特典付きの錬金術師は異世界で無双したい。

TEFt

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ジャック・ザ・リッパー

事件発生

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 変な男女?の二人組に会ってから3日経った。俺は、いつも通りエレナ先生の錬金の授業に出席していた。授業が終わりマッスルさんのとこに訓練を受けに行こうとしたら声をかけられた。声をかけた人物はダンのお爺さんであるジンさんである。

「ああ、ディオン君。ちょっといいかい?さっきの授業のここの部分教えてくれんか?」

 このように、よく俺に授業での聞き取れなかったところを聞いてくる。親しみやすく、自分の経験や身の上話をしてくれて面白い人である。ダンから俺のことを聞いたらしく今では俺を孫みたいに扱ってくれる。

「わかりました。ええと、ここはマガリンを触媒にしてこの反応を起こして……って感じの説明ですね。後、エレナ先生がこの反応は学会で新しい反応が発表されたんでそっちも調べておくよう言っていましたよ。」
「おお、ありがとう。そういや、知ってるかい?また、この近くで殺人事件が起こったんじゃ、ディオン君も暗がりは気を付けるんじゃぞ。」
「そうなんですか、気を付けます。ありがとうございます。」
「ま、ディオン君程なら返り討ちにしそうじゃがな、ハッハッハッ。」

 こんなに、短い時間で殺人事件って起きるものか?夜道は気を付けないといけないなぁ。とりあえずマッスルさんのとこに行こうっと。マッスルさんの授業ももう終わってると思うし。

 ということで、校庭にやって来た。案の定マッスルさんが一人で大剣を振るっている。相変わらずどんな体してんだろうな。俺も人の事言えないけど。

「おっ、坊主。ちょうど良かった暇してたんだよ。」
「僕もちゃんと武術なんかは習わないといけないですから。」
「それならまだまだ強くなりそうだな。とりあえずアップでもして体暖めとけ。」

 そう言われて、校庭を走って体を暖める。それが終わったら基本の突きや蹴り、攻撃のコンボを練習する。そろそろ体が暖まったと感じたらマッスルさんのとの試合が始まる。今は身体強化魔法を使わずにマッスルさんに一撃入れることが目標だ。

「マッスルさん、アップ終わりましたー。」
「おう、そんじゃ軽く打ち合いすっか。」
「わかりましたー。」

 というわけで、素手での攻防戦が始まる。俺は攻めていかないと相手に攻撃が当たらない。マッスルさんは基本的にはカウンターを狙ってくるので、それをかわして一撃を叩き込む。この時、相手がフェイントを放ってくるか見極めるのが大事だ。こんなことを2~30分続けていると昼を告げる鐘が鳴った。

「よしっ、こんなもんか。坊主、だんだんフェイントの見極めがうまくなってきたな!」
「あざっす。でも全然当たんねぇよ。」
「ハハハ、そこはもう経験の差だな。後、もう少し強くなったら俺の師匠を紹介してやるよ。他の人から習うのも経験になるぜ。」
「また、長期休みにでもお願いします。」

 マッスルさんの師匠ってどんなんだよ。まさか、マッスルさん以上の筋肉保持者か?

「ま、腹も減ったし食堂に行くか!」
「ですね、席が空いてると良いですけど。」
「んじゃ、さっさと行くか!」
「了解!」

食堂へと急いでいると、途中で声をかけられた。

「すみません、リハインド様でいらっしゃいますか?」
「なんだぁ?俺に何か用か?ちょいと今は忙しいんだが。」
「いやー、実は冒険者ギルドからの呼び出しでして。」
「はぁー?まじかよ。それって緊急か?」
「はい、Aランクの冒険者を召集するよう言われましたので、すぐに来ていただきたいのです。」
「そうか、わかった。」
 
 何か起こったのだろうか?緊急で、しかもAランクの冒険者を呼び出すなんて、只事じゃない。まぁ、俺には関係ないか。

「マッスルさん頑張って下さいね!先にお昼食べてますんで。」
「てめぇも来いよ。俺だけが辛い目に遭うなんて許せねぇ。」
「ふざけんな、俺はDランクだぞ。関係ないだろ。」

 こいつ、自分だけが苦しむからって俺を巻き添えにするんじゃねえ。こちとら成長期だぞ、飯は大事なんだよ。

「ハッ、俺を圧倒する力があるくせに何抜かしてんだよ。良いから行くぞ、そんじゃ案内頼む。」
「はい、ありがとうございます。」

 関係ないのに、無理やり連れてこられた。マッスルめ、周りを見てみろよ。明らかに歴戦の戦士数人の中に1人ちっちゃいガキが混じってんだぞ。めっちゃ見られてんだけど。

「よし、全員集まったな。」
「おい、マッスルそのガキは何だよ?隠し子か?」

 顔面に無数の傷跡が残る強面のおっちゃんだ。ヤクザにしか見えない。

「違ぇよ。俺より戦力になる坊主だよ。」
「はぁ?おまえ、脳みそまで筋肉になったのか?」
「いや、俺はまともだよ。」
「んなわけあるかっ!おいガキ、てめぇランクは?」
「ラ、ランクはDです。」
「なっ、Dだと。明らかにここに居るべき奴じゃねえだろ。そんなっ」
「はいはい、とりあえずギルマスの話を聞こうかグィン。別にその子が邪魔するとかじゃないんだから。」
「サンキュー、メニス。でだ、たぶん今回は最近起こった殺人事件だと俺は思うんだが。」
「ああ、新聞にも載ってたからな。」
「なんだぁ、そりゃ?俺は遠征してたから詳しく知らねぇんだが。」
「何でも最近この辺りで頻繁に殺しが起こるのよ。しかも、証拠が無くてわからないのよ。」

 証拠がない?新聞ではメイドに殺されたってあったけど。

「ん?新聞には男爵はメイドに殺されたってあったけど。」
「坊や、その情報は少し古いわ。」
「そこから先は、わしが話そう。」
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