18 / 42
18.魔術って案外ショボいんですのね
しおりを挟む
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
楽しい王都観光を終えた翌日。
夜会に向けての猛勉強も終わり、公爵夫人として学ぶべき事は、婚約期間にゆっくりと熟せば良いとされた(家庭教師は夜会に向けて寝る間も惜しんで暗記していたローゼリアを高く評価している)ため、日に一回の勉強の時間以外、ほとんど何もすることがなくなったローゼリアは、暇を持て余していた。
こんな時、婚約破棄される前の私ならば、ドレスや貴金属を新調したり、お茶会を開いて気に食わない令嬢に嫌がらせをしたりしていた。
けれど、今は全くそんな事をしたいと思わない。
ドレスや貴金属には興味はあるが、今ある分で十分に感じるし、お茶会を開くのも、この国の貴族令嬢の少なさから気乗りしない。
……それに、お茶会を開くなら年の近いソフィア嬢を呼ばないわけにもいかないでしょう?
そして、決めた。前々から気になっていたアレのことが知りたい。
そうだわ、魔術について学びましょう!
揺れない馬車の秘密のように、利益が出る特殊な魔術は秘匿されている。
けれど、ここは魔術大国アルジャン。
母国にいた頃のように、なんとなくでしかわからなかった魔術について、ここでなら大衆向けの本でも知ることが出来るのではないかとローゼリアは考えたのだ。そして、早速とばかりに執事に尋ねてみた。
「セバス、この屋敷にある魔術に関して記載された本を何冊か読めないかしら?」
「……魔術の本、でございますか?」
「もちろん、私が読んでも問題ないような内容の物だけで結構よ。私、魔術に興味があるの。…ダメ、かしら?」
「………(本当は他国の者に読ませるべきではないかもしれない。だが、魔術の知識が漏洩せぬようにという名目で奥様を囲い込めれば)畏まりました。」
セバスは少し考えていたが、結局、許可を出してくれた。そうして、侍女が運んできた魔術の本が目の前に積まれた。
……ついに、魔術について分かるのね!!
静かに興奮するローゼリア。目は期待に爛々と輝いている。
まずは子供向けの絵本から開いてみた。
ペラ。
「龍に拐われたお姫様を騎士が助ける絵本ね!普通は剣で戦うけど、この騎士は、魔術も使うのね!……剣から炎?氷?雷も?!凄い!!」
まぁ、この物語は空想のお話。
でも、この国の絵本ってだけで、本当のことかもしれないって夢があるわよね~
じゃあ、次はお待ちかねの魔術の専門書らしきものを見ていこうかしら!
ペラ。
「えー、なになに。『我が国の国民は、他国民とは違う。肌の色が浅黒く、国民の多くは大なり小なり魔力を有している。魔術とは、魔力を動力として決められた動作をすることにより得られる結果のことを言う。
また人により魔術適性は異なる。魔術適性とは火・水・風・土などの四大元素を操ることができる能力を有すること。
素養のある者だと、体内魔力だけでこれらの元素を操り、求めた結果を出すことが可能だが、そういった者は希少である。
現代魔術では専ら、魔石に内包された魔力を使い、魔術具などの補助具を用いて必要な結果を得ることが多い。
(中略)……魔術は未だ全てを解明された訳ではない、未知の技術である。ゆえに、我々は日々研鑽をつみ、さらなる高みを目指して努力していく必要があるのだ。』…………(難しい文章は、目が滑るわね、理解不能よ)。」
ペラペラ。
「わ~この宝石のように美しい石は何かしら?なになに…『これらの魔石は、石の中にある模様と色の濃淡で、属性と含有する魔力がわかる。例えば、石の色が赤色で焚き火のような模様が中に見える石なら火属性の魔石で、赤色が濃ければ濃いほど強い魔力を有している。』って、この宝石みたいな石は、夜会でどこかの貴族が自慢していたあの魔石なのね!
…この挿絵は、何の絵かしら?二十の丸の中に不思議な模様が複雑に描かれていて綺麗ね!これは、文字?全然読めないわ!んーと、『これは、古代人が壁画に残した絵を模写した物で、恐らく魔術に関する何かしらの陣であると推測される。』へぇー……。」
パタン。
よし、一人で読んでも私の頭では理解できないということが理解できましたわ!エッヘン
これは、解説者が必要ね!
というわけで、
「……きちゃいました」
ーガタガタンッ
「…ぇ、リア!?な、な、な、なんで、ここに!?」
「ちょっと昼間に気になる本を読んでしまって…私の侍女に相談したら、この時間ならフェル様に聞けるんじゃないかって言われて…執事にフェル様の居場所を聞いたらここへ連れてきてくれたんですの。」
フェンリルの脳内に侍女のニヤリと笑う顔と「旦那様、据え膳ですよ」という悪魔の囁きが聞こえる。そして、執事も共犯か!セバスめっ。
侍女と執事に憤るフェンリルの完全に寛いだ格好と、広々とした部屋の奥にある寝台を見て、ローゼリアも気付く。ここって…
「ここ、フェル様の寝室?もしかして、もうお休みでしたの?!ご、ご迷惑をっ私、失礼しま」
「いや!大丈夫、自室で寛いでいただけだから!……こっちへおいで、リア。」
「ッ///(はぅ、すごい色気ッ)」
フラフラと光に集まる羽虫のように、フェンリルに近寄っていくローゼリア。気付けば寝室の二人がけソファに腰掛けていた。
ウットリ見つめるローゼリアに「(あまり見つめられると嬉しいけど今はマズイ)コホン、昼間に読んだ本で聞きたいこととは?」とフェンリルが話を促してくれた。
そうして、読んだ本の内容と、恥ずかしながら理解できなかったことを伝え、可能な範囲で構わないので魔術のことについて教えて欲しいと頼んだ。
結果わかったこと。
現代魔術は魔法のようになんでもはできないということだ。
治癒師のように己の魔力だけで術を行使する者はとても希少な存在で、殆どの人は魔石や魔術具を使わなければ、魔術は使えない。
王族は先祖返りなのか、たまに己の魔力のみで魔術を使える者が現れる。現王ライオネルが先祖返りで、水の適性がある。しかし、体内魔力のみだと、チョロっと水を出せる程度で、あまり役に立たないらしい。
しかし、陛下のように素養のある者が魔術具を使うと威力が増すため、有事の際には力強い存在なんだとか。
……思ったより魔術って大したことは出来ないんですのね。
楽しい王都観光を終えた翌日。
夜会に向けての猛勉強も終わり、公爵夫人として学ぶべき事は、婚約期間にゆっくりと熟せば良いとされた(家庭教師は夜会に向けて寝る間も惜しんで暗記していたローゼリアを高く評価している)ため、日に一回の勉強の時間以外、ほとんど何もすることがなくなったローゼリアは、暇を持て余していた。
こんな時、婚約破棄される前の私ならば、ドレスや貴金属を新調したり、お茶会を開いて気に食わない令嬢に嫌がらせをしたりしていた。
けれど、今は全くそんな事をしたいと思わない。
ドレスや貴金属には興味はあるが、今ある分で十分に感じるし、お茶会を開くのも、この国の貴族令嬢の少なさから気乗りしない。
……それに、お茶会を開くなら年の近いソフィア嬢を呼ばないわけにもいかないでしょう?
そして、決めた。前々から気になっていたアレのことが知りたい。
そうだわ、魔術について学びましょう!
揺れない馬車の秘密のように、利益が出る特殊な魔術は秘匿されている。
けれど、ここは魔術大国アルジャン。
母国にいた頃のように、なんとなくでしかわからなかった魔術について、ここでなら大衆向けの本でも知ることが出来るのではないかとローゼリアは考えたのだ。そして、早速とばかりに執事に尋ねてみた。
「セバス、この屋敷にある魔術に関して記載された本を何冊か読めないかしら?」
「……魔術の本、でございますか?」
「もちろん、私が読んでも問題ないような内容の物だけで結構よ。私、魔術に興味があるの。…ダメ、かしら?」
「………(本当は他国の者に読ませるべきではないかもしれない。だが、魔術の知識が漏洩せぬようにという名目で奥様を囲い込めれば)畏まりました。」
セバスは少し考えていたが、結局、許可を出してくれた。そうして、侍女が運んできた魔術の本が目の前に積まれた。
……ついに、魔術について分かるのね!!
静かに興奮するローゼリア。目は期待に爛々と輝いている。
まずは子供向けの絵本から開いてみた。
ペラ。
「龍に拐われたお姫様を騎士が助ける絵本ね!普通は剣で戦うけど、この騎士は、魔術も使うのね!……剣から炎?氷?雷も?!凄い!!」
まぁ、この物語は空想のお話。
でも、この国の絵本ってだけで、本当のことかもしれないって夢があるわよね~
じゃあ、次はお待ちかねの魔術の専門書らしきものを見ていこうかしら!
ペラ。
「えー、なになに。『我が国の国民は、他国民とは違う。肌の色が浅黒く、国民の多くは大なり小なり魔力を有している。魔術とは、魔力を動力として決められた動作をすることにより得られる結果のことを言う。
また人により魔術適性は異なる。魔術適性とは火・水・風・土などの四大元素を操ることができる能力を有すること。
素養のある者だと、体内魔力だけでこれらの元素を操り、求めた結果を出すことが可能だが、そういった者は希少である。
現代魔術では専ら、魔石に内包された魔力を使い、魔術具などの補助具を用いて必要な結果を得ることが多い。
(中略)……魔術は未だ全てを解明された訳ではない、未知の技術である。ゆえに、我々は日々研鑽をつみ、さらなる高みを目指して努力していく必要があるのだ。』…………(難しい文章は、目が滑るわね、理解不能よ)。」
ペラペラ。
「わ~この宝石のように美しい石は何かしら?なになに…『これらの魔石は、石の中にある模様と色の濃淡で、属性と含有する魔力がわかる。例えば、石の色が赤色で焚き火のような模様が中に見える石なら火属性の魔石で、赤色が濃ければ濃いほど強い魔力を有している。』って、この宝石みたいな石は、夜会でどこかの貴族が自慢していたあの魔石なのね!
…この挿絵は、何の絵かしら?二十の丸の中に不思議な模様が複雑に描かれていて綺麗ね!これは、文字?全然読めないわ!んーと、『これは、古代人が壁画に残した絵を模写した物で、恐らく魔術に関する何かしらの陣であると推測される。』へぇー……。」
パタン。
よし、一人で読んでも私の頭では理解できないということが理解できましたわ!エッヘン
これは、解説者が必要ね!
というわけで、
「……きちゃいました」
ーガタガタンッ
「…ぇ、リア!?な、な、な、なんで、ここに!?」
「ちょっと昼間に気になる本を読んでしまって…私の侍女に相談したら、この時間ならフェル様に聞けるんじゃないかって言われて…執事にフェル様の居場所を聞いたらここへ連れてきてくれたんですの。」
フェンリルの脳内に侍女のニヤリと笑う顔と「旦那様、据え膳ですよ」という悪魔の囁きが聞こえる。そして、執事も共犯か!セバスめっ。
侍女と執事に憤るフェンリルの完全に寛いだ格好と、広々とした部屋の奥にある寝台を見て、ローゼリアも気付く。ここって…
「ここ、フェル様の寝室?もしかして、もうお休みでしたの?!ご、ご迷惑をっ私、失礼しま」
「いや!大丈夫、自室で寛いでいただけだから!……こっちへおいで、リア。」
「ッ///(はぅ、すごい色気ッ)」
フラフラと光に集まる羽虫のように、フェンリルに近寄っていくローゼリア。気付けば寝室の二人がけソファに腰掛けていた。
ウットリ見つめるローゼリアに「(あまり見つめられると嬉しいけど今はマズイ)コホン、昼間に読んだ本で聞きたいこととは?」とフェンリルが話を促してくれた。
そうして、読んだ本の内容と、恥ずかしながら理解できなかったことを伝え、可能な範囲で構わないので魔術のことについて教えて欲しいと頼んだ。
結果わかったこと。
現代魔術は魔法のようになんでもはできないということだ。
治癒師のように己の魔力だけで術を行使する者はとても希少な存在で、殆どの人は魔石や魔術具を使わなければ、魔術は使えない。
王族は先祖返りなのか、たまに己の魔力のみで魔術を使える者が現れる。現王ライオネルが先祖返りで、水の適性がある。しかし、体内魔力のみだと、チョロっと水を出せる程度で、あまり役に立たないらしい。
しかし、陛下のように素養のある者が魔術具を使うと威力が増すため、有事の際には力強い存在なんだとか。
……思ったより魔術って大したことは出来ないんですのね。
0
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
契約破棄された聖女は帰りますけど
基本二度寝
恋愛
「聖女エルディーナ!あなたとの婚約を破棄する」
「…かしこまりました」
王太子から婚約破棄を宣言され、聖女は自身の従者と目を合わせ、頷く。
では、と身を翻す聖女を訝しげに王太子は見つめた。
「…何故理由を聞かない」
※短編(勢い)
逃げたい悪役令嬢と、逃がさない王子
ねむたん
恋愛
セレスティーナ・エヴァンジェリンは今日も王宮の廊下を静かに歩きながら、ちらりと視線を横に流した。白いドレスを揺らし、愛らしく微笑むアリシア・ローゼンベルクの姿を目にするたび、彼女の胸はわずかに弾む。
(その調子よ、アリシア。もっと頑張って! あなたがしっかり王子を誘惑してくれれば、私は自由になれるのだから!)
期待に満ちた瞳で、影からこっそり彼女の奮闘を見守る。今日こそレオナルトがアリシアの魅力に落ちるかもしれない——いや、落ちてほしい。
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
転生したら悪役令嬢になりかけてました!〜まだ5歳だからやり直せる!〜
具なっしー
恋愛
5歳のベアトリーチェは、苦いピーマンを食べて気絶した拍子に、
前世の記憶を取り戻す。
前世は日本の女子学生。
家でも学校でも「空気を読む」ことばかりで、誰にも本音を言えず、
息苦しい毎日を過ごしていた。
ただ、本を読んでいるときだけは心が自由になれた――。
転生したこの世界は、女性が希少で、男性しか魔法を使えない世界。
女性は「守られるだけの存在」とされ、社会の中で特別に甘やかされている。
だがそのせいで、女性たちはみな我儘で傲慢になり、
横暴さを誇るのが「普通」だった。
けれどベアトリーチェは違う。
前世で身につけた「空気を読む力」と、
本を愛する静かな心を持っていた。
そんな彼女には二人の婚約者がいる。
――父違いの、血を分けた兄たち。
彼らは溺愛どころではなく、
「彼女のためなら国を滅ぼしても構わない」とまで思っている危険な兄たちだった。
ベアトリーチェは戸惑いながらも、
この異世界で「ただ愛されるだけの人生」を歩んでいくことになる。
※表紙はAI画像です
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる