように表情を変えずにそう言った。付き合いの長いアルメリアは、微妙な話し方の違いでペルシックの感情を読み取ることができるようになっていた。アルメリアの感覚では、今言った台詞に嘘はないようだ。
「ありがとう。正直言えば、貴男の仕事を他の人間はできないと思うの。それほど貴男は優秀ですわ。これからも宜しくお願いね」
ペルシックは、深々と頭を下げた。
「おまかせください。では失礼いたします」
そう言って、部屋を出ていった。
予定を空けると、アルメリアはさっそくリアムに返事を書いた。
約束の日、屋敷で待っていると、時間通りに屋敷前まで迎えの馬車がきた。アルメリアはどこに行くのかも分からぬまま、馬車に乗り込み目的地へ向かう。
しばらく馬車に揺られると、一件の工房の前で止まった。ドアが開くとそこにリアムが立ち、手を差しのべていた。アルメリアはその手を取った。
「クンシラン公爵令嬢、こちらです。足元が悪いのでお気をつけください」
そうしてエスコートされて、工房内に入った。
そこでアルメリアが持ってきた証拠書類の内容が本当のことだったことが裏付けられた。もちろん医療班に対する嫌疑も晴れたため、直ちに医療班を釈放した。
不正をしていた兵士二人を捕らえるも、二人はなかなか罪を認めようとしなかった。だが、次々に証拠を突き付ることで、やっと二人は観念したのか不正の内容を認め始めた。
そのまま調べを進めていくうちに、今までにも高価な物を持っている旅行客などを狙い、濡れ衣を着せ持ち物を盗品だと言って押収し、その裏で売りさばくことをここ数年もの間ずっと繰り返していたことが発覚した。
アルメリアの医療班に対しても、持っていた高価な医療器具を狙っての犯行だったと二人は自供した。
驚くべきことに、そういった不正はパウエル領イキシア騎士団の中で半ば常態化しており、二人以外にも不正を働いている者がほとんどだった。
その他にも権力を行使し好き放題やっている実態を知り、自身の領地内における騎士団内の腐敗が次々と明るみに出ることになった。
リアムはこの際なのでパウエル領イキシア騎士団の統括騎士として徹底的に摘発していくことにした。
それらに日々忙殺され、やっと事件が一段落したところでリアムは、医療班の冤罪事件の報告書をまとめ、アルメリアに送った。するとアルメリアから御礼状が届いた。
アルメリアがやろうと思えば、医療班が冤罪で捕らえられた時点で、なりふり構わず公の場でこちらを訴えることもできたはずた。
だが、彼女はそうせずに、冷静に直談判してくれた。そのお陰で、リアム自身が部下の不正を裁くことができたし、更には騎士団内の腐敗を摘発したことによって体面を保つこともできた。
ことが露見してからの対応では、リアムは統括騎士としての面目が丸潰れとなるところであった。
御礼状を書かなければならないのはこちらの方かもしれない、そう思った。
この一連の出来事を通し、リアムはアドニスが言っていたことは全て本当のことなのだと気づいた。そして、あれほどアルメリアに陶酔する気持ちも良くわかった。
聡明で頭の回転が速く、大人びている。なのに屈託なく笑う。リアムはそのギャップに完全に魅了されてしまっていた。
そんな自分の気持ちに気づいたとき、リアムはアドニスが目の前でアルメリアをかっさらうのを指を咥えて見ている訳にはいかない、と思った。
更に不運なことに、最初に悪印象を与えているぶん、アドニスよりも遅れをとっている。なんとか策をとらねばと思考を巡らせた。
そして、まずは行動あるのみと、会えるきっかけを作るために早速手紙をしたためた。
ペルシックは、いつものように届いた手紙の束から重要なものだけを選ぶと、アルメリアの朝食のトレーにのせた。
他の貴族は朝でもコース料理を食べるものだが、アルメリアはいつも簡単につまめる朝食を執務室でとっていた。トレーを執務室へ運ぶと、書類を汚さぬようサイドテーブルに置く。
「お嬢様、パウエル侯爵令息からお手紙が届いております」
書類に視線を落としたまま、アルメリアは答える。
「あらそう、ありがとう。申し訳ないのだけれど読み上げてもらえるかしら」
ペルシックは手早くペーパーナイフで封筒の封を切ると、中から手紙を取り出し読み上げた。
「『まことに尊敬するアルメリア・ディ・クンシラン公爵令嬢にご挨拶申し上げます。先日は私の失態について的確なご指摘をいただき、ありがとうございました。また非礼に対して、咎めない貴女の素晴らしさにこころから感服致しました。つきましてはお礼をさせていただきたい所存でおります。都合の良い日をお知らせください。色良い返事をお待ちしております。この国一番の貴女の崇拝者、リアム・ディ・パウエル』」
読み終わった手紙をアルメリアに渡す。
「いかがなさいますか? お嬢様」
アルメリアは受け取った手紙をちらりと見ると、そのままペルシックに返した。
「返事は自分で書きますわ。予定だけ調整してもらえるかしら?」
彼は失態したことに対してお礼をすることで、それらをなかったことにしたいのだろう。ならば相手のプライドを保つためにも、お礼を受けておいた方が得策だ。
「承知いたしました。ビジネスの手紙ではないので、可愛らしい紙と封筒を用意いたしましょう」
そう言って、一歩下がりお辞儀をするペルシックにアルメリアは声をかける。
「爺、貴男は私の家庭教師として雇われたのに、こんなことまでさせることになってしまって、本当にごめんなさいね」
以前から思っていた。現在のペルシックは執事の仕事以外にも様々なことをこなしてくれている。彼ほど優秀で、同じ仕事をこなすことができる人物はいないだろう。だが、だからこそ細々した雑用までさせる訳にはいかない。
「心配ご無用です。私はこういったことに長けております。むしろ家庭教師の方が不向きだったのです。それにお嬢様の側で共にクンシラン家を盛り立てることは、とても光栄なことと思っております」
ペルシックはいつものように表情を変えずにそう言った。付き合いの長いアルメリアは、微妙な話し方の違いでペルシックの感情を読み取ることができるようになっていた。アルメリアの感覚では、今言った台詞に嘘はないようだ。
「ありがとう。正直言えば、貴男の仕事を他の人間はできないと思うの。それほど貴男は優秀ですわ。これからも宜しくお願いね」
ペルシックは、深々と頭を下げた。
「おまかせください。では失礼いたします」
そう言って、部屋を出ていった。
予定を空けると、アルメリアはさっそくリアムに返事を書いた。
約束の日、屋敷で待っていると、時間通りに屋敷前まで迎えの馬車がきた。アルメリアはどこに行くのかも分からぬまま、馬車に乗り込み目的地へ向かう。
しばらく馬車に揺られると、一件の工房の前で止まった。ドアが開くとそこにリアムが立ち、手を差しのべていた。アルメリアはその手を取った。
「クンシラン公爵令嬢、こちらです。足元が悪いのでお気をつけください」
そうしてエスコートされて、工房内に入った。
32
あなたにおすすめの小説
逃げたい悪役令嬢と、逃がさない王子
ねむたん
恋愛
セレスティーナ・エヴァンジェリンは今日も王宮の廊下を静かに歩きながら、ちらりと視線を横に流した。白いドレスを揺らし、愛らしく微笑むアリシア・ローゼンベルクの姿を目にするたび、彼女の胸はわずかに弾む。
(その調子よ、アリシア。もっと頑張って! あなたがしっかり王子を誘惑してくれれば、私は自由になれるのだから!)
期待に満ちた瞳で、影からこっそり彼女の奮闘を見守る。今日こそレオナルトがアリシアの魅力に落ちるかもしれない——いや、落ちてほしい。
【完結】記憶喪失の令嬢は無自覚のうちに周囲をタラシ込む。
ゆらゆらぎ
恋愛
王国の筆頭公爵家であるヴェルガム家の長女であるティアルーナは食事に混ぜられていた遅延性の毒に苦しめられ、生死を彷徨い…そして目覚めた時には何もかもをキレイさっぱり忘れていた。
毒によって記憶を失った令嬢が使用人や両親、婚約者や兄を無自覚のうちにタラシ込むお話です。
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
偉物騎士様の裏の顔~告白を断ったらムカつく程に執着されたので、徹底的に拒絶した結果~
甘寧
恋愛
「結婚を前提にお付き合いを─」
「全力でお断りします」
主人公であるティナは、園遊会と言う公の場で色気と魅了が服を着ていると言われるユリウスに告白される。
だが、それは罰ゲームで言わされていると言うことを知っているティナは即答で断りを入れた。
…それがよくなかった。プライドを傷けられたユリウスはティナに執着するようになる。そうティナは解釈していたが、ユリウスの本心は違う様で…
一方、ユリウスに関心を持たれたティナの事を面白くないと思う令嬢がいるのも必然。
令嬢達からの嫌がらせと、ユリウスの病的までの執着から逃げる日々だったが……
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
ストーカー婚約者でしたが、転生者だったので経歴を身綺麗にしておく
犬野きらり
恋愛
リディア・ガルドニ(14)、本日誕生日で転生者として気付きました。私がつい先程までやっていた行動…それは、自分の婚約者に対して重い愛ではなく、ストーカー行為。
「絶対駄目ーー」
と前世の私が気づかせてくれ、そもそも何故こんな男にこだわっていたのかと目が覚めました。
何の物語かも乙女ゲームの中の人になったのかもわかりませんが、私の黒歴史は証拠隠滅、慰謝料ガッポリ、新たな出会い新たな人生に進みます。
募集 婿入り希望者
対象外は、嫡男、後継者、王族
目指せハッピーエンド(?)!!
全23話で完結です。
この作品を気に留めて下さりありがとうございます。感謝を込めて、その後(直後)2話追加しました。25話になりました。
ヒロインしか愛さないはずの公爵様が、なぜか悪女の私を手放さない
魚谷
恋愛
伯爵令嬢イザベラは多くの男性と浮名を流す悪女。
そんな彼女に公爵家当主のジークベルトとの縁談が持ち上がった。
ジークベルトと対面した瞬間、前世の記憶がよみがえり、この世界が乙女ゲームであることを自覚する。
イザベラは、主要攻略キャラのジークベルトの裏の顔を知ってしまったがために、冒頭で殺されてしまうモブキャラ。
ゲーム知識を頼りに、どうにか冒頭死を回避したイザベラは最弱魔法と言われる付与魔法と前世の知識を頼りに便利グッズを発明し、離婚にそなえて資金を確保する。
いよいよジークベルトが、乙女ゲームのヒロインと出会う。
離婚を切り出されることを待っていたイザベラだったが、ジークベルトは平然としていて。
「どうして俺がお前以外の女を愛さなければならないんだ?」
予想外の溺愛が始まってしまう!
(世界の平和のためにも)ヒロインに惚れてください、公爵様!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる