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「まぁ、そうなの? 心強いじゃない。よかったわ。それでやっぱりダヴィがまとめ役なの?」
するとダヴィドは少し照れくさそうに頭をかきながら言った。
「さすがに大きな組織のトップがこの俺じゃ格好がつかないと思って、最初は断ろうとしたんだ」
「そんな、私はダヴィこそ相応しいと思うわ。だって、その組織を作ろうって立案したのだってダヴィなんでしょう?」
「そう、そうなんだよな。それで、王子にも相談したら、王子も俺がトップをやるべきだって。それで、そのとき王子から宮廷の建築士にならないかって言われて、そうすればトップとして格好がつくだろうって……」
「それ、本当なの?!」
「あぁ。ダムの設計やら色々王子と話していて、どうやら気に入ってもらえたらしい」
「すごいじゃない! 夢が叶ったのね!」
アレクサンドラは嬉しさのあまり駆け寄り、ダヴィドの両手を握った。
ダヴィドは照れながら続ける。
「いや、これもお前が勉強の機会をくれたり、王子に会わせてくれたおかげだ。ありがとう」
「そんなことないわ。実力がなければ殿下も声をかけたりしないもの!」
「まだまだ勉強不足だから、王子のところで学ばせてもらうことになってる。礼儀なんかもな」
「そうなの、あなたならできるわ」
「俺も、もらったチャンスをしっかり生かすよ。俺は……いや、私は明日からオディロン協会の会長、ダヴィド・ディ・ル・ヴォーだ。弟の名に恥じないように頑張ります!」
“ディ”という言葉を聞いて、アレクサンドラは息を呑んだ。
「“ディ”は弟の名から取ったのね」
「ん? あぁ、そうだ。弟のことを忘れないようにな。協会のみんなにもディって呼んでもらおうと思ってるんだ。レックスは今までどおりダヴィって呼んでくれよな」
ダヴィドが嬉しそうに語るその横顔を、アレクサンドラはしばらく見つめていた。
ふと、言葉が漏れる。
「ダヴィ、あなただったのね。私を逃がそうとしてくれたのは……」
「ん? なんの話だ? 逃がすって、いつのことだ? 子どもの頃か?」
「いいえ、なんでもないの」
そのとき、エクトルが駆け寄り、二人の手を引き離してアレクサンドラの手を取った。
「お姉様、婚姻前の令嬢がいつまでも男性の手を握っているのはよろしくありません」
「そ、そうだったわね。あまりに嬉しくてつい……」
エクトルは面白くなさそうに言った。
「それよりお姉様、せっかく僕がモイズまで来たんです。案内してくださいますか?」
「もう、エクトルったら。私はまだダヴィと話していたのに」
ダヴィドはそんな二人の様子を見て苦笑した。
「いや、俺の話はもう終わったから構わない。せっかく久々に会ったんだろう? 色々と積もる話もあるだろうさ。俺はダムのことでトゥーサンのところへ用があるから」
「ごめんなさい、ダヴィ。でも、今度お祝いをさせてね」
「あぁ、ありがとう。それにしても、こりゃ王子も大変だ」
「殿下がどうされたの?」
「いや、なんでもない。んじゃ、またな」
そう言ってダヴィドは軽く手を挙げて去っていった。
その後ろ姿を見つめ、アレクサンドラはダヴィドと一緒にいれば今後誘拐されることはないだろうなどと考えていた。
けれど、ただの協会がなぜ反乱を起こすことになったのか、まったく理解できなかった。
さらに言えば、あのダヴィドが国に反旗を翻すなど、想像すらできないことである。
「お姉様?」
エクトルがアレクサンドラの顔を覗き込んできたので、我に返ると思考をやめ、この屋敷に初めて来たエクトルのために屋敷内を案内して歩いた。
エクトルはデュカス公爵家の跡取りである。
父親に言われた条件をクリアしモイズへ来る許可をもらったとは言うものの、なにかしら理由がなければそれすら絶対に許されることではなかっただろう。
そう思ったものの、アレクサンドラはシルヴァンが自分を亡き者にしようとした人物ではないかもしれないことや、ダヴィドがディだったという事実を知り、それらについて考えることが多すぎて、その話題には触れなかった。
翌日、今度は町中をエクトルに案内している途中、アリスが世話になっている屋敷の前を通りかかり、この際なのでエクトルにアリスを紹介しようと足を止めた。
「エクトル、ここに今シャトリエ侯爵令嬢がいらしてるの。少し挨拶していきましょう」
「うーん、僕は別に会いたくないな。今度どこかですれ違ったときにでも挨拶すればいいんじゃないかな」
「あら、どうして? とても可愛らしいかたよ? 会いたいと思わない?」
するとエクトルはしばらくなにか考えたような顔をしたあと言った。
「可愛い? そうかなぁ。僕はそう思わないけど」
「エクトル様?! ごきげんよう!」
その声に驚いて振り向くと、アリスが立っていた。
「あら、シャトリエ侯爵令嬢。ごきげんよう。今ご挨拶をと話していたところですの」
「ごきげんよう。そうでしたの。私も外を眺めていたらお二人が見えたので挨拶をしようと思って出てきたところですわ」
アリスはそう言うと、エクトルをきらきらした眼差しで見つめた。
一方のエクトルは、仕方ないといった諦めたような顔で答える。
「ごきげんよう、シャトリエ侯爵令嬢。久しぶりだね。こっちに来てるなんて知らなかったよ」
抑揚のない、淡々とした言い方だった。
「本当にお久しぶりですわね。エクトル様もこちらにいらしているなんて、すごい偶然ですわ。デュカス公爵令嬢と殿下には大変お世話になっていますの。とても親しくしていただいて……」
「そうなんですか。お姉様は誰にでも親切だからね」
アレクサンドラはその言い方に驚き、肘でエクトルをつつき小声で言った。
「エクトル、なんなのその言い方は!」
アリスはクスクスと笑った。
「デュカス公爵令嬢、いいんですの。私全然気にしてませんわ。本当に仲がよろしいんですね」
「ごめんなさい、エクトルったら疲れているみたいですの。また改めて挨拶にきますわ」
「はい、お待ちしてますわ」
アリスはそう言うと屋敷へ戻っていった。
それを見届けるとアレクサンドラはエクトルに向かって言った。
「どうしたのよ、エクトル。あなたらしくありませんわ」
「そうですか? でも僕、シャトリエ侯爵令嬢のことが嫌いなんです。仕方がないでしょう。もういいじゃないですか、挨拶も済んだし、早く行きましょう」
エクトルはアレクサンドラの腰に手を回すと、歩き始めた。
「もう、強引ね!」
そう言ってアレクサンドラは案内を再開した。
するとダヴィドは少し照れくさそうに頭をかきながら言った。
「さすがに大きな組織のトップがこの俺じゃ格好がつかないと思って、最初は断ろうとしたんだ」
「そんな、私はダヴィこそ相応しいと思うわ。だって、その組織を作ろうって立案したのだってダヴィなんでしょう?」
「そう、そうなんだよな。それで、王子にも相談したら、王子も俺がトップをやるべきだって。それで、そのとき王子から宮廷の建築士にならないかって言われて、そうすればトップとして格好がつくだろうって……」
「それ、本当なの?!」
「あぁ。ダムの設計やら色々王子と話していて、どうやら気に入ってもらえたらしい」
「すごいじゃない! 夢が叶ったのね!」
アレクサンドラは嬉しさのあまり駆け寄り、ダヴィドの両手を握った。
ダヴィドは照れながら続ける。
「いや、これもお前が勉強の機会をくれたり、王子に会わせてくれたおかげだ。ありがとう」
「そんなことないわ。実力がなければ殿下も声をかけたりしないもの!」
「まだまだ勉強不足だから、王子のところで学ばせてもらうことになってる。礼儀なんかもな」
「そうなの、あなたならできるわ」
「俺も、もらったチャンスをしっかり生かすよ。俺は……いや、私は明日からオディロン協会の会長、ダヴィド・ディ・ル・ヴォーだ。弟の名に恥じないように頑張ります!」
“ディ”という言葉を聞いて、アレクサンドラは息を呑んだ。
「“ディ”は弟の名から取ったのね」
「ん? あぁ、そうだ。弟のことを忘れないようにな。協会のみんなにもディって呼んでもらおうと思ってるんだ。レックスは今までどおりダヴィって呼んでくれよな」
ダヴィドが嬉しそうに語るその横顔を、アレクサンドラはしばらく見つめていた。
ふと、言葉が漏れる。
「ダヴィ、あなただったのね。私を逃がそうとしてくれたのは……」
「ん? なんの話だ? 逃がすって、いつのことだ? 子どもの頃か?」
「いいえ、なんでもないの」
そのとき、エクトルが駆け寄り、二人の手を引き離してアレクサンドラの手を取った。
「お姉様、婚姻前の令嬢がいつまでも男性の手を握っているのはよろしくありません」
「そ、そうだったわね。あまりに嬉しくてつい……」
エクトルは面白くなさそうに言った。
「それよりお姉様、せっかく僕がモイズまで来たんです。案内してくださいますか?」
「もう、エクトルったら。私はまだダヴィと話していたのに」
ダヴィドはそんな二人の様子を見て苦笑した。
「いや、俺の話はもう終わったから構わない。せっかく久々に会ったんだろう? 色々と積もる話もあるだろうさ。俺はダムのことでトゥーサンのところへ用があるから」
「ごめんなさい、ダヴィ。でも、今度お祝いをさせてね」
「あぁ、ありがとう。それにしても、こりゃ王子も大変だ」
「殿下がどうされたの?」
「いや、なんでもない。んじゃ、またな」
そう言ってダヴィドは軽く手を挙げて去っていった。
その後ろ姿を見つめ、アレクサンドラはダヴィドと一緒にいれば今後誘拐されることはないだろうなどと考えていた。
けれど、ただの協会がなぜ反乱を起こすことになったのか、まったく理解できなかった。
さらに言えば、あのダヴィドが国に反旗を翻すなど、想像すらできないことである。
「お姉様?」
エクトルがアレクサンドラの顔を覗き込んできたので、我に返ると思考をやめ、この屋敷に初めて来たエクトルのために屋敷内を案内して歩いた。
エクトルはデュカス公爵家の跡取りである。
父親に言われた条件をクリアしモイズへ来る許可をもらったとは言うものの、なにかしら理由がなければそれすら絶対に許されることではなかっただろう。
そう思ったものの、アレクサンドラはシルヴァンが自分を亡き者にしようとした人物ではないかもしれないことや、ダヴィドがディだったという事実を知り、それらについて考えることが多すぎて、その話題には触れなかった。
翌日、今度は町中をエクトルに案内している途中、アリスが世話になっている屋敷の前を通りかかり、この際なのでエクトルにアリスを紹介しようと足を止めた。
「エクトル、ここに今シャトリエ侯爵令嬢がいらしてるの。少し挨拶していきましょう」
「うーん、僕は別に会いたくないな。今度どこかですれ違ったときにでも挨拶すればいいんじゃないかな」
「あら、どうして? とても可愛らしいかたよ? 会いたいと思わない?」
するとエクトルはしばらくなにか考えたような顔をしたあと言った。
「可愛い? そうかなぁ。僕はそう思わないけど」
「エクトル様?! ごきげんよう!」
その声に驚いて振り向くと、アリスが立っていた。
「あら、シャトリエ侯爵令嬢。ごきげんよう。今ご挨拶をと話していたところですの」
「ごきげんよう。そうでしたの。私も外を眺めていたらお二人が見えたので挨拶をしようと思って出てきたところですわ」
アリスはそう言うと、エクトルをきらきらした眼差しで見つめた。
一方のエクトルは、仕方ないといった諦めたような顔で答える。
「ごきげんよう、シャトリエ侯爵令嬢。久しぶりだね。こっちに来てるなんて知らなかったよ」
抑揚のない、淡々とした言い方だった。
「本当にお久しぶりですわね。エクトル様もこちらにいらしているなんて、すごい偶然ですわ。デュカス公爵令嬢と殿下には大変お世話になっていますの。とても親しくしていただいて……」
「そうなんですか。お姉様は誰にでも親切だからね」
アレクサンドラはその言い方に驚き、肘でエクトルをつつき小声で言った。
「エクトル、なんなのその言い方は!」
アリスはクスクスと笑った。
「デュカス公爵令嬢、いいんですの。私全然気にしてませんわ。本当に仲がよろしいんですね」
「ごめんなさい、エクトルったら疲れているみたいですの。また改めて挨拶にきますわ」
「はい、お待ちしてますわ」
アリスはそう言うと屋敷へ戻っていった。
それを見届けるとアレクサンドラはエクトルに向かって言った。
「どうしたのよ、エクトル。あなたらしくありませんわ」
「そうですか? でも僕、シャトリエ侯爵令嬢のことが嫌いなんです。仕方がないでしょう。もういいじゃないですか、挨拶も済んだし、早く行きましょう」
エクトルはアレクサンドラの腰に手を回すと、歩き始めた。
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